2019年2月8日(金)、トランスシーンのレジェンド、Ferry CorstenがWOMBに出演することが決定しました!
タイトルにもあるように、今回は福岡の有名ラーメン店「博多だるま」の55周年記念コラボで開催されるということで、この機会に「博多だるま」の歴史やFerry Corstenに関する紹介をまとめたひとつの記事にしてみました!
目次
河原 秀登さんについて
福岡に本店を構え、今や豚骨ラーメンの代名詞ともいえる人気店「博多だるま」の店主であり、有限会社 ディアンドエッチ / 有限会社 ディアンドケイの代表取締役を務められているのが河原秀登さん。
もともと河原秀登さんのご両親が1963年(昭和38年)に創業したラーメン屋「だるまラーメン」が2000年に立ち退きのため閉店した後、その年の12月に味を引継ぎつつ現在の福岡市中央区渡辺通りに移転したラーメン屋が「博多だるまラーメン」なのです。
とは言え、河原秀登さんは店をただ引き継いのでなく、その人生は非常に興味深いものとなっており、大学時代にロサンゼルスへ留学したのですが、ヒップホップに興味を持っていたため、日本人がまずいないであろうサウスセントラル、コンプトンに入り浸れていました。
その後日本に戻ってからは大阪の割烹料理屋で1、2年修行を重ね、23歳の頃から両親の「だるまラーメン」を手伝い始めたのですが、なんでも両親が営むラーメン屋にお客さんが並んでいる光景を見て込みあげてくるものがあったからとのこと。
さらにラーメン屋の手伝いとは別に、経営の術を身に付けるべく中州の伝説ディスコ、シニフエ ムジカディウムDやスナックでも働き、27歳のときに両親の豚骨ラーメンの味を超えたものを作ろうと「秀ちゃんラーメン」を開店。
そして2000年12月に引き継いだ「博多だるまラーメン」では、先代の麺製法を元に独自配合した麺を使うなど親子2代の想いと味がしっかりと受け継がれており、今ではニューヨークや香港、カンボジアなど海外展開もしており、ニューヨークや香港の店舗はミシュランガイドで紹介されるほど世界から愛される1杯となっています!
また河原秀登さんは、GLAYのTERUさんや安室奈美恵さん、大黒摩季さん、村上隆さんなど芸能人からアーティストの方々まで幅広い交友関係を持っており、2018年に福岡で開催されたクールジャパン推進会議にも登壇するなどラーメン屋の亭主を超えた福岡の名物社長としても有名。
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また新潟県中越地震やカンボジア孤児院でラーメンの炊き出しを行ったのをきっかけに「一般社団法人 救州ラーメンプロジェクト」を設立。
東北大震災や熊本地震災の際にも被災地支援ボランティア活動として率先して炊き出しを行い、これまでに約60回、1万食以上を提供するなどその情の厚さも多くの人から慕われる所以だと言えます。
Ferry Corstenとは
Ferry Corsten(フェリー・コーステン)とは、オランダ出身のDJ/プロデューサー。
1973年12月4日生まれの現在45歳ですが、今尚トランスシーンの最前線で活躍しており、DJ Mag Top 100 DJsではデータが残っている限り2004年の時点で5位にランクインし、その後2010年までトップ10をキープ。
最新の2018年のランキングでも75位にランクインするなど、15年以上に渡ってリストに載っていることからも彼の活躍ぶりが分かるかと思います。
幼い頃から幅広いエレクトロニックミュージックをかけるラジオショー「The Soulshow」を聴いて育ったFerry Corstenは、そこで気に入った曲のレコードを買い集めており、15歳のときに学校のパーティーでDJデビューを果たします。
16歳から音楽のプロデュースもスタートし、アンダーグラウンドなハードコアの一種 ガバからクラブハウス、トランスといったジャンルの曲も作っており、当時 Marcel HolとJohn Matzeとともに「Hole In One」というトリオを組んで活動していたのですが、21歳のときにオランダで活躍する若手アーティストを称える音楽賞「Grote Prijs van Nederland」を受賞し、オランダのダンスシーンで広く認知されるようになります。
1996年には「Moonman」名義で作ったシングル“Don’t Be Afraid”が初めてUKシングルチャートにランクイン(46位)。
その後「Pulp Victim」や「Albion」といった名義でもシングルを発表し、1997年にはRobert Smitとともにレコード会社Purple Eye Entertainment b.v.の元でレーベル「Tsunami Records」まで立ち上げ、精力的に曲のリリースを行いました。
このようにFerry Corstenは数多くの名義で活動していたのが分かると思いますが、なかでも有名なのが「System F」でしょう。
「System F」名義でヒット曲を連発!
1999年2月に初めて「System F」名義でTsunami Recordsからリリースした“Out of the Blue”がUKシングルチャートでトップ20にランクインするほどのヒットを記録。
そのフォローアップシングルとして出した“Cry”もまた同チャートでトップ20にランクインし、2001年にはこれらのヒット曲を収録したアルバム『Out of the Blue』にも収録されました。
2001年には『Together』を浜崎あゆみの楽曲“Connected”のリミックスを担当したほか、2010年にはリミックスコンペの勝者たちの楽曲をまとめた『Champions』を発表し、ボーナストラックとしてTiëstoやJonas Stenbergによるリミックスバージョンも収録された豪華な1枚となっています。
多数のコラボプロジェクトも話題に!
