新宿歌舞伎町のナイトエンターテインメント施設「ZEROTOKYO」は今年も来日イベントが多数開催!
今月だけでも 2024 年 1 月 19 日(金)には salute と Yung Singh をダブルゲストで迎えたスペシャル B2B イベントが開催。翌日の 1 月 20 日(土)は UK エレクトロニックシーンの新鋭 DJ /プロデューサー Mall Grab が登場。
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さらに翌週の 1 月 26 日(金)は Ben Klock を迎えた ZEROTOKYO の看板イベント SOUNDGATE が開催されます。
この 3 日間で出演する DJ /プロデューサーはどれも各シーンで実力を認められている今注視すべきアーティストですので、3 つの記事に分けてそれぞれのアーティストを紹介したいと思います!
1/19(金) & 1/20(土) 2日間通し前売り券も販売中!
目次
新世代のUKガラージシーンを担うsalute
salute こと Felix Nyajo は、オーストリア・ウィーン生まれのイギリスを拠点とする DJ /プロデューサーで、ジャンルに捉われないビートと痺れるようなパフォーマンスで、ここ数年で瞬く間にシーンを席巻させており、BBC と Boiler Room からも猛プッシュされ、mixmag からは “2022 年を代表する 22 人の DJ のひとり” に指名されました!
子供の頃は内向的で、両親のコンピュータでトラックを作るのに多くの時間を費やしていたという salute は、音楽は自身を表明する上で必要なはけ口であり自分にとっての出口でした。
音楽制作をスタートさせた 13 歳の頃、はじめはドラムンベースの虜になったのですが、ヒップホップのインストゥルメンタルを作る別のプロジェクトもスタートさせたいと思い始め、同時に James Blake や Sbtrkt, Rustie などの曲も聴いていたある日、Aaliyah の “Rock the Boat” リミックスがメディアで取り上げられ他のアーティストからもサポートを獲得。そして、17 歳のときに DJ デビューを果たしました。
音楽キャリアを積む上でウィーンにいるだけでは限界を感じ、2014 年にイギリス・ブライトンへと移り、毎週末クラブへ足を運んでイギリスのダンスミュージックを肌で吸収し、自身の音楽スタイルもシフトさせていったのです。
2021 年 9 月にリリースした ”Joy” ですが、この曲は Atlantic Records UK がダンスミュージックの新興才能を発掘するためにローンチしたレーベル Signal >> Supply からの記念すべき最初のシングルに選ばれたほか、イギリスの人気リアリティ・デート番組『ラブアイランド』内にも登場しました。
they put my song Joy in an episode of Love Island lol pic.twitter.com/KhaMvc3O4p
— salute (@saluteAUT) June 26, 2022
2023 年にリリースした Sammy Virji との共作 ”Peach”は チャートのトップにランクインし、世界各国あらゆる場所で流れました。
この曲は、2022 年 12 月、2 度目となる Boiler Room に出演した際に初披露しましたが、ダンスミュージックの黄金期の 2012 – 2013 年へのコールバックとして各方面で絶賛されました。
また、同年リリースした EP『Shield』は収録曲全てが印象的ですが、中でも ”Joy” とほぼ同じ時期に作られ、何年もリリースのタイミングを待っていたというパーティーのエクスタシーを感じられるリード・シングル ”Wait For It” は個人的にもオススメです。
2023 年に EDC Las Vegas や Glastonbury への初出演も果たしましたが、先日、ZEROTOKYO のカウントダウンに登場した Floating Points はじめ、Four Tet, DJ Seinfeld, Mall Grab からもサポートされるなど、今日本含め、世界各国で人気急上昇中のアーティストと言えます!
長い年月をかけて自分だけの音を確立!
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salute はまだ現在ほど名も知れ渡っておらず、リミックス(ブートレグ)を大量に制作していた 2013 年の段階で、グラミー賞受賞アーティスト Sam Smith の ”Money On My Mind” のオフィシャルリミックスを発表しています。
当時、地元ウィーンの誰もが一度は聴いたことがあるほど話題となり、salute にとって最初の大きな転機となりましたが、まだこの時は自分のサウンドを確立できておらず、Flume が出した独創的なリミックスを聴いて、自信を喪失するほどへこんだこともあったのだとか。
そのため、大物アーティストの公式リミックスを手掛けたからといっても決して満足せず、アイデンティティとサウンドの確立のために様々なジャンルへと飛び移ったのです。
今では自身のスタイルを “高速でソウルフルなハウスミュージック” と表現しており、UKガレージ、テクノ、ハウス、フレンチ・ハウスなど、多くの影響を受けており、暖かみがあって魅力的で居心地の良いサウンド、それが salute の持ち味なのです。
14 年間音楽を作ってきましたが、常に自分のサウンドがあったわけではないと語っており、普段エレクトロニックミュージックをあまり聴かない salute ですが、自身のサウンドをユニークにしているのは、カラフルで感傷的なシティポップはじめ、80 年代のソウルやゴスペルなど、様々なジャンルの影響からきています。
salute は悲しいときこそ幸福感に満ちたトラックを作るのだそうで、コロナ禍は精神的にもひどく落ち込み完全に音楽制作をストップしていたのですが、ふと音楽を作りたい、作らないといけないと感じて完成させたのが2021 年 1 月にリリースした ”Jennifer” 。
日本語の CM をサンプリングしていることでも有名ですが、絶妙なネタチョイスも見事で、優しく癒されるだけでなく幸せが込み上げてくるような耳心地の良い仕上がりとなっています。
また、2018 年にリリースした ”Honey” については、2017 年末に亡くなった祖父母のことを悼んでいたときにわずか 2、3 時間で作り上げたのだそうです。
パンジャビ・ガラージの立役者 Yung Singh
