読者の方は9月17・18・19日の3連休、「Ultra Japan」を大いに楽しまれた方も多いのではないでしょうか。
MNNは「Ultra Japan」には参加していませんが、代わりに香港のUltra的なフェス、「Road to Ultra: Hong Kong」に参加してきました!
本日は、今年2016年に香港で初開催となった「Road to Ultra」の模様をお伝えしたいと思います!
目次
「Road to Ultra」とは
もはや説明不要のエレクトロ・ミュージック・フェスティバル、「Ultra Music Festival(ウルトラ・ミュージック・フェスティバル)」。
本家はアメリカ・マイアミなのですが、今や日本を含め世界各国で開催されています。
そしてウルトラの経営のなかでグローバルな展開を担当するチーム「Ultra Worldwide」がもっといろんな国での開催を目的に名付けたイベントが「Road to Ultra(ロード・トゥ・ウルトラ)」なのです。
といっても出演アーティストも似たような感じでウルトラとの違いは、本フェスが3日間開催でステージもいくつかあるのに対し、「Road to Ultra」はひとつのステージで1日のみの開催だという点でしょう。
収容人数など国によっては屋内のステージになったりもします。
2012年に初めて韓国で開催されたのを皮切りに、タイ、コロンビア、マカオ、日本、パラグアイ、プエルトリコ、ボリビア、フィリピン、シンガポール、チリと続き、今回2016年に初めて香港で開かれました。
2015年は「The Road to Ultra: Macau」としてマカオのClub Cubicで開催されましたが、今回は場所をマカオから香港に移したという感じっぽいです。
香港からマカオは船で1時間で移動できちゃうくらいなので。
マカオは会場が屋内でしたが、香港は屋外で良かったです!やっぱりフェスっていったら解放感のある屋外に限りますよね!
アフターレポート!
「Road to Ultra: Hong Kong」は世界じゅうのアートとカルチャーのハブ的役割を担うことを目的に造られた「West Kowloon Cultural District(西九文化區)」のなかの「Nursery Park(苗圃 公園)」という場所で開催されました。
Airport Express(エアポート・エクスプレス)及びMTRの「九龍駅」から徒歩10分ほどの場所にあるのですが、会場入口前には予約したEチケットをリストバンドに変えるための行列が!
「Ultra Japan」に行ったことがないので分かりませんが、日本でも入るまでに結構時間がかかるのでしょうか。
あと香港の場合、ドリンクやグッズを購入する場合、「U-CARD」という専用のカードのみでの支払いしか受け付けておらず、まずカウンターでカード購入して現金やクレジットでお金を入金しておかないといけないため、ドリンク1つ買うのにも1時間以上待った人もいたみたいで、まだ改善の余地があるみたいです。
それ以外は問題なくラインナップも、Knife Party(ナイフ・パーティー), Martin Garrix(マーティン・ギャリックス), Nero(ネロ), Carnage(カーネイジ), Galantis(ギャランティス), Jauz(ジョーズ), Marshmello(マシュメロ), Thomas Jack(トーマス・ジャック)と超豪華で、MNNで先日紹介したばかりの「Spinnin’ Records」と契約した初の中国人DJ、Cart(カルタ)などの緊急出演もありました!
MNNは当日の15:30香港着というスケジュールのため、見れたのはCarnage→Galantis→Knife Party→Martin Garrixでしたが、結論から言うとめちゃくちゃ良かったです!!
「Ultra Japan」に比べても規模は小さめですが、その分かなり前の方でパフォーマンスを見ることができ、本人たちを容易に肉眼で捉えることができました!
さらにこの「Nursery Park」は海沿いにあってあのザ・香港らしい景色がすぐ横に広がっているという絶好のロケーション!
最高の音楽と景色を両方味わえました!
ちなみに香港国際空港に到着後そのまま会場へ向かったので、周りは動きやすい軽装のなかひとり大きなバックパックを背負ったまま入場しました。
会場内にクロークがあったから良かったものの、なかったら完全に途中で果てていたことでしょう。笑
それではDJ1組ずつの紹介に参りましょう!
Carnage
会場に到着したのが18時だったのですでにCarnageのセットが始まっていたのですが、入口をくぐりステージに移動するまでの間にも聴こえてくるアグレッシブなサウンド!
客席の前の方へと進みベストな位置に着いたときにかかっていたのが、Axwell /\ Ingrossoの“On My Way (Valentino Khan Remix)”!
