本日紹介するアーティストは、プログレッシブ・ハウス好きの方にはたまらないProject 46(プロジェクト46)。
彼らのことを知らない人でもKaskade(カスケード)とコラボした“Last Chance”やLaidback Luke(レイドバック・ルーク)との“Collide”などは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
それでは、どの曲もオススメばかりのProject 46(プロジェクト46)について紹介したいと思います!
目次
- 1 Project 46とは
- 2 ThomasとRyanの2人の出会い
- 3 自身のラジオショー「Pancake Radio」も大人気!
- 4 とにかく寿司に首ったけ!
- 5 Project 46のオススメ曲
- 5.1 Laidback Luke & Project 46 – Collide ft. Collin McLoughlin
- 5.2 Laidback Luke & Project 46 – Memories
- 5.3 Kaskade & Project 46 – Last Chance
- 5.4 Project 46 & DubVision feat. Donna Lewis – You & I
- 5.5 Project 46 – Beautiful (It Hurts)
- 5.6 Project 46 ft. Karl Wolf – Beat Again
- 5.7 Project 46 – Signs feat. Shantee
- 5.8 Project 46 – Motionless feat. Seri
- 5.9 Headhunterz feat. Krewella – United Kids of the World (Project 46 Remix)
- 6 おわりに
Project 46とは
Project 46(プロジェクト46)とは、Thomas Shaw(トーマス)とRyan Henderson(ライアン)からなるカナダ出身のEDMデュオです。
彼らの音楽は美しいヴォーカルを起用したプログレッシブ・ハウスが多いため、エレクトロニックミュージックに馴染みがない方でも聴きやすいものばかりとなっています。
カナダ・ゲルフの「Tabu」というクラブで初めてギグを行い、今日に至るまでTomorrowWorldやUltra Music Festival, Groove Cruise, Wonderlandなど世界各国のビッグフェスにも出演しています。
まず下で彼らのバイオグラフィを簡単に紹介していきます。
2人が初めて一緒に作った曲はSwedish House Mafia(スウィディッシュ・ハウス・マフィア)の名曲“Save The World”のブートレグで、これが好評で彼らは「Pancake Fridays」という企画を行い、毎週金曜日にオリジナルナンバーからブートレグ、リミックスを自身のSoundcloudへアップし始めます。
そして2011年に出した15gramsとのコラボでMatthew Sartoriをフィーチャリングした“Dreaming”という曲で初めてオフィシャルリリース。
この曲はBeatportのトップ100でも高順位を記録し、カナダの人気レーベル、Monstercatと契約するなど華々しいキャリアのスタートを切りました!
2012年に出したAndrew Alleをフィーチャーした“Reasons”は、当時のダンスミュージックシーンに大きなインパクトを与えます。
というのもこの“Reasons”は長い間Beatport で不動の1位だったGotyeの“Somebody I Used To Know”のTiestoリミックスを、リリースから1週間以内に抜いて1位を獲得したのです!
BBC Radio 1やSirius XMといったラジオでもヘビープレイされ、この年、DJ Magの人気DJランキングトップ100で100位にランクイン!
ちなみにこの年のランキングに入ったカナダ出身のDJは、Richie Hawtin(リッチー・ホゥティン)とDeadmau5(デッドマウス)、そしてProject 46の3組で、彼らが驚くべきスピードでカナダ国内延いては世界的に人気DJへと飛躍したかが分かると思います。
2013年にはイギリスの人気DJ、Paul Oakenfold(ポール・オーケンフォールド)とのコラボでDaphneをフィーチャーした“Higher”をフリーダウンロードでリリースすると、Gareth Emery(ガレス・エメリー), Thomas Gold(ポール・オーケンフォールドトーマス・ゴールド), 3LAU(ブラウ)といったDJたちからサポートされ、Beatportで2つのジャンルのチャートでトップ10入りを果たしました!
