日本の為だけに制作されたYellow Claw(イエロー・クロウ)主宰のレーベル「Barong Family」初のベストアルバムも発売され、日本でもBarong Familyファンの拡大をヒシヒシと感じる今日此の頃。
今までMNNでもBarong Familyのメンバーを何名か紹介してきましたが、本日はThe Galaxy(ザ・ギャラクシー)にスポットを当ててみました!
それでは早速The Galaxy(ザ・ギャラクシー)の紹介に参りましょう!
目次
- 1 The Galaxyとは
- 2 コメンテイターの顔も持つArjen Lubach
- 3 DJ以外にも番組の制作も行うSacha Harland
- 4 The Galaxyのオススメ曲
- 4.1 The Galaxy – Turn Day Turn Night
- 4.2 The Galaxy – Highway ft. Janne Schra
- 4.3 The Galaxy – Moon & The Stars
- 4.4 The Galaxy & Yellow Claw – Captagon
- 4.5 The Galaxy – Waiting for U
- 4.6 Cesqeaux & The Galaxy – P.S.A.
- 4.7 Mike Cervello & The Galaxy – Luxor
- 4.8 LNY TNZ & The Galaxy – Work That
- 4.9 Yellow Claw – Roller (The Galaxy Remix)
- 4.10 Moksi – Joy (The Galaxy Remix)
- 5 おわりに
The Galaxyとは
まず初めにみなさんに断りを入れなければならないのですが、現在The Galaxy(ザ・ギャラクシー)の情報は非常に少なくいつもの記事に比べて若干物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、私自身どうしても今取り上げたかったので書かせていただきます。どうぞご了承下さい。
The Galaxy(ザ・ギャラクシー)とは、オランダ出身のEDMデュオです。
Arjen Lubach(アーエン)とSacha Harland(サッシャ)の2人で2015年に結成したのですが、結成した当初はサングラスをかけと顔をマスクで覆っており、素性を明かしていませんでした。
そのためファンはみんな「The Galaxyの曲って最高!でも彼ら一体何者!?」って状態でした。
しかし、2016年の7月ついに正体を明かし、Arjen LubachとSacha Harlandによるデュオだと判明したのです。
#whoisthegalaxy pic.twitter.com/P9pTOEr30K
— The Galaxy (@thegalaxylovesu) July 21, 2016
しかし正体を明かす前から2人一緒のショットをインスタグラムにアップしたこともあったりとヒントはありました。
The Galaxyの2人は非常に知的で生み出す音楽はまるで映画のサウンドのように素晴らしく、それでいてドロップは今まで聴いたことのない奇抜なものばかり。彼らが初めて送ってきたデモを聴いてみて15秒で虜にされたよ。 - Yellow Claw
このようにYellow Clawを一瞬で虜にしたそうですが、そもそもきっかけはThe Galaxyの2人がCesqeaux(セスコー)とアムステルダムのスタジオで会ったのを機に親しくなり、Cesqeauxを通して2015年の暮れにYellow Clawのレーベル「Barong Family」との契約に至ったそうです。
そしてその年にEP『Bass Country Club』をBarong Familyからリリース。
ヘビーなトラップとメロディックなシンセを組み合わせた曲が詰まったこのEPはネットを中心に話題に!
Yellow ClawはじめCesqeauxやLaidback Luke(レイドバック・ルーク)など多くのアーティストたちがビッグフェスで彼らの曲をかけるなどのサポートもあって、彼らの名前は広く認知されました!
正体を明かした彼らは2016年のDreamfieldというフェスで初のギグをこなし、その後Barong FamilyのメンバーとしていきなりTomorrowlandのステージでのプレイを行いました!
ちなみにTomorrowlandのセットでは、同じBarong Familyで中国出身のニューカマー、Chace(チェイス)とも一緒にパフォーマンスしていましたね。
2016年には2枚目となるEP『Moon & The Stars』を再びBarong Familyから発表。
現在ではTomorrowland以外にもMisterylandやClub Bootshaus,Halo,Mad, Spaceなど世界各国のフェスやクラブでも回す人気ぶり!
https://twitter.com/THEGALAXYLOVESU/status/770211676343902208
2016年はBarong Familyのレーベルナイトに参加したほか、Barong Familyのワールドツアーにも参加するなど、すっかり主要メンバーの1組となりました!
オランダの人気ラジオ番組「SLAM!」でのDJセットを載せておくのでどんなプレイをしているかチェックして見て下さい!(プレイしているのはほぼSacha Harlandだけですが。笑)
このときArjen Lubachが着用している「SHIN 東京 JUKU 新宿」という服を他の場面でもよく見るのですが、お気に入りなのでしょうか。
またつい先日の1月20日に、Afrojack(アフロジャック)やNERVO(ナーヴォ), Martin Garrix(マーティン・ギャリックス), Quintino(クインティーノ), Yellow Claw(イエロー・クロウ), Bassjackers(ベースジャッカーズ)なども所属するアムステルダムにあるDJエージェンシー「Ace Agency」と契約を果たし、今後より色んな場での活躍が期待できそうです!
