本日もMNNが個人的にドハマリしているアーティストの紹介記事になるのですが、Vato Gonzalezのサウンドが気持ちが良過ぎるんです!
Vato Gonzalezというアーティストのことを知っている人が多いか分かりませんが、HardwellやDiploとの関わりも深い実力のあるアーティストのひとりですので是非チェックしてみて下さい。
目次
- 1 Vato Gonzalezとは
- 2 Hardewellとダンスホールを一緒にプロデュース!
- 3 Vato Gonzalezのオススメ曲
- 3.1 Vato Gonzalez – Wavy Riddim
- 3.2 Vato Gonzalez – Badman Riddim (Jump) ft. Foreign Beggars
- 3.3 Vato Gonzalez – Bio Riddim
- 3.4 Vato Gonzalez – Bump & Grind (Bassline Riddim)
- 3.5 Vato Gonzalez – Push Riddim
- 3.6 Vato Gonzalez feat. Kris Kiss – Sonic Boom
- 3.7 Vato Gonzalez & Mucky – Violet Nights
- 3.8 Vato Gonzalez – Whiskey Riddim
- 3.9 Vato Gonzalez & Sebastian Bronk – Hyper Riddim
- 3.10 Dominique Young Unique – Throw It Down (Vato Gonzalez Remix)
- 3.11 Years & Years – Sanctify (Vato Gonzalez Remix)
- 4 おわりに
Vato Gonzalezとは
Vato Gonzalezとは、オランダ出身のDJ/プロデューサー。
Afrojackと同じオランダのスパイケニッセ生まれで、本名はBjörn Frankenといい、1983年6月6日生まれの現在35歳です。
UKガラージやヒップホップ、ダンスホールを聴いて育ったVato Gonzalezですが、アメリカの著名なグラフィックデザイナー、Paul Randに憧れて大学生活をグラフィックデザインに捧げます。
またFacebookのCEOであるMark Zuckerbergへの憧れもあった Vato Gonzalezは、ネットの知識を駆使してよく大学の学生データベースに侵入して自身のパーティーの宣伝もしていたのですが、彼主催のパーティーはいつしか学生たちの間で人気のパーティーとなり、近所にいたDJをしている友人がきっかけでエレクトロニックダンスミュージックの世界に足を踏み入れます。
商業目的など一切なく、底知れぬエネルギーに満ち溢れた90年代はじめのアンダーグラウンドなレイヴミュージックに一瞬で虜になり、後のVato Gonzalezの音楽に大きな影響を与えることになります。
そのため今もギグやスタジオでの作業以外の空いた時間で、ソフトウェアのエンジニアやイベントのアートワークのデザインなども手掛けているそうです。
本格的にプロデュースをスタートしたVato Gonzalezは、2007年から2009年にかけてダーティハウスを中心としたミックステープシリーズ『Dirty House』を多数公開すると、これがインターネット上で150.000以上ダウンロードされメインストリームからも注目されはじめます。
その後2010年にリリースした“Badman Riddim”は、2010年を代表するクラブトラックにも選ばれたほか、BBC Radio 1はじめ、 ChuckieやSkream, Tiësto, Grandmaster Flash, Congorock, Roger Sanchez, DJ Fresh, Erick Morillo, Benga, Aviciiなど多くのトップDJたちがサポート。
翌2011年にはForeign Beggarsが参加したバージョンを“Badman Riddim (Jump)”としてリリースすると、これもイギリスのシングルチャートで最高7位を獲得するなど大ヒットしました!
