皆さんは、スウェーデンのユーロダンスグループ Caramell が 2001 年に発表した “Caramelldansen” という曲をご存じでしょうか?
この曲は、恋愛アドベンチャーゲーム『ぽぽたん』のオープニングを組み合わせて作られたフラッシュ動画がニコニコ動画をはじめとしたネット上で拡散されまくり、広く知れ渡ったそうですが、曲のサビ部分のフレーズ「O-o-oa-oa」が「ウッーウッーウマウマ」と聞こえることから、”ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)”の通称で知られているようです。
また、この曲に合わせて両手を頭の上にくっつけながら腰を振って踊る「ウマウマダンス」を披露するのも流行り、ネット上では色々なキャラ達が踊っている動画を見つけることができます。
そんなインターネットミーム・アンセムと言える “Caramelldansen” を今回、今最も勢いのある日本人プロデューサーと言っても過言ではないお二人 Tatsunoshin(以下、T)と Komb(以下、K)が共同で公式リミックスを手掛けたので、リリースに至る経緯をお聞きしました!
・”Caramelldansen” のリミックスが生まれたきっかけを教えてもらえますか?
(T)今、リバイバルの流れで往年の名曲の EDM カバーのリリースが、Rave Culture をはじめ多くのレーベルで盛んに行われています。そのトレンドの影響もあり、ちょうど “Night of Fire” のカバーをリリースを控えていた Komb さんへ2回目のコラボを持ち掛けたのが始まりです。
(K)最初は往年のトランスネタをはじめ、海外プロデューサーがチョイスするような曲を考えていたのですが、「誰もが知ってるけど、あまり手を出されない曲」をモットーにリミックスしている自分としては、なかなかしっくりしたものが浮かびませんでした。 そんな中、久しぶりにニコニコ動画に触れる機会があり、中学~高校生の頃に自分がハマっていた当時の動画を見返していたところ、「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」と再会しました。見つけた瞬間「これだ!」と思いましたね。
(T)「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」が日本でメガヒットしたこともあり、これがリリース出来れば絶対新しいクラブアンセムになる!と二人で盛り上がったのを覚えてます。
https://twitter.com/tatsunoshin_ofc/status/1639229698340433920?s=46&t=ymtH55fH6Ken0vQ5jSv4KQ
・確かに、”Caramelldansen” は絶妙なチョイスですね!ボーカルはどのように手に入れたのですか?
(K)リミックスにあたり、僕は毎回競合調査という名の入念なディグをします。ユニークさを第一に求める自分としては、同じような Remix は避けたいし、既にいい Remix があったら後発でインパクトを残すのは難しいですしね。 その競合調査の中で、僕や Tatunoshin くんとも交流が深い MK/Shadw さんが、大昔に「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」をリミックスしていることが分かりました。 すぐに MK/Shadw さんに連絡を取り、ダメもとでお願いしたところ、快く当時の公式ボーカル音源をお貸ししていただけました。あの方がいなかったら、間違いなくこの Remix はできていないと思います。
・公式リミックスとしてリリースされるまでどんな道のりがあったのでしょうか?
(T)MK/Shadw さんからボーカルをもらった後は、”For You (Ready For This)” 以来 2 回目のコラボということもあり、スムーズに制作が進みました。 Komb さんのローリングベースと、自分の Lead シンセを融合させて、二人のスタイルをうまく落とし込めたと思います。 完成した楽曲は、交流のあるプロデューサーたちからも非常に好評で、Da Tweekaz や NIVIRO をはじめ、大物 DJ にもサポート頂きました。DJ 現場でかけたときのフロアの反応もよく、「これは正式にリリースできるんじゃないか」と思いました。 そこで、Caramelldansen の版権元である Remixed Records へデモを送ったところ、なんと15年越しの公式Remixとしてリリースが決まりました。レーベルのオーナー曰からも、「これまで、”Caramelldansen” の Remix について様々なオファーをもらったことがあるが、そのほとんどを断ってきた。EDM リミックスをリリースするのは、今回が初めてです」とうれしい言葉をもらいました。
https://twitter.com/tatsunoshin_ofc/status/1640333545955807232?s=46&t=ymtH55fH6Ken0vQ5jSv4KQ
数々のオファーを断ってきた中で、Tatsunoshin と Komb によるリミックスをオフィシャルでリリースする許可が降りたということは、曲のクオリティの高さゆえだと思います。
Tatsunoshin も Kombもそれぞれ Dirty Workz や Barong Family だったり、Maxximize Records, Welcome Records など海外の人気レーベルからもリリース実績があり、今後もどんなサウンドを世に出してくれるのか期待しかありません!
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