今回は読者からリクエストをいただいたアーティストを紹介したいと思います!
そのアーティストは、Curbi(カービ)!
Teitterを見る限り絶賛投票期間中の『DJ Mag TOP 100 DJs 2016』でCurbiを投票した人もちらほら見受けられましたが、日本ではどの位の知名度でしょうか。
本日はとにかく音楽への情熱がハンパなく、若くして数々の快挙を成し遂げているCurbi(カービ)について紹介します!
Curbiとは
Curbi(カービ)とは、イギリス出身のプロデューサー/ DJです。
本名はToby Curwen-Bingley(トビー・カーウェン・ビングリー)で、1998年10月27日生まれの現在なんとまだ17歳!!
彼が出した“Discharge”や“Rubber”はBeatport(ビートポート)のチャートでトップ10入りし、Spinnin’ RecordsのYouTubeチャンネルでは200万回以上再生されるなど行く末が良い意味で恐ろしい若手アーティストなのです!
小さい頃が音楽を聴くことが好きな少年でドラムもしたりしていましたが、聴くだけでは飽き足らず何か物足りなさを感じたため自分で音楽を作ることを決意します。
2013年、14歳の頃からエレクトロミュージック制作ツールのアイコンとして有名なIMEAGE-LINE社(ベルギー)の統合音楽制作ソフトウェア「FL STUDIO」を使って曲のプロデュースをはじめたCurbi。
はじめはどう扱えばいいか分からずとにかく色々いじりまくって約1年経ったくらいでやっと平均レベルに達することができたそうです。
そんなときに聴いたのがOliver Heldens(オリバー・ヘルデンス)の“Gecko”。
この曲に特別なインスピレーションを受け、自分も他の人にはない独自のスタイルを確立しようと決意し取り掛かったと語っています。
新しい曲を作る際もまずユニークなサウンドを作り出すことに重点を置き、またその工程が1番好きとのこと。
そうしてサウンドの探求を続けて2年が過ぎたとき、偶然生まれたのが後にデビュー・シングルとなる“Discharge”で、初めて自分の納得のいくユニークなサウンドとなりました。
ちょっと話は戻りますが、曲を作っては自身のSoundcloudページにアップしていたところ、制作したファーストトラック“Emotion”が同年の10月にBBCラジオの番組「Essexラジオショー」でオンエアされました!
2番目に作ったトラック“Clear”や3番目の曲となる“Restate”はこちらも2014年に同様にオンエア!
次々と曲をプロデュースする一方、Essexラジオショーで活躍するプロデューサーのPreesyncとともに音楽ユニット「OptionAvailable」を結成。
ユニットとしてもカナダ出身のEDMデュオ、Kaylioxとコラボした“Von Deeper”などのヒットを飛ばしました!
その後自身のレコード・レーベル『Tackle Records』まで設立。
彼のフューチャー・サウンドはオランダ出身のDJ、Oliver Heldens(オリバー・ヘルデンス)などディープ・ハウスシーンの重鎮DJたちから多くのサポートを受け、2014年の終わりにわずか16歳にしてOliver Heldensのホームでもある「Spinnin’ Records」との契約を果たしました!
2015年に制作した“Discharge”は、Oliver Heldensのポッドキャスト「Heldeep Radio」で初プレイされた後、「Spinnin’ Deep」から正式にリリースされ、Beatportのトップ100でなんと2位にランクイン!
この“Discharge”ですが、1番最初にデモを憧れであったOliver Heldensに送ったところ気にいってくれて、彼が「Spinnin’ Records」に転送してくれたそうです!
さらにEDMデュオ、Pep & Rashの代表曲“Rumors”のリミックスEPのために公式リミックスも担当。
その1ヶ月後にはオランダ出身のEDMデュオ、wtek(ショーテック)とNY出身のシンガーMC Ambushによる“90’s By Nature”のリミックスまで手掛けています。
2015年の12月にはBeatportが、“one of the breakthrough Electronic Dance Music artists of 2015(2015年必ずブレイクするEDMアーティストのうちのひとり)”としてCurbiの名前を挙げ、そのアーティストたちの曲を集めたアルバムのなかの1曲目に“Discharge”が選ばれています。
>>>その他のアーティストは『Breakthrough Artists of 2015: EDM / Beatport』からチェック!