Ferry CorstenはTiëstoのコラボプロジェクトである「Gouryella」や同じくトランスシーンのスターであるMarkus Schulzと組んだユニット「New World Punx」、オランダ出身のトランスDJ、 Vincent de Moorとのコラボプロジェクト「Veracocha」といった共同のサイドプロジェクトも人気を博しています。
「Gouryella」はもともとTiëstoのコラボプロジェクトとしてスタートしましたが、お互いの多忙なスケジュールのせいもあって2001年よりFerry Corstenのみのサイドプロジェクトとなっており、この「Gouryella」という言葉は、オーストラリア先住民、アボリジニの言葉で「天国」という意味を表します。
1999年に出したファーストシングル“Gouryella”はじめ、“Walhalla”, “Ligaya”, “Tenshi”といった名曲を生み出し、Ferry CorstenとTiëstoは同時期に「Vimana」名義でも“We Came”といった楽曲をリリース。
2002年から約13年間「Gouryella」としての動きはありませんでしたが、2015年に久しぶりのシングル“Anahera”を発表し、この曲はA State of Tranceのリスナー投票によって“その年の代表曲”にも選ばれたほか、Beatport史上最も長くメインチャートのトップ10にランクインしたトランスナンバーにもなりました!
“Anahera”のヒットもあって2015年のWinter Music Conferenceでは“最優秀トランスDJ”に選出され、2016年にも“Neba”を発表したGouryellaは、Ultra EuropeやTomorrowland, Electric Daisy Carnivalといった大型フェスにも出演しました。
一方、「New World Punx」は以前からB2Bセットを何度か披露したことのあるFerry CorstenとMarkus Schulzが2013年にスタートしたプロジェクト。
この「New World Punx」は、Ferry Corstenの“Punk”とMarkus Schulzの“The New World”と、それぞれを代表するヒット曲を合わせてユニット名が付けられています。
Madison Square Gardenで開催されたA State of Trance 600が「New World Punx」のデビューアリーナショーで、そこでファーストシングル“Romper”を初披露しました。
最後に「Veracocha」は共にトランスシーンで活躍していたFerry CorstenとVincent de Moorが1999年にスタートしたプロジェクトで、同年リリースした“Carte Blanche”はUKシングルチャートで22位にランクインし、“Drafting”や“Ayla”のリミックスなども発表しました。
2003年にリリースしたアルバム『Right of Way』が初めてFerry Corsten名義で出したアルバムであり、その後フルアルバムやミックスアルバム、EPを出していく中で、メロディックなトランスからエレクトロポップ、プログレッシブハウスまで多様なスタイルへとシフトしていきました。
2005年には「Tsunami Records」を去り自身のレーベル「Flashover Recordings」を立ち上げ、2007年から自身がホストを務めるラジオショー「Corsten’s Countdown」をスタート。
2017年にはSFをコンセプトにした6枚目のアルバム『Blueprint』も話題になり、2018年はトランスシーンの様々のアーティストとコラボしていく新しいプロジェクト「UNITY」をスタートし、Paul OakenfoldやDim3nsion, Jordan Suckley, Saad Ayubとのコラボ曲をリリースし、同年12月にはIlan Bluestoneを迎えた“We’re Not Going Home”を「UNITY」プロジェクトのラストシングルとして発表しました。
2019年2月8日(金)、WOMBに出演!
2019年2月8日(金)、Ferry Corstenが東京・渋谷のWOMBに出演することが決定しました!
2018年3月にTRANCEPORTのローンチパーティーに登場したFerry Corstenが再びWOMBに帰ってきます。
2018年3月来日時に東京のオランダ大使館で開かれたFerry Corstenを祝すためのレセプションパーティーでは、Ferry corsten自らラーメンを茹で、来場者に振る舞ったのも新しいのではないでしょうか。
そのときはオランダ大使主席公使の希望で「秀ちゃんラーメン」が出店されましたが、今回の公演は「博多だるま」とのコラボイベントとなっています。
さらに河原秀登さんの旧友であり、ソロプロジェクト FPMでも有名なTomoyuki TanakaやEDCの日本開催を実現させた張本人で、EDC Las VegasでのDJ経験もあるYuuki Yoshiyama, 自身のメインイベント、Global Airwavesの主宰としても知られるKEN-GEEも出演する豪華ラインナップとなっています!
今回は東京のみの公演になっているので、このトランスの枠を越えたクロスオーバー・ダンス・ミュージックイベントをお見逃しなく!
Main:
Ferry Corsten
Tomoyuki Tanaka(FPM)
Ken-Gee
Yuuki Yoshiyama
Ogamixx &Takahiro Yoshihira
VJ:GYROBIT
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