そのほか、この年にDubVision(ダブビジョン)とのコラボでDonna Lewisをフィーチャーした“You & I”をSpinnin’ Recordsから、またMatthew Steeperをゲストに迎えた“No One”をMonstercatからリリースし、いずれもヒットさせ、“No One”ツアーを敢行。
※このようにProject 46がSpinnin’ RecordsやUltra Records, Monstercatなど色んなレーベルから曲を出すのはそれぞれのレーベルごとにファン層が違うため、自分たちの曲を1人でも多くの人の耳に届くようその曲に合ったレーベルを厳選してリリースするためだそうです。
そしてさらに彼らの名を世界中に知らしめた曲といえばKaskade(カスケード)とコラボした“Last Chance”で間違いないでしょう。
この曲はもちろんラジオでもヘビープレイされ、グラミー賞にノミネートされたKaskadeのアルバム『Atmosphere』のリードシングルにもなり、彼らの名前は一気に広く知れ渡ったのです!
この大ヒット曲のおかげも合ってこの年のDJ Magのトップ100では前年より30も順位を上げ70位にランクイン!
2014年に入ってもその勢いは止まることを知らず、Laidback Luke(レイドバック・ルーク)とのコラボでCollin McLoughlinをフィーチャリングした“Collide”をLaidback Lukeのレーベル、MixMashからリリース。
この曲もまたBeatportの総合チャートでトップ10に食い込ませ、Tiesto(ティエスト)やGeorge Acosta(ジョージ・アコスタ), Danny Howard(ダニー・ハワード), R3hab(リハブ)などトップDJたちからもサポートを受けました。
その後ハードなスケジュールをこなすなか時間を見つけて制作したというカナダ出身のDJ、Bynonとのコラボ曲“Eyes”もBeatportのチャートで10位以内にランクインし、Pete Tong(ピート・トン)やEDX, Afrojack(アフロジャック), Benny Benassi(ベニー・ベナッシ)らも自分のセットでかけたことで話題となりました。
これらの曲はBeatportでトップ10入りを果たしたことを受け、60日以上に渡る“Collide”ツアーと、その年の秋には20日以上に渡って“Eyes”ツアーまで行いました。
KaskadeやLaidback Lukeといった人気DJとコラボしたことで早い段階から成功を手にしたProject 46ですが、2人にデモを送ったところそれぞれ気に入ってくれたためコラボが実現しました。
特に2人ともKaskadeを聴いて育ち、Kaskadeを見るために2人でファンとしてStereosonicに参加したり、Thomasに関しては初めて見に行ったライブがKaskadeだったくらい大ファンだったこともあって、彼とのコラボは本当に夢のようだったと語っています。
その後グラミー賞にもノミネートされた人気DJのMorgan Page(モーガン・ページ)プレゼンツから直々に誘われて3Dバスツアーにも参加しました!
2014年にはUltra/Sonyと契約し、2015年にKaskadeとのコラボ曲“Last Chance”を含む12曲を収録したデビューアルバム『Beautiful』をリリース。
2015年にふたたびMonstercatからKarma Fieldの“Build the Cities”をリミックスしたバージョンやShanteeをフィーチャリングしたシングル“Signs”を発表。
Karma Fields
価格: 200円posted with sticky on 2017.2.14
2016年にはLA出身のDJ、BYNONとコラボした“Castles”や、“Signs”や“Falling”など4曲を収録した『Summer Feels EP』もリリース。
そして2017年に入ってからもアメリカの3人組エレクトロニックバンド、Trouzeの“Intersection”のリミックスを手掛けたり、サンフランシスコの人気クラブ、Ruby Skyeのレジデントを務めたりと母国カナダだけでなく各国の人気クラブのレジデントを務めるなどすっかり世界中で手堅い人気のあるデュオとなりました!
