今回の『DJ Mag Top 100 DJs 2016』にランクインされたDJを見ていて個人的に目に留まったのが、38位のFlorian Picasso(フローリアン・ピカソ)。
少し前からMNNも注目してはいたのですが、まさかこんなスピードで急成長を遂げ初登場で38位という好記録を獲得するとは想像していませんでした!
本日はそんな人気沸騰中のFlorian Picasso(フローリアン・ピカソ)について紹介したいと思います!
目次
- 1 Florian Picassoとは
- 2 おじいちゃんは天才画家のパブロ・ピカソ!?
- 3 Steve Aokiも大絶賛!
- 4 Nicky Romeroも推している!
- 5 Martin Garrixとは大の仲良し!
- 6 Florian Picassoのオススメ曲
- 6.1 Florian Picasso – Origami
- 6.2 Florian Picasso – Want It Back (Origami)
- 6.3 Florian Picasso – Kirigami
- 6.4 Florian Picasso – Final Call
- 6.5 Florian Picasso – Sheitan
- 6.6 Florian Picasso – The Shape (Steve Aoki Edit)
- 6.7 Florian Picasso & Tom Tyger – Mamo
- 6.8 Florian Picasso & Tom Tyger – Can’t Stop
- 6.9 Christina Perri vs Florian Picasso – Burning Gold (Florian Picasso Remix)
- 6.10 Steve Aoki Feat. Flux Pavilion – Get Me Outta Here (Florian Picasso Remix)
- 7 おわりに
Florian Picassoとは
Florian Picasso(フローリアン・ピカソ)とは、ベトナム出身のDJ / プロデューサーです。
本名はFlorian Ruiz-Picasso(フローリアン・ルイス・ピカソ)で、1990年2月生まれの現在26歳。
音楽のジャンルはエレクトロ・ハウスやプログレッシブ・ハウスが多いイメージですが、本人曰く常に自分のスタイルを変え新しいサウンドを生み出すようにしているとのこと。
名前から「もしかして?」と思った方もいるかもしれませんが、そう、あの天才画家であるPablo Picasso(パブロ・ピカソ)の孫でもあります!
そのお話は後でするとして、昔はWarren Gの“This DJ”といったヒップホップに興味を持っていましたが、後にEDMの魅力にどっぷりはまり込むことになります。
中学生のときに誰よりも目立ちたいと思いDJを始めたFlorian Picassoは、次のステップへ進むために2008年ごろから曲のプロデュースを開始。
2011年から本格的にEDMの世界に飛び込んだFlorian Picassoは、すぐにBenny Benassi(ベニー・ベナッシ)やFlux Pavilion(フラックス・パヴィリオン)といった人気DJのオフィシャル・リミックスを手掛けるなど流星のごとくシーンに頭角を現しました!
Florian PicassoのPVには自分の主張や想いが含まれており、例えば“Final Call”ではベトナムにたくさん埋められている地雷に関する悲しい歴史を取り上げていて、メッセージ性を強く感じます。
2015年、2016年は特に彼のブレイクの年とも言え、Sander van Doorn(サンダー・ヴァン・ドーン)のレーベル「Doorn Records」やSteve Aoki(スティーヴ・アオキ)のレーベル「Dim Mak」、Nicky Romero(ニッキー・ロメロ)のレーベル「Protocol Recordings」といった主要レーベルと次々と契約!
さらに先日発表されたばかりの世界の人気DJランキング『DJ Mag Top 100 DJs 2016』では、初登場にして38位にランクインしています!
>>>世界の人気DJランキング「DJ Mag Top 100 DJs 2016」がついに発表!!
そのためTomorrowlandやUltra Music Festivalなど今年は特にいろんな国行く機会が一気に増え、多くの国の人たちに自分の音楽を聴いてもらうことが目標だそうです。
また2016年5月3日にはUltra Koreaのカウントダウンパーティーのため「V2 TOKYO」でプレイしたFlorian Picassoですが、意外にも幼少期の大部分を日本で過ごした経歴があり、ワンピースやナルト、エヴァンゲリオンなど多くの漫画に影響を受けたそうですよ。
今コラボしたいアーティストとしてZedd(ゼッド)とJauz(ジョース)とこれまた全然違ったスタイルの2人を挙げていて、彼らとどんなサウンドの化学反応を起こすのか聴きたいので是非実現して下さい!笑
生まれた故郷であるベトナムを思い出して、“Hanoi(ハノイ)”や“Danang(ダナン)”, “Saigon(サイゴン)”といったベトナムの都市をタイトルにした曲も出しているのですが、どれもクオリティの高い作品となっているので是非聴いてみて下さい!
おじいちゃんは天才画家のパブロ・ピカソ!?
