本日は2018年9月29日(土)に新木場ageHaに出演することが決まったMarkus Schulz(マーカス・シュルツ) 。
トランスシーンで長きに渡って活躍しているため、要所要所のバイオグラフィやサイドプロジェクト、コラボプロジェクトなど項目に分けて説明しますので、イベントの予習の意味もも含めて読んでみて下さい!
目次
- 1 Markus Schulzとは
- 2 「Dakota」名義では違う一面を披露!
- 3 Ferry Corstenとのユニット「New World Punx」も大人気!
- 4 又の名を「Unicorn Slayer」!?
- 5 9月29日(土)、ageHaにカムバック!
- 6 Markus Schulzのオススメ曲
- 6.1 Markus Schulz feat. Lady V – Watch The World
- 6.2 Markus Schulz & Emma Hewitt – Safe From Harm
- 6.3 Markus Schulz feat. Sebu (Capital Cities) – Upon My Shoulders
- 6.4 Markus Schulz & JES – Calling For Love
- 6.5 Markus Schulz feat. Delacey – Destiny
- 6.6 Markus Schulz – Sestertius
- 6.7 Markus Schulz – The Spiritual Gateway
- 6.8 Markus Schulz feat. Ana Diaz – Nothing Without Me
- 6.9 Markus Schulz & Jochen Miller – Rotunda
- 7 おわりに
Markus Schulzとは
Markus Schulz(マーカス・シュルツ)とは、ドイツ出身で現在アメリカを拠点に活動しているDJ/プロデューサー。
1975年2月3日生まれの現在43歳で、本格的に活動スタートした1990年から数えて約30年のキャリアを持つトランスシーンのスーパースターDJのひとりです!
ドイツのエシュヴェーゲで生まれたMarkus Schulzは幼い頃からアメリカへと移住し、13歳のときにブレイクダンスに興味を持ったことがきっかけでダンスミュージックに目覚めます。
1993年に出したアメリカ出身のラッパー、Sagatの“Why Is It? (F** Dat)”リミックスでブレイクし、1994年には6曲収録した『Plastik Trax EP Vol 1』をリリース。
90年代半ばから後半にかけて、アメリカの大手レーベルから数多くの曲をリリースし功績を上げ、1998年にアメリカのレーベル、Plastik Recordsからリリースした“You Won’t See Me Cry”はイギリスのEve Recordsからも注目され、自身にとって初の海外レーベルからのリリースになりました。
2000年代はトランス及びプログレッシブシーンに力を注ぎ、2004年にはトランスシーンのトップDJ、Armin van Buurenのホームとも言えるブッキングエージェンシー会社「David Lewis Productions」と契約し、自身のキャリアを更にステップアップさせました。
Markus Schulzの曲はアメリカだけでなくヨーロッパをはじめとする海外DJたちにも注目されるようになり、Armin Van Buurenからの提案もあって2004年から『Coldharbour Selections』というシリーズEPをスタート。
このEPの成功もあってシリーズEPをスタートして1年も経たないうちに、2005年に自身のレーベル「Coldharbour Recordings」を立ち上げたのです!
(Coldharbour RecordingsはArmada Musicのサブレーベルとして設立されましたが、その後インディペンデントレーベルとなり、2015年からはTiëstoらのレーベル、 Black Hole Recordingsの一部として運営されています。)
ちなみにこの「Coldharbour」とは、Markus Schulzがはじめて借りたスタジオがイギリス・ロンドンにある通り「Coldharbour Lane」にあったことから由来しています。
その後“Without You Near”や“Fly To Colors”, “Never Be The Same Again”, “I Am”, “Perfect”, “Cause You Know”, “Goodbye”などヒット曲を連発し、2006年と2007年にはこれらのシングルを収録したアルバム『Without You Near』と『Progression』をリリース。
2010年にリリースしたアルバム『Do You Dream?』もダンスミュージック誌、「Tilllate Magazine」や「DJ Mag」など多くのメディアから絶賛されました!
この翌年に出された『Do You Dream?』のリミックスアルバムでは、Ferry CorstenやCosmic Gate, Super8 & Tabといったトランスシーンの重鎮たちがリミックスを手掛けたことでも話題になりました。
2016年には6枚目のアルバムとなる『Watch the Worl』をリリースし、タイトルソングでもある“Watch the World”はBillboardのエレクトロニックチャートで4位を獲得。
Markus Schulzはアメリカ出身のポップシンガー、Jewelの“Intuition”と“Stand”のリミックスを手掛け、どちらもBillboardのクラブチャートで1位を獲得したことがありますが、それだけでなくThe Real McCoyやTechnotronicといったユーロダンスシーンを代表するアーティストからハウスシーンのレジェンド、Armand van Helden, さらにはRuPaulやBette Midler, Backstreet Boys, そしてMadonnaといったビッグネームの楽曲の公式リミックスまで手掛けたこともあります!