ヴァトゴンザレス
価格: 250円posted with sticky on 2018.10.31
ミックステープシリーズ『Dirty House』のヒットを受けて、ダーティハウス中心のイベントに頻繁に出演するようになりますが、この頃からMC Tjenとタッグを組んでDJ/MCパフォーマンスをあらゆるクラブやフェスで披露していくことになります。
ちなみにMC Tjenは腹違いの兄弟で、2012年のTomorrowlandでも一緒に出演し、現在も色んなフェスでセットで登場しています。
シーンの現状にウンザリしたVato Gonzalezは自身のブッキング会社「010 Bookings」と完全に独立したレコードレーベル及びイベント「Dirty House」まで設立。
2011年には「Crowd Control」というレコードレーベル及びイベントを立ち上げ、「Dirty House」では特にコンセプトがなかったのに対して「Crowd Control」ではビッグルームやテックハウスにこだわったレーベルを作り上げ、あらゆるジャンルにも挑戦しはじめたのです。
2012年にはNorman Cookのレーベル、Southern Fried Recordsからアンダーグラウンドなトラック“Digital Lies”をリリースし、Diploからもその才能を称賛され、“Rasclat Riddim”ではDiploともコラボし、Major Lazerの“Jah No Partial”のリミックスまで手掛けました。
2013年に出した“Not A Saint”も“Badman Riddim (Jump)”同様、UKチャートにランクイン。
ヴァトゴンザレス, Lethal Bizzle & Donae’o
価格: 200円posted with sticky on 2018.10.31
“Sushi Riddim”はBeatportのチャートでトップ10入りしたほか、David GuettaやSteve Aoki, Bingo Players, Hardwell, Diplo, W&W, Pete Tong, Martin Solveigなど多くのDJたちが自分たちのセットでかけました。
最も影響を受けたアーティストとしてThe Prodigyを挙げており、彼ら以上にエネルギッシュで音楽に対して貪欲で、決められたルールを無視して自分たちが感じたことを創り出すアーティストは見たことがないとも断言しています。
The Prodigyと自身の音楽のテイストは違うものの、彼らの影響で音楽とは感情や情熱をサウンドに落とし込んだものだと考えるようになったそうです。
現在はひとつのジャンルにこだわって音楽を作ってはいませんが、常に盛り上がっているクラブの深夜2時頃にかかるようなクラブ向けのサウンドを目指しているとのことで、シェフがバラエティに富んだ料理を提供するようにひとつのキッチンだけ持つのではなく、ムーンバートンやフューチャーハウス、エレクトロハウス、トラップなど色んなジャンルの曲を生み出していきたいと語っています。
またどれだけ素晴らしいブレイクでもドロップがユニークじゃないと意味がないと語るVato Gonzalezは、毎回まずドロップ作りから入るようにしており、以前作った曲以上のものを目指すよう常に新しいサウンドやテクニックを取り入れるようにしています。
そのため新しいジャンルが生まれたらスタジオにこもってサウンドを分析し、それを元に新しいものを作れないか試行錯誤するそうです。
イギリスの思想家、ケン・ロビンソンの「間違いを恐れていたら、決してオリジナルなものを生み出すことはできない」という名言のように、それが最初あり得ないと思うアイデアでもどんどん積極的に挑戦して自分の能力・限界を超える努力をしているのが分かります。
今ではHeldeep RecordsやDim Mak, Spinnin’ Records, Ultra Records, Mad Decent, Ministry of Sound, Mixmash Records, Armada Deepといった大手レーベルから曲を出しており、「Dirty House」という自身のイベントも人気を博し、アンダーグラウンドなクラブからTomorrowlandのようなビッグフェスまで平均して年間350以上のショーをこなすほど成長。
2018年のAmsterdam Dance Eventでも自身がホストを務めた「Dirty House」も開催し、Shift K3YやKideko, Mr. Belt & Wezol, Pep & Rash, MC Tjenらも出演するなど世界で大活躍しています!
Hardewellとダンスホールを一緒にプロデュース!
UKガラージやヒップホップ、ダンスホールを聴いて育ったVato Gonzalezはプロデュースをはじめた当初、よくHardwellと一緒にダンスホール系の曲を多数作っていまいした。
Hardwellがダンスホールを作っていたというのも意外かもしれませんが、Hardwellと一緒に曲を作っては色んなクラブでダンスホール中心のDJセットを披露していたのです。
下は2008年頃の動画ですが、Hardwellと一緒にB2Bしているのが分かるかと思います。
次のオススメ曲コーナーでも分かると思いますが、Vato Gonzalezの曲のタイトルには「Riddim」というワードが付いているものが多いんです。
この”Riddim”とはWikipediaでは「ドラムと特徴的なベースラインで演奏されるレゲエのリズム。このジャマイカ英語の言葉は、英語の「リズム(Rhythm)」が変化した言葉であり、他の音楽ジャンルでは、グルーブやビート、トラックなどと呼ばれている」とあります。
Vato Gonzalezは自身のルーツともいえるオールドスクールなダンスホールのリズムに対するオマージュとしてタイトルに「Riddim」をつけるようになり、自身でアレンジした色んなRiddimを提要しているのです。
代表曲“Badman Riddim”ではジャマイカのアーティストとのコネもなかったため、「right about now, badman riddim inside the place」という部分は自身の声のピッチを下げて入れたそうです。
ヴァトゴンザレス
価格: 250円posted with sticky on 2018.10.31
下の章ではフューチャーハウスよりのRiddimからベースハウスよりのRidiimまであらゆるRiddimを堪能してみて下さい!