プロデューサーとしての活躍ばかりだったCurbiですが、2015年の夏にイビサ島の人気クラブPacha(パチャ)で行われたプライベートでも親交の深いMartin Solveig(マーティン・ソルベグ)の看板イベント「My House」で本人から誘われDJデビューを果たしました!
ちなみにCurbiの音楽に大きな影響を与えてくれた人物が、Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)とOliver Heldens。
今コラボしたいアーティストはOliver HeldensとMartin Garrixはもちろん、Diplo, Don Diablo, Dillon Francisということで、彼らとコラボしたらどんな音楽が生まれるか想像できないだけに実現して欲しいですね!
SoundCloudで『Planet Curbi』というタイトルのマンスリー・ポッドキャストにも精力的に取り組んでいるので、こちらも是非チェックしてみて下さい!
あと、オランダの人気ラジオ「SLAM!」でmp公開パフォーマンスのフルセットも載せておくので、どんなプレイをしているか見てみて下さい!
これからプロデューサーを目指す人へのメッセージ
若くして有名になったため学校生活を送る時間もないほど忙しいですが、むしろ学校は自分に合わないので音楽のキャリアに専念する方が好きだし向いている語るCurbi。
これからプロデューサーをはじめようと考えている人へのアドバイスとして、まずEDMのなかでも自分が好きなジャンルを選ぶことが大事で、とにかく練習して色んなサウンドに挑戦して飽きられないように自分だけのスタイルを確立するべきとのことです。
あとは練習あるのみで、Curbiが考えるプロデューサーにとって大事な要素は情熱、ユニークさ、決心そして粘り強さの4点だそうです!
彼の場合選んだジャンルはディープ・ハウスですが、はじめはポップ寄りのダンス・ミュージックばかりプロデュースしていましたが、それからプログレッシブ・ハウスにも手を出しました。
しかしそこで思ったのが、ジャンルなんていう枠組みは邪魔でしかないということ。
今までのジャンルのどこにも区分されない自分だけのサウンド、自分だけのスタイルを打ち立てたのが彼の成功の鍵だと思われます!
ちなみにもし音楽という道を選んでいなかったら、音楽制作を始める前は多言語を学ぶことが一番の趣味だったので、そういう関係の仕事に就いていたかもしれません。
人生はそのときの決断次第で大きく変わるものだとよく分かります!
Curbiのオススメ曲
Curbi & Bougenvilla – Butterfly Effect
オランダ出身のEDMデュオ、Bougenvillaとのコラボ・ナンバー。
気の抜けたようなドロップのサウンドに何故だか惹かれてしまいます!
曲調が徐々に変化していきますが、クールなブレイク部分もまた魅力的です!
この曲はBeatportのトップ100で15位を獲得しました!
Fox Stevenson & Curbi – Hoohah
イギリスを拠点に活動するシンガー・ソングライター兼プロデューサーのFox Stevensonとのコラボ・ナンバー。
ピアノのサウンドも入ったスイートでキャッチーなサウンドに耳を奪われそうになりますが、途中でトラップ要素も入ってきたりなど先が読めない斬新な曲となっています!
Spinnin’ Writers Camp中に作ったそうで、この曲はBeatportのトップ100で5位にランクインしました!
Curbi – Triple Six
Tiesto(ティエスト)のレーベル「Musical Freedom」からリリースしたナンバー。
無機質なサウンドが特徴的なベースラインとオールドスクールなシンセ音が耳に残る1曲です!
レイヴァーたちにとっては病み付きになるような非常に理想的なサウンドなんじゃないでしょうか!
