2019年10月9日、「Beats 1」のインタビューに応じたスウェーデン出身のプロデューサー、Eric PrydzがSwedish House Mafiaの結成時や現在の心境について語りました。
Swedish House Mafiaが2008年に結成される前、Eric Prydzは同郷で仲の良かったAxwell, Steve Angello, Sebastian Ingrossoとともによく一緒にギグを行っていたこともあって、友人やファンの間ではこの4人を ‘Swedish House Mafia’ と呼んでおり、2007年3月に行われたWinter Music Conferenceでも4人は ‘Swedish House Mafia’ として紹介されました。
その後、2008年11月頃にこの ‘Swedish House Mafia’ を正式名称としてグループを結成した際、Eric Prydzはグループに加入しないことを自ら決意。
その理由として、自身はスタジオだと常に仕切りたがり屋になってしまい、たとえ仲の良い友人だろうとコラボするとなると色々我慢できなくなってしまうためだと説明していましたが、Eric Prydzは過去にAxwellとは「AxEr」、Steve Angelloとは「A&P」というコラボプロジェクトを進めていたことがあり、その過程の中でも気付いたのかもしれませんね。
2019年のUltra Music Festivalで再結成を果たし、現在世界各地でショーを行っているSwedish House Mafiaですが、彼らと昔から関係が深かったEric Prydzは、「Beats 1」のインタビューで当時の事や現在彼らのことをどのように思っているか尋ねられ、下のように回答しました。
自分も最初はそこにいた。でも、Steve AngelloとAxwellとSebastian Ingrossoが本格的にSwedish House Mafiaプロジェクトを実行すると決めたときに思い描いていたものと、今のSwedish House Mafiaの姿はは全く違うものになったと思う。
俺たちはいつだって4人一緒で、同じストックホルムで育った親友同士で、スタジオまで同じエリアにあったりと切っても切れない仲だったし、新しいタイプのエレクトロハウスみたいなものを作っていて、互いに支え合い高め合うような関係だった。
俺は確かにSwedish House Mafiaの一員だった。彼らが好む音楽と自分が目指す音楽が全く違ったから、抜けてロンドンに移ったんだけど、お互いのプロジェクトにとっても最善の道だったと思っている。あまり本心を言わないタイプなんだけど、彼らの事を誇りに思っているよ。
Eric Prydzの音楽は確かにSwedish House Mafiaのスタイルとは違いますが、「Pryda」や「Cirez D」といった別名義でもプログレッシブハウス/テクノといったジャンルでイノベーションを興しており、圧巻の最新ホログラフィックショー「HOLO」も大人気で、キャリア20年目を迎えようとしている現在も尚、シーンの第一線で活躍し続けています。
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— Eric Prydz (@ericprydz) 2019年9月6日
Eric PrydzがSwedish House Mafiaを抜けてまで自身が目指すものを追い求めたかったという決意の強さを感じられますし、そうして現在推し進めているEric Prydzの音楽やショーはまさに当初からEric Prydzが思い描いていたものそのものなので、そんなバックグラウンドを知った上で体験する彼の音楽はまた違った重みが感じられます。
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