Trance EnergyやA State of Trance, Burning Man, Electric Zoo, Dance Valley, Ultra Music Festival, Tomorrowland, Transmission, Electric Daisy Carnival, Creamfields, Global Gatherings, Amsterdam Dance Eventといった世界各国のビッグフェスに軒並み出演し、イビサ島の人気クラブ、Amnesiaで行われたArmin van Buurenのレーベル、Armada Musicのイベントでは、ソロで8時間のセットを数回こなした伝説も残っています。
今尚、1年間に175以上のギグをこなし、ツアーなどで1年のうち300日は自宅があるマイアミを離れて生活するほど多忙なスケジュールをこなしています。
自身のラジオショー「Global DJ Broadcast」も毎週数百万人が視聴するほど人気を博しており、我々視聴者からすると新たなトランスと出会える貴重なミックスであり、Markus Schulz自身もこのラジオショーで新しい曲をどのようにしたら上手く自身のライブセットに組み込めるかテストするための大事な機会となっているとのこと。
それだけでなく、上でも話した自身のレコードレーベル「Coldharbour Recordings」とアーティストマネジメント会社「Schulz Music Group」まで運営しているのです。
これだけ多忙にも関わらずレーベルやマネジメント会社まで運営するる理由は、自分の夢を叶えたいというアーティストたちをサポートするためであり、自身だけでなく音楽に対して強い情熱をもった者たち全員でトランスシーンを盛り上げていこうと考えているのが受けて取れます。
「Schulz Music Group」では、NifraやFisherman & Hawkins, Mr. Pit, Grube and Hovsepian, Adina Butarといった気鋭のアーティストたちをマネージメントしており、数年前から色んなメディアからの「オススメのアーティストは?」という質問で答えているカナダ出身のプロデューサー、Solid Stoneとも契約しています。
現在、Coldharbour Recordingsは「Coldharbour Nights」として、アメリカやヨーロッパ、アジアの各都市でレーベルパーティーも開催しています。
このように多くの実績を積み上げたMarkus Schulzは、「DJ Mag」の人気DJランキングでも、2004年に32位で初登場して以来、2016年まで12年連続でトップ100にランクインし、2008年から2010年までは3年連続で8位という高い順位にランクイン!
2009年の「IDMAs(International Dance Music Awards)」では“Best American DJ(アメリカでナンバーワンのDJ)”に見事選ばれ、アメリカの人気DJ雑誌「DJ Times」が決めるDJの人気投票でも2012年に“America’s Best DJ”に選ばれたこともあります!
すでに今年2018年のTomorrowlandやTransmissionに出演し、4月にコンピレーションEP『In Bloom』をリリースしましたが、年内にはニューアルバム『We Are The Light』をリリース予定で、つい先日このアルバムのファーストシングルとなる新曲“Upon My Shoulders”を発表したばかり。
先日公表されましたが、2019年1月10日から14日にマイアミで開催されるGroove Cruiseへの出演も決定しているなど先の先までスケジュールが詰まっている売れっ子DJ/プロデューサーだというのが一目瞭然です!
「Dakota」名義では違う一面を披露!
Markus Schulzは自身のスピリチュアルな面を押し出し、よりファンとの距離を近く感じられるプロジェクト「Dakota」をスタートさせました。
この「Dakota」プロジェクトは2009年に誕生し、同年Armin Van Buurenらのレーベル Armada Musicからアルバム『Thoughts Become Things』をリリース。
2011年にも「Dakota」名義でアルバム『Thoughts Become Things II』を発表した後、約5年間目立った活動はありませんでしたが、2016年に久しぶりにDreamstateのイベントでLAのクラブに「Dakota」として登場し、2017年にはアルバム『The Nine Skies』を発表して話題になりました。
「Markus Schulz」ではファンのファンによるファンのための音楽を心掛けているのに対して、「Dakota」では自分自身のために作った音楽だと語っており、自分の内面をさらけ出し、自分の感じたこと、思ったことを音楽に落とし込んでおり、「Markus Schulz」の明るいアップリフティングなサウンドとは一転して、ダーク且つディープなプログレッシブサウンドとなっているのが特徴です。
このプロジェクトは単なる別名義ではなく、もうひとつの人格として捉えており、「Dakota」として曲を作ってリリースすることで、普段のリリースパターンを一新させる良い機会となり、より「Markus Schulz」の可能性を広げることにも繋がると説明しています。
「Dakota」として曲のリリースだけでなくショーまで行ったことも多々あり、トラス界の最高峰フェスとも名高いTransmissionにも何度か出演していますが、ビジュアル・サウンド共に独特の世界観が表現されているのでぜひ下の動画からチェックしてみて下さい!
