先日、2019年9月8日に30歳の誕生日を迎えたAviciiことTim Bergling。
多くのDJ/プロデューサーたちもAviciiに祝福のコメントを送りましたが、“Wake Me Up”や“SOS”でもコラボしたアメリカ出身のシンガーソングライター、Aloe BlaccはAviciiへのトリビュートソングにもなっている楽曲“Things You Left Behind”を公開しました。
Aloe BlaccはInstagramでその曲とともに、アートや新しいことに挑戦する大切さを含むアドバイスを兼ねた長文メッセージを投稿。
以下、意訳になります。
本来なら今日、Tim Berglingが30歳を迎える日になるはずだった。彼が亡くなったというニュースは私含め、彼の音楽に影響を受けた人たち全てに大きなショックを与えたし、今はもう遠い場所にいってしまったと思うととても寂しいよ。彼の訃報を聞いたときすぐに彼の家族のもとに駆けつけて、彼らの前でこの曲で書いている言葉が口から出たんだ。Timとはステージやスタジオでわずかな時間しか一緒にいられなかったかもしれないけど、Timの家族はずっと彼の成長を見てきた。自分自身も2人の子どもを持つようになったけど、あのような悲劇を乗り越えて生きることのつらさは想像を絶すると思う。今日、この30歳の誕生日に彼の作品から学んだことを思い出し、みんなにもシェアしたいと思ったんだ。
アーティストだったら、ときにはナーバスになることもあるかもしれないけど、後で後悔するよりかは絶対に思いきってやってみた方がいい。僕たちが”Wake Me Up”を作ったとき、どうやってサウンドをコンビネーションさせるか詳細な計画なんてなかったし、成功するなんていう保証もなかったんだから。
誰かを追うのではなくリードすることが大事で、全ての芸術家たちは流行に乗ったりせずに自分たちでゼロから創り出してきた。ヒップホップ黄金期に今までの経験から学んできたことをもとに自分だけのスタイルを築き上げるということをTimが思い出させてくれたし、他の人が自分のスタイルを真似するようになっても常に新しいスタイルにスイッチすることができた。
勇敢で大胆になることも大事。Timはスタジオにいることを1番好んでいたけど、外に出て自分のライブパフォーマンスで何百万人ものファンを喜ばせることができることを学んだ。Ultraでアルバム『TRUE』の曲を初めてかけたときはとても不安だったと思う。かなりナーバスにもなったと思うけど彼はやり遂げた。他の出演者たちが定番のレーザーや炎、セクシーなダンサーたちによるパフォーマンスを行っているのか、Timだけミュージシャンやシンガーを登場させたパフォーマンスのおかげもあって、このアルバムはより画期的な作品になった。
外部からの声を気にしないことも重要。批判というのはどこにでも必ず起こるものだし、どんどんネガティブなな感情を増大させる。大事なのは自分自身の内なる声にだけ耳を澄まし、自分が作ったアートに自信を持つこと。自分の身近な人物の信頼できる声も役に立つけど、アートに関しては他人の声よりも自分の直感を信じるべきだ。
Timと一緒に働いて得ることができた最も重要なことは、コラボレーションを受け入れることだった。
ご冥福をお祈りします。
昨日のAviciiに関連したKygoとSandro Cavazzaの記事でも触れましたが、Aloe Blaccもまた12月5日にスウェーデン・ストックホルムで開催されるAviciiのトリビュートコンサートに出演することが決定しています。
コメントを残す