2017年マイアミで開催されたUltra Music Festivalで「Frank Walker(フランク・ウォーカー)」の名前を初めて見たという方もいるのではないでしょうか。
知名度がそこまで高くないのにも関わらず、いきなりメインステージに出演ということで「一体何者!?」と思ったはずです。
そして2017年のULTRA JAPANにも出演が決まっています。
そこで本日は彼がどんな人物でどんなサウンドを作っているのか紹介したいと思います!
目次
- 1 Frank Walkerとは
- 2 SNSを一掃して自身をリブランディング!?
- 3 「Nightfuel Records」はFrank Walkerのレーベル!?
- 4 Frank Walkerのオススメ曲
- 4.1 Frank Walker – Toes ft. Rykka
- 4.2 Frank Walker – Run With The Real ft. DAVS
- 4.3 Frank Walker – Angel Falls feat. Sterling Fox
- 4.4 Frank Walker – Less Lonely
- 4.5 Frank Walker – Love Me Close feat. Sad Science
- 4.6 Frank Walker – Young ft. Andrew Jackson
- 4.7 Frank Walker – U Need
- 4.8 Nick Jonas – Remember I Told You (Frank Walker Remix) ft. Anne-Marie, Mike Posner
- 4.9 Love Thy Brother – Love Me Better (Frank Walker Remix)
- 5 おわりに
Frank Walkerとは
Frank Walker(フランク・ウォーカー)とは、現在25歳のカナダ・オンタリオ出身のDJ/プロデューサーです。
カナダで名の通ったビジネスウーマン/元政治家のBelinda Stronachの息子で、彼女とドイツのボッシュ、日本のデンソーに次いで世界第3位の規模を持つカナダの自動車部品メーカー、マグナ・インターナショナルのCEOことDonald Walkerの元に生まれました。
そんないかにも厳格そうな家庭に生まれたFrank Walkerですが、カナダの盛んなナイトライフに影響を受けハウスミュージックにハマっていきます。
そのまま自然とDJを目指すようになり常に熱い想いを持って練習に励み、地元トロントのクラブでDJデビュー。
その後カナダの人気クラブ、Maison Mercerでもプレイするようになり、2016年にはカナダの人気フェス、Veld Music Festivalへの出演を果たしました。
2016年にEP『Nocturnal』をカナダのレーベル、Nightfuel Recordsからリリース。
Frank Walkerはヴォーカルやリリックにこだわっており、10年、20年経っても聴かれる人々に愛されるような曲を目指しているとのこと。
そのため曲制作に関して彼はまずヴォーカルから手を付け、昔ロックに少しかじっていた経歴を活かしてクリエイティブなアイデアを遺憾なく発揮します。
彼の祖母はエレクトロニックミュージックが好きだそうで、彼女に出来上がった曲を聴かせて合格をもらったものをリリースしているそうですよ。笑
しかし2017年に入って約6ヶ月間かけてFrank Walkerという自分自身のリンブランディングを行いサウンドも一新。
※ここらへんの話は下の章でお話します。
リブランディング後、2017年3月28日に4曲収録のEP『24』をリリース。
EPに入っている4曲はどれも陽気なプールパーティーや晴れた日の屋外フェスにピッタリなフューチャーハウスとフューチャーベースをブレンドしたヴォーカル重視の曲となっています!
その数日後に本家マイアミのUltra Music Festivalに初出演し、ディープハウスのヒーロー、Tommie Sunshineと同じくディープハウスシーンで人気のDJ、Sam Feldtの間でプレイしました!
海外EDMサイト「EDM Chicago」では、「TOP 10 ARTISTS TO SEE AT ULTRA MUSIC FESTIVAL 2017(2017年のウルトラでチェックすべき10名)」というタイトルで、JOYRYDEやREZZ,Gryffin, GetterらとともにFrank Walkerも選ばれています。
EP『24』リリースを記念して、2017年5月から8月にかけて「TWENTY FOUR SUMMER 2017 TOUR」と題した北アメリカやヨーロッパーのクラブやフェスを回るツアーも行っています。
ツアー日程を見ても分かりますが、7月30日にはベルギーで開催されるあのTomorrowlandへの出演も決まっています!