Ferry Corstenとのユニット「New World Punx」も大人気!
Markus Schulzと同じく、トランスシーンのスーパースターとして名高いオランダ出身のDJ、Ferry Corstenとともに2013年にコラボユニット「New World Punx」を結成しました。
2人はこのユニットを結成する前から“Loops & Tings”や“Stella”といったコラボ曲を出しており、“Loops & Tings”に関してはBeatportのTop 100トランスチャートで1位にランクインしました!
2012年にイングランドのクラブ、GodskitchenでMarkus SchulzとFerry CorstenはB2Bセットをしたことがあるのですが、ここで「New World Punx」のインスピレーションが沸いたそうで、Ferry Corstenの“Punk”とMarkus Schulzの“The New World”と、それぞれを代表するヒット曲を合わせてユニット名が付けています。
そしてアメリカ・ニューヨークにある多くのアーティストが夢見るアリーナ、Madison Square Gardenで初めて「New World Punx」としてショーを行い、その後はUltra Music Festivalなど各国のフェスやイベントに出演したり、ツアーを行ったりしています。
このユニットではフェスティバルサウンドにこだわっており、それぞれソロで出しているプログレッシブな曲とは全く違って、よりハードでアグレッシブはサウンドを聴くことができます。
Markus Schulzは2014年のTommorowlandでソロで8時間という驚異的なセットを披露した翌日に、「New World Punx」としてメインステージでプレイを行ったこともあります。
最近は活動がストップしている状態ですが、2018年5月のインタビューで、最近Ferry Corstenと「New World Punx」に関する話をしたそうで、具体的にいつ何をするかは未定ですが、2018年中に「New World Punx」として何かする予定だと話していたので楽しみです!
又の名を「Unicorn Slayer」!?
Markus Schulzはファンの間で「Unicorn Slayer(ユニコーン・キラー)」とも呼ばれており、その名の通り、自身のショーでユニコーン型のピニャータ(くす玉のようなもの)を取り出して、その場で破壊したりするパフォーマンスを行ったりします。
もともとファンの誰かがTwitterで「Markus Schulz: the unicorn slayer of trance. (Markus Schulz: トランスシーンのユニコーン・キラー)」とツイートした投稿をMarkus Schulz本人がリツイートしたことでこのニックネームが付きました。
昨今のEDMアーティストは明るくアップビートなメロディに集中しているのに対し、Markus Schulzは矩形波やピッチベンド* を好んで使用しており、前者の事を皮肉って“unicorn melodies”と呼んだりします。
*音を出した後に音の高さ(ピッチ)を上げる、または下げる効果の事
出典: g200kgより
最近ではジャケットなどUnicorn Slayerのグッズまで販売されており、彼のショーではこれらのグッズを身に着けたファンやユニコーンのマスク等を被ったファンも多く見られます。
ユニコーン型のピニャータを大親友として連れて回っているDillon Francisとは正反対ですね。笑
9月29日(土)、ageHaにカムバック!
2015年9月にageHaで開催された「Tokyo WonderNight」で約6年ぶりの来日を果たしたMarkus Schulzが、3年ぶりに再びageHaに帰ってきます!
この日は「ageHa Summer 2018 Closing Party」ということで、夏限定企画である人気シャンパン”G.H.MUMM”サポートの元優雅にくつろげるラウンジエリア「MUMM LOUNGE」やタイフードや限定ドリンクを楽しめる「THE THAIフェア」もこの日まで。
トランスシーンの帝王とともに平成最後の夏を盛大に締めくくりましょう!
