すでに日本でパフォーマンスしたことがあるのですが、日本での知名度はどのくらいでしょうか。
顔良し!性格良し!曲良し!の3拍子で、曲のテイストからも日本で、特に女性ウケがとても良さそうです!
本日は、嵐のごとくシーンに現れ、今凄い勢いで人気を集めているParis Blohm(パリス・ブローム)について紹介したいと思います!
目次
- 1 Paris Blohmとは
- 2 以前は「Parisyte」名義で活動!
- 3 姉に捧げた曲は涙なしでは聴けない!
- 4 家族にも動物にも優しい少年!
- 5 Paris Blohmのオススメ曲
- 5.1 Paris Blohm feat. Blondfire – Something About You (Conro’s Ultra Miami 2016 Remix)
- 5.2 Tom Swoon & Paris Blohm – Synchronize ft. Hadouken!
- 5.3 Paris Blohm ft. Charles – Demons
- 5.4 Paris Blohm – Get There
- 5.5 Paris Blohm – In Your Eyes
- 5.6 Paris Blohm & Steerner – Fight Forever ft. Paul Aiden
- 5.7 Paris Blohm & Mako ft. Angel Taylor – You Were Here
- 5.8 Paris Blohm ft. Matt Morris – Miracle
- 5.9 Klangkarussell – Netzwerk (Falls Like Rain) [Paris Blohm Remix]
- 5.10 Andrew Rayel ft. Jonathan Mendelsohn – One In A Million (Paris Blohm Remix)
- 6 おわりに
Paris Blohmとは
Paris Blohm(パリス・ブローム)とは、アメリカ・LA出身のDJ / プロデューサーです。
エモーショナルな音楽が好きと言っているだけあって、彼の曲はどれも心に響く感動的なサウンドのものが多いですが、メロディックかでエネルギッシュな一面もあります!
衝撃を受けた曲としてSebastian Ingrosso(セバスチャン・イングロッソ)とTommy Trash(トミー・トラッシュ)のコラボ曲“Reload”を挙げていますが、昔はRadiohead, TOOL, Coheed & Cambriaといったロックミュージックばっかり聴いていたそうですよ。
学生時代のときは意外にもかなりのゲームオタクだったというParis Blohm。
毎日学校から帰ってきたらすぐにパソコンを開いて、1日12-14時間オンラインゲームをしていたそうです!
そんなある日、彼が15歳のときに音楽制作ソフトウェアの「FLStudio」を見つけ、これがビデオゲームと似ていて面白く徐々にハマりこんでいき、趣味がビデオゲームから音楽制作へと移っていきました。
7年間プロデュースの勉強やDJの技術を習得した後、2013年にTiesto(ティエスト), Hardwell(ハードウェル), Sander Van Doorn(サンダー・ヴァン・ドーン)といったトップDJたちからサポートを受けました!
彼のサウンドはエモいプログレッシブ・ハウスといいましたが、初期の頃は結構アグレッシブなエレクトロ・チューンを作っていたりもしています。
後で紹介するのですが、まだ「Parisyte」として活動していた時のサウンドが抜け切れていないのでしょうか。笑
彼の作り出す音楽のセンスに注目したのはDJだけでなくレコード会社からも目をつけられ、アメリカの大手レコード・レーベル「Interscope Records」と契約を果たします。
そしてParis Blohmの人気が爆発したきっかけは、なんといっても2014年にアメリカ出身のEDMデュオ、Tritonal(トライトーノル)とコラボした“Colors”で間違いないでしょう!
Nicky Romeroのレーベル「Protocol Recordings」からリリースされたこの曲は、哀愁感漂うヴォーカルと対照的なアップリフティングかつ中毒性のあるサウンドが最高にたまらない1曲で、Beatport(ビートポート)で数週間にわたって1位を獲得しました!
またParis Blohmを語るうえで絶対に外せないのがTaylr Reneeとコラボした“Left Behinds”!
この曲もEDMが好きな人なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
Hardwell(ハードウェル)のレーベル「Revealed Recordings」からリリースされたのですが、この曲もBeatportのチャートで1位を獲得しています!
いつかSebastian IngrossoやDirty South(ダーティ・サウス)とコラボしたいと語っていますが、是非彼らとのコラボレーションが実現して欲しですね!
すでにTomorrowWorld(トゥモローワールド)やUltra Music Festival(ウルトラ・ミュージック・フェスティバル)のRevealedステージでの出演を果たしたParis Blohm。
過去に来日もしており、2015年の幕張海浜公園で行われたEDMビーチフェス「electric zoo beach Tokyo(エレクトリック・ズー・ビーチ・トーキョー)」でパフォーマンスも行いました!
16歳のときから毎年参加している「Electoric Daisy Carnival(エレクトリック・デイジー・カーニバル)」のメインステージでプレイすることが夢だったそうですが、その夢も2014年のときに叶えました!
