The Chainsmokersといえば過去にグラミー賞も受賞し、つい先日は自身のヒット曲“Closer”がアメリカでダイアモンド認定されるなど今をときめくスーパーDJ/プロデューサーデュオ。
The ChainsmokersがHalseyとコラボした“Closer”がアメリカでダイアモンドディスクを獲得!!
The Chainsmokersが約2年前にリリースした“Closer”がアメリカで1000万以上売れ、ダイヤモンド認定されました!
動画▶️ https://t.co/RoBh6Aqu9v pic.twitter.com/7vKTHQVlMY
— MNN (@Music_News_Net_) 2018年9月17日
今年2018年に入ってからも1月から4月までの4ヶ月連続、また7月から9月までの3ヶ月連続で計7曲をリリースし、今月9月に発表したアメリカ出身のカントリーポップシンガー、Kelsea Balleriniを迎えた新曲“This Feeling”など全7曲を収録した『Sick Boy…This Feeling』をリリースしたばかり。
この“This Feeling”でKelsea Balleriniとともにヴォーカルを務めたThe Chainsmokersのメンバー、Andrew Taggartが内に秘めていた想いをSNSで以下のように明かしました。
要約すると以下のような感じです。
作詞作曲することが自分にとって一番の療法なんだ。この間まで多くの人からThe Chainsmokersは今が最もピークだと言われることへのプレッシャーや鬱に対応していた。アーティストは大ブレイクしたりキャリアで成功が見えたらもう何も心配事はないと思うかもしれないけど、鬱というものがやってくる。これはそのアーティストが成功しているかしていないに関わらず、本人がどう感じているか、そこにつけ込んでくる。自分の実績なんかも全く救いにはならない。僕は曲に自分の感情を吹き込むまで気分が良くならなかった。説明するなら今年のはじめに突然暗く内向きな感情がThe Chainsmokersの音楽のスタイルを変えたんだけど、“Sick Boy”や“Everybody Hates Me”などがそうなんだ。
The Chainsmokers – Sick Boy (Official Music Video)The Chainsmokers – Everybody Hates Me (Official Music Video)これらはみんなが求めているThe Chainsmokersじゃないかもしれない、でも自分たちの成長のために必要な過程だったと思っている。この期間はまだ決して終わったとは言いきれないけど、幾分肩の荷が下りた気分だよ。僕は気分が全く乗らないときは、笑顔の裏にある本当の感情を隠さない。最新曲の“This Feeling”は鬱状態から抜けた状態で書いた初の曲でもあるんだ。この曲では、たとえ人々が自分を信じてくれなくても自分自身だけは信じて続けて欲しい、という想いを込めているんだ。今僕は精神的にも非常に良い状態で、友人や家族をとても愛してるし、仕事として大好きな曲を作ることができる毎日に心から感謝している。だからみんながこの曲を聴いて楽しんでくれると嬉しいよ。
このようなAndrew Taggartの想いを汲み取った上で“This Feeling”など今年リリースされた曲を改めて聴くと考えさせられるものがあります。
Aviciiが2018年4月20日に亡くなって以降、HardwellやOokayなどのトップアーティストたちも普段は全く見えなかった苦悩やストレス、プレッシャーに苦しんでいる想いをSNSに吐露していますが、The Chainsmokersもまたそのひとりだったのです。
Hardwellがここ数年特に多忙なスケジュールが続き、大きなプレッシャーを感じ、エネルギーや創造性が欠けてきているため、一旦ツアーや曲のリリース等Hardwellとしての予定をリセットすることを発表しました。
無期限としていますが、音楽は変わらず作り続け、10月18日のADEには出演するとのことです。 pic.twitter.com/pEyE9x8XwP— MNN (@Music_News_Net_) 2018年9月7日
Ookayが薬物乱用やうつ病に関する深刻なツイートを投稿。
昨日のMac Millerの死も引き合いに出しつつ、自身もツアーによる半端ない疲労や鬱と闘っている現状を明かしました。
Hardwellの活動休止もそうですが、アーティストは一度活動を見直して無理をせず、休めるときはゆっくり休んで欲しいですね。 pic.twitter.com/LA2sKGKiKi— MNN (@Music_News_Net_) 2018年9月9日
私たちはSNSでトップDJたちの華やかな一面しか見ることができませんが、それはほんの一部で実際には愛する家族や友人に会ったり家に帰る暇もなく、寝る間も惜しんで飛行機などの移動中に作業を重ねて、高頻度で新曲をリリースするという過酷な状況を想像することができます。
今月アメリカの人気ラッパー、Mac Millerも薬物の過剰摂取でこの世を去るなど、もはや音楽シーン全体で真剣に捉えるべきで大きな問題とも言え、Kygoもこのような音楽シーンのメンタルヘルスについて見つめ直すべきだとして、9月10日の「世界自殺予防デー」に鬱と闘う人々のサポートをするアメリカの非営利組織「To Write Love On Her Arm」に30,000ドル(約334万円)を寄付したことも話題になりました。
現地時間9月7日(金)の昼、人気ラッパーのMac Millerが薬物の過剰摂取のため26歳という若さで他界しました。
Mac Millerは今年5月までAriana Grandeと交際しており、先月もニューアルバム『Swimming』をリリースしたばかりでした。
この訃報に多くのDJ/プロデューサーも彼の死を悼みました。 pic.twitter.com/HzUM8lhB1P— MNN (@Music_News_Net_) 2018年9月8日
Kygoが30,000ドルを寄付!!
9月10日は「世界自殺予防デー」ということで、今年は音楽シーンでも悲しい事が多くメンタルヘルスについて考え直すべきと考えたKygoは、鬱と闘う人々のサポートをするアメリカの非営利組織「To Write Love On Her Arm」に30,000ドル(約334万円)を寄付しました! pic.twitter.com/Vgkjh1coPy
— MNN (@Music_News_Net_) 2018年9月12日
色んな国を回っているアーティストが自分たちの国に来てくれたり、新曲を沢山聴かせてくれるのは我々ファンとしては嬉しいことですが、全ては彼らの健康な心身があってからこそですので、決して無理はせず自分に合ったペースで活動して欲しいですね。
コメントを残す