【ageHa Summer 2018 Closing Party feat. Markus Schulz】
DOOR / 当日 : ¥3,500
U-25 (25歳以下) : ¥2,500
ageHa MEMBER : ¥2,500
INTERNATIONAL COUPON : ¥3,000 (ALL INTERNATIONAL I.D HOLDERS)
20TH PASS : ¥1,000 (20歳の方のみ/All 20 years old)
ADVANCE TICKET / 前売 (FAST LINE/優先入場)
EARLY BIRD TICKET : ¥2,500
GA TICKET (一般前売り) : ¥3,000
U-25 (25歳以下) : ¥2.500
GROUP TICKET(10枚セット/10ppl) : ¥25,000
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>> https://t.co/GdyCWPrpWL #Anahera #ageHasummer18 pic.twitter.com/2fJszMzm6i— ageHa (@ageHa_Tokyo) 2018年8月23日
Markus Schulzのオススメ曲
Markus Schulz feat. Lady V – Watch The World
グラミー賞を獲得したこともある女性シンガー、Lady Vをフィーチャーしたナンバー。
BPM128のトランスとなっており、Lady Vとはこの曲以外にも“Winter Kills Me”や“Erase You”などでも共演しています!
Markus Schulz & Emma Hewitt – Safe From Harm
オーストラリア出身の女性シンガー、Emma Hewittとコラボしたナンバー。
2018年4月に出したコンピレーションEP『In Bloom』収録曲で、BPM128のトランスとなっています!
Coldharbour Recordingsからリリースされたイタリア出身のトランスプロデューサー、Giuseppe Ottavianiによるリミックスバージョンもオススメです!
Markus Schulz feat. Sebu (Capital Cities) – Upon My Shoulders
アメリカのエレクトロ・ポップ・ロック・デュオ、Capital CitiesのメンバーであるSebu Simonianをフィーチャーリングしたナンバー。
世界中のフェスに出演して、数千人もの人々の前でプレイしたときに感じたもの、見たものをサウンドに落とし込んだそうで、アコースティックギターのメロディがこの夏にピッタリで、Sebuの歌声もマッチしたダンスポップに仕上がっています!
Markus SchulzはGrube & Hovsepianとともに以前、Capital Citiesの“Safe & Sound”をリミックスしたこともあります!
Markus Schulz & JES – Calling For Love
グラミー賞にもノミネートされた実績を持つ女性シガーのJESとコラボしたナンバー。
こちらもEP『In Bloom』収録曲で、BPM134のトランスとなっています!
Markus SchulzはJESがGame Chasersとコラボした“Carry Me Away”のリミックスを手掛けたこともあります!
Markus Schulz feat. Delacey – Destiny
アメリカ出身の女性シガー、Delaceyをフィーチャーしたナンバー。
この曲はBPM130のトランスで、カナダ出身のプロデューサー、Solid StoneによるBPM125のプログレッシブハウスにアレンジされたリミックスやアメリカ出身のプロデューサー、Morgan PageによるBPM128のトランスにアレンジされたリミックスなど多数のリミックスがあるので聴き比べてみても面白いです!
Markus Schulz – Sestertius
Markus Schulzが自身のレーベル、Coldharbour Recordingsから記念すべき250枚目のリリースとなるナンバー。
ソウルフルで感動的で尚且つクラブやフェスで聴いてもエネルギッシュさを感じられるサウンドとなっています!
Markus Schulz – The Spiritual Gateway
この曲は2013年のTransmissionの公式テーマソングにもなったのですが、BPM132の壮大なトランスに仕上がっています!
Markus Schulzは2011年は“Digital Madness”が、2015年は“The Creation”が、2016年は“The Lost Oracle”が、2017年は“The Spirit of the Warrior”がTransmissionの公式テーマソングに選ばれています!
Markus Schulz feat. Ana Diaz – Nothing Without Me
スウェーデン出身の女性シンガー、Ana Diazをフィーチャーしたナンバー。
原曲はBPM128のトランスとなっていますが、後日リリースされた「Markus Schulz Return to Coldharbour」というリミックスバージョンではよりアップテンポなサウンドに仕上がっています!
Markus Schulz & Jochen Miller – Rotunda
オランダ出身のトランスDJ、Jochen Millerとコラボしたナンバー。
この曲は自身のColdharbour Recordingsから2011年にリリースされ、BPM132のトランスとなっているのですが、Markus Schulzは最近のセットではよくDave Nevenによる未発表のリミックスをかけているので要チェックです!
Markus SchulzとDave Nevenは過去に“In The Night”のリミックス等で共演しており、サウンドの相性は抜群です!
おわりに
いかがでしたか。
Markus Schulzがどんなアーティストがざっと分かっていただけたでしょうか。
9月29日(土)にageHaで行われる来日公演はトランスが好きな人には絶対見逃せないイベントですが、あまりトランスに馴染みがないという方も、シーンで約30年に渡って前線で活躍し続けるレジェンドのプレイを目撃できる貴重な機会ですので、新たなジャンルの音楽に目覚めるきっかけとなるかもしれません!