DJやプロデューサーたちは長年活動を続けていれば、たまにはいつもと違ったジャンルやテイストの曲を作ってみたいと思うこともあるでしょう。
そのためメインの活動とは別にステージネームを変えて曲をリリースしたり、そのサイドプロジェクトとしてイベントに出演することもあります!
そこで今回は人気DJたちのサイドプロジェクト(ソロ/コラボ)や別名義をいくつかまとめてみました。
「メイン」ー「サイドプロジェクト」という形で紹介しているのでチェックして見て下さい!
目次
- 1 Armin van Buuren – 「GAIA」
- 2 Steve Angello – 「Mescal Kid」,「Supermode」,「A&P」
- 3 Skrillex – 「Jack Ü」,「Dog Blood」
- 4 Afrojack – 「NLW」
- 5 Deadmau5 – 「Testpilot」, 「Halcyon441」,「Dred and Karma」,「WTF」,「BSOD」
- 6 Ferry Corsten – 「New World Punx」,「Gouryella」
- 7 Martin Garrix – 「AREA 21」
- 8 Richie Hawtin – 「Plastikman」,「States of Mind」,「F.U.S.E.」,「Concept 1」etc.
- 9 Pendulum – 「Knife Party」
- 10 Eric Prydz – 「Cirez D」,「PRYDA」etc.
- 11 Clockwork – 「RL Grime」
- 12 Ewun – 「Kill The Noise」
- 13 A-Trak – 「Duck Sauce」
- 14 W&W – 「NWYR」
- 15 おわりに
Armin van Buuren – 「GAIA」
オランダ出身のトランスDJ、Armin van Buurenと同じくオランダのトランスアーティスト、Benno De Goeijによるコラボプロジェクトが「GAIA」です。
活動期間は結構長く、はじめArmin van Buurenひとりで2000年からスタートし、2009年にBenno De Goeijが加わりました。
当初Benno joining Arminはプロデュースのみに関わるだけでしたが、2014年のUltra Music FestivalではじめてDJデュオとして出演!
それからは一緒にHeineken Music HalやAmsterdam Dance Eventでもプレイし、2016年にはEDC Las Vegasに出演しました!
Steve Angello – 「Mescal Kid」,「Supermode」,「A&P」
スウェーデン出身のDJ、Steve Angelloが同じくスウェーデン出身のDJ、Eric Prydzとタッグを組んだプロジェクトが「A&P」です。
Steve AngelloといえばSwedish House Mafiaのメンバーのひとりで、残りのメンバーであるAxwellと
あまり知られていないかも知れませんが、Steve AngelloはAxwellとともに「Supermongo」というグループを結成しました!
その後「Supermongo」から「Supermode」に名前を変更し、 Bronski Beatの“Tell Me Why”などをアレンジしたことでも知られています。
またSteve Angelloはテックハウスのサイドプロジェクト「Mescal Kid」もスタート。
レーベル「Size Records」のオーナーとして有名ですが、テックハウスの曲をリリースするためにもう一つ、Xというレーベルも立ち上げ、「Mescal Kid」としてPacha NYCや後のEDC New Yorkといったフェスにも多数出演しました!
Steve Angello2017年のTomorrowlandで、7/22のSTMPD RCRDSステージと7/23のメインステージに出演し、7/28のSexy By Natureステージでは「Mescal Kid」としても出演が決まっています!
Skrillex – 「Jack Ü」,「Dog Blood」
OWSLAのオーナー、SkrillexとMad Decentのオーナー、Diploによる共同プロジェクト「Jack Ü」は有名でしょう。
2013年にスタートし、2014年のUltra Music Festivalで初めて「Jack Ü」としてプレイし、2015年の2月にアルバム『Skrillex and Diplo Present Jack Ü』をリリースしたのも記憶に新しいかと思います。
しかしセカンドアルバムも間もなくと思われた2017年、レーベルの問題もあって突然の活動停止を発表しましたが、また2人一緒の新曲・ライブを拝みたいですね!
そんな「Jack Ü」のメンバーであるSkrillexは、2012年にドイツ出身のDJ、Boys Noizeと組んで「Dog Blood」というサイドプロジェクトをスタートしています!
ここ最近は大きな動きがありませんでしたが、つい先日「Dog Blood」の公式SNSページで新曲を制作している旨の投稿および写真をアップしており、近々完全復活することが予想されています!
一方、Diploはというと、JillionaireとWalshy Fireの3人で「Major Lazer」を結成していますが、こちらはもはや説明不要でしょう!
Afrojack – 「NLW」
Afrojackも「NLW」という別名義で活動しています。
この「NLW」は、 Afrojackの本名であるNick van de Wallを略して出来ているそうです。(Lはよく分かりませんが。笑)
「NLW」として曲を作るときは自分のルーツに戻り、アンダーグラウンドなダッチサウンドを心掛けています!
