ULTRA JAPAN 2017までついに2週間を切りましたね。
先日発表された最終ラインナップでは、キャンセルとなったFlorian Picassoの代わりにDubVisionが追加されたことでも話題になりました。
本日は、9月17日(日)のLIVEステージのラストを飾るTchami(チャミ)について紹介します!
目次
- 1 Tchamiとは
- 2 「フューチャーハウス」と言う言葉を生み出したパイオニア!
- 3 独特な世界観を放つセットも魅力!
- 4 Malaaの正体はTchami!?
- 5 Tchamiのオススメ曲
- 5.1 Tchami – Adieu
- 5.2 Tchami – After Life feat Stacy Barthe
- 5.3 Tchami – World To Me feat. Luke James
- 5.4 Tchami – Zeal
- 5.5 Tchami – Don’t Let Me Down feat. Kaelyn Behr
- 5.6 Jack Ü – Take Ü There (Tchami Remix)
- 5.7 Martin Garrix & Jay Hardway – Wizard (Tchami Remix)
- 5.8 DJ Snake, AlunaGeorge – You Know You Like It (Tchami Remix)
- 6 おわりに
Tchamiとは
Tchami(チャミ)とは、フランス・パリ出身のDJ/プロデューサー。
本名はMartin Joseph Leonard Bressoで、1985年5月12日生まれの現在32歳です。
エレガントなピアノのメロディとヘビーなベースライン、そしてエモーショナルなヴォーカル等が特徴の新しいハウスミュージックを意味する「フューチャーハウス」という言葉を1番最初に作り出した人物と言われており、新しいサウンドを探求してたTchamiは、同じくフランス出身のDaft PunkはもちろんUKの音楽シーンにも注目し、1990年代、2000年代のヒップホップや80年代のファンクミュージックにインスパイアを受けたといいます。
TchamiはまずJanet Jacksonの“Go Deep”を完成度の高いリミックスをしたことがきっかけで、その名が広まることとなります。
2013年にフリーダウンロードでリリースした初のオリジナルトラック“Promesses”は、ディープ且つキャッチーなサウンドが受け、UKチャートで最高7位まで登りつめました。
その後、この曲も収録した自身初のEP『Promesses』をA-Trakのレーベル Fool’s Gold Recordsからリリース。
EPに収録されている“Promesses”と“Shot Caller”の2曲は、シングル曲として翌年2014年と2015年にそれぞれ再度リリースされました。
ファーストトラックの“Promesses”と“Shot Caller”はまず友人であるDJ Snakeに聴かせると、彼も気に入ってくれ同じくこの曲を褒めていたA-Trackに渡したところ、Fool’s Goldの「Clubhouse」シリーズとしてリリースさせてくれないかと申し出があり、これにTchamiがイエスと即答したことで決まったそうです。
そして2014年、Spinnin’ Recordsからデビューシングルとなる“Untrue”を発表。
2015年に「Confession」という自身のレーベルを設立し、フューチャーハウスを中心にベースハウスやエレクトロハウス、ディープハウスまで取り扱っており、自身の曲だけでなく、MalaaやAngelz, Brohug, Loge21といったアーティストの曲やEPをリリースしています。
同年AC Slaterとのコラボ曲“Missing You”も収録した2枚目のEP『After Life』をリリースし、2016年には自身のレーベル「Confession」から“SIAW”をフリーダウンロードでリリース。
この曲はKRS-Oneの“Step Into A World (Rapture’s Delight)”をサンプリングし、今までのTchamiのサウンドとは違いベースハウスに挑戦したことでも話題になりました。
AlunaGeorgeの“You Know You Like It”のリミックスも手掛けたのですが、このリミックスはZac Efron(ザック・エフロン)主演の人気DJになるまでのストーリーを描いた映画『We Are Your Friends』のサウンドトラックにも収録されています。
2017年に入って“Adieu”をリリースしたのですが、こちらは今までの曲に比べて非常に落ち着いたサウンドに仕上がっており、彼の新しい一面を見せてくれました。
その後イギリス出身のシンガー、MNEKとコラボした“World To Me”をSpotifyからリリースしたもののすぐにSpotifyから消去されましたが、2017年8月25日に出したEP『Revelations』のなかに“Adieu”やTaiki Nulightとコラボした“Godspell”などとともに収録されています。
これまでDJ SnakeやKaleem Taylor, Oliver $, Jimi Jules, Mercer, Martin Garrix, Candyland, Jack Ü, AC Slaterといったアーティストたちとコラボしたり彼らの楽曲をリミックス!
