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【インタビュー】PuppetがMonstercatから初の日本版EP『Life In Japan』をリリース!Aiobahnも参加!

【インタビュー】PuppetがMonstercatから初の日本版EP『Life In Japan』をリリース!Aiobahnも参加!

カナダ最注目ダンス・ミュージック・レーベル「Monstercat」が好きな人はPuppet(パペット)というアーティストはご存知でしょう。

そんなPuppetが大好きな日本のために日本版EP『Life In Japan』を2018年8月24日(金)にリリースしたので、この機会にPuppetにインタビューさせて頂きました!

Puppetとは

Puppet(パペット)とは、本名をBrendan Baldwinといい、アメリカ出身のプロデューサーです。

意外にも音楽のルーツはロックミュージックで、ロックミュージックのジャンルのひとつであるグランジが特に好きで、従兄弟であるEddie Vedderなどを聴いて育ちました。

この「Puppet 」プロジェクトをスタートする前から密かに自分の曲を作っており、長い間ロックミュージックを聴いて楽器法についても理解してきましたが、ある日deadmau5の曲を初めて聴いたときに衝撃を覚えたとのこと。

すぐにエレクトロニックミュージックの事が気になって色々調べた結果、コンピュータひとつで音楽を作れるということに感動して自分も作ることを決意しました。

その後バーモント州の大学やテンプル大学ジャパンキャンパスに通ったのですが、毎日夜から朝5時まで音楽制作に勤しんでいたので、いつも単位がギリギリだったそうです。

そんな努力が報われ、はじめてMonstercatと3曲契約することになったのです。

音楽を作る上で壁にぶつかったときやアイデアを出したいときは、Puppetの場合、色んな音楽を聴くのでははくグラフィックノベルを読むほど、ビジュアルからインスピレーションを受けるとのこと。

そのほか、世界最大のアートオンラインコミュニティ「Deviant Art」や世界中のアーティストが自分の作品を投稿しているSNS「Art Station」を閲覧したりすることで、作者が伝えたいストーリーに入りこむことができ、そこで得たインスピレーションを自身の音楽にも活かしているのです。

ステージネームに関してですが、昔Puppetは友人と2人で音楽を作っていたのですが、この友人は良い奴だけど怠惰で口ばかりな人で、ほとんどの作業を自分がしていてまるで操り人形(Puppet)にように感じたそうで、“人の操り人形になるのはやめよう”いう意味を込めて「Puppet」とにしました。

ちなみに下の仮面が彼を象徴するアイコンにもなっています。

2015年にSeven Lionsがアメリカ・フィラデルフィアのSoundgarden Hallで行ったショーで、オープニングアクトも務めたり、ショーでPegboard Nerdsと共演したPuppet。

現在カナダのレーベル、Monstercatから曲を多数出しており、アートワークも全て自身で手掛けているのですが、これはレーベルから信頼を置かれているからこそできることで、Puppet本人もいつもMonstercatには感謝していると語っています。

シングルだけでなく2016年には『The Soft Spoken』『Fear Is Fleeting』の2枚のEPを、2017年はEP『Life Overseas』を全てMonstercatからリリース。

『Life Overseas』に関しては。東京・中目黒に滞在しているときに制作したそうです!

ロックミュージックが起源であることから最近のセットでは自身で歌ったり、ギターを弾いたり、サンプリングパッドやキーボードサンプラーを使用したりと変化に富んだライブパフォーマンスも魅力のひとつです!

Monstercatによる初の日本向けEPを発表!

Puppetは上でも話したようにテンプル大学の日本校にいたとき約3ヶ月間日本に住んでいましたが、それからは毎年のように日本にプライベートで遊びに来ているほど日本を気に入っています!

在学中は日本語を勉強するのも楽しみだったそうで、学校で習った日本語を実践するために毎日色んなところに出かけて試していたのだとか。

そんな彼の日本好きはアートワークやMVにも表れており、自身も手掛けているアートワークにはよく日本語や日本の風景の絵などが使われており、ミュージックビデオも日本で撮影されたものも幾つかあります!

Puppet – Dynamo (Official Music Video)

 

Puppet – Orange Against the Blue (Official Music Video)

 

そして2018年8月24日(金)、Monstercatによる初となる日本向けEP『Life In Japan』をリリースしました!

ロックとダンスミュージックの調和が特徴的なPuppetが、これまでにリリースを重ねてきたヒット曲の数々と新録のリミックスを合わせた8曲を収録。

8曲目の“Chin Up”に関しては、日本とも関係が深い韓国人プロデューサー、Aiobahnがリミックスを手掛けており、新鮮な音選びによって完成したリミックスは必聴です!

Puppet独占インタビュー

Q1: インタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず最初に「Puppet」プロジェクトをスタートしたきっかけや音楽とどのように関わってきたか教えていただけませんか?

こちらこそありがとう。僕は子供の頃からずっとドラムやギター、ベース等ロック系の楽器を弾いていて、音楽と一緒に過ごしてきたんだ。アメリカの子どもはあまり楽器を弾きたいとか、バンドをしたいという人が少ないからひとりでコンピューターを使って音楽を作っていて、そのおかげもあって初めて人生で没頭するものを見つけたんだ。誰にも頼らずひとりでやってきて、コンピューターだけあれば良かったんだ。音楽が僕の心を解放してくれたんだ。

Q2: インスピレーションを受けた曲やアーティストはいますか?

