MNNでは毎週、その週にリリースされる新曲を『新譜紹介記事』として、リリース前に50曲前後一気にピックアップしてきました。
しかし、リリース前の執筆ということもあり、音源そのものを聴けていない状態でピックアップしたり、曲に関する情報が少なく細かい説明を提供できていなかったため、先週より2記事/週くらいのペースで、十数曲に厳選した楽曲をもうちょっとだけ詳しく紹介した『新作深堀りコーナー』をスタートしました!
本日は第7回目となりますが、2022年4月下旬にリリースされた厳選の14曲をご紹介します。
目次
- 1 Benson, Tommy Trash – Spilt Milk
- 2 Gentlemens Club – Policia
- 3 Gabry Ponte, DJs from Mars – Killing Me Softly
- 4 Daniel Johns, What So Not – Stand ‘Em Up
- 5 Timmo Hendriks, Misha Miller – Heroes For One Day
- 6 Reinn – I’ll Save You
- 7 Fancy Floss – Stories
- 8 The Chainsmokers – iPad (Frank Walker Remix)
- 9 ARTY – So Good To Me
- 10 Galantis, Roxette – Fading Like A Flower
- 11 Alesso, Zara Larsson – Words
- 12 The Chainsmokers – I Love U
- 13 Cheat Codes – Tell Me You Love Me
- 14 PinkPantheress – Where You Are
Benson, Tommy Trash – Spilt Milk
オーストラリア版グラミー賞とも言われる「ARIAアワード」にノミネートされたこともあるBensonが、グラミー賞ノミネート歴もあり、同郷のプロデューサーでプライベートでも仲の良いTommy Trashとコラボした最新シングル。
両者の卓越した妙技を組み合わせた渋くてソリッドなアンダーグラウンド・テックハウスを展開していて、心躍るようなベースラインなど、ダンスフロアの観客を魅了する要素満載の1曲となっています!
Gentlemens Club – Policia
先月15日に来日公演を行ったばかりのベースシーンを牽引するイギリス出身のプロデューサー・トリオ、Gentlemens Clubが、自分たちのレーベル「Club Friendly」からリリースしたシングルです。
昨日のGentlemens Club東京公演デイ&ナイト大大盛況ありがとうございました!!
明日は大阪公演 at @CIRCUSOSAKA です
ぜひ日本での彼らのラストプレーをお見逃しなく❤️
️前売券https://t.co/pNyh16qsB2 pic.twitter.com/cM8pINjkf7
— Beginning (ビギニング) (@beginningtokyo) April 16, 2022
ザラザラした感触の刺激的なビートにファンキーなベースラインやかき鳴らされるレイヴスタブ、そしてパンキッシュなラガボーカルが弾ける破壊力抜群のベースミュージックで、めちゃくちゃカッコいいです!
Gabry Ponte, DJs from Mars – Killing Me Softly
Gabry PonteとDJs from Marsという同郷イタリア出身の同士のシングル。
タイトルからも分かるように、アメリカ出身のヒップホップ・トリオ、Fugeesもカヴァーしたこともあるアメリカ出身のシンガー、Roberta Flackが1973年にリリースした名曲”Killing Me Softly with His Song”をリメイクしています。
約50年の時を経て、今流行りの近未来的でパワフルなフューチャー・レイヴに姿を変えて甦りました!
Daniel Johns, What So Not – Stand ‘Em Up
What So Notがオーストラリアのオルタナティヴ・ロックバンド、SilverchairのフロントマンでもあるDaniel Johnsと共演した最新シングルです。
What So Notが2018年に出したデビュー・アルバム『Not All the Beautiful Things』の複数の収録曲でも2人はコラボしていますが、本作はDaniel Johnが今年リリースしたソロ・アルバム『FutureNever』の方に収録されています!
What So NotとDaniel Johnは2人で新プロジェクトをスタートしたそうで、今回初挑戦したこのインディー・エレクトロニック曲が第1弾シングルになります。
Timmo Hendriks, Misha Miller – Heroes For One Day
オランダ出身のプロデューサー、Timmo Hendriksが先月リリースしたシングルで、この曲は、自身にとってNicky Romeroのレーベル「Protocol Recordings」から出す20枚目のシングルとなります。
シネマティックなピアノのコードとモルドバ出身の女性シンガー、Misha Millerによるソウルフルなボーカルがマッチした極上のプログレッシブ・ハウスを披露しています!
感動的なリリックに加えて、深みのあるグルーヴィーなメロディは惹き込まれるような魅力があります。
Reinn – I’ll Save You
日本人プロデューサーのReinnが先月、ルーマニアのレーベル「Ensis Records」からリリースしたシングルです。
心洗われる極上のプログレッシヴ・ハウスで、力強いピアノのコードと跳ねる感じのビートが心地よい、ドラマティックで春らしい爽やかなアンセムに仕上がっています!
