本日はMartinGarrixの代表曲やAviciiのニューアルバム『TIM』収録曲などでシンガー/ソングライター/プロデューサーとして参加しているBonnについて紹介します。
「Kristoffer Fogelmark」として裏方で働いていた期間も長いので、そのときの作品も幾つか載せておきます!
Bonnとは
Bonnとは、スウェーデン出身のシンガーソングライター/プロデューサー。
本名はKristoffer Jan Patrick Fogelmarkで、1990年5月6日生まれの現在29歳です。
これまでソングライター/プロデュースとして参加するときは「Kristoffer Fogelmark」名義で活動していましたが、2018年にMartin Garrixの“High On Life”でシンガーとして参加したときから別名義「Bonn」を使用するようになりました。
スウェーデン・ストックホルムで生まれたKristoffer Fogelmarkは、Albin Nedler*と一緒に音楽教育に力を入れた小学校 Adolf Fredriks musikklasserに通い、音楽プログラムで有名な高等学校 Södra Latinsに入学。
*Albin Nedlerもまた後にソングライター/プロデューサーとして、Kristoffer Fogelmarkと一緒にAviciiの楽曲の制作に深く関わっています。
さらにソングライター養成アカデミースクール Music Makarnaにも通った後、2012年にAviciiの親友のひとりでソングライター/プロデューサーのCarl Falkと、Aviciiとも一緒に仕事をしたスウェーデンのプロデューサー、Rami Yacoubが運営するストックホルムのレコーディングスタジオ「Kinglet Studios」とならびにアメリカ出身のプロデューサー、Savan Kotechaが運営する音楽出版社「SK Music Publishing」と契約します。
この年リリースされたOne Directionのセカンドアルバム『Take Me Home』は、このKinglet StudiosでKristoffer FogelmarkとAlbin NedlerとRami Yacoubらによって制作や作詞作曲、プログラミング、バックグラウンドボイスなどを担当。
特にアルバムのなかのセカンドシングル“Kiss You”はドイツやスウェーデン、アメリカのシングルチャートにもランクインしたほか、約200万枚以上を売り上げ、スウェーデンの音楽アワード「Denniz Pop Awards」では新人ソングライター/プロデューサー部門まで獲得しました!
これらの功績で注目を浴び、Jason Derulo(サードアルバム『Tattoos』)やCher Lloyd(セカンドアルバム『Sorry I’m Late』), Hilary Duff(“Breathe In. Breathe Out”や“Lies”など), Demi Lovato(5枚目のアルバム『Confident』), Ellie Gouldings(サードアルバム『Delirium』), The Vamps (“Wake Up”)といった各ジャンルのトップアーティストたちの楽曲にも関わるようになります。
これまでは主に裏方のヴォーカリスト/ソングライターとして活動していたKristoffer Fogelmarkですが、2015年にはシンガーとして表舞台で活躍するようになり、自身の楽曲“Love Was My Alibi”もリリースしました。
Kristoffer FogelmarkとAlbin Nedlerは2017年に、イギリスの音楽会社 Cobalt Music Groupの元で自身の制作会社「M0B Music」を設立し、Kinglet Studiosで音楽制作を行い、MØの“When I Was Young”やFlo Ridaの“Dancer”, 5 Seconds of Summerのサードアルバム『Youngblood』などをプロデュースしています。
ちなみにMØとは、TVアニメ「ムーミン谷のなかまたち」のテーマソング“I’m Far Away”でも共演しており、Kristoffer FogelmarkとAlbin Nedlerは作詞作曲を手掛けています。
またクレジットはされていませんが、Kristoffer Fogelmarkは2017年にAxwell Λ Ingrossoがリリースした“More Than You Know”でもヴォーカルを務めました。
この“More Than You Know”はAviciiの“Silhouettes”や“Waiting For Love”, “Friend of Mine”などを手掛けたスウェーデンのソングライターデュオ、Vargas & Lagolaが歌詞を担当したのですが、Kristoffer FogelmarkとVargas&Lagolaは後にAviciiと一緒に仕事していく中で親しい関係になります。
Aviciiの楽曲にも参加!
Kristoffer FogelmarkはAviciiが2015年にリリースしたセカンドアルバム『Stories』でも制作に関わっており、“For a Better Day”と“Pure Grinding”の2つのシングルでプロデュース/ソングライターを手掛けました。
2018年4月にAviciiが亡くなった後、Aviciiの未完成の楽曲を集めたアルバム『TIM』を完成させるチームが立ち上げられた際、Kristoffer FogelmarkやAlbin Nedlerはじめ、Carl FalkやVargas & Lagolaらが一員となり制作が行われたのです。
アルバム内ではヴォーカリストとしても参加しているほか、生前からAviciiと一緒に制作を進めていた“SOS”や“Never Leave Me”, “Freak’に関してはソングライター/プロデュースも担当しました!
Martin Garrixの楽曲ではじめて「Bonn」名義をスタート!
これまで「Kristoffer Fogelmark」として数々の楽曲に携わってきましたが、2018年7月にMartin Garrixがリリースした“High On Life”ではじめて「Bonn」名義でヴォーカルを担当したのです。
この“High On Life”はMartin Garrixが2018年のTomorrowlandやElectric Nationでも披露し、そのとき制作したKristoffer FogelmarkとAlbin Nedlerも一緒にショーに参加。
この2つのショーを終えたMartin Garrixは興奮が収まらず眠れなかったため、すぐにギターを手にとり寝付けないことを歌にして“No Sleep”が生まれました。
この“No Sleep”でもBonnはヴォーカリストとして参加し、上でも述べたAviciiのニューアルバム『TIM』では“Ain’t A Thing”や“Freak”でもBonn名義でヴォーカルを務めているので聴いてみて下さい。
おわりに
いかがでしたか。
Bonn及びKristoffer Fogelmarkがどんな作品を生み出してきたか分かっていただけましたか。
Bonn/Kristoffer Fogelmarkが携わっている曲としてここで挙げた曲はほんの一部に過ぎません。
Swedish House Mafiaが2019年にスウェーデンのTele2 Arenaのショーで披露したID(“Underneath It All”)にもBonnがヴォーカリストとして参加していると言われていたり、今後も沢山の名曲を生み出してくれるはずなので彼の作る新曲も是非チェックしてみて下さい!
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