本日は、2018年7月に記事を書いたThe Runnersぶりとなる、ヒップホッププロデューサーを紹介したいと思います。
Tygaを完全復活させた立役者とも言われており、最近だとEMINEMのニューアルバム『Music to Be Murdered By』のプロデュースにも大きく携わったD.A. Domanについて紹介します。
目次
- 1 D.A. Domanとは
- 2 D.A. Domanプロデュースの代表曲
- 2.1 Tyga ft. Offset – Taste
- 2.2 Kodak Black ft. Travis Scott & Offset – ZEZE
- 2.3 Young Money ft. Tyga, Nicki Minaj, Lil Wayne – Senile
- 2.4 Tyga ft. 2 Chainz – Do My Dance
- 2.5 EMINEM ft. Ed Sheeran – Those Kinda Nights
- 2.6 EMINEM ft. Juice WRLD – Godzilla
- 2.7 Tyga – SWISH
- 2.8 Tyga ft. Nicki Minaj – Dip
- 2.9 Kid Ink ft. Lil Wayne, Saweetie – YUSO
- 2.10 Bhad Bhabie ft. Kodak Black
- 2.11 Tyga – Goddamn
- 3 おわりに
D.A. Domanとは
D.A. Domanとは、アメリカ・シカゴ出身のヒップホップ・プロデューサー/ソングライター。
本名はDavid Domanで、1984年8月3日生まれの現在35歳です。
彼がプロデュースした楽曲には、冒頭に「D.A Got That Dope!」というフレーズが入っているので耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
小学生の頃からドラムを始めたD.A. Domanは、13歳のときにローランド社のシンセサイザー/リズムマシン Roland MC-505 Groove Boxを購入し、音楽制作の魅力にハマりますが、まだそのときはそれが自分の人生の全てになるとは知る由もありませんでした。
しかし、高校生になってアカイ・プロフェッショナル社のサンプラー、シーケンサー、及びパッドコントローラーを統合したMPCを購入してからは音楽プロデューサーという道を真剣に考えるようになったそうで、高校生の頃から自分で作ったビートを50ドル位で販売したり、同じ高校でラッパーやシンガーを目指している生徒と一緒にアルバムを作ったりもしていたそうです。
当時からヒップホップは好きでしたが、ラップやヴォーカルよりそのバックで流れるサウンドを好んでおり、Dr. DreやTimbalandの楽曲は彼に大きなインスピレーションを与えました。
D.A. Domanの初期の頃のビートはサンプルベースで、琴などアジアの楽器の音も多く取れ入れられており、まずMikkey HalstedやKidz In The Hall, Bump Jといった地元シカゴのアンダーグラウンドなアーティストのための楽曲をプロデュースしていました。
ちなみにGhostface Killah率いるTheodore Unitのメンバー、Trife Da Godとの仕事が初めて著名なアーティストとの共演で、当時David Domanが18、19歳のときのことでした。
21、22歳の頃の数年間は、RihannaやSean Kingston, Britney Spears, Jason Derulo, Rick Ross等数多くのトップアーティストの楽曲を手掛けたアフリカ出身のプロデューサー、J. R. Rotemのドラム担当的なポジションに就いていたこともあり、2011年にJ. R. Rotemとともに手掛けたイギリスのボーイバンド、JLSの“Everybody In Love”がヒットしたことで、更なる可能性を掴むためにロサンゼルスへ移住。
当時、Mariah CareyやMary J. Bligeの作詞も務めたこともあるソングライター界のレジェンド的存在でもあったJohnta Austinにビートを聴いてもらい、すぐにロサンゼルスに来るよう言われたことも移住を決意する大きな要因となったそうです。
その後、Myspaceを通じてTygaの地方公演マネージャーと繋がり、提供した楽曲をTyga本人もとても気に入ってくれたことでコネクションができ(その中には後の“Lay You Down”もありました)、Tygaが2012年に出した『Careless World: Rise of the Last King』や2013年に出した『Hotel California』のプロデュースにも携わることになったのです。
車のステレオとの相性も抜群なベースラインとパワフルなビート、そして耳にこびりついて離れないヴォーカルサンプルのループというD.A. Doman独特のサウンドは多くのアーティストたちからも気に入られ、Lupe FiascoやKid Ink, The Game, Iyaz, Kevin Gates, Fabolous, Shy Glizzyなどの楽曲もプロデュース。
2017年にはChris Brownのシングル“Privacy”のためにアップテンポな楽曲をプロデュースしたときに他とは違う楽曲を作ってみようと思い、当時遅いテンポの曲が主流でしたが、BPM100付近の曲の制作するようになります。
ちなみにChris Brownの8枚目のアルバム『Heartbreak on a Full Moon』にも収録されたこの“Privacy”はプラチナディスクを獲得し、他にもアルバム収録の2曲“Tell Me What 2 Do”と“Hurt The Same”もプロデュースしました。
そうしてBPM100あたりのアップリフティングな曲を作るようになって生まれたのがTygaの“Taste”とKodak Blackの“ZEZE”で、どちらもBillboardのHot 100にランクインしました。
2019年にはRich the Kidのセカンドアルバム『The World Is Yours 2』やChris Brownの9枚目のアルバム『Indigo』, Maxo Kreamの2枚目のアルバム『Brandon Banks』などの収録曲を複数プロデュースし、2020年に入ってからもEMINEMの11枚目のアルバム『Music to Be Murdered By』も手掛けるなどその勢いは留まることを知りません。
音楽を心から愛しているため、楽曲制作を仕事と思っていないそうで、プレッシャーを感じることなくひたむきに音楽のプロデュースを行っているそうで、今後もどんな楽曲を生み出してくれるのか楽しみです!
D.A. Domanプロデュースの代表曲
Tyga ft. Offset – Taste
Kodak Black ft. Travis Scott & Offset – ZEZE
Young Money ft. Tyga, Nicki Minaj, Lil Wayne – Senile
Tyga ft. 2 Chainz – Do My Dance
EMINEM ft. Ed Sheeran – Those Kinda Nights
EMINEM ft. Juice WRLD – Godzilla
Tyga – SWISH
Tyga ft. Nicki Minaj – Dip
Kid Ink ft. Lil Wayne, Saweetie – YUSO
Bhad Bhabie ft. Kodak Black
Tyga – Goddamn
おわりに
いかがでしたか。
D.A. Domanの簡単な経歴とどういった楽曲をプロデュースしてきたか分かっていただけましたでしょうか。
今後も定期的にヒップホッププロデューサーの紹介記事を書きますのでチェックしてみて下さい!
私の好きなアーティストの中に
Shelco Garsia & Teenwolf
というのがいるのですが、紹介して欲しいです!
Shelco Garsia & Teenwolf、検討させていただきます!