Deadmau5 – 「Testpilot」, 「Halcyon441」,「Dred and Karma」,「WTF」,「BSOD」
Deadmau5はテクノ系の曲を作るときは「Testpilot」という別名義を使います。
「Testpilot」としてイギリス出身のDJ、Richie Hawtinのレーベル、PLUS 8から“Sunspot”等の曲も出しています。
またDeadmau5は友人でもあるプロデューサー、Derek Caesarと一緒に「Dred and Karma」というグループも組んでおり、“I Don’t Want No Other“といった名曲も残しました!
ほかにもLAのDJ、Steve Dudaとともに「BSOD」を結成したり、Duda, Tommy Lee, DJ Aeroらと「WTF」を結成、2006年にアルバム『deadmau5 Circa 1998–2002』を「Halcyon441」名義でリリースするなど多くのサイドプロジェクトや名義を持っています。
Ferry Corsten – 「New World Punx」,「Gouryella」
オランダ出身のDJ、Ferry Corstenとドイツ生まれのトランスDJ、Markus Schulzによる共同プロジェクトが「New World Punx (NWP)」です。
このプロジェクト名「New World Punx」はどうやって決めたかというと、Markus Schulzが2009年に出したヒット曲“The New World”とFerry Corstenが2008年に生んだヒット曲“Punk”を組み合わせて作りました!
ちなみにFerry Corstenはほかにも「Gouryella」というサイドプロジェクトも行っています。
今でこそ彼ひとりのプロジェクトとなっていますが、もともとは同じくトランスシーンで活躍していたTiëstoとの共同プロジェクトとしてスタートしたのです!
しかし2000年からFerry Corstenひとりのプロジェクトとなりました。
この「Gouryella」ですがオーストラリアの先住民アボリジニ―の言語で「Heaven(天国)」を意味するそうで、そのまま”Gouryella“という曲が最も有名です!
Martin Garrix – 「AREA 21」
先日MNNで紹介記事を書いたばかりの「AREA 21」はMartin Garrixとアメリカ出身のシンガー/ラッパー/プロデュサー、Maejorのコラボプロジェクトと噂されています。
公言はされていないためあくまで推測になるのですが、①Martin Garrixのレーベル、STMPD RCRDSと契約したデュオ、②メロディやサウンドのデザインがMartin Garrix要素アリ、③「ASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)」のデータベースで、AREA 21の楽曲がMartin GarrixとMaejorの本名で登録されている、などの証拠から可能性は非常に高いと言えます!
より詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてみて下さい!
Richie Hawtin – 「Plastikman」,「States of Mind」,「F.U.S.E.」,「Concept 1」etc.
イギリス出身のDJ、Richie Hawtinもまた様々な名義で活動しており、1990年代のテクノシーンで「States of Mind」や「F.U.S.E.」といった名義でデビューし、1993年に「Plastikman」プロジェクトをスタートします。
その後アシッドテクノを取り入れた“Spastik”や革新的なリズムと斬新なサウンド満載の『Consumed』など徐々にスタイルを進化させ、2010年には「Plastikman」として初のワールドツアーも開催!
また1996年にミニマルな音を追い求めて「Concept 1」プロジェクトも開始し、12ものレコードを出しました!
その他、“Buzz” Aldrin, 80xx, Childsplay , Chrome , Circuit Breaker, Forcept 1, Jack Master, N. Armstrong , R.H.X., Richard Michaels, Robotman, Spark , UP!, Xenonなどの名義も持っています!
Pendulum – 「Knife Party」
オースタースコッチ大学で出会ったRob SwireとGareth McGrillenからなるオーストラリアのデュオ「Knife Party」は日本でも人気ですよね。
はじめはそれぞれ違うバンドに所属していたRob SwireとGareth McGrillen、そしてPaul “El Hornet” Hardingによってドラムンベースのバンド、Pendulumを2002年に結成します。
その後Rob SwireとGareth McGrillenによってサイドプロジェクト「Knife Party」がスタートしますが、徐々に本来メインであった「Pendulum」よりも活動に力を入れていき、今ではDJ Magの人気DJランキングにもランクインするほど知名度を上げました!
そのためPendulumとしての活動は休止状態でしたが、2017年に入ってYouTubeに「Pendulum Returns」という動画を突如アップ。
2017年は待望の来日ツアーが決定し、6月3日(土)に渋谷WOMB、6月4日(日)にSTUDIO PARTITA(CCO クリエイティブセンター大阪)にて多くの観客を沸かせました!
Eric Prydz – 「Cirez D」,「PRYDA」etc.