SNSを一掃して自身をリブランディング!?
Ultra Music Festiva出演l前にInstagram, Twitter, Facebookの投稿を消去してEP『24』をリリースと何か策略を感じませんか?
Ultra Music Festivalのラインナップに載っているのを見て彼のSNSを調べた人は分かると思いますが、この時点ではFacebookページには投稿がひとつもありませんでした。
これはKygoがSelena Gomezとのコラボ曲“It Ain’t Me”をリリースする前にインスタグラムの投稿を全て消去したときと同じです。
Frank Walkerは2017年に「Golden Hare Group」と契約していますが、このGolden Hare Group、実はKygoがEDMシーンのスーパースターになるサポートをしたチームでもあります。
また彼のマネージャーでもあるGolden Hare GroupのMyles Shearという人物は、Kygoのマネージャーでもあるのです!
このようにSNSでのポストを一斉に削除するというのは、そのアーティストのイメージ、ブランドを革新するときに用いられる手法で、Frank Walkerもこのときを堺に自身をリブランディングしたと考えられます。
現在Facebookの投稿も少し増えたものの2013年から始めているものの2017年3月以前の投稿は見ることができません。
いずれにせよUltra Music FestivalやTomorrowlandにも出演させるなど、Myles ShearならびにGolden Hare Groupが「ネクストKygo」として全面的に押し出しているのが分かります!
「Nightfuel Records」はFrank Walkerのレーベル!?
2016年にカナダ・トロントを拠点にするレーベル「Nightfuel Records」が設立されましたが、これはFrank Walkerのレーベルではないかと思われます。
Nightfuel Recordsについて調べてみると、どうやら「FSW Entertainment」という企業のトレードマークであることが分かりました。
FSW Entertainmentが2016年の2月22日にレーベルの出願届を正式に出しており、この「FSW Entertainment」という企業は2012年に設立された音楽プロダクションに特化した会社で、Facebopokページもありました。
ページを見てみると、投稿は数件しかないものの、FSW Entertainment Inc. の横に(元の投稿: Frank Walker)の文字が!
さらに投稿の内容を見てみると、Frank Walkerに関する投稿のみで2014年の7月15日に彼のデビューシングル“I Want Everything”がリリースされた旨の投稿もされています。
「Soundcloudで聴けます」とありますが、2017年3月より前の投稿なので残念ながら削除されています。
しかし曲の説明欄でジャンルを見てみると、ビッグルームとなっていることから、現在のスタイルとは全く違うのが分かります。
Facebookの最後の投稿は2015年の11月4日で、Frank Walkerの新曲“The Day”がリリースされたというもので、YouTubeに音源が残っているので今のスタイルと聴き比べてみてください!
https://www.youtube.com/watch?v=1srEEBsECzM
現在、Nightfuel Recordsはというと、2017年3月から新しくサイトやSNSページが出来ており、Soundcloudにはまだ数曲しかあがっていないものの全てFrank Walkerの曲となっています。
http://nightfuelrecords.com/
https://www.facebook.com/NightfuelRecords
https://soundcloud.com/nightfuelrecords
https://www.instagram.com/nightfuelrecords/
すでにSoundcloudのフォロワーは2万人近くおり、フォロー3人なので見てみるとKygoとSam Feldt, そしてFrank Walkerとなっていることからも、Nightfuel RecordsはFrank Walkerのレーベルの可能性は非常に高いでしょう。
ちなみに一番初めにアップされている曲は“All I Want”なのですが、彼のデビューシングル“I Want Everything”とタイトルが似ていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=_d8zdAMG6cw
Frank Walkerのオススメ曲
Frank Walker – Toes ft. Rykka
スウェーデンで開催された「ユーロビジョン・ソング・コンテスト2016」に出演したシンガー、Rykkaをフィーチャリングしたナンバー。
チルアウトなサマーチューンが心地よく、ラブリーな声で歌い上げるRykkaの甘いリリックがFrank Walkerのディープハウスと絶妙に絡まっています!
