David Guettaと共に十数年に渡ってヒット曲を生み出してきた伝説のプロデューサー、Fred Risterが2019年8月20日にこの世を去りました。
Fred Risterについては過去にMNNの記事でも取り上げましたが、Fred Risterは約30年間で結腸癌2回、腎臓癌、骨腫瘍など9回も癌になり、癌と闘いながらも音楽活動を力強く続けてきました。
2000年代初期からDavid Guettaと一緒に楽曲のプロデュースをスタートし、The Black Eyed Peasの“I Gotta Feeling”やKelly Rowlandの“When Love Takes Over”でグラミー賞を受賞したこともあり、ダンスミュージックだけにとどまらず、ポップミュージックシーンまで大きく変えた人物といっても過言ではありません。
副作用による心身へのダメージが大きかったため、2017年の春から化学療法を完全にストップすることを宣言しましたが、2018年3月には自身の名義でSam MartinとChris Willisを迎えたシングル“I Want A Miracle”も発表するなど、彼の音楽に対する情熱は消えることはありませんでした。
しかし、2019年8月20日に故郷であるフランスにあるトゥルコアン総合病院で静かに息を引き取ったと伝えられました。58歳でした。
この訃報を受けたDavid Guettaはすぐに自身のInstagramに、亡き友 Fred Risterに対するメッセージを投稿しており、意訳を載せておくので読んでみて下さい。
今日、自分にとって特別な存在である人を失った。Fred Risterと僕はアメリカで16週連続1位を獲得した”I Gotta A Feeling”はじめ、”Memories”や”When Love Takes Over”など色んな楽曲を一緒にプロデュースしてきて、人生において最も重要で美しい時間を共有してきた。これらの楽曲はダンスミュージックカルチャーだけでなく、ポップミュージックシーンをも変えたと言えるだろう。一緒にコードを選択したり、何時間もドラムの音に取り掛かったり、お互い学び教え合ったりと当時の記憶はつい昨日のように全て覚えている。彼は今まで会った人の中で最も誠実で才能があり、それでいて謙虚で寛容な人だった。僕たちは音楽に限らす生活面においても理想の家族のようにいつもそばにいてお互い相談し、信頼し合っていた。それだけに君がいなくなった今とても寂しいよ。でも癌にこれ以上苦しめられることを考えたら、これが君にとっては最善の道だったのかもしれない。だからゆっくり休んで欲しい。僕はこれからも君と作った音楽をかけ続けて、その度に君のことを思い出すから。僕たちは夢を実現させ、更にその先にいくことがきた。本当に心から感謝しているよ。
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