Yung Singh は、ヨーロッパのサーキットで最も需要の高いアーティストのひとりであり、ガラージ、ジャングル、ハウス、ノスタルジックなトランス、さらには、パンジャブの民族音楽まで含んだジャンルを縦横無尽に横断した幅広いセットで知られています。
今や、ベルギーの Horst Arts & Music Festival やバルセロナの Sónar Festival、ドイツの MELT Festival、イングランドの Glastonbury での伝説的なパフォーマンス、そして“テクノの教会”と称されるベルリンの有名クラブ Berghain へのデビューも果たすなど、ヨーロッパを代表する大型フェスやクラブに出演するなど、ダンスシーンで確固たる地位を築いています。
ミッドランズ生まれの Yung Singh の音楽的影響には、両親が演奏するパンジャブ音楽、姉妹がプレイしていた 90 年代のハウス、ジャングル、パンジャビ MC などの南アジアのアーティストの商業的サウンドが含まれています。
90 年代後半のポップはじめ、ハウス、ドラムンベースなど、あらゆるジャンルの音楽を聴き漁り、家にあったパンジャブ音楽のレコードを発掘し、自分だけのユニークなサウンドを模索していったのです。
主に南アジアの音楽に焦点を当てることで知られており、インド・パンジャブ地方のシーク教徒の文化や歴史を誇りに思っています。 そのため、先人たちに敬意を表す意味でも、Ministry of Sound と共同でイギリスのパンジャビ・ガラージの誕生と発展を描いたドキュメンタリー『The Birth Of Punjabi Garage』を発表したこともあります。
2021 年 8 月の Boiler Room への出演が彼の人気を決定付けましたが、Yung Singh の先駆的な DJ セットは、アンダーグラウンドミュージックシーンでバイラルとなり、ネットや SNS でも大きな話題となりました。
またこの年は、パンジャブ音楽界のスター Raf-Saperra とも共演したほか、DJ Mag の “Breakthrough DJ of the Year(その年最もブレイクしたDJ)“ にも選出。
彼の人気はヨーロッパだけに留まらず、2023 年には FUJI ROCK FESTIVAL にも出演しました。Yung Singh と言えば、90 年代後半から 00 年代初頭のアンダーグラウンドなパンジャビ・ガラージに焦点を当てた Shuffle ‘n’ Swing の Sounds of Punjabi Garage ミックスも人気なので聴いてみて下さい。
Daytimersの一員としても大躍進!
Yung Singh は、ロンドンを拠点とするプロデューサー Provhat Rahman によってロックダウン中の 2020 年 8 月に生まれた南アジア系ディアスポラを推し進めている DJ /プロデューサーのコレクティヴ Daytimers のメンバーとしても知られています。
パンデミックが始まったばかりの頃、イギリスの音楽シーンで実績を残しているディアスポラのアーティストたちが豊富にいると議論し、この新しい才能や世代を紹介するプラットフォームが必要だと考え、Daytimers を立ち上げたのです。
グループ名は、80 年代、90 年代に若いイギリス系アジア人がバングラ、ガラージ、ジャングルで踊るために開催されていた昼間のレイヴから名付けられています。
すでにコンピレーション・アルバム『DT001』、『DT002』もリリースしており、Daytimers Reprezent Radio でラジオホストを務めたり、Boiler Room はじめ数多くのフェスにも出演するなど、SNS でのプロモーションや Discord を介して急速な成長を遂げています。
Yung Singh は、ソロでも Daytimers のメンバーとしても、イギリスのパンジャブと南アジアの音楽シーンの再活性化に大いに貢献しているのです!
夢のsalute B2B Yung SinghがZEROTOKYOで実現
salute と Yung Singh について紹介しましたが、そんな気鋭アーティスト同士の 2 人が 1 月 19 日(金)に豪華すぎる B2B で ZEROTOKYO に登場します!
国内からは、クラシックハウスからガレージ、そしてブレークビーツからレイヴまで、幅広い DJ SET でフロアを虜にする Frankie $ が出演。
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さらに、B3F の RING フロアでは、KM と TJO による話題の DJ /プロデューサー ユニット Sloppy Disk のリリースパーティーまで開催されるほか、今年の ULTRA JAPAN でも話題になった 2Wasted と Aspen Laws によるBopcorn、他にも okadada、shakke、6.do、Azumai といった豪華出演者が集結し、プレミアムな一夜を演出してくれます!
イベント概要
Next weekend event
1.19 FRI
Lost Controll
×
Sloppy Disk “So Sloppy #1” Japan Tour Supported by SMIRNOFF
HP:https://t.co/3WbixZqzCU
TICKET:https://t.co/uQMSMKkC7q1.20 SAT
Mall Grab JAPAN TOUR 2024
HP:https://t.co/0mHI3qeq24
TICKET:https://t.co/8Qo2CsE56G#ZEROTOKYO pic.twitter.com/IMz8yeKUjO— ZEROTOKYO (@ZEROTOKYO_JAPAN) January 13, 2024
Lost Controll×Sloppy Disk ”So Sloppy #1” Japan Tour
開場日時: 01/19 (金) 23:00 – 04:30
会場: ZEROTOKYO
出演【Z HALL】
salute B2B Yung Singh
Frankie $
VJ:充彗
【RING】
Sloppy Disk ”So Sloppy #1” Japan Tour Supported by SMIRNOFF
DJ:Sloppy Disk(KM+TJO)
okadada/BOPCORN(2WASTED B2B ASPEN LAWS)/shakke/6.do/AZUMAI
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