さらに2017年リリース予定のYellow Clawのアルバムに収録予定で、アメリカ出身の女性ラッパー、Lil Debbie(リル・デビー)とのコラボも制作しているとの情報を掴んだのですが、すでにelectroxはじめ色んなフェスでもかけている“Yellow Claw & Lil Debbie – ID (Bitch I’m On Fire)”に実はThe Galaxyもコラボしているのではないかと少し思ったりもしました。
しかし、Lil Debbie(リル・デビー)はYellow ClawやCesqeaux, Mike Cervello(マイク・セルベロー), Moksi(モクシー), Yung Felix(ヤング・フェリックス)らともコラボしたそうで、それらのコラボ曲を収録したEPを近いうちにBarong Familyから出すそうなのでまだ分かりません。
True, but don't forget ours, Debbie 🙂 https://t.co/k8cIV0QHvR
— The Galaxy (@thegalaxylovesu) January 20, 2017
The GalaxyがLil Debbieに「自分たちとのコラボを忘れないで」と言っていたのは面白かったです!笑
とまあThe Galaxyに関する情報はこんな感じで、2人がどのように出会ったのかまではわかりませんでしたが、歳の差もあり昔からの友人というわけでもないのでオランダのイベントで一緒になったか、あるいはお互い番組を制作しているという共通点から知り合ったのではないかと考えています。
下ではArjen LubachとSacha Harlandのそれぞれの経歴をざっと紹介したいと思います!
コメンテイターの顔も持つArjen Lubach
Arjen Lubachとは、オランダ出身の作家 / コメディアン / テレビの司会者とマルチな才能を持った人物なのです!
1979年10月22日生まれの現在37歳。
生い立ちを少し話すと、両親ともに弁護士という厳格な家庭で生まれたArjen Lubachは同時に宗教への信仰心も高い両親の影響で宗教の学校に通い毎週家族で教会にお祈りに行っていました。
しかし彼が12歳のときに大好きだった母が乳ガンのため他界。
母の死をもってより宗教に熱心な子供に育てようという父の意向で、宗教学が有名な学校に入りましたが、無意味だと気付き勉強を止めてタクシードライバーや港長ナドノアルバイトをしていた時期もあります。
その後哲学やスウェーデンの勉強を始めるのですが、Janine Abbring(ジェニーン・アブリング)という人物に出会います。
後に彼らはお互いテレビの司会者を務めるようになるのですが、2001年に「Slimme Schemer」というデュオを組んで“Jelle”という曲を制作。
この曲はアメリカの人気ラッパー、EMINEM(エミネム)とイギリス出身のシンガー、Dido(ダイド)がコラボした名曲“Stan”をパロディーしたもので、De Kastというオランダのバンドグループのヴォーカル、Syb van der Ploegのことを皮肉った内容で当初は冗談半分で作ったそうですが、結果的にオランダのトップ40で3位、メガヒット100では最高2位を獲得するなど大ヒットとなりました!
(デュオ名の「Slimme Schemer」もEMINEMの別人格キャラ「Slim Shady」を真似しています。)
その後、Arjen Lubachはテレビやラジオのフリーライターをしていた経験を活かして2006年から2013年に小説をいくつも執筆し、「Gouden Strop」というオランダの有名な賞にノミネートまでされています。
そのほかにもラジオの脚本や雑誌のコラム、映画のシナリオ制作などもこなすなど非常に文学に長けた人物なのです。
それだけでなく2001年から2014年までコメディやミュージック、演劇などを行うグループ「Op Sterk Water」に所属していて、オランダやベルギーなどの色んな劇場でフォーマンスを行った過去もあります。
その後脚本だけでんなくテレビのトーク番組に司会として出演するなどメディアへの露出も増え、オランダのお茶の間のヒーローのひとりとも言えます。
2015年には「Hartebees」というステージネームで“Justified (Sunrise Funk)”という曲を密かにリリースしましたが、これまたヒット。
自分がArjen Lubachということだと明かさずにリリースしたものの、「Deezer」という音楽ストリーミングサービス上でArjen Lubachが”プロデューサー”として載っていたことから、ラジオ司会者のDomien Verschuurenから、「Hartebees」はArjen Lubachのことだと暴かれています。
そして2016年の7月、Arjen LubachはSacha Harlandとタッグを組んだアムステルダムをベースに活動するデュオ「The Galaxy」のメンバーのひとりだと明かしたのです!