Vato Gonzalezのオススメ曲
Vato Gonzalez – Wavy Riddim
Vato Gonzalezの「Riddim」シリーズのなかでもMNN個人的に1番好きなナンバー。
若干HI-LOのテイストも感じられるクールな1曲に仕上がっています!
Vato Gonzalez – Badman Riddim (Jump) ft. Foreign Beggars
イギリスのヒップホップ/ダブステップグループ、Foreign Beggarsをフィーチャーしたナンバー。
1992年に公開された日本映画『ゴジラvsモスラ』の挿入歌をサンプリングしていることでも話題になりました!
ヴァトゴンザレス
価格: 250円posted with sticky on 2018.10.31
Vato Gonzalez – Bio Riddim
Vato Gonzalezはこの曲の要ともいえる音を思いついたとき、テックハウスを作るときに用いるメロディを当てはめ、長年研究していた独自のキックを足して出来上がったそうです!
この曲はSander van Doornのレーベル、DOORN Recordsからリリースされました。
Vato Gonzalez – Bump & Grind (Bassline Riddim)
Oliver Heldensのレーベル、Heldeep Recordsからリリースした“Bassline Riddim”にイギリス出身のヒップホップアーティスト、ScrufizzerのMCが加わったバージョンになります。
ディープなベースラインが特徴的なハウスサウンドにレゲエ調のScrufizzerのMCがマッチしています!
Vato Gonzalez – Push Riddim
メロディックなブレイクダウンと滑らかなグルーヴが心地よく、中毒性のあるドロップがインパクトのある1曲。
こちらもHeldeep Recordsからのリリースで、ショッキングなミュージックビデオも見応えがあります!
Vato Gonzalez feat. Kris Kiss – Sonic Boom
イギリス出身のシンガー/ラッパー、Kris Kissをフィーチャーしたナンバー。
BPM126のエレクトロハウスですがフューチャーハウス要素もあり、Kris Kissのヴォーカルも相まってエネルギッシュな1曲に仕上がっています!
Vato Gonzalez & Mucky – Violet Nights
オランダ出身のプロデューサー、Muckyとコラボしたナンバー。
キャッチーなピアノのメロディと女性ヴォーカルでスタートするのですが、浮遊感のあるドロップがたまりません!
Vato Gonzalez – Whiskey Riddim
BPM126のリズミカルなフューチャーハウスに身体を揺らさずにはいられません!
味のある女性ヴォーカルや緩やかなサウンドからのドロップという緩急がまた良いですね!
Vato Gonzalez & Sebastian Bronk – Hyper Riddim
オランダ出身のプロデューサー、Sebastian Bronkとコラボしたナンバー。
弾みのあるビートやホーンなどベースハウス要素が入ったBPM127のエレクトロハウスとなっており、Blasterjaxxのレーベル、Maxximize Recordsからリリースされました!
Dominique Young Unique – Throw It Down (Vato Gonzalez Remix)
アメリカ出身のフィメールラッパー、Dominique Young Uniqueのナンバーをリミックス。
ダブステップとムーンバートン両方の要素を持った1曲!
もともとこのリミックスに取り掛かる前に自分で気に入っていたベースライン部分だけを持っており、この原曲を聴いたときに絶対に合う!と思って掛け合わせて出来上がったそうです!
Years & Years – Sanctify (Vato Gonzalez Remix)
イギリス、オーストラリア、トルコ出身のエレクトロニカバンド、Years & Yearsのナンバーをリミックス。
BPM125のガラージやベースラインハウス、グライムを掛け合わせたサウンドにアレンジしているので原曲と聴き比べてみて下さい!
オランダのラジオ番組「SLAM!」に出演したときのセットもめちゃくちゃカッコイイのでチェックしてみて下さい!
おわりに
いかがでしたか。
Vato Gonzalezがどんなアーティストか、また彼の気持ちよいサウンドを共感していただけたでしょうか。
意外にも確かまだ来日したことがなかったと思うので、いつかクラブであの音を身体全身で体感してみたいです!
コメントを残す