【報告】
4/15(金)にリリースした新曲
『I’ll Save You』が、EDMの最高峰Spinnin’ Recordsの公式プレイリスト”Progressive House 2022″に選曲されました
自分の曲が @SpinninRecords のプレイリストの一部になれたのは未だ信じられないくらい嬉しいです
サポートありがとうございます pic.twitter.com/716xiDrpJP— (@Reinnhq) April 20, 2022
この曲は、EDMの最高峰レーベル「Spinnin’ Records」の公式プレイリスト”Progressive House 2022″にもピックアップされるなど絶大なサポートをされていて、Reinnの今後の活躍にも期待できます。
Fancy Floss – Stories
こちらも注目の日本人プロデューサーの楽曲なのですが、Fancy Flossが先月、YouTube登録者数300万人越えの「Airwave Music TV」が保有するレーベル「ARWV Records」よりシングルを発表しました。
エモに特化したプログレッシブ・ハウスで、大好きな人たちとこの先も素敵な人生のストーリーを描いていきたい!という強い想いが込められており、歌詞にもこだわったハートフルな作品に胸を打たれます。
The Chainsmokers – iPad (Frank Walker Remix)
過去には「Ultra Japan 2017」に出演したほか、急遽出演キャンセルとなってしまいましたが、Kygoと共に「SUPERSONIC 2021」に出演予定だったカナダ出身の人気プロデューサー、Frank Walkerが、The Chainsmokersの“iPad”をオフィシャルリミックスしました。
清涼感溢れる爽やかでキャッチーなプログレッシブ・ハウスにアレンジされていて、突き抜けるような高揚感のあるドロップがテンションを一気に上げてくれます!
Frank Walkerだけでなく、CodekoとKarim Naasそれぞれよるリミックスも同時公開されましたが、このリミックスが1番お気に入りです。
ARTY – So Good To Me
アメリカ出身のプロデューサー、Chris Malinchakが2013年にリリースした同名タイトルのヒット曲をARTYがリメイクしました。
アメリカ出身のミュージシャン、Marvin GayeとTammi Terrellが1967年にリリースした名曲“If This World Were Mine”をサンプリングしているのですが、ARTY自身もこの原曲の大ファンで、プログレッシブ・ハウスの黄金期とも言える2010年代はじめのサウンドに強いインスピレーションを受けて制作したそうです!
自分にとっての特別な存在に捧げた心のこもったリリックと陶酔感のあるエモーショナルなメロディに涙すること間違いなしです。
Galantis, Roxette – Fading Like A Flower
スウェーデン出身の人気プロデューサー・デュオ、Galantisが先月末に出したシングルです。
Galantisと同じスウェーデン出身のポップ・ロック・デュオ、Roxetteとのコラボ作ですが、Galantis自身も幼い頃からよく聴いて育ったというRoxetteが1991年にリリースした同名タイトルのヒット曲を大胆にリメイクしたバージョンとなっています!
この曲は、失恋系のちょっぴり切ない歌詞なのですが、約31年の時を経てキャッチーで耳に残るモダンなエレクトロ・ポップとなって蘇りました。
Alesso, Zara Larsson – Words
スウェーデン出身の人気プロデューサー、Alessoが同郷でポップ界のアイコン、Zara Larssonとコラボした新曲。
「好き」と言う言葉が喉まで出かかっているけど、相手がどんな反応をするか考えると怖くてなかなか言い出せない心情や乙女心を描いており、友達以上恋人未満のもどかしい関係を絶妙に表現しています!
Zara Larssonは過去にも、David GuettaやClean Banditなどとコラボしたことがありますが、Alessoとは今回初のコラボレーションとなります。
The Chainsmokers – I Love U
The Chainsmokersが先週リリースした、約2年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『So Far So Good』に収録されている1曲なのですが、この曲は日本で大きな話題となっています。
と言うのも、曲のイントロや中盤で、「グランブルーファンタジー」というアニメに登場するキャラクター、クラリスによる団長応援ボイスをサンプリングしているからです。
【グランブルーファンタジー】ニューヨークを拠点に活動するアーティスト「ザ・チェインスモーカーズ」の最新アルバム『ソー・ファー・ソー・グッド』収録楽曲「アイ・ラヴ・ユー」に、クラリスのボイスがサンプリングされています!ぜひご視聴ください。 ⇒ https://t.co/33KpCmM5XF #グラブル
— グランブルーファンタジー (@granbluefantasy) May 14, 2022
元恋人に捧げたウットリするほど美しいラブソングなのですが、『行け行け団長!頑張れ頑張れ団長!』というユニークすぎるフレーズに意識を全て持っていかれます!
Cheat Codes – Tell Me You Love Me
アメリカ出身のプロデューサー・トリオ、Cheat Codesが先月出した新曲で、今年リリース予定のサード・アルバム『HELLRAISERS, Part 3』からのリードシングルでもあります。
今作は愛する人に捧げた情熱的なダンスバラードとなっており、何らかの理由で自分の元を離れてしまったた元恋人に対して「また愛してると言って欲しい、もう一度やり直したい!」という素直な気持ちを表現したハートフル且つエモーショナルな1曲に仕上げてあります!
PinkPantheress – Where You Are
イギリス出身の女性シンガー、PinkPantheresが、Will Smithの娘であるアメリカ出身の女性シンガー、WILLOWと初めてコラボしたシングルです。
この曲はSkrillexとMura Masaが楽曲プロデュースしたことでも大きな話題となりましたが、失恋の辛さが伝わってくるようなリリックと物悲しいギターが特徴のしんみりしたイントロが涙を誘います。
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