DJ以外にも番組の制作も行うSacha Harland
Sacha Harlandは、オランダ出身のアーティストで1992年12月26日生まれの現在24歳ということでArjen Lubachとは結構歳が離れていますね。
ダンスミュージックに対する情熱は半端なく昔からラジオにへばりついて音楽を聴いていましたが、いつか自分の作った音楽をみんなに聴いてもらいたいと思い、ティーンネイジャーの頃からプロデュースを始めます。
そして2009年、彼が16歳のときにプロデューサーとしてキャリアをスタート。
新しい機材を駆使し自分だけのオリジナルサウンドを追求していたため、彼の音楽はプログレッシブハウスからテクノまでと多岐に渡ります。
その後色んなクラブやフェスでプレイして客の反応を見てテクノからよりテッキーなサウンドへと変化させていきました。
またSacha Harlandはオランダのレコード・レーベル「Kollektivet Records」と最初に契約したアーティストとしても有名で、2015年には自身初となるEP『Synapse』などをリリース。
ADE(Amsterdam Dance Event)では、「Kollektiv Records」のショーケースでプレイもしています。
音楽だけでなくドキュメンタリー番組の制作も行っており、街頭インタビューを行って国民の意見を聞いたり、自ら被験者になってドキュメンタリー動画を録ったりもしています。
有名なものでいえば、オランダ人の肥満率の高さを憂い、1ヶ月間アルコールはもちろん砂糖や人工添加物の入った食品を口にしない生活を送った場合、身体にどんな変化が起こるかという実験を自ら行いました。
TABI LABOにそのときの実験の様子が詳しくまとめられているのでくチェックして見て下さい。
Arjen LubachとSacha Harland、お互い音楽だけでなく色んな分野に精通しているバックグラウンドが今の「The Galaxy」のユニークなアイデアなどに結びついているのかもしれません!
The Galaxyのオススメ曲
The Galaxy – Turn Day Turn Night
この曲が好きな人は多いのではないでしょうか!
女性ヴォーカルがのったメロディアスな部分から激しめなドロップへの移り変わりがカッコよすぎです!
MNNは未だにヘビロテしています!笑
The Galaxy – Highway ft. Janne Schra
オランダ出身のシンガー、Janne Schra(ヤナ・スクラ)をフィーチャリングしたナンバー。
スローテンポなサウンドにJanne Schraの透き通るような歌声がマッチしています!
このJanne Schraは、今は解散してしまいましたがオランダのバンド、Room Eleven(ルーム・イレブン)のメインヴォーカリストでもあり、過去に日本でもツアーを行ったことがあります!
The Galaxy – Moon & The Stars
2016年に出したEP『Moon & The Stars』からのタイトルソングでもあるこの曲は、タイトルのように銀河を表したような壮大なサウンドに仕上がっています!
この曲は『Yellow Claw Mixtape #10』にも収録されていたので、そこから知った人も多いと思います!
The Galaxy & Yellow Claw – Captagon
Barong Familyのボス、Yellow Clawとのコラボ・ナンバー。
ハードスタイルの音も入っていればトラップも入っていたりと疾走感のあるアグレッシブなサウンドにノックアウトされます!
アラブ?インド?系のエキゾチックな管楽器の音がアクセントになっていて面白いです!
The Galaxy – Waiting for U
上でも少し話した通り、Yellow Clawが色んなセットでかけたこともあって話題になったナンバー!
女性ヴォーカルが美しいクラシカルなピアノサウンドも入ったフューチャーベースかと思いきや、ドロップで激しいトラップに一変し良い意味で予想を裏切られます!
Cesqeaux & The Galaxy – P.S.A.
同じくBarong Familyの一員でオランダ出身のDJ、Cesqeaux(セスコー)とのコラボ・ナンバー。
軽いラップや激しいキックも入ったシックなサウンドとなっています!
この曲は、Barong Familyのワールドツアーに先駆けて制作された『THE BARONG FAMILY ALBUM』にも収録されています!
Mike Cervello & The Galaxy – Luxor
同じくBarong Familyの一員でオランダ出身のDJ、Mike Cervello(マイク・セルベロー)とのコラボ・ナンバー。
こちらも上の”P.S.A.”と同じく『THE BARONG FAMILY ALBUM』に入っている1曲で、ドロップに入る直前の「Fuck what you heard Bitch!」という掛け声からのドロップが爽快です!
LNY TNZ & The Galaxy – Work That
同じくBarong Familyの一員でオランダ出身のデュオ、LNY TNZ(ルーニー・チューンズ)とのコラボ・ナンバー。
こんなユニークすぎるドロップ聴いたことありません!
ファーストドロップはThe Galaxy色が強く、セカンドドロップはLNY TNZ色が全面に出ていますね!
Yellow Claw – Roller (The Galaxy Remix)
Barong Familyのボス、Yellow Clawのナンバーをリミックスしています。
ヴォーカルチョップをふんだんに使用したドロップ部分は聴けば聴くほどにクセになります!
Moksi – Joy (The Galaxy Remix)
同じくBarong Familyの一員でもあるオランダ出身のデュオ、Moksi(モクシー)のナンバーをリミックスしています。
ドロップのサウンドがかなりエキセントリックで中毒性があります!
おわりに
いかがでしたか。
情報が少なくて申し訳ありませんが、少しはThe Galaxy(ザ・ギャラクシー)について知っていただけたでしょうか。
今後The Galaxyに関する追加情報を手に入れたら、こちらの記事にも情報を盛り込んで再度みなさんに紹介いたします!
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