これまで ZEROTOKYO の人気イベントシリーズ SOUNDGATE には、John Summit, Vintage Culture(延期), Jackmaster, Âme, Dixon, 石野卓球, 大沢伸一, KEN ISHIIなど、国内外問わずダンス・ミュージック界最高峰の DJ /プロデューサーを招聘してきました。
2024 年 1 月も注目のイベントが目白押しですが、1 月 26 日(金)開催の SOUNDGATE には テクノシーンの最重要人物のひとり Ben Klock が初登場を果たします!
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今尚、現行テクノシーンを牽引し、世界中のファンから賞賛されている Ben Klock についてまとめたので、予習も含めて読んでみて下さい!
目次
ベルリンのモダンテクノ界の重鎮 Ben Klock
ベルリンを拠点とする DJ / プロデューサーの Ben Klock は、テクノのメッカとしても名高く、“テクノの教会”の異名を持つ Berghain のレジデントになってから今日に至るまでベルリンのモダンテクノ・ムーブメントの最前線を走り続けています。
若い頃からクラシックピアノのレッスンを受けていた Ben Klock は、楽譜を見ながらの演奏より即興の方が得意だったと言います。
大学でジャズピアノを勉強したいと思った時期もあったのですが、ひとつの楽器に没頭することへの興味が薄れ、自分が使いたい全てのサウンドを自由に使用できるという点から、エレクトロニックミュージックへと夢中になったのです。
ラジオから流れるミックステープや、2 つのカセットデッキと兄からもらった自作のミキサーを使って自分の作品を録音しはじめ、ほかにもキーボードとマイク、さらにはドラムやエッグスライサーなどを使って奇妙な音を作り出したりと自分なりに色々と創意工夫したそうです。
ピアノだけでなくギターを弾いたり、曲を書いたり、ロック、ポップ、ファンクなど、あらゆる種類の音楽を聴いたりしたものの、なかなか満足することができず、新しい音を求めてクラブに行き始めたときにドラムンベースの帝王 Goldie の “Inner City Life” を聴いて衝撃を受け、ドラムンベース DJ として活動し始めました。
しかし、それも数ヶ月間だけで終わり、ハウスとテクノの方がよりパワフル且つタイムレスで楽しいと感じ、 ハウス/テクノへとシフトさせました。
1990 年代後半にはベルリンの Cookies, WMF, Tresor といったクラブでのレジデンシーを獲得し成功を収めたかのように思いましたが、テクノよりハウスの人気が顕著とになり、レジデンシーもなくなっていったことで、音楽への愛を失い、2000 年代はじめに活動そのものを辞めるか本気で考えた時期もありました。
自分が本当にDJをしたいのかどうかすら疑ったこともありましたが、心の奥には、まだ自分に適した場所、環境を見つけられていないだけではと思っていたとのこと。
そしてようやく見つけたのがベルリンの有名クラブ Berghainだったのです。Berghain は Ben Klock のキャリアの出発点であり、2004 年にはレジンシーを獲得し、その 3 年後にはフリーランスのグラフィックデザインの仕事を辞めて音楽一本でやっていく自信を得ることができました。
初期の作品のほとんどを Berghain 所有のレーベル Ostgut Ton 経由でリリースしており、2006 年に同レーベルからリリースの “Dawning” は、同じく Berghain のレジデントだった Marcel Dettmann との最初のコラボレーションで、レーベルのディスコグラフィーの中でも傑出したトラックとして知られています。
2009 年に同じく Ostgut Ton からリリースした独創的なデビュー・アルバム『One』はアーティストとして国内外で高く評価され、プロデューサーとしての Ben Klock の才能が凝縮さえれており、全てのテクノシーンの DJ /プロデューサーたちの基準点を形成しました。
芸術性と感情を捉えた音楽と熱意を反映させたセット が評価され、2012 年にはテクノ、ミニマル・テクノを詰め込んだ超極上ミックス『Fabric 66』を担当し、2015 年に BBC の Essential Mix of the Year 賞まで受賞!
