Gryffin 以来となる久しぶりの海外アーティストへのインタビュー記事となりますが、今回は先月、Helix Records から新曲 “Same Wave” をリリースしたスウェーデン・ストックホルム出身のスーパープロデューサー Hogland に色々お話を伺いました!
1997 年 3 月生まれで本名は Linus Hoglund と言い、彼の代表曲 “Holly” や “Someone New” などを聴けば、Avicii の感性にインスパイアされたメロディと Kygo のトロピカルな雰囲気を融合させつつも、独自のアイデアを吹き込んだ作品の数々を聴くことができますが、すでに Kygo のサポートアクトを務めたり、Kygo 本人からもサポートされています。
Crazy seeing Kygo playing ‘Letting Go’ in Japan🇯🇵 https://t.co/c1LJnk1ue7
— hogland (@HoglandMusic) October 8, 2019
そんな Hogland に対して音楽制作プロセスだったり、Avicii のどんなところに影響を受けたのか、また、お気に入りのプラグインやコラボしたいアーティストなどを聞いたので、Hogland ファンはもちろん、Hogland のことをまだあまり知らない人もこれを機に彼の魅力を知り堪能していってください!
Q. 本日はインタビューに応じてくれてありがとうございます!まずは、どのようにしてエレクトロニック・ミュージックと出会ったのか教えていただけますか?幼い頃に何か楽器の経験があるのかも知りたいです!
母国スウェーデンで開催されたフェスに行ったり、ラジオで流れる音楽を聴いてエレクトロニック・ミュージックを知ったんだけど、Avicii や Swedish House Mafia, Dada Life といった、スウェーデンを代表するプロデューサーたちの存在は偉大で、すぐにダンスミュージックに夢中になったんだ。今まで楽器とか一切習ったことはなくて、むしろフットボールやアイスホッケーなど色んな種類のスポーツに打ち込んでいたよ。だからプロダクションスキルを磨くために、基礎から学ぶ必要があったんだ。だから、たまに幼い頃から何か楽器を習っとけば良かったなぁ、って思うこともあるんだけど、スポーツからも人生において大事なことをいっぱい学んだよ。
この投稿をInstagramで見る
Q. どうやって自分だけのサウンドを開発し、毎回、どういったプロセスで制作を進めているか教えていただけますか?もし、お気に入りのプラグインやりソフトフェアがあれば教えて下さい!
音楽プロデュースのプロセスに関しては、曲によって毎回変わってくるんだ。ソングライターやボーカリストたちと一緒にスタジオに入って、その場で曲を作っていくときもあれば、サウンドはある程度出来てて後からボーカルを探すこともあるし、逆にボーカル/トップラインに合わせてサウンドを構築していくときもあるよ。自分のサウンドに関しては、YouTube のチュートリアルを見たり、お気に入りのアーティストの曲を聴いたりしながら試行錯誤したよ。キャリア初期の段階でインスピレーションを受けたお気に入りのアーティストたちが作る曲の中でも、特に自分が好きなパートに焦点を当てて吸収し、自分のアイデアやサウンドとミックスして作り上げていった感じだね。僕が使っているソフトフェアは FL Studio なんだけど、いつも素晴らしい仕事ぶりを発揮してくれるんだ。お気に入りのプラグインと聞かれて、まず思い付くのは FabFilter だ ね。あと、UAD のコンプレッサープラグインも絶対外せないし、Polyverse のピッチシフター系のプラグイン Manipulator や、Oeksound のプラグインでSoothe と Spiff、それに Valhalla のリバーブプラグインや Soundtoys の人気プラグイン Decapitator も気に入って使っているよ。
Q. ズバリ自分のサウンドを言葉で説明するなら、どう表現しますか?
僕のサウンドは何と言ってもメロディに尽きるね!アコースティックな要素とエレクトロニックサウンドをミックスさせるのが大好きなんだ!
