2021年3月に“bitches”という楽曲でデビューを果たした謎に包まれた音楽プロデューサー、LŪN。
翌月には“y2k2k”という楽曲をリリースし、その直後にはデビューEP『haha i like it』までリリースしたのですが、EPのリリースと同時に「LŪN」とはカナダ出身の人気エレクトロポップ・シンガー、Lightsによるサイドプロジェクトだということを明かしました!
Lightsと言えば、deadmau5やILLENIUM, Tokyo Machineなどの楽曲でもヴォーカルを務めたEDMシーンでも人気の高いシンガーソングライターのひとり。
圧巻の歌唱力を持つ彼女の透明感のある歌声はどんなサウンドとも相性が良く、楽曲に彩りを添えてくれますが、楽曲制作の腕前もかなりのもの。
そもそもLŪNとは、Lightsが2017年に発表した4枚目のアルバムと同じタイトルのグラフィック・ノベル『Skin&Earth』の中で生まれたキャラクターだそうで、LŪNとして作り出す音楽は本の世界観でもある退廃的なファンタジーワールドを押し出したサウンドとなっています。
具体的にはREZZのスタイルを彷彿とさせるような背筋がゾッとするようなミッドテンポベースを中心としたサウンドで、他にもEP収録曲の中にはトラップとポップをミックスしたような楽曲も含まれています。
このLŪNプロジェクトは実は2017年から始動させており、Lightsとして出した楽曲のリミックスを手掛けていましたが、当時はまさかLightsの変名プロジェクトとは気付きませんでした。
10代の頃からヘビーなサウンドに興味があったというLightsは、Rage Against the MachineやCradle of Filthの楽曲からインスピレーションを受け、2012年に初めて出会ったダブステップなどのベースミュージックの虜になった時期もあったとのこと。
Lightsプロジェクトはアップビートでポジティブなポップ中心のサウンドが定着していたため、いきなりヘビーなミッドテンポベースの曲を出すとファンを困惑させてしまうと思ったため、自身の殻を破り全く正反対のジャンルに挑戦したいという願望をLŪNプロジェクトで叶えたのです。
ちなみに、LŪNのコンセプトは様々な姿に変身する賢く知恵深い小ギツネとなっているので、キツネのお面がシンボルとなっています。
高い歌唱力とソングライティングスキルを持ち、さらに楽曲制作の才能にも長けているLights Poxleitner-Bokanですが、今後はLŪN名義での活躍からも目が離せません!
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