本人曰く、ヨーロッパのクラブで回していたときに自分のセットにもっと客が踊り狂うようなエキサイティングな曲が欲しいと思い、ヘビーさとハードさを極めた1曲を実験的に作ってるうちに出来あがったそうですよ!
Curbi – 51
Curbiにしては珍しいスイートなメロディが入った曲かと思いきや、やはりクールでヘビーなリズムが特徴の彼らしいサウンドへと変化していきます。
メロディックなサウンドと交わることで、彼のフューチャー・サウンドは命を吹き込まれたかのようによりいきいきとしたものへと進化しています!
タイトルからピンときた方もいるかもしれませんが、この曲はCurbiが映画『エリア51』を観てインスピレーションを受けて作った曲でもあります。
Curbi – Discharge
ディープ・ハウスやフューチャー・ハウス、さらにオールドスクール的要素も入ったCurbiのサウンドはこうだ!と主張しているかのような彼のデビュー・シングル!
アングラな雰囲気をクラブのバイブに合うよう進化させた曲とも言えます!
Curbi – Rubber
彼のサウンドは別名、ジャンピー・ハウスとも呼ばれるのですが、ディープなシンセと無機質な感じのベースラインの音がクセになります!
この曲はBeatportのトップ100で12位にランクインし、Diplo, David Guetta, Pete Tong, Oliver Heldens, Michael Calfanたちからも支持されました!
Ash O’Connor & Curbi – Steeper
Ash O’Connorとのコラボ・ナンバー。
ダークな雰囲気漂うトラックですが、Ash O’Connorの“You”に雰囲気は似ており、これに若干ダブステップ要素を加えてCurbiのベースラインが入った感じですね!
Curbiの初EP『Fraternite』
今から半年ほど前にファンに感謝の気持ちを込めて作ったEP『Fraternite』を発表しています。
このEPにはCurbi節満載のベースラインとブレイクビーツが入ったバウンシー・ハウス・チューン“Selection A”、
クールなヴォーカルと弾みのあるメロディが特徴的なエネルギッシュなナンバー“100 Percent”、
アップテンポなリズムとファンキーなメロディックさを兼ね備えた“Circus”の3曲が収録されています!
この『Fraternite』は一時期「Spinnin’ Premium」から無料ダウンロードできたのですが、現在はiTunesで購入しないといけないみたいなので、入手したい方はiTunesで検索してみて下さい。
Galantis – No Money (Curbi Remix)
スウェーデン出身のEDMデュオ、Galantis(ギャランティス)のヒット曲“No Money”をリミックス!
キャッチーな感じからのゴリゴリのフューチャー・サウンドのドロップというギャップにやられました!
このドロップの音も聴けば聴くほどに中毒性が出てきます!
Curbiが選ぶお気に入りの1曲!
上でも紹介したOliver Heldens(オリバー・ヘルデンス)の“Gecko”は、Curbiに皆が聴いたことのないサウンドを作りたい!と心から思わせた影響力のある1曲です。
しかしそれと別に大好きな曲として挙げているのが、Oliver HeldensとDa Hoolによる“MHATLP(Meet Her At The Love Parade)”のHI-LO(ハイ・ロー)によるエディット!
HI-LOとはOliver Heldensの別名義によるプロジェクトですね!
この曲が1番のお気に入りらしく、よく自分のセットでもかけるそうです。
次に大好きな曲は自分のナンバー“Discharge”だと断言しており、自分が本当に納得のいくそして愛着を持てる曲というのは自ずとみんなからも愛される人気曲となるということですね!
おわりに
いかがでしたか。
音にクセがあるので好みが分かれるとは思いますが、Curbi(カービ)のユニークすぎる音にハマる方はかなりハマるはずです!
今最もパフォーマンスをしたい場所はアジアとアメリカとのことなので、近いうちに日本でのプレイも実現するのではないでしょうか!
常に新しいサウンドへの探求を続け、また今とも違ったスタイルも見出していくとのことなので、ますます今後の活躍が楽しみですね!
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