2022年11月4日に、2019年のデビュー・アルバム『Gravity』以来、約3年ぶりとなるニュー・アルバム『Alive』をリリースした日本人の血を引くダンス・ミュージック界の駿才 Gryffin こと Dan Griffith 。
【インタビュー】
先月、待望のセカンド・アルバム『ALIVE』をリリースしたGryffin本人にインタビュー!アルバムのコンセプトだったり、制作ストーリー、理想のコラボ相手や今後予定しているプロジェクトなど聞いてみました!
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— MNN (@MNN_JPN) December 9, 2022
今回のアルバムでは、Kygo や OneRepublic, Blanke, Jason Ross, salem ilese, MØ, Au/Ra など、プロデューサー陣、ボーカリスト陣共に豪華な顔ぶれが揃った注目のアルバムとして話題を呼びましたが、アメリカの主要都市を回る『ALIVE TOUR』真っ最中の Gryffin 本人にインタビューを行い、アルバムの制作秘話だったり、コラボしたいアーティスト、今後予定しているプロジェクトなどについて質問してみました!
―― セカンド・アルバム『Alive』のリリースおめでとうございます!素晴らしい作品群に本当に感動しました。アルバム『Alive』の制作において、最も難しかったことだったり、自分の中でチャレンジしたことがあれば教えてください!
アルバムにまとめるのは決して簡単な作業ではありません。セカンド・アルバムは “Gryffinらしいサウンド” にしたかったのですが、同時にファースト・アルバム『Gravity』の新たな章のように感じてもらえるよう意識しました。なので一番大変だったのは、自分が大好きなもので、且つ『Gravity』のときとは違ったものを作ることでした。昔からどのアーティストも、セカンド・アルバムを作るのが最も難しいと言ってきましたが、今回、私自身もそれを身をもって実感しました。でも最終的にアルバムを完成させることができ、すべての努力が報われ、心から満足しています!
―― アルバム『Alive』はいつどこで作られましたか?また完成するのにどのくらいかかりましたか?
2020 年の新型コロナウイルスのパンデミックの初期に『Alive』 の制作をスタートしました。完璧なものにしたかったので、2 年から 3 年がかりのプロジェクトでした。すべての曲を可能な限り最高なものにしようと、とにかく時間を費やしました。
―― このアルバムはあなたにとって何を意味しますか?『Alive』における音楽的コンセプトだったり、伝えようとしていることはありますか?
『Alive』は、私たち人間が経験する様々な感情を味わうことができます。前回のアルバム『Gravity』では、宇宙や時間、自然などの要素を通して現代に至るまでのテーマ性のある作品でした。『Alive』は、そのタイムラインを続けつつ、生きていること、人間であること、人間の感情、感じ方、感覚について掘り下げています。『Alive』は、フルカラーのスペクトルのような人間の多様性、人間らしいパフォーマンスといったテーマにおける連続性によって大きく結び付けられています。
―― 『Alive』には、数多くのアーティストたちと共演していますが、どのアーティストとのコラボが1番印象に残っていますか?
このアルバムに携わってくれた全てのアーティストと一緒に仕事してみて本当に楽しかったです。正直言って、彼らとコラボできたなんて、いまだに信じられません。夢が叶ったコラボレーションの1つは、”You Were Loved” での Ryan Tedder 及び、OneRepbulic です。常に OneRepublic を尊敬していたし、大ファンでもあっただけに、そんな彼らと一緒に仕事できて興奮しっぱなしでした!あとは、”Scandalous” の楽曲制作とミュージックビデオで Tinashe と一緒に仕事をできたのも印象深かったです!
―― Kygo と Calum Scott とのコラボ曲 “Woke Up in Love” について教えてください。曲のアイデアだったり、コラボレーション自体どのように生まれたのです? また今後も Kygo とコラボする予定はありますか?
Kygo は私が尊敬しているプロデューサー / アーティストであり、こう言えるのが嬉しいけど、良き友人同士でもあります。コラボについて実は何年も話し合ってきたので、ようやく一緒に曲を出すことができて最高の気分です。また、 Calum の大ファンでもあったので、この曲を作成し、ミュージック ビデオまで撮影できたのはとても楽しかったですね。早くまた2人とコラボしたいです!
―― 個人的に salem ilese との “Glitch in The Simulation” がお気に入りなのですが、この曲のインスピレーションやストーリーについて教えて下さい!
salem と私は長い期間をかけて、アイデアをやり取りしながら、お互いコミュニケーションをとってきました。”Glitch in The Simulation” は、私たち 2 人が心から共鳴した最初の作品と言えます。まず、salem が描いた、私たち全員が感じている自身の脆弱性に共感しました。生きていれば、この脆弱性によって自分が壊されていくように感じることが多々ありますが、そういった瞬間があることを受け入れつつも、そのネガティブなエネルギーを排除して、幸せを感じられる環境に身を置くよう心がけることが、人生の鍵と言えます。
―― プロデュース面についてもお聞きしたいのですが、メインのリフ/メロディーはどのように書いていますか?また、ボーカルを基に曲全体を構築していくのか、それともまず曲を作成してから、ボーカルをはめ込むのか教えて下さい!
