本日ご紹介するアーティストは、Two Friends(トゥー・フレンズ)。

海外では色んなフェスに出演したりと大人気ですが、日本での知名度はどんな感じでしょうか？

MNNのTwitterで彼らの新しいリミックスを紹介したところ、結構反応が良かったので深く掘り下げたいと思いました！

Two Friendsとは

Two Friends(トゥー・フレンズ)とは、アメリカ出身のデュオです。

Matt Halper(マット)とEli Sones(イーライ)から結成されていますが、2人は高校のときの親友同士でした。

初めてあったのは12歳のときで2005年中学校も同じだった2人は、ある日の体育か歴史かどっちかの授業で初めて話しそこから仲良くなったそうです。

そこからすぐに音楽を作り始めたわけでなく、6年以上の月日が過ぎて高校生最後の年にCoachellaのサハラ・テントに参加して刺激を受けてダンスミュージックに興味を持ち始めます。

2人ともGalantis, Don Diablo, Audien, Porter RobinsonやFreddie Mercury, Ben Gibbard, Frank Sinatra, Blink-182, Eminem, Beethoven, Death Cab For Cutie, Panic At The Disco, Goo Goo Dollsなどが好きで、エレクトロニックミュージックだけでなく色んなジャンルのアーティストの曲を聴いていたとのこと。

色んなものにインスピレーションを受けるそうで、Galantis(ギャランティス)のソングライティング力やAudien(オーディエン)の一流のプロダクション、またDon Diablo(ドン・ディアブロ)のコード進行などもそのうちのひとつとのこと。

しかし2人とも一番影響を与えてくれた人物は両親だそうです。

というのも幼い頃から色んな楽器のレッスンに通わせてくれ、音楽の道に進むと決めたときに最初からそして今も支えてくれた人物でもあるからです。

そして2011年の夏、お互い数千マイルも離れた違う大学に通っていましたが、夏休みの間新しい趣味をお互い探していて、そのとき音楽を作ろことに決めたそうです。

Mattはギターを昔から弾いていて学校の聖歌隊にも参加していた経験があり、Eliはマッシュアップを作ったり、DJのやり方を独学で学んでいたので、お互いの力とスキルを合わせて音楽のプロデュースを始めるのは良い選択だと直感し、ソフトウェアを購入しプロデュースの世界に飛び込んだのです。

このように12歳のときに出会って6年以上ずっと一番仲の良い友人同士だったので、そのままステージネームを「Two Friends」としたのでしょう。

2011年にビートをメインに作り始めてみたものの長くは続かなかったそうです。

初のステージは高校のチャリティーイベントだったそうですが、誰も自分たちのことを知っている人おらず音楽にノってくれたかったので、すぐにトップ40で流れる曲をかけたそうです。笑

しかしその後自身のポッドキャストやSoundcloudにアップしたリミックスなどでファンを徐々に獲得し、なかでもアメリカのラッパー、Fetty Wap(フェティ・ワップ)の“Trap Queen”をカバーした“Trap King”やアメリカのポップパンクバンド、Blink-182(ブリンク182)の“I Miss You”、そしてアメリカの女性シンガー、Lana Del Rey(ラナ・デル・レイ)の“Born to Die”のハイクオリティなリミックスで注目を集めます！

 

 

Don Diablo(ドン・ディアブロ)も彼らのリミックスを自身のラジオ番組「Hexagon Radio」で頻繁にかけ、Lana Del Reyのヒット曲“Born To Die”のリミックスに関してはSirius XMでヘビープレイされ、2014年のBPM Hits Chartでトップ10入りも果たしました！

 

世界中のさまざまなメディアに使われている音楽に対して優秀な作品を表彰するアワード「Hollywood Music In Media Award」で“Award of Independent Excellence”に選ばれたことで、ラジオやステージなど活躍の機会が増えました！

Ktpearlをフィーチャリングした“Forever”もまた、SiriusXMでヘビーローテーションされたほか、SoundCloudで200万回近く再生される彼らの人気曲のひとつで、Two Can, Vanze, Aylenなどが参加したリミックスEPまで発表されました！

さらに2016年にArmada TriceからリリースしたExit Friendzone(イグジット・フレンドゾーン)とのコラボでNatalolaをフィーチャリングした“Overdose”が大ヒット！

彼らの曲はThe Chainsmokers(ザ・チェーンスモーカーズ), Tiësto(ティエスト), Don Diablo(ドン・ディアブロ), Krewella(クルーウェラ), Tritonal(トライトーノル)といったビッグネームたちからも絶大な支持を受け、今となっては世界じゅうのイベントに出演しています！

