Mike Posnerといえば、2015年にリリースした“I Took A Pill In Ibiza”でも知られるアメリカ出身のシンガーソングライター。
この“I Took A Pill In Ibiza”は後にノルウェー出身のプロデューサートリオ、SeeBによってリミックスされ、爆発的に人気が広がりました。
そんなMike Posnerが先日ニューヨークのラジオ番組「ALT 92.3 Radio」に出演した際、当時Aviciiから“Levels”のためにヴォーカルを入れて欲しいと依頼されたことを明かしました。
Mike Posnerのソングライターとしての才能、曲をいつも気に入ってくれていたAviciiは、半年ごとに毎回そのとき進行中だった曲を幾つか送り、ソングライティングを依頼していたそうで、そのなかのひとつに“Levels”がありました。
AviciiとMike Posnerはプライベートでも仲がよくお互いの曲を一緒に手掛けることが度々あり、リリースはされていませんが2012年に制作された“Stay With You”もそのひとつです。
Mike Posnerはまだ未完成だったこの曲のために6つくらいのバリエーションを作ったものの、どのヴォーカルバージョンもサウンドと合わなかったため、結局アメリカ出身のシンガー、Etta Jamesが1962年にリリースしたゴスペル要素の入った“Something’s Got a Hold on Me”のヴォーカルをサンプリングすることになったのです。
“Levels”は2010年12月にBBC Radio 1のなかの「Essential Mix」で初披露されたのですが、このときは何もヴォーカルが入っておらず、2011年3月のUltra Music Festivalで初めてフェスでかけたときはすでにEtta Jamesのヴォーカルサンプルが入っていたので(リリースはこの年の10月28日)、この期間にも色々ヴォーカルを探していたのかもしれませんね。
ちなみにアメリカ出身のラッパー、Flo Ridaの“Good Feeling”やアメリカ出身のプロデューサー、Pretty Lightsの“Finally Moving”などでも同じサンプリングが使われています。
Aviciiがひとつの曲を作り上げるのにどれだけ拘っているのかが改めて分かりましたが、Mike Posnerのヴォーカルが加わったバージョンも少し聴いてみたかったですね。
【2019.2.7 追記】
つい先日、AviciiがColdplayのヴォーカリスト、Chris Martinとコラボした未発表曲“Heaven”がSNS上で一斉に削除され、正式リリースするために動き出しているのではないかと話題になりました。
そして今回、“Stay With You”同様にAviciiがMike Posnerとコラボした未発表曲のひとつである“Change A Thang”のフルバージョンがネット上に突如として現れました。
中盤で“Silhouettes”で使っているものと同じメロディが組み込まれていますね。
Aviciiらしい哀愁漂うサウンドに乗せられたMike Posnerによる「変わらずにそのままの自分でいて欲しい」という歌詞もとても心に沁みるので聴いてみて下さい。
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