しかしやっぱり観客としてフロアで盛り上がる方が好きだと確信し、今回10回目の参加となるEDCでは、観客と一緒にダンスを楽しんだみたいです!
以前は「Parisyte」名義で活動!
昔、「Parisyte」という名前で活動していたParis Blohmですが、名前を変えた理由として「Parisyte」としての音楽に固定観念を感じたと語っています。
一度固定観念を持つと変えるのは難しく、自分の思い通りの曲を出せなくなってしまいずっと名前を変更したいと思っていたそうです。
新しい名前を何にするか考えた時に、気に入っていた自分のユニークな本名「Paris Blohm」は目立つだろうと思い、ステージネームを本名に変更しました!
確かに「Blohm(ブローム)」という名前って見かけたことないですよね。
Parisyteとして活動していた頃の音楽は今のようなエモーショナルなプログレッシブではなく、アグレッシブなエレクトロ音の効いた曲となっています!
姉に捧げた曲は涙なしでは聴けない!
Angel Taylor(エンジェル・タイラー)をフィーチャリングしたParis Blohmの人気のナンバー“Presence”。
この曲は自分の姉であるChloe Blohm(クロエ・ブローム)に捧げたトリビュート・ソングなのです。
姉は骨疾患と筋ジストロフィーという障害を持っていましたが、口癖は“BELIEVE”で常に笑顔でどんなことでも人一倍努力し、そして何より自分自身を信じていました。
時間とともに進行していく病気で骨も筋肉も萎縮していくのですが、姉はそれでも普通の人以上のことをこなし、彼女の創り出すアート作品は多くの人の心を掴みました。
Paris Blohmの部屋は姉の作品でいっぱいだそうで、毎朝起きたら必ずその作品をひとつひとつ眺めるのが日課だそうです。
ちなみに腕にしているタトゥーのタコなどは姉の書いた絵と同じ物を腕に掘っており、大きな目のタトゥーは姉の美しいブルーの瞳を掘っています。
しかしそんな大好きだった姉は2011年にこの世を去ってしまいました。
この曲の歌詞は以前MNNでも紹介したアメリカ出身のEDMデュオ、MAKO(マコ)が作詞しているのですが、弟の姉に対する想いが描かれています。
In the drop of your tears / In the beat of my heart / Will I find you again?
(あなたが流した涙のなかに、僕の鼓動の音のなかに、もう一度あなたを見つけられるかな。)If we’re broken apart after all of these years / I know I’ll find you again
(もし何年間も離れていたとしても、僕は絶対にあなたをまた見つけられるよ!)
曲のタイトルになっているように姉Chloe Blohmはいつまでも自分のなかに“Presence(存在)”しており、いつも心の支えとなっていることを歌っています。
こういった心情を理解した上で聴くと涙なしでは聴けません。
ちなみにParis Blohmは4人兄弟で、Chloe Blohmのほかに6つ上の兄Jonathan Blohm(ジョナサン・ブローム)、3つ上の兄Ryan Blohm(ライアン・ブローム)がいますが、一番上のJonsthanもまた筋ジストロフィーで2歳の時に亡くなっています。
Chloe Blohmの「BELIEVE」というタイトルのブログは彼女の赤裸々の想いが綴られており、色々と考えさせられるので読んでみて下さい。
>>>https://chloeblohm.wordpress.com/
ちなみにこのトリビュート・ソングには続編があるのですが、それは下のオススメ曲のなかで紹介しているのでチェックしてみて下さい!
家族にも動物にも優しい少年!
上で話した姉に対するストーリーだけでも心優しい人物だと分かりますが、姉だけでなく兄と一緒にハイキングをしたり、バレンタインデーやクリスマスのときは母親と一緒に出掛けたりするなど家族愛が強いようですね。
人に対してだけでなく、ペットの猫(名前はMoochie)をTシャツにプリントするくらい溺愛しているほか、犬や猿、ヤギなど動物全般も大好きとのこと。
動物好きに悪い人はいませんもんね!
心はこんなにも純粋で優しいのに、ステージでは大人しいどころか飛び回るなど激しいパフォーマンスを見せてくれる、このギャップもとても魅力的です!
Paris Blohmのオススメ曲
上で挙げたParis Blohmの2大名曲、“Colors”と“Left Behinds”以外のオススメ曲をいくつか紹介します!
ちなみに順不同でどれも心からオススメできる曲なかりとなっていますよ!
Paris Blohm feat. Blondfire – Something About You (Conro’s Ultra Miami 2016 Remix)
Blondfire(ブロンドファイア)をフィーチャーしたナンバーで、カナダ出身のDJ、Conroによるリミックスが入ったバージョン。
Ultra Miami 2016でParis Blohmが自分のセットでかけたことで、一体誰のリミックスなのかと話題にもなりました!
Conroといえば、2015年にDyro(ダイロ)とコラボした“Bittersweet”でも有名ですよね!