Trouze & Project 46
価格: 250円posted with sticky on 2017.2.14
ThomasとRyanの2人の出会い
学生時代からピアノのレッスンや聖歌隊の練習、学校の演劇など芸術活動に熱心に取り組み、その傍らギターやドラムの練習に励んでいたThomas Shaw(トーマス・ショウ)。
高校3年生の時にはアコースティックとピアノによるアルバムまで自分で制作したことがあるほど音楽が大好きな少年でした。
ごくごく自然にオルタナティヴ・ミュージックが好きになったThomas Shawは、その後友人からFL Studioを教えてもらいエレクトロミュージックの世界にはまり込むことになります。
ちなみにProject 46を組む前、大学でコンピューターサイエンスについて学んでいて、一度は大学を中退したものの復学して土木工学を学びながら、地元のコストコで働いていたそうです。
そしてある日、2年間働いてきたコストコを辞めて、昔から興味があった音楽の世界に踏み入れることを決めました。
一方Ryan Henderson(ライアン・ヘンダーソン)はというと、オランダのポップトランスプロジェクトのAlice DJなどのユーロトランスを聴いて育ち、音楽イベントなどでプロモーターとして働きながらダンスミュージックに対する情熱を徐々に膨らましていきます。
そしてカナダのウォータールーで「140 West」と「Tabu」という2つの大きなナイトクラブを運営するまでに成長しましたが、違うクラブのオーナーに放火され2010年に2つとも火事で崩落。
しかし同年の暮れに「BETA」というクラブをオープンさせ、現在も海外DJを呼んだりと人気を博しています。
そんな2人はそれぞれ地元のクラブやパブで回したりしてDJとしての経験も積み、2011年に共通の友人を通してスカイプで知り合った、Thomas ShawとRyan Hendersonは「Project46」を結成しました。
広いカナダのなかでそれぞれ時差もある離れた地域に住んでいた2人はお金もなく直接会うのが厳しかったので、苦戦しながらもSkypeを使って一緒に作業をしていたそうです。
またプロデュースする際に色んな曲を聴いてインスパイアを受けるプロデューサーは多いと思いますが、彼らは違ってあまり多くの音楽は聴かないのだそう。
KaskadeはもちろんAvicii(アヴィチー)やSwedish House Mafia, Alesso(アレッソ), Axwell(アクスウェル), Calvin Harris(カルヴァン・ハリス)に影響を受け部分はあるそうですが、ハイキングやバイク、ランニング、釣り、ゴルフなどとにかくアクティブな2人はそういった活動に全力で取り組むことで、いざプロデュースを始めるときは常にフレッシュな気持ちでいれて且つ多くのアイデアが思い浮かぶそうです。
ちなみにステージネームの「Project 46」に関してですが、特に深い意味はないそうですが、なにより本当の意味を教えるよりもファンのひとたちに色々推測してもらう方が面白いと思うため、真の意味は胸に秘めておくので自分なりの答えを考えて欲しいとのこと。
そう言われると、めちゃくちゃ気になります!笑
自身のラジオショー「Pancake Radio」も大人気!
2013年からは「Pancake Radio」という自身のラジオショーをスタートしたProject 46。
このラジオショーでは得意のプログレッシブ・ハウスだけでなく、ハウスやトランスなどなど幅広いジャンルにおいて彼らのお気に入りのナンバーをミックスした充実の内容となっています。
彼らの目標はひとりでも多くの人に自分たちの音楽を聴いてもらうこと。
そして彼らにとっての「素晴らしい音楽」というのは”曲を聴くことであらゆる感情を呼び起こすような音楽”を指しており、そんな曲を作れるよう常に心がけているのです。
「Pancake Radio」でも付いていますが、なんで「Pancake(パンケーキ)」と思った人も多いのではないでしょうか?
これは、金曜日にフリーダウンロードで曲をアップしていた企画をはじめは「Freebie Friday(金曜に無料で提供するもの)」といった感じで呼んでいたのですが、Thomasが冗談でSNSに「Pancake Friday」と名付けて投稿したところ、みんなが意外にも気に入ってくれ、いつしか“Project46=パンケーキ”が定着していたそうです。
しかしThomasはパンケーキアレルギーというのがなんとも可笑しいです。笑
とにかく寿司に首ったけ!
https://twitter.com/DJProject46/status/733823493289058304
彼らのTwitterをチェックしたらすぐに分かるのですが、「Sushi」というツイートの頻度の高さたるやですよ。笑
https://twitter.com/DJProject46/status/826591218406608896
寿司を食べるときには毎回丁寧にツイートするようにしているのでしょうか?
https://twitter.com/DJProject46/status/829529310922829825
定期的に「Sushi」ツイートをしていて、最終的には名前の隣にも寿司の絵文字が付いちゃいました!笑
SNSでは彼らのイベント情報だけでなく、彼らのオススメするお寿司屋さん情報も入手できちゃいますよ!
https://twitter.com/DJProject46/status/829540602077274112
https://twitter.com/DJProject46/status/829541922754617345
しかし寿司が好きなのはThomasで、Ryanは魚が嫌いなんだとか。
Ryanも寿司を好きになるように、Thomasが何度も挑戦させたけどやっぱり無理だったそうです。笑
https://twitter.com/DJProject46/status/824000762678124544
日本に来れば美味しいお寿司も食べれられるので、ぜひ近い将来日本で公演をして欲しいですね!