2017年のTomorrowlandではメインステージに出演し、Ultra Music Festivalなど世界中のフェスに出演しているTchamiが、ULTRA JAPAN 2017でついに初来日を果たします!
「フューチャーハウス」と言う言葉を生み出したパイオニア!
Tchamiは最初に「フューチャーハウス」という言葉を使い始めた人物としても知られており、自身のSoundcloudページで自分の曲に“#Future House”と冗談でタグ付けしたことが起源とされています。
もともとディープハウス系の音楽を作っていたこともあり、ディープハウス要素があり、ビルドアップやドロップの強い曲がフューチャーハウスと認識されるようになりました。
彼のハウスとEDMの架け橋となるような斬新でユニークなサウンドは瞬く間に世界中へ広まり、現在フューチャーハウスはエレクトロニックミュージックにおけるひとつのジャンルとして確立されています。
新しいジャンルを生み出そうという気持ちは毛頭なく冗談でタグ付けしたのですが、人々がそのワードを気に入りひとつの新しいジャンルへと成長し、今ではフューチャーハウスのドラムキットやシンセのパッチまで出ています。
しかし実際はTcami自身のなかで「フューチャーハウス」とは、“something new in house music”要するに「まだ考案・開拓されていないあらゆる種類のハウスミュージック」を意味して使ったため、ひとつのジャンルとして見なしていないそうです。
独特な世界観を放つセットも魅力!
Tchamiは聖職者のシンボルと言われている首の後ろでとめる白い立てえりが特徴のカトリックの聖職服を着ているのをご存知でしたか?
自身を信仰心の強い人間と語るTchamiは、その影響がDJセットにも表れています。
どのように表れているかというと、彼のセットでは教会を意識したようなVJが映し出されたり、ゴスペル歌手たちが歌ったりとかなり特異的なライブを体験することができます。
さらに自身のレーベル「Confession」からリリースしている曲のアートワークまでも、教会のステンドグラスを意識した作りとなっています。
どうしてこのような格好やセットにすることにしたのか説明するのは難しいそうですが、ただ言える事は彼は強い信仰心を持った人物であり、自分の音楽にもその精神を反映させているということです。
ちなみにTchamiは過去に沢山の国を旅して多くの偉大な人たちと出会ってきたのですが、なかでもアフリカに行ったときに出会った方と深い交流をしその人からファミリーネームである「Tchami」という名前を与えられたことが非常に光栄で、自分のアーティストネームにしたそうです。
TchamiのSouncCloudページの説明には「Can’t Edit Your Soul」と書いてあるのですが、これは自分自身を変えることができるのはその人自身であり、決してTchamiは自分の音楽で人を変えられるわけではなく、音楽のスタイルを変えてまで全員を喜ばせようとは思っていないという考え。
そして自分の音楽を好き嫌いするのももちろん自由で、各々が好きな音楽を聴きべきだという精神を表しているそうですよ。
Malaaの正体はTchami!?