Carnageのセットで鉄板でもある“I Like Tuh”からのDJ Snakeの“Turn Down For What”もかかりました!
そのほかDaddy Yankeeの“Gasolina”やDr. Dreの“The Next Episode”などCarnageらしいヒップホップよりのナンバーもいくつかかかり、TJRの“We Wanna Party”と“Fuck Me Up”を続けてプレイ。
Jauzが時間的に見れなかったので“Rock The Party”を聴けたのは嬉しかったです!
横にいた金髪の女性もこの曲が流れたときは「ooh shit…」と声を漏らしていました。笑
一番楽しかったのはKSHMRとTimmy Trumpetとの“Toca”!お決まりの掛け声「Oh Yeah(Oh Yeah), Oh Motherfuckin’ Yeah(Oh Motherfuckin’ Yeah), People Are You Ready!!!」からのドロップは盛り上がらないわけがありません!
ラストは観客を全員しゃがませて、Aviciiの“Waiting For Love”を投下!もちろんCarnage & Headhunterzによるリミックスバージョン!
曲がかかった瞬間、皆立ち上がろうとするも「Stay Down! Get Low!」連呼でドロップがくるまで全員しゃがんだ状態。笑
正直「いつまでしゃがんだままなんだ?」と困惑しましたが、ドロップでは待ってましたと言わんばかりに興奮が爆発しました!笑
Galantis
まず思ったのが2人の両脇にドラムセットがあって曲に合わせて高頻度で叩いていて、パフォーマンスとしてもカッコ良かったです!
Quintinoの“Devotion”などはじめから攻撃的なトラックを飛ばしており、つい先日DallasKの記事も書いたので“Burn”なんかは個人的にタイムリーでした!
だんだんメロディックになっていき、自身の“Gold Dust”や“In My Head”で十分温めてからの“No Money”!
この間のTomorrowlandでもそうでしたが今フェスなどで最もかけられる曲のひとつでもる“No Money”はやはり本人たちがかけるとまた格別!
会場にいた人全員の潜在意識に「”No Money”いつくるのかな~」というのがあって投下された瞬間、私含めみんなが大喜びで一気に盛り上がりが最高潮に達しました!
Quintinoの“Bad Man”はじめベースハウス系の曲をはさみつつ“Peanut Butter Jelly”などをかけ、Alessoの“I Wanna Know(Alesso & Deniz Koyu Remix)”で大合唱!
3LAUの“Is It Love(Arty Remix)”やZeddの“I Want You To Know”、“Louder, Harder, Better”で再び温め、“Runaway(U & I)”、しかもDillon Francisのリミックス・バージョンで完全に心を掴まれました!
最後は2人ともブースに立ち上がって「SEAFOXNAITON WE LOVE YOU!」と書かれたフラッグを広げてお別れ。
こちらこそ、WE LOVE YOU TOO!!!!
Knife Party
一言で言うと無法地帯。笑
全く会話ができなくなるほどの重低音を響かしまくりで、音を耳でというより「身体で感じる」という表現が適切な気がします。
赤を基調にしたバイオレンスなVJと空気の振動が魅力で、もちろんそんな状態で観客がおとなしく聴き入るはずもなく、案の定モッシュが勃発していました!
前の方はただでさえギュウギュウ状態なのにも関わらず十数人で円陣を組み、その輪を無理やり広げていき、ドロップに入った瞬間に円陣を崩してその空いたスペースを使って全員でタックルし合うといった感じ。
“Begin Again”や“Lrad”, “Plur Police”などの自身の曲を幅広くプレイしつつ、KSHMRの“Ivnisible Children”やChocolate Pumaの“Scrub The Ground”などの選曲も素晴らしい!
“404”はスクリーンのWindowsの画面がウイルスに犯されていくような映像とピッタリ合っていてVJのナイス仕事ぶりに感動してしまいました!
しかしずっと激しいかと思いきや、Red Hot Chili Peppersの“By The Way”など客が歌えるナンバーもいくつかぶっ込んできて面白かったです!
MNNが大好きなSwedish House Mafiaの“Save The World(Knife Party Remix)”も聴けて大満足!