通常、アーティストやソングライターからボーカルのアイデアを受け取り、自分の中で何か心に響くものがあった場合は、制作の大まかなアイデアを相手側に送り返して、そこからやり取りを始めます。そこに自分の音のスタイルのヒントを加えながら、ボーカルのメロディを引き立てるのに最適なメロディーを作るよう最善を尽くしています。
―― 自分自身の音楽のテイストの変化やシーンそのものの変化が、今回のアルバムの方向性において何か影響を与えましたか?
ここ数年、メインストリームのダンスミュージックとアンダーグラウンドのダンス ミュージックの両方が、フューチャー・ベースから離れて、ハウス中心のプロダクションへと大きくシフトしています。アルバム『Alive』を作る上での基準点としてもそれを意識しましたが、基本、アルバムでは自分自身の幅を広げ、可能な限り革新的なものにするために、さまざまなサブジャンルを示していきたいと考えています。なので、マーケットがより 4 つ打ちの曲へとシフトしていることを理解はしていますが、他のアップテンポなサブジャンルにも挑戦していきたいと思っています。
―― 一緒に仕事したいアップカミングなシンガーやプロデューサーはいますか?この先、誰とコラボしたいですか?
もちろん、才能のあるミュージシャンはたくさんいます。プロデューサーだと、私のドリームコラボは今も昔も変わらず Calvin Harris です!ずっと彼の大ファンで、彼のプロジェクトはもちろん、人物そのものを尊敬しています。彼は常にトレンドの最先端を行っており、カルチャーを定義するように自分自身を常に改革してきました。Calvin Harris 以外だと、Jamie xx が 僅差で 2 位ですね。ボーカリストに関して言えば、Dua Lipa と Florence は間違いなく夢のコラボ相手です!
―― 最近のインタビューで、あなたは K-POP にもフォーカスしていきたいと発言されているのを見たのですが、今後、韓国のアーティストとコラボする予定はありますか?
現時点では何も具体的な計画は立っていませんが、近いうちに必ず何かをスタートさせたいと思っています!
―― 私たちファンと共有できるニュースは何かありますか?もし、現在取り組んでいるプロジェクトがあれば教えて下さい!
今年の 11 月にセカンド・アルバムをリリースしたばかりだけど、すでに新しい音楽に取り組んでいます!新しい音楽、たくさんのショーやフェスティバルが予定されているので、来年早々から色々楽しみにしています!
―― 今年、2018年に Elley Duhé と共演した “Tie Me Down” が、動画拡散アプリ TikTok での投稿動画に使用され大バズとなり、日本独自のダンスチャレンジも大流行して話題になったのはご存知ですか?
2018 年にリリースした私の曲が4年経った今、日本で大ブレイクしたと聞いて、とても嬉しかったです!!
@localcampione ちょっと難しめだけど挑戦してみてね🧚🏻♀️❤️わたしたちはあなたたちを縛り付けて離さないので安心してください🤌🏻✨いいすぎ?@gryffinofficial @elleyduhe #縛り付けチャレンジ #gryffin #elleyduhé #tiemedown #ローカルカンピオーネ ♬ オリジナル楽曲 – ローカルカンピオーネ🗾👑
―― 今年 10 月の WIRED MUSIC FESTIVAL で会うことができず残念でしたが、近いうちに日本に戻ってくる予定はありますか?
私もそこでファンのみんなに会えるのをとても楽しみにしていました。2023 年こそ日本に戻れることを願っています!!
【最新アルバム】
グリフィン『Alive』配信中
試聴・購入はこちら: https://umj.lnk.to/Gryffin_Alive
【グリフィン アーティスト情報】
日本レーベル公式サイト: https://www.universal-music.co.jp/gryffin/
海外公式HP: http://gryffinofficial.com/
Instagram: https://www.instagram.com/gryffinofficial/
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Soundcloud: https://soundcloud.com/gryffinofficial
BIOGRAPHY:
アメリカ・カリフォルニア出身、1987 年 9 月 29 日生まれの DJ / 音楽プロデューサー。本名 Dan Griffith (ダン・グリフィス) 。日本で育った日本人の 母親を持つ日系アメリカ人で、何度も日本へは訪れていたという Gryffin 。 Maroon5 “Animals” や Years & Years “Desire” のリミックスにより、早くからその類まれなプロデューサーとしての才能を世に知らしめてきた。世界が Gryffin を知るきっかけともなった米カリフォルニア州で行われた SnowGlobe ミュージック・フェスティバルでは幼少期から始めた確かなスキルを持つギター、ピアノに加えドラムパッド、シンセサイザーを屈指した圧巻のライヴ・パフォーマンスを披露。 成熟した産業ともいえるダンス・ミュージック界の新しい時代の到来を誰もが予感した。”Feel Good” や “Tie Me Down” 等のヒット曲のリリースし、年々その実力の高さを発揮し、着実に人気を高めてきた。2019 年 10 月、Gryffin のデビュー・アルバム『Gravity』は瞬く間に全米 Dance/Electronic アルバム・チャートで 1 位を獲得した。ダンス・ミュージックに生楽器を取り入れたサウンドとライヴが人気で、その勢いのまま世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ」に何度も出演、メインステージにも登場している。 また日本では、ULTRA JAPAN や EDC JAPAN の出演経歴を持ち、2018 年 12 月に初の単独来日公演を行い、コロナ禍前の 2020 年 2 月単独来日公演はソールドアウトとなっている。
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