Q. “Same Wave”のリリースおめでとうございます。8月にリリースしたこの最新曲も素晴らしい出来栄えですが、どのように制作したのかそのプロセスを伺ってもよろしいですか?また、完成までにどの位時間がかかりましたか?
この曲に関しては、今まで作った他の曲と全く違うプロセスで進んだんだ。スウェーデンのストックホルムで音楽出版社の Ultra Publishing とソングライティングのセッションがあったんだけど、ボーカリストの Salena Mastroianni と朝の 10 時から 16 時までずっと曲を作り続けてて、途中で A&R に聞いたんだ。スタジオが使える残り 2 時間、何をすべきかって。そしたら、その 2 時間で新しい曲を作ってみなよ、って言われて作ったのが “Same Wave” なんだ。その時間内でコードとリリック、曲の基礎的な部分を作り上げたんだけど、その後は、スタジオで 4,5 日費やしてアイデアを落とし込み、ミキシングやマスタリングにもう 4,5 日かけて、いつでもリリースできる状態に仕上げたよ。
Q. 以前、別のインタビューで同郷のAviciiから影響を受けた部分が大きいと話していましたが、具体的にはどういった部分にインスピレーションを受けましたか?
Avicii とは同じ町出身ということもあって、彼の音楽は行く先々至るところで聴いてきたけど、彼の曲を聴いて、自分が本当に好きな音楽を追求することを決めたし、Tim のメロディやリリック、プロダクションから何か繋がりみたいなものを感じるんだ。Tim がどういう風に音楽を作るのか、数えきれないほど動画を見てきたし、自分が音楽を作り始める上で学ぶところは多かったよ。
この投稿をInstagramで見る
Q. 今までリリースされた曲の中で、個人的には”Used To”が大好きなのですが、自身のなかでお気に入りの1曲を選ぶとすればどの曲で、それはどういった理由ですか?
お気に入りの 1 曲となると多分 “Holy” かな。親友のひとりでもある Charlie South と一緒に楽しい時間を過ごしながら作曲できたし、この曲に関してはミュージックビデオまで撮ったんだ。リリースしてきた曲全てにそれぞれ異なるプロセスやストーリーがあってどれも好きだけど、ストーリー的にも “Holy” が気に入っているよ。
Q. ここ数年で自身のサウンドがどのように進化したと感じますか?
過去数年間でよりエレクトロニックサウンドに磨きがかかったと自分でも感じてるよ。今もまだアコースティックな要素を含んだ EDM が好きなんだけど、ライブなどで雰囲気や響きが良くなるように、もっとエレクトロニックサウンドを組み込んでいきたいと思っているんだ。
Q. シンガーでもプロデューサーどちらでも構いませんが、今最もコラボしてみたいアーティストはいますか?また今現在、取り組まれている最中のプロジェクトはありますか?
同じスウェーデン出身のアーティストで、Zara Larsson や Veronica Maggio と一緒に仕事できたらいいな。あとは、Lewis Capaldi, Zak Abel といった国際的アーティストとも一緒に仕事したいし、日本のファンの皆にはたくさんの愛をもらっているから、日本のアーティストたちともコラボしてみたいな!自分の曲はもちろん、他のアーティストのために作った曲も含め、今現在、たくさんのプロジェクトを進行させているところだよ。現時点ではこれ以上は話せないけど、楽しみにしていて!
Q. 残りの2023年、Hoglandプロジェクトからどんなことを期待きますか?
複数の新曲やソーシャルメディア上での活動にも期待していて下さい!あと今、音楽制作に関するチュートリアルだったり、ショーの舞台裏映像なんかを YouTube チャンネルにアップすることも計画しているんだ!
Q. 今後の目標があれば教えてください!
もっと海外でのショーを増やすこと!今はまだ北欧でしかフェスに出演したことがないからね。あと、もっと色んなアーティストたちともコラボしていきたいな!
この投稿をInstagramで見る
Q. インタビューありがとうございました!最後に日本のファンに一言お願いします!
日本のファンは特に際立っていて、いつもたくさんの愛とサポートをもらっているよ。みんなからの温かいコメントやメッセージを見ると嬉しくなるし、早く日本でショーをするのが待ちきれないよ!誰に聞いても日本人の人柄や文化は素晴らしいって言うから、すぐにでも遊びに行きたいよ!
FOLLOW Hogland:
Facebook: facebook.com/HoglandMusic
Twitter: twitter.com/hoglandmusic
Instagram: instagram.com/hogland
Spotify: spoti.fi/3qmMmJf
Official Site: https://hoglandmusic.com/
コメントを残す