音楽のプロデュースを学ぶのに何年も費やしたし長いプロセスがあったんだ。僕はYouTubeのチュートリアルなどのネットから独学で勉強したよ。まずは練習として有名なアーティストたちのサウンドを真似することに力を入れたこともあって、多くのエレクトロニック系のアーティストたちからインスピレーションを受けたね。特にJon Hopkinsの曲をよく聴いていたんだけど、彼の影響もあって曲の雰囲気やムードを上手く作れるようになったと言える。あと僕の”ハッピー”なサウンドはJoe Garstonに影響されたんだ。最近の曲ではロックやポップ・パンクバンドからインスピレーションを受けたものとなっているね。「Puppet」のサウンドは徐々に進化していて、自分のしたい方向へと少しずつ変化していっているんだ。今現在はTrophy EyesとThe Story So Farの影響で、自分自身をより表現するために曲の中で自分で歌ったりシャウトしたりしているよ。

Jon Hopkins – Emerald Rush (Official Video)

 

Q3: Puppetのサウンドはどのように表現することができますか?またどのような方向性の音楽を目指していますか?

今現在だと、僕のサウンドは色んなインスピレーションの大きな結合体で、雰囲気や幸せな感情や驚き、大きなギターの音など自分の全てのエネルギーを表現しているんだ。今後はもっと真のアーティストになるために色々挑戦していこうと思っている。全ての曲において自身で歌ったり、自分で演奏した生の音を取り入れたりしていきたいね。最近よくロックやパンクを聴くから自分が有しているエレクトロニックのスキルと掛け合わせて好きな音楽を作っていきたいね。常にハッピーで独特の雰囲気のある音楽を目指しているけど、構造部分は変化していくと思うよ。

Q4: いつかコラボしたいアーティストはいますか?

オーストラリアのパンクロックバンド、Trophy EyesのリードヴォーカルであるJohn Floreaniととてもコラボしたいんだ。彼の歌声は本当にパワフルだから、ぜひデュエットしたいよ。

Trophy Eyes – Friday Forever (Official Music Video)

 

Q5: 今まで作った曲のなかで1番お気に入りの曲を教えて下さい?

僕が今まで作った曲のなかでお気に入りのひとつは“Listen To The Storm”だね。この曲の雰囲気は自分でも自信があるんだ。でも最近の自分でヴォーカルも務めている新しい曲も本当に気に入っているよ。“Orange Against the Blue”もオススメだね。

Q6: 今現在、力を入れて取り組んでいることはありますか?

今はロックな曲調の構造をもっと上手く作れるよう力を入れて取り組んでいるよ。同じサウンドでもビルドアップやドロップの代わりに、ヴァースやコーラスを入れるように心がけているんだ。まだ誰もこのスタイルに挑戦していないから、自分でもとてもワクワクしているよ。“Bigger Picture”はこのスタイルに挑戦した最初の曲で、それ以降どんどんサウンドを磨いているよ。今この目標に向けて全力で取り組んでいるところだね。

Q7: Puppetについてファンの皆が知らないであろうことを教えて下さい。

僕は変わっているところが結構あるんだ。(笑) 1週間に4回はアイスホッケーをするんだけど僕はゴールキーパーをしていて、ほかにも何度も声優をやったり変声に挑戦したりしたってことかな。あと僕の好きな食べ物はしゃぶしゃぶってことも知らないと思うな。

Q8: 日本が好きで毎年のように日本に遊びに来ていると聞きましたが、日本でお気に入りの場所はありますか?また次日本に来たときに行ってみたい場所もあれば教えて下さい。

沢山あり過ぎて困るな。日本には沢山の思い出があって、日本で初めて大人になったし、初めて恋に落ちた地でもあるんだ。僕のお気に入りの場所は、みなとみらいだね。友人と一緒に海に沿った遊歩道を歩いたり、階段に座るのが好きなんだ。あと多摩川に行って川のそばに座るのも好きだし、東京に来たら必ず原宿にあるB-SIDE LABELのショップに寄ってステッカーを買うって決めてるから、もう100枚くらい持っているよ。新宿バッティングセンターも最高だね。最後に東京に行ったときは 城南島公園に刺激を受けたね。飛行機が着陸するのを眺めてたんだけど、いかに世界が広いかってことを考えさせてくれたよ。次日本に行ったときは、大阪や広島で数か月間過ごしたいと考えているんだ。あと海も好きだよ。

Q9: 日本のファンにメッセ―ジをお願いします。

日本は僕にとって大切な場所です。日本で過ごした時間がなかったら今の自分はいなかったと思う。僕の音楽は日本からインスピレーションを受けている部分が沢山あるから、僕の曲を聴いて湧いた感情に親しみを感じてくれたら嬉しいな。いつか近いうち、日本でライブショーを行えることを楽しみにしているよ!

Aiobahnとは

Aiobahnは、本名をMin-Hyuk Kimといい、1996年8月16日生まれで現在21歳の韓国人プロデューサー。

2015年にリリースしたデビューシングル“City in My Eyes”は、YouTubeで約80万回再生されるほどヒット。

同年リリースした札幌を拠点にするYunomiとコラボした“枕元にゴースト”もまたYouTubeで100万回以上再生され、Skrillexのレーベル、Nest HQにも取り上げられました!

以降、Maltine RecordsやFated Recordsを中心に曲を精力的にリリースしてきましたが、2018年からはVinとコラボした“About U”やRalph Larenzoをフィーチャーした“In Your Arms”をMonstercatからリリース。

同年リリースしたノスタルジックに郷愁を誘うJ-POPナンバー“過ぎゆく日と君へ”もヒットしました!

“枕元にゴースト”“過ぎゆく日と君へ”といったタイトルを付けていることから分かるかと思いますが、Aiobahnもまた日本に住んでいた時期があったため、日本語も話せます!

おわりに

いかがでしたか。

日本が好きで曲も日本から多くのインスピレーションを受けて作っているということを知った上で、ぜひPuppetの曲を聴いてみて下さい!

次は日本に遊びに来るだけでなくショーのためにも来日して欲しいですね!

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