さらに、Resident Advisor が発表している Top 10 DJ に 10 年間の大半においてランクインするなど
Berghainで最も有名な看板DJのひとり
2023 年に Skrillex が初出演を果たしたことでも話題となったドイツ・ベルリンの象徴的なナイトクラブ Berghain は、クラブシーン随一ドアポリシーが厳しく入場するのが世界一難しいクラブとしても知られています。
Berghainで一度プレイする機会を得ることができ、そこで自分でも納得の最高のセットを披露した後、Berghain 関係者の方からレジデントになって欲しい頼まれたのです。
Ben Klock は音楽キャリアをスタートさせた頃から切望していた Berghain でプレイするという夢を叶え、そこで初めてプレイした夜は人生において最も重要な夜だと語っています。
Berghain でレジデントを獲得するというのは、独自のセットとサウンドに対して絶対的な信頼が与えられたと同義で、Ben Klock のハードエッジなテクノとハウスの感性を組み合わせた独自のサウンドは世界中のプロのクラバーたちから愛されています。
本人も言っているように、自分の音楽スタイルというのを定義しておらず、自分が今そのときやりたいことを自由にやるようにしているため、ミニマルで時に攻撃的だったり、粗くむき出しなテクスチュアを好むこともあれば、ハウシーなサウンドに寄ることもあります。ただハードなテクノであってもその音楽の中にソウルや人間味を追求するようにしているそうです。
また、Ben Klock はドイツミニマルテクノシーン最重要レーベル Ostgut Ton からリリースされている、クラブ名からタイトルを取った人気ミックスシリーズの 4 作目『Berghain 04』を 2010 年に担当し、大ブレイクを果たしました。
できるだけ多くの未発表曲や独占的な曲を入れた、いわば自身にとっても挑戦的な作品だったのですが、テクノを中心にハウスやダブステップまで盛り込んだ自分のスタイルをしっかりと反映させた最適なトラックを選んでまとめるのに数か月費やしているので一聴の価値はあります。
ちなみに、Berghain では長時間のマラソンセットでも有名ですが、Ben Klock は ひとりで 11 時間連続でプレイしたこともあります。
自身のレーベル Klockworksを運営
Ben Klock はより粗くミニマルな作品を出すためのプラットフォームとして、2006 年に設立した自身のレーベル Klockworks を運営しています。
もとは Klockworks の前身となる Clockworks を立ち上げ、Ben Klock にとって最初の楽曲もこの Clockworks からリリースされました。
Clockworks は当時アシッド・ジャズからドラムンベース、ハウスなど、あらゆるジャンルの音楽をプレイしており、自身のロールモデルとしていたベルリンを拠点とするプロデューサー・グループ Jazzanova と所有していたのですが、徐々に自分の方向性とは異なることに気付き、自然と一緒に仕事することはなくなったそうです。
最初は自分のために作った Klockworks も、徐々に焦点が変わり、今では新たな才能の発掘をサポートするための媒体にもなっていて、Trevino, DVS1, Etapp Kyle なども、キャリア初期の段階で Klockworks からリリースしています。
その後、ロンドンの Village Underground はじめ、ニューヨーク、バルセロナ、デトロイト、ベルリンなど、各国でショーケースを開催されるまでに成長しました!
ZEROTOKYOに初登場!4年半振りの来日が実現!
革新と実験を絶え間なく繰り返し、新しいアイデアを探し続けては上質なテクノを連発し、日本にも何度も来日を果たしている超人気 DJ の Ben Klock が、2019 年 5 月以来、4 年半振りとなる来日を果たします!
当日、1 月 26 日(金)は、日本のテクノシーンで実力を認められ活躍の場を海外へも広げる OCCA の共演も実現。
また、渋谷 Contact で人気を博していた日本屈指のクィアパーティ ”MOTORPOOL” が、B3 RING、B2 BOX、R BAR フロアのキュレーションを手掛け、お馴染みのレギュラー DJ 陣から新進気鋭の若手、華やかにフロアを彩る QUEEN と BOYS の参加も決定しており、唯一無二の空間を創造してくれます!
イベント概要
【2024年1月26日(金)SOUNDGATE feat. Ben Klock】
100枚数限定お得な早割チケット発売!お早めにお買い求めください。
TICKET:https://t.co/bFDfwQxPtP
当日:¥4,500-
前売:¥3,500-
早割(100枚限定):¥3,000-
U23割引(23歳以下の方対象):¥2,000- pic.twitter.com/wgtkAMzOlx— ZEROTOKYO (@ZEROTOKYO_JAPAN) December 8, 2023
SOUNDGATE feat. Ben Klock
開場日時: 01/26 (金) 23:00
会場:ZEROTOKYO
チケット:
DOOR:¥4,500- ADV:¥3,500-
EARLY BIRD:¥3000 (100 LIMITED)※SOLD OUT
UNDER 23割引 ¥2,000-(エントランスにてIDをご提示で割引)
【Z HALL】
Ben Klock / OCCA
【RING】
DSKE / DJ POIPOI / KATIMI AI / MOODMAN
【R BAR】
YUME / TESSAN / SHOWHEY / RUMIKO BUCCI / RUKE
【BOX】
INTOXXY / MAXIM / INAE
【QUEEN】
KAGUYA / OKINI / GABBY GABBY
【BOYS】
SASUKE / SHIGERU / SOU / YUICHIRO
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