もちろんリミックスだけでなくオリジナル・バージョンも素敵ですので聴き比べてみて下さい!
Tom Swoon & Paris Blohm – Synchronize ft. Hadouken!
ポーランド出身のDJ、Tom Swoon(トム・スウーン)とのコラボで、イギリスのロックバンド、Hadouken!(ハドーケン!)をフィーチャーしたナンバー。
出だしのソフトなサウンドと語るような優しいHadouken!のヴォーカル部分からもうやられちゃいます!
ドロップはザ・プログレッシブ!といったサウンドでこれまた美しいです!
Beatport(ビートポート)のプログレッシブ・チャートで長い期間12位にマークした人気曲のひとつです!
Tom Swoon & Paris Blohm
価格: 250円
posted with sticky on 2016.7.15
Paris Blohm ft. Charles – Demons
男性シンンガーのCharles(チャールズ)をフィーチャリングしたナンバー。
「Demon(悪魔)」というタイトルの通り、だれもが心に持っている悪い面について歌っており、それをイメージしたちょっぴりダークなサウンドとなっています!
この曲は大ヒット曲の”Colors“以来にNicky Romeroのレーベル「Revealed Recordings」からリリースしています。
Paris Blohm – Get There
ハートとソウルに直に響くエモーショナルな女性ヴォーカルが美しい感動系プログレッシブ・ハウス!
大胆なシンセ使いも素晴らしく心を揺さぶられます!
Paris Blohm – In Your Eyes
まるで讃美歌のような神秘さすら感じる1曲!
透明感のあるヴォーカルとメロディアスでリズミカルなサウンドが非常にマッチしています!
Paris Blohm & Steerner – Fight Forever ft. Paul Aiden
エモーショナルな曲作りに関してMNNのなかで5本指の中に入るParis Blohmとスウェーデン出身のDJ、Steerner(スターナー)とのコラボという時点で間違いありません!
Paul Aiden(ポール・アイデン)のキャッチーなヴォーカルがバックのピアノの旋律と上手く組み合わさっています!
Paris Blohm & Mako ft. Angel Taylor – You Were Here
上で紹介した“Presence”の作詞を手掛けたMako(マコ)とのコラボで、これまた“Presence”でヴォーカルを担当したAngel Taylor(エンジェル・タイラー)をフィーチャーしたナンバー。
タイトルでピンときた方もいるかもしれませんが、この曲もまた“Presence”同様、姉のChloe Blohm(クロエ・ブローム)に捧げた曲です!
Lifting me up when I saw your face. ~ Give me a chance to see your face.
(またあなたの顔を見れたらどれだけ嬉しいことか。~ どうかもう一度だけあなたに会えるチャンスを下さい。)
またMAKOはこんな歌詞を書いて、どれだけ私たちを泣かせれば気が済むのでしょうか。
Paris Blohm ft. Matt Morris – Miracle
Matt Morris(マット・モリス)をフィーチャリングしたナンバー。
姉Chloe Blohm(クロエ・ブローム)へのトリビュート・ソング三部作の最終章となる“Miracle”。
“Baby you could be my miracle. ~ I need a miracle.”と姉は自分にとって“奇跡の人”であり、やっぱりもう一度会いたくなってしまいます。
しかし、姉を必要としつつも“I need to let go”と言っているように「いつまでも悲しみに暮れ引きずっていてはダメだ、前に進まないと!」と自分に言い聞かせているのでしょうか。
ここまでの3部作とも聴くと、Paris Blohmの姉に対する想いに自分も感情移入してしまいますね。
曲を通して本当に素晴らしいストーリーを聴かせてくれました!
Klangkarussell – Netzwerk (Falls Like Rain) [Paris Blohm Remix]
Klangkarussellのナンバーをリミックスしています。
この曲は本人が「ポピュラーではないけど、間違いなくダンスフロアで盛り上がる曲」だと断言しています!
Andrew Rayel ft. Jonathan Mendelsohn – One In A Million (Paris Blohm Remix)
Andrew Rayel(アンドリュー・ライエル)の人気ナンバー“One In A Million”のリミックスも手掛けています!
オリジナルよりリミックスの方が好きという意見も多数ありますが、あなたはどちらが好みでしたか?
Andrew Rayel
価格: 250円
posted with sticky on 2016.7.15
おわりに
いかがでしたか。
Paris Blohm(パリス・ブローム)の曲はどれも心に沁みませんか?
姉はハンディキャップを持ちながらも何事にも諦めず、不可能を可能としてきました。
7年間プロデュースを頑張ってもなかなか売れず途中で挫折しそうになったそうですが、自分がこうやって今も音楽を続けることができたのは、そんな姉の諦めない姿に感銘を受け勇気づけられたおかげだと語っています。
このような強い想いが彼の音楽には込められているので、自ずと素晴らしい曲を生み出せているのですね!
今後もどんなエモーショナルな音楽を創り出してくれるか楽しみです!
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