今後違うジャンルのアーティストとのコラボしたオリジナル曲やリミックス、ミックスシリーズや面白い画像や動画の投稿も精力的に行っていくとのことで、全部楽しみです！笑

ちなみに下の写真はThe Chainsmokersの“Roses”のリミックスを発表する前にヒントとして投稿したもの。

そして下の写真は2016年のハロウィンで着た「SoundCloudのコメント」というシュール過ぎるコスプレです。笑

CoachellaでプレイすることがLAで育った彼らにとっての夢だそうですが、実現する日も間もなくでしょう！！

「Soul House」を提唱！リミックスもとにかくハイクオリティ！

Two FriendsはThe Chainsmokers(ザ・チェーンスモーカーズ), Blink 182(ブリンク182), Tori Kelly(トリー・ケリー), Alesso(アレッソ)など幅広いジャンルのアーティストの曲をリミックスしています。

 

彼らのリミックスのなかでも人気の高いアメリカ出身のロックバンド、The Killers(ザ・キラーズ)の“Mr. Brightside”リミックスのように、昔の名曲をリミックスするのはイメージが崩れたと批判されることも多く非常にリスクがあります。

 

しかしこれらの名曲を原曲を活かしつつモダンなツイストを加えて見事にアレンジし、各方面から高い評価を受けています！

このように昔の名曲をリミックス曲としてチョイスした理由は、多くの人が昔聴いていたであろう曲ので、リミックスすることで当時の感情や場所などの思い出が蘇るのではないかと思ってアレンジすることにしたとのこと。

リミックスだけでなくもちろんオリジナル曲も素敵で、まずコード進行やヴォーカルのトップラインを考えた後にライティングやレコーディングといったプロセスで制作しています。

彼らはオルタネイティブ･ロックやインディー・ロックのバイブスを持って音楽を作ることもあり、そういった意味でアメリカ出身の4ピースロック・バンド、Death Cab For Cutie(デス・キャブ・フォー・キューティー), アメリカのポップパンク・バンド、Blink-182(ブリンク182), アメリカ合衆国のロックバンド、Goo Goo Dolls(グー・グー・ドールズ)はソングライティングの面や多くの生楽器を使用するという面で影響を受けたと言えます。

彼ら曰く自分たちの音楽を3語で表すと「Organic. Playful. Emotional」だそうで、確かに曲を聴いてみると自然体で陽気な雰囲気に満ち溢れていてメロディからはエモーショナルさも感じることができます。

また自身のサウンドを「Soul House(ソウル･ハウス)」とも呼んでいますが、これはプログレッシブハウスやディープハウス要素もあり、かつギターやサックス、ドラムなど生の演奏やエモーショナルなピアノのメロディを取り入れたものとなっています。

彼らの代表曲のひとつである“Forever”はこのバイブスを取り入れた最初の曲でもあるそうで、サックス奏者と一緒にリミックスを制作しり、“Forever”でヴォーカルを務めたktpearlにステージで実際に歌ってもらったりと、生の演奏というのにもこだわっているのです。

 

ちなみに女性シンガーのktpearlは高校の同級生で尚且つ同じクラスだったそうですよ！

自身のポッドキャストやミックスシリーズにも精力的！

彼らは「Friendly Sessions」というマンスリーポッドキャストも行っています。

このポッドキャストではビッグネームからアップカミングなアーティストまで、彼らがそのとき気に入ったオススメの曲を集めた約1時間のミックスとなっており、そのほかにも旬のゲストによる30分のミックスコーナーもあります。

良い音楽をみんなで共有するのが一番の目的ですが、それ以外にも光る才能を持ったアーティストにスポットライトを当ててサポートしたいという気持ちから、彼ら宛てに送られてデモもミックスに収録することもあるそうです。

「Friendly Sessions」のFacebookページもあり、新しいエピソードを公開したら投稿で知らせてくれるのでチェックしてみて下さい！

https://www.facebook.com/friendlysessions/

ポッドキャストとは別に「Big Bootie Mixes」というミックスシリーズも行っています。

「Big Bootie」とは「大きなお尻」と言う意味ですが、なぜこのタイトルにしたのでしょうか？笑

まあ間違いなく言えるのは2人とも大きなお尻が好きなのでしょう！笑

 

Two Friendsのオススメ曲

Two Friends feat. Ktpearl – Forever

チャートでバズったこの“Forever”は、リリースの3年くらい前から構想を考えていました。

しかしプロデュースにプロデュースを重ねて出来上がったというわけではなく、ある程度曲ができていたものの自分たちのクリエイティブな発想とビジョンにプロデュースのスキルがちゃんと追いつくまで寝かしていたのです。