上でも軽く触れましたが、Florian Picassoはスペイン出身の名画家、Pablo Picasso(パブロ・ピカソ)のお孫さんなのです!
生後3か月のときにベトナムの孤児院にいたFlorian Picassoはパブロ・ピカソの孫娘、Marina Picasso(マリーナ・ピカソ)に養子として引き取られたため、正確には血のつながりはありません。
しかしその家庭環境で育ったことで、「この世に多くの創造物を生み出したい!」という精神が培われたといいます。
またFlorian Picassoのロゴマークである顔のイメージは、20
パブロ・ピカソが7歳のころからアートに興味を示したように、Florian Picassoも13歳で音楽に興味を示し家族もサポートしてくれました。
このようにパブロ・ピカソは「絵」を、Florian Picassoは「音楽」と分野は違えど「アート」という面で2人とも傑出した才能を持っています!
ちなみに芸術のセンスは彼のスタジオにも現れていて、Florian Picassoのスタジオはめちゃくちゃお洒落でパブロ・ピカソの絵も沢山飾ったりしてクリエイティブな空間となっています!
彼曰くプロデュースするにあたって一番難しいのは曲のタイトルを考えることだそうです。
Steve Aokiも大絶賛!
Steve Aoki(スティーヴ・アオキ)とは何度か一緒に曲を制作したり、イビサ島の人気クラブ「Amnesia」はじめ多くのステージで共演するなど結構な頻度で行動を共にしています。
Steve Aokiとは”Beat Bomb“という曲で初めてコラボしたことでFlorian Picassoにとって非常に思い出深い1曲でもありますが、その後もよく一緒にスタジオに入り作業している姿が目撃されています!
余談ですが、Steve Aokiは「Beat Bomb」というモバイルゲームも出しているので是非遊んでみてみて下さい!
Exclusive: Steve Aoki’s New ‘Beat Bomb’ Video Game coming out soon via @fusetv https://t.co/cdtPabGjEH
— Neon Future Aoki (@steveaoki) June 26, 2016
下はSteve Aokiをパブロ・ピカソが住んでいたフランスの家とFlorian Picassoのスタジオに招いたときの動画です。
Nicky Romeroも推している!
Florian PicassoはNicky Romero(ニッキー・ロメロ)のレーベル「Protocol Recordings」とも密接な関係があります!
当時、Florian Picassoの代表曲のひとつ“Origami”のデモをいろんなレーベルに送ったところ、Nicky Romeroがとても気に入ってくれ自分のUltra Music Festivalでもかけたのがきっかけだそうです。
“Origami”以降、今に至るまで「Protocol Recordings」から多くの曲をリリースしています!
また「Protocol Recordings」プレゼンツのミックス『Protocol Presents Miami 2016』は、Nicky Romeroが推す注目のアーティストとしてFlorian PicassoとBlindersを指名し、彼らによる素晴らしい内容のミックスとなっています。
Florian Picasso & Blinders
価格: 1,200円
posted with sticky on 2016.10.31
また毎年Miami Music Week期間中に開催されるNicky Romeroがホストを務める人気イベント「Protocol Miami」では、今年2016年に上の2人も出演しました!
Martin Garrixとは大の仲良し!
今年2016年の『DJ Mag Top 100 DJs 2016』で堂々の1位に選ばれたMartin Garrix(マーティン・ギャリックス)ですが、先日7日間連続で新曲7曲を発表するというサプライズをしてくれましたね!
>>>Martin Garrixからサプライズ!本日から7日間連続で新曲7曲をリリース!
そのなかの1曲“Make Up Your Mind”では、Florian Picassoとコラボしています!
Martin Garrix & Florian Picasso
価格: 250円
posted with sticky on 2016.10.31
この曲がリリースされる前からお互いSNSに一緒にスタジオで作業している写真をアップしていたので、コラボ曲を近いうちに出すのは知っていた人も多いでしょう。
この曲ではじめてコラボをしましたが、それ以前からFlorian PicassoとMartin Garrixは交流があってとっても仲が良いんですよ!
Ultra Koreaでは一緒に韓国の街を観光したり、Martin Garrixの所有するプライベートジェットに乗って一緒に移動したりと写真からも仲睦まじさが伝わってきます!
コラボ曲を出したばかりではありますが、今後もまた一緒に曲を作って欲しいですね!
Florian Picassoのオススメ曲
Florian Picasso – Origami
まさに日本語「折り紙」のタイトルのこの曲は、制作中に試行錯誤しても納得いくメロディができず、エフェクトなど違う方面からサウンドを高めていくことにしたのですが、完成させるために何回も積み重ねていく過程が折り紙を折る作業と似ていたために名付けたそうです。
日本に住んでいた経験があったので「折り紙」という単語も知っていたのでしょうか。
ユニークなプログレッシブ・ハウスに仕上がっています!