Project 46のオススメ曲
Laidback Luke & Project 46 – Collide ft. Collin McLoughlin
フィリピン系オランダ人DJのLaidback Lukeとのコラボで、NY出身のシンガー、Collin McLoughlin(コリン・マクラフリン)をフィーチャリングしたナンバー。
Collin McLoughlinのハートフルなヴォーカルも素敵な2014年を代表するプログレッシブ・ナンバーで、「Collide」というタイトルの通り「愛の衝突」を歌った内容となっています!
オチのあるPVも面白くて目が離せません!
Laidback Luke & Project 46 – Memories
こちらもLaidback Lukeとのコラボ・ナンバー。
夏のノスタルジックな感情を呼び起こしてくれるようなサウンドに美しいヴォーカルとキャッチーなメロディが素敵なプログレッシブ・ハウスとなっています!
Kaskade & Project 46 – Last Chance
アメリカ出身のDJ、Kaskade(カスケード)とのコラボ・ナンバー。
KaskadeとProject46それぞれのプログレッシブ・サウンドを組み合わせ、エレガントな女性ヴォーカルを起用した繊細で美しい1曲となっています!
Project 46 & DubVision feat. Donna Lewis – You & I
オランダ出身の兄弟EDMデュオ、DubVision(ダブビジョン)とのコラボで、イギシス出身のシンガー、Donna Lewis(ドナ・ルイス)をフィーチャリングしたナンバー。
きれいめのプログレッシブ・ハウスで定評のある2組のコラボということで、予想通りヘビーでメロディックなコードに透き通るような女性ヴォーカルが素敵なサウンドに仕上がっています!
Project 46 – Beautiful (It Hurts)
アルバム『Beautiful』収録曲でタイトルソングにもなっているように繊細で美しいメロディの虜になること間違いなしです!
Project 46 ft. Karl Wolf – Beat Again
レバノン共和国出身のシンガー、Karl Wolf(カール・フルフ)をフィーチャーしたナンバー。
ピアノのメロディが印象的なダンスサウンドにKarl Wolfの歌唱力満点のヴォーカルが非常にマッチしています!
Karl Wolfは“Africa”のときから大好きだったので、このコラボはMNN的にも嬉しいです!
Project 46 – Signs feat. Shantee
イギリス出身のDJ、Paul Oakenfold(ポール・オーケンフォールド)とのコラボで、フランス出身のシンガー、Daphne(ダフニー)をフィーチャリングしたナンバー。
Daphneのパワフルな歌声と高揚感を与えてくれるプログレッシブ・サウンドがこれまた素敵なんです!
Project 46 – Motionless feat. Seri
女性シンガーのSeriをフィーチャリングしたナンバー。
この曲は自身がオランダ出身のDJ、Soundwell(サウンドウェル)とのコラボ曲“Waiting”にインスパイアされて作り、ビッグルームとトランスを掛け合わせたサウンドハかっこよく、相当な数のヴォーカルを聴いたなかでSeriのヴォーカルを選んだそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=NV4rYyparww
Headhunterz feat. Krewella – United Kids of the World (Project 46 Remix)
オランダ出身のDJ、Headhunterz(ヘッドハンターズ)とアメリカ出身の姉妹デュオ、Krewella(クルーウェラ)のコラボ曲のリミックスも手掛けました。
オリジナルはHeadhunterzの力強いハードスタイルのキックが印象的なのですが、リミックスはProject 46らしいメロディアスなメロディが強調されたアレンジとなっています!
Headhunterz
価格: 200円posted with sticky on 2017.2.14
おわりに
いかがでしたか。
Project 46(プロジェクト46)について少しは詳しくなりましたか。
オススメ曲コーナーでは紹介しきれませんでしたが、彼らの曲はどれも本当に綺麗でオススメなので一通り全部聴いてみても損はないです!
タイなどアジアでプレイしたことは何度かあるものの、意外にも日本にはまだ来ていないので早く実現して欲しいです。
そのときはみなさん、Project 46に美味しい日本の寿司屋さんを教えてあげましょう!
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