スウェーデン出身のDJ、Eric Prydzは自身のレーベル、Pryda FriendsとMousevilleを運営しており、これらのレーベルから自身の曲をリリースしています。
Prydaというレーベルからは「Pryda」名義で曲を出すようにしており、2002年に設立したMouseville Recordsからは「Cirez D」名義で主にテクノ中心の曲をリリースしているのです!
これら以外にもAxEr, A&P Project, Dukes of Sluca, Groove System, Hardform, Moo, Sheridan, Tonja Holma, Fiol Lasseといった別名義でも活動しています。
Clockwork – 「RL Grime」
「RL Grime」としてしか知らないという方もいるかもしれませんが、彼Henry Steinwayは「Clockwork」という別名義でも有名なのです。
「Clockwork」はヘビーベースのリズムとビッグルームなどフェス受けの良いサウンドをブレンドさせたスタイルですが、「RL Grime」はヒップホップやトラップなどを取り入れ、ジャンルレスな自由なスタイルを展開しています。
当時大ヒットしたクラブアンセム“Trap On Acid”などで話題になり、Diplo, A-Trak, Flosstradamusらに絶大な支持をされています!
Ewun – 「Kill The Noise」
NY出身のDJ、Jake Stanczakは「Kill The Noise」と「Ewun」の2つのステージネームで知られています。
「Ewun」として活動するときはドラムンベース中心で、Spor, Evol Intent, Dieselboyといったアーティストと共演したり、コンピレーションアルバムも幾つか出しました。
はじめ「Ewun」としてデビューし、その後2008年に「Kill The Noise」プロジェクトをスタートしたのですが、このプロジェクトではダブステップよりのサウンドを強調しています。
Kill the Noise
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また「Kill The Noise」は骸骨のバンダナを口元にするキャラクターとしても認識されています!
A-Trak – 「Duck Sauce」
カナダ出身のDJ、A-Trakがアメリカ出身のDJ、Armand Van Heldenと組んだプロジェクトが「Duck Sauce」です。
名前の通りアヒルをモチーフにしており、PVなどにはアヒルのキャラクターも頻繁に出てきます。
2009年にNYで結成したことを意味して初のトラック“aNYway”をリリース!
Final Editionの“I Can Do It”をサンプリングしたこの曲はじめ、その後多数の曲をBillboardはじめ各国のチャートにランクインさせてきました!
2013年に出した“It’s You”はこの年のMTVミュージックビデオアワードにノミネートされ、2014年出したアルバム『Quack』からのリードシングル“NRG”はMelissa Manchesterが1985年に出した名曲“Energy”をサンプルしたことでも話題に!
その後Skrillex, Kill The Noise, Milo & Otisによってリミックスされたバージョンまでリリースされました!
Duck Sauce
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現在、A-TrakもArmand Van Heldenもそれぞれリリースや各国でのショーなどソロでの活動も活発です!
W&W – 「NWYR」
オランダ出身のデュオ、W&Wが2017年からトランスミュージックに特化した新しいサイドプロジェクトが「NWYR」です。
今でこそW&Wはビッグルームのイメージが強いですが、もともとは「A STATE OF TRANCE」や「armada NIGHT」といったトランスのイベントにも頻繁に出演するくらいトランスシーンで活躍していました。
昔からのW&Wファンはジャンルが変わったことを悲しむ人もいましたが、2017年に入ってEd Sheeranの“Castle On The Hill”の「NWYR」リミックスを発表し、Ultra Music Festivalで「W&W」としてではなく「NWYR」として出演!
現在「W&W」としても「NWYR」としても平等に力を入れており、どちらからも新曲が次々発表しています。
おわりに
いかがでしたか。そのほかにも、
- Oliver Heldensのによる「HI-LO」
- Kill The NoiseとBro Safariによる「Minus Music」
- Jon Goochによる「Feed Me」と「Spor」
- FlumeとEmoh Instead による「What So Not」←現在はEmoh Insteadのみ
- Eric Estornelによる「Maceo Plex」と「Maetrik」
- John DahlbackとAlbin Myersによる「Myback」
- Alison Wonderlandによる「Whyte Fang」
- John DigweedとNick Muirによる「Bedrock」
- Laidback LukeとGina Turnerによる「Nouveau Yorican」
- Above & BeyondとJustine Suissaによる「Oceanlab」
- Jody WisternoffとNick Warrenによる「Way Out West」
- Kill The NoiseとFeed Meによる「Snort & Leisure」
- TroyBoiとicekreamによる「SoundSnobz」
など挙げたらまだ結構いますが、今回は14組だけ厳選して紹介させて頂きました!
また近いうち第2弾としてまとめたいと思います!
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