Frank Walker – Run With The Real ft. DAVS
LAを拠点に活動するシンガー、DAVSをフィーチャリングしたナンバー。
今までのハウススタイルとは違ったダウンテンポだけどアップロフティングなメロディが素敵な1曲に仕上がっています!
スイートなDAVSのヴォーカルから飛ぶエッジの効いたリリックもサウンドとマッチしています!
Frank Walker – Angel Falls feat. Sterling Fox
カナダのシンガーソングライター、Sterling Foxをフィーチャーしたナンバー。
キャッチーなイントロからスタートし、ダイナミックなビルドアップとパワフルなドロップはインパクトがあります!
サウンドはフューチャーベースとプログレッシブハウスをブレンドし、トラップの要素もほんの少し垣間見ることができます!
美しくソウルフルなメロディは一度聴けば頭から離れないはず!
Frank Walker – Less Lonely
エレクトロより名サウンドとソフトなヴォーカルのコンビネーションが抜群!
フューチャーベースのフックが魅力的で、エモーショナルな一面もエネルギッシュな感情、どちらも沸かせてくれる至極の1曲です!
Frank Walker – Love Me Close feat. Sad Science
こちらも才能溢れるシンガー、Sad Scienceをフィーチャリングしたナンバー。
よりアコースティックな面にフォーカスした1曲で、ギターはじめ色んな楽器が織りなすサウンドはトロピカルな雰囲気を作り出しています!
恋人と一緒にビーチ沿いをドライブするときにかけたいチューンとでも言っておきましょう!笑
Frank Walker – Young ft. Andrew Jackson
シンガーのAndrew Jacksonをフィーチャリングしたナンバーで、EPのラストを飾るクライマックスにふさわしい1曲です!
使用されている掛け声は若かりしの頃の感情を呼び起こしてくれるのではないでしょうか。
「若さというのは永遠ではない、だから全力で今を楽しもう!」そんな気持ちまで芽生えてきます!
Andrew Jacksonによる聖歌によってこの曲にオルタナティヴ・ロックやポップな世界も見せてくれます!
オランダ出身のDJ、Sam Feldtによるリミックスバージョンもオススメですよ!
Frank Walker – U Need
2016年にリリースしたEP『Nocturnal』収録曲のひとつ。
ピアノのメロディが印象的なリズミカルなチューンとなっており、ピッチを上げたヴォーカルサンプルもいい味を出しています!
Nick Jonas – Remember I Told You (Frank Walker Remix) ft. Anne-Marie, Mike Posner
アメリカ出身のシンガー、Nick Jonasのナンバーをリミックスしています。
しっとりとした雰囲気を持つオリジナルバージョンを彼のサウンドをもって美しいアップリフティングなディープハウスにアレンジされました!
個人的な感想ですが、オリジナルよりこちらのリミックスバージョンの方が好きです!
ニック・ジョナス
価格: 250円posted with sticky on 2017.7.10
Love Thy Brother – Love Me Better (Frank Walker Remix)
カナダ出身のデュオ、Love Thy Brotherのナンバーをリミックスしています。
ドロップのフワフワした音がとても大好物です!笑
Ariel Beesleyの力強いヴォーカルもサウンドにばっちりハマっています!
Love Thy BrotherはConor ClarkeとLiam Clarkeからなる兄弟デュオで、オールドスクールなサウンドをブレンドしたハウスも面白いので聴き比べてみて下さい!
Love Thy Brother
価格: 150円posted with sticky on 2017.7.10
おわりに
いかがでしたか。
Frank Walker(フランク・ウォーカー)について少しは分かっていただけたでしょうか。
まだキャリアが短いだけに彼が今後どんな活躍を見せ、どんな素晴らしいプロデューサーへと進化していくのか楽しみで仕方ありません!
今後確実にくる!というこのタイミングでULTRA JAPAN 2017に出演してくれるので、期待を一身に背負っている彼のプレイを是非味わってみて下さい!
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