最後は彼らの最大のヒット曲である“Internet Friends”をかけて盛り上がりましたが、欲を言うなら“Bonfire”もかかって欲しかったですね。笑
Martin Garrix
Hong Kong last night was beautiful! Now heading to Hanoi, Vietnam and tomorrow Tokyoooo @ultra
Martin Garrixさん(@martingarrix)が投稿した写真 –
Martin Garrixはやはり香港でも大人気!Knife Partyのセットが終わるや否や、Martinを少しでも近くで見ようとみんなが観客席の前へ前へと詰め寄り人口密度が更に高まり身動きが全く取れない状態に。
登場前からMartin Garrixコールが沸きました。
+✖のマークを使った神秘的なスクリーン映像とともに“Animals”のピアノ伴奏がはじまり、しっかりその音色を聴かせてくれた後にマーティン登場で会場大歓喜!
Major Lazerの“Lean On”やまたもやGalantisの“No Money”などの人気ナンバーをかけつつ、“Helicopter”や“Animals”, “Turn Up The Speakers”, “Lions In The Wild”, “Don’t Look Down”, “Gold Skies”, “Waiting For Tomorrow”など自身のヒット曲も満遍なくかけてくれました!
The Weeknd の“Can’t Feel My Face(Martin Garrix Remix)”はもちろん大合唱!
Bassjackersの“Alamo”やSikdopeの“Snakes”, Laidback Lukeの“Fuckin’ Beats”などの硬い音も混ぜて緩急をつけます。
Drakeの“Hotline Bling”もかかりましたが、こちらも歓声があがるほどまだまだ人気でした!
新曲もかけてくれましたが、“Forbidden Voices”のようなテイストのこの新曲はイタリアで行われた「Home Festival」のときのセットでもかけており、“Bouncybob”でコラボしたMestoとの新曲では?とも噂されています。
何気にこの曲を一番長くかけていて、1回聴いただけでもうハマちゃいました!
正式なリリースが楽しみです!!
残り10分でしたが帰りの大混雑を避けるため、Dubvisionの“Heart”を背中で聴きながら泣く泣く会場を後にしました。
Martin Garrixがインスタにアップした写真の場所に行ってみた!
Martin Garrixのインスタをフォローしている人は最近上の写真を見たかと思いますが、MNNも香港最終日にMartin Garrixが訪れたこの場所を探しに行ってきました!
写真を「Quarrry Bay(鰂魚涌)」という情報しかありませんでしたが、この画像をスクショして現地の方々に聞き込みしまくりました!
※インスタの地図上の赤いピンの場所は違ったので注意して下さい!
聞き込みして分かったのですが、どうやら「Yick Fat Building」という建物で映画『トランスフォーマー』のロケ地にもなったそうです。
迷いかけましたがようやくその場所に辿り着き、興奮と嬉しさのあまり、、、
マーティンと同じポージンングで写真を撮っちゃいました。笑
目的を果たし満面の笑みで飛行場に向かっていたときに、ふとある事に気が付きました。
「あれ、ここって、Alan Walkerの”Sing Me To Sleep”のジャケ写の場所も一緒じゃね?」と。
どうやら自分が撮った方向と反対の向きで撮った写真だったみたいです。確かに、この背の高い建物あったし!
自分が撮った写真を”Sing Me To Sleep”風に加工したら、完全にAlan Walkerのアー写と一緒で、もっと早く気づいてこっちのバージョンも撮れば良かったと後悔しました。笑
でもまぁマーティンが座った場所に翌日座れたから良しとしましょう!笑
この場所の地図を載せておくので、みなさんも香港に行かれた際は是非同じポーズで写真を撮ってみて下さい!
おわりに
いかがでしたか。
「Road To Ultra: Hong Kong」の雰囲気を少しは感じていただけたでしょうか。
「Ultra Music Festival」は3日間あって見たいアーティストが分散し、お金と体力も使うと思う方には1日のみの開催でメインのアーティストが凝縮された「Rosd To Ultra」はオススメかと思います。
外国で味わう音楽フェスは国内で体験するのとまた違う感覚を楽しむことができるはずです!
今回、参加したことで国によって会場の雰囲気や盛り上がり方も全く違うので、違う国の「Road To Ultra」にも参戦してみたくなりました!
MNNはこれからも海外で開催されるEDMのイベント等にも精力的に参加していく予定ですので、その際はまたアフターレポとしてアップしていきます!
ナイスなレポありがとうございます
foobarさん
こちらこそ、読んでいただき誠にありがとうございます!