聞いたことがあるかもしれまぜんが、覆面を被った謎に包まれたプロデューサー、Malaaは実はTchamiのサイドプロジェクトではないかと巷で噂されています。
Malaaとは目と口の部分だけ空いたスキーのマスクを顔全体に被った容姿が特徴的なDJ/で、フランス出身という情報以外は一切明かされていません。
2015年の11月にTchamiのレーベル「Confession」と契約し、“Notorious”をフリーダウンロードでリリースしました。
2016年の9月にコラボした“Prophecy”はベースハウス系のサウンドに仕上がっているので、もしかしたらTchamiがメインのスタイルであるフューチャーハウスではなくベースハウスなど違ったジャンルの曲を出すための別名義かもしれません。
このMalaaという人物、ショーでは覆面1人で出演していますが、実はデュオではないかという疑惑も浮上しています。
そこでTchamiが公私共に仲の良いDJ Snakeとのコラボプロジェクトなのでは?とも推測されているのです。
というのもTchamiの“After Life(Malaa Remix)”はTchamiとDJ Snakeのビデオグラファーとしても有名なChivteaが制作している点、DJ SnakeとMalaaのツアーの日程が被っていない点、Malaa関連のツイートにDJ Snake本人が頻繁に「いいね!」を押していることなどから推測されています。
Tchamiは過去にDJ SnakeとLil Jonがコラボしたヒット曲“Turn Down for What”のプロデュースにも携わったり、2015年10月にDJ Snakeと一緒に乗っていた車が事故に合い、その後2人とも予定されていたMonster Mash festivalへの出演がキャンセルになる事態もあったりと20年近くずっと一緒にいる親友同士なのです。
またDJ Snake, Tchami, Malaa, そしてMercerの4名は「Pardon My French」というツアーやイベントを行っているのですが、全員フランス出身で、全員同じマネージャー、さらにMalaa以外の3名は同じアメリカのブッキングエージェントと契約していることから、Mercerも加えた3人によるサイドプロジェクトという噂もあります。
いずれにせよ公式発表はされていないため、あくまで憶測に過ぎませんが、この4名のフランス勢がアメリカにも旋風を起こそうと考えているのが分かります!
Tchamiのオススメ曲
Tchami – Adieu
2017年1発目に出したこの曲は、上でも少し話したように今までの曲に比べて穏やかでメロディックな曲調となっています!
スムーズなベースラインと脈動するシンセが中毒性高めです!
2017年8月にリリースされたばかりのEP『Revelations』には、“Adieu, Pt. II”が収録されているので、聴き比べてみて下さい!
Tchami – After Life feat Stacy Barthe
Stacy Bartheをフィーチャリングしたナンバー。
軽やかなピアノのメロディとディープなベースラインのギャップが面白いです!
この曲は後にリミクスEPもリリースされましたが、JauzやSan Holo, DJ SnakeとMercer, Malaaによるリミックスなどとにかく豪華なラインナップとなっています!
Tchami
価格: 250円posted with sticky on 2017.9.4
Tchami – World To Me feat. Luke James
Luke Jamesをフィーチャリングしたナンバー。
ダウンテンポなサウンドに挑戦すると発言していただけに、今までの曲に比べてスローでしっとりしたサウンドとなっています!
ディープハウスのビートからドロップの軽快なメロディへと移り変わる部分も素敵です!
Tchami – Zeal
EP『Revelations』収録曲のなかでも人気の高い1曲。
出だしから音の運びまで全てにおいてスイートでお洒落じゃないですか?
ノスタルジックな雰囲気もあって、グルーヴィ―感がたまりません!
Tchami – Don’t Let Me Down feat. Kaelyn Behr
Kaelyn Behrをフィーチャリングしたナンバー。
先日リリースされたEP『Revelations』収録曲のひとつで、Kaelyn Behrのヴォーカルがマッチした軽快なリズムからのドロップが魅力的!
Tchamiのサウンドはこの重低音を身体全体で感じるのが至高です!
Jack Ü – Take Ü There (Tchami Remix)
Jack Üのナンバーをリミックスしています。
この曲を聴いた大半の人は同じ反応なのですが、ドロップが超絶ヘビーでシックです!
お腹の奥底まで響くような重低音をフェスで浴びたいですね!
Martin Garrix & Jay Hardway – Wizard (Tchami Remix)
Martin GarrixとJay Hardwayのコラボ・ナンバーもリミックスしています。
グルーヴィーなディープハウスにアレンジされており、原曲を上回ったとの声も多数挙がったリミックスです!
この曲は“Wizard”のリミックスパックに収録されています!
DJ Snake, AlunaGeorge – You Know You Like It (Tchami Remix)
非常に仲の良い友人でもあるDJ SnakeとAlunaGeorgeのナンバーをリミックスしています。
「”Promesses”のパート2」と言われるほどのクオリティで、こちらもお洒落なディープハウスに仕上がっています!
ドロップの音が中毒性高めです!
おわりに
いかがでしたか。
Tchami(チャミ)について少しは分かっていただけたでしょうか。
最近、日本でもフューチャーハウス旋風が巻き起こっているので、その創始者と言える彼の生パフォーマンスを是非ULTRA JAPANで体感して下さい!
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