Florian Picasso – Want It Back (Origami)
上の“Origami”にヴォーカルが入ったバージョンがこの“Want It Back (Origami)”です。
ファンの間ではヴォーカルがないバージョンの方が好きという声が多いですが、それだけFlorian Picassoのサウンド自体に価値を見出しているということでしょう!
あなたはどちらの方が好きでしたか?
Florian Picasso – Kirigami
「折り紙」に引き続き「切り紙」とまたもや日本語タイトルのナンバー。
ギターのコードとスイートなエフェクトを織り交ぜた美しい1曲となっています!
ロボットが登場する近未来的なPVも魅力的で「キュービズム」も取り入れられたりしていて見応えがあります!
Florian Picasso – Final Call
「Protocol Recordings」からリリースしたこの曲は、“Origami”と似たコードを使用し、チョップしたヴォーカルでドロップのメロディを作ったキャッチーな1曲となっています!
詩的なリリックとそれを歌い上げる男性ヴォーカルも素敵です!
Martin Garrixとともに“Bouncybob”を制作した注目のプロデューサー2人、Mesto(メスト)とJustin Mylo(ジャスティン・マイロ)によるフューチャー・ハウスにアレンジされたリミックス・バージョンもオススメですよ!
またFlorian Picassoが自分自身でリミックしたVIPミックスは、チルアウト・トラップ風になっていて面白いです!
Florian Picasso – Sheitan
いつものメロディックなスタイルとは違って、アンビエント(風の音や、鳥のさえずりといった周りを取り囲むように流れる静かな音楽)なシンセとバウンシーなキック、レトロのサウンドを使ったグルーヴィーなトラックとなっています!
PVはFlorian Picasso本人も出演していましたが、ちょぴり不気味な仕上がりになっていますね!
Florian Picasso – The Shape (Steve Aoki Edit)
Steve Aoki(スティーヴ・アオキ)のエディットが入ったこの曲は、メロディックなブレイクダウンと中毒性のあるベースの音が癒合したフェスティバル・アンセムとなっています!
この曲は2010年のSF映画『インセプション』の何が現実で何が現実じゃないかというコントラストにインスパイア受けて作ったそうで、出演しているレオナルド・ディカプリオの恐怖感をメロディに表しているとのこと!
しかし発表することなく4年間放置してドロップも時代遅れになっていたので、数々のバンガーを生み出したSteve Aokiにお願いしてこの曲が生まれました!
Florian Picasso & Tom Tyger – Mamo
フランス出身のDJ、Tom Tyger(トム・タイガー)とのコラボ・ナンバー。
Tom Tygerのファンキーなスタイルとダーティーなベースラインに力強いブレイクなどが印象的で、若干Daft Punk(ダフト・パンク)のサウンドにも似ています!
個人的にはサウンドの音程を変えた2回目のドロップがお気に入りです!
Florian Picasso & Tom Tyger – Can’t Stop
https://www.youtube.com/watch?v=dZu4myiIR80
“Mamo”でも共演したTom Tyger(トム・タイガー)とのコラボ・ナンバー。
“Mamo”とは全く違ってメロディックでヴォーカルも映える繊細な1曲に仕上がっています!
Christina Perri vs Florian Picasso – Burning Gold (Florian Picasso Remix)
https://www.youtube.com/watch?v=C1ZDiQT3T14
アメリカ出身の女性シンガーソングライター、Christina Perri(クリスティーナ・ペリー)の人気ナンバーをリミックスしています。
原曲はしっとりした雰囲気なのですが、このリミックス・バージョンはエモーショナルなサウンドが組み込まれた感動的なプログレッシブ・ハウスになっています!
Steve Aoki Feat. Flux Pavilion – Get Me Outta Here (Florian Picasso Remix)
Steve Aoki(スティーヴ・アオキ)とイギリス出身のDJ、Flux Pavilion(フラックス・パヴィリオン)のナンバーのリミックスも手掛けています。
奥行きのある壮大なサウンドに生まれ変わっており、なんといってもインパクトのあるドロップが魅力的です!
スティーヴ・アオキ
価格: 250円
posted with sticky on 2016.10.31
おわりに
いかがでしたか。
Steve AokiやNicky Romero, Martin Garrixなども認めるFlorian Picasso(フローリアン・ピカソ)。
「なんであのDJが入っていないんだ」という不満の声をよく聞く『DJ Mag Top 100 DJs 2016』ですが、Florian Picasso(フローリアン・ピカソ)の初登場38位は納得できました!
彼のクリエイティブな才能の花はまだ咲き始めたばかり!
今後もっと度肝を抜くようなユニークな曲で私たちを楽しませてくれることは間違いないでしょう!
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