フィーチャリングしているktpearlは2人と同じ高校の同級生でもあります！

Two Friends & Exit Friendzone feat. Natalola – Overdose

カナダ出身のデュオ、Exit Friendzone(イグジット・フレンドゾーン)とのコラボで、女性シンガーのNatalolaをフィーチャリングしたナンバー。

繊細なギターが光る軽快なサウンドとNatalolaのダイナミックなヴォーカルがめちゃくちゃマッチしています！

“Forever”同様こちらも「Armada Trice」からリリースしています！

Two Friends – Emily ft. James Delaney

アメリカ出身の男性シンガー、James Delaney(ジェームス・ディレイニー)をフィーチャリングしたナンバー。

ピアノやドラム、James Delaneyのヴォーカルなど最初から最後まで美しいプログレッションが詰まった1曲！

夏にピッタリな爽やかなサウンドが素敵です！

Two Friends ft. Cosmos & Creature – Out of Love

アメリカ出身のプログレッシブポップデュオ、Cosmos & Creature(コスモス＆クリーチャー)をフィーチャリングしたナンバー。

スローテンポでサックスの音も魅力的なメロウなフューチャーベースとなっています！

The Chainsmoker(ザ・チェーンスモーカーズ)やDJ Snake(DJ スネイク)らからもサポートされているNYのDJ、Sean Turkによるリミックスやフランス出身のDJ、Egzodによるリミックスバージョンもオススメです！

 

https://www.youtube.com/watch?v=2um50EhcpOM

 

Two Friends – Mona Lisa Eyes

2017年の2月に出したEP『Out Of Love』収録曲のひとつ。

アップビートなダンストラックですが、メランコリックなハーモニカのメロディがカントリー要素も漂わせています！

Two Friends ft. MAX – Pacific Coast Highway

男性シンガーのMAX(マックス)をフィーチャリングしたナンバー。

キャッチーなギターのコードがここと良いポップよりのスイートなディープハウスとなっています！

この曲はSpinnin’ Recordsからリリースしています！

Galantis – No Money (Two Friends Remix)

スウェーデン出身のデュオ、Galatis(ギャランティス)の人気ナンバーをリミックスしています！

ドロップ部分のエレキギターによるサウンドが意外にもしっくりきていて、“No Money”リミックスのなかでも個人的に大好きなリミックスです！

Steve Aoki & Louis Tomlinson – Just Hold On (Two Friends Remix)

日系アメリカ人DJのSteve Aoki(スティーヴ・アオキ)とOne Direction(ワン・ダイレクション)のメンバーLouis Tomlinson(ルイ・トムリンソン)のコラボ曲をリミックスしています。

パーカッションを使用したチルアウトなサウンドがLouis Tomlinsonのヴォーカルをさらに引き立たせています！

Alesso – Cool (Two Friends Remix)

スウェーデン出身のDJ、Alesso(アレッソ)のナンバーもリミックスしています。

エモーショナルなプログレッシブハウスで、ピッチを上げたヴォーカルサンプルもアクセントになっています！

こんなに多くの人気かつ有名な曲をリミックスしてもオリジナルに負けす劣らずなハイクオリティなリミックスを作り出すのが凄いですよね！

Vicetone feat. Kat Nestel – Angels (Two Friends Remix)

オランダ出身のデュオ、Vicetone(ヴァイストーン)のナンバーをリミックスしています。

アメリカ出身の女性シンガー、Kat Nestel(キャット・ネステル)の味のあるヴォーカルとどかか切なくもかっこいいピアノのメロディによるコンボが最強です！

Audien ft. Lady Antebellum – Something Better (Two Friends Remix)

アメリカ出身のDJ、Audien(オーディエン)の人気ナンバーをリミックスしています。

力強いピアノのメロディとドラム、ギターのリフを駆使したリズミカルなサウンドに中毒性があります！

The Chainsmokers ft. Halsey – Closer (Two Friends x Class & Clowns Remix)

アメリカ出身のデュオ、The Chainsmokers(ザ・チェーンスモーカーズ)の大ヒット曲をプロデューサーのClass & Clowns(クラス＆クラウンズ)とともにリミックスしています。

あまりオリジナと変わりないかと思いきやドロップはかなり攻めたユニークな音となっています！

The Chainsmokers関連ですが“Roses”のリミックスもオススメです！

 

おわりに

いかがでしたか。

Two Friends(トゥー・フレンズ)について少しは分かっていただけたでしょうか。

上のオススメ曲コーナーで紹介しきれませんでしたが、彼らはまだまだ沢山のリミックスを制作しており、どれもオリジナル顔負けレベルに素晴らしい出来となっているので是非全部聴いてみて下さい！

そして近い将来、初来日も果たしてくれることを願っています！