男性のDJやプロデューサーが多くを占めるEDMシーンが少しずつ変わってきているように感じませんか?
MNNでも「フィメールDJ」という項目を作って、数名紹介してきましたが、本日もシーンでバリバリ活躍しているフィメールDJを紹介したいと思います!
本日紹介するアーティストは、Mija(ミーハ)!
2017年4月21日(金)にageHaに出演が決まっているので、彼女の紹介とイベント詳細も併せて書きたいと思います!
目次
- 1 Mijaとは
- 2 Skrillexとの意外な関係!
- 3 ジャンルなんかに囚われない!「FK A Genre」
- 4 ファッションデザイナーとしても大活躍!
- 5 ageHaの人気パーティー「WORLD CLASS」に登場!
- 6 MIJAのオススメ曲
- 6.1 Mija & Vindata – Better
- 6.2 Ghastly & Mija – Crank it
- 6.3 Mija – Secrets
- 6.4 DJ Snake – Middle (Mija Remix)
- 6.5 Major Lazer ft. Wild Belle – b2gether (MIJA REMIX)
- 6.6 A-Trak & Tommy Trash – Lose My Mind (Mija Remix)
- 6.7 Massive Attack – Paradise Circus (Mija Remix)
- 6.8 Darren Styles – Come Running (Mija Remix)
- 7 おわりに
Mijaとは
Mija(ミーハ)とは、アメリカ出身のDJ/プロデューサーです。
本名はAmber Gilesといい、1992年5月30日生まれの現在24歳。
もともとプロモーターとして働いていたこともあり、2014年に自身初のフェスでいきなりSkrillexとB2Bしたことで一気に注目を浴びました!
後で説明しますが、ジャンルをクロスオーバーしたセットが有名で、「FK A GENRE」を掲げています。
幼い頃は聖歌隊に入ってフランスやカナダなど色んな舞台で活躍していたMijaですが、両親からずっと続けることは許してもらえず、17歳のときに聖歌隊を諦めます。
それから大学に入学し、そこで音楽に関する知識やプログラミング、そして興味を持っていたファッションマーチャンダイジングについても学びました。
このとき18歳だったMijaは、数名のDJとシェアハウスして暮らしていたのですが、そんな影響もあってか大学を退学して本格的にDJになることを決意。
2012年彼女が19歳の頃から地元アリゾナ州のフェニックスで活動をスタートしたのです!
まだ彼女が本名でDJ活動していたときの動画がありました!
はじめは主に式場でプレイしていましたが、その後格式あるホテル、そしてイベントやフェスなど活躍の場所を広げていきます。
言い忘れましたが、聖歌隊を辞め17歳のときからイベントのプロモーターを始めるのですが、プロモーターとして働いていたときにイベントでSkrillexをブッキングしたのが全ての始まりと言えます。
その後年月が流れて2014年、彼女もDJとして出演したBonnaroo Music Festivalで、偶然SkrillexがゴルフカートでMijaのセットの前を通りがかり、なんと彼の方から一緒にB2Bをしようと提案してきたのです!
このときMijaもまさか昔自分がブッキングしたことをSkrillexが覚えてくれているとは思わなかったそうです!
下の動画はそのときの様子。
この2人のディープなセットは多くの人たちから賞賛され、同時に彼女の名前が注目されるきっかけとなりました。
この瞬間にステージネームを本名から「Mija」に変えたのですが、この「Mija」とはスペイン語で“My Daughter(俺の妹)”という意味で、昔付き合っていた元カレが付けたアダ名だそうです。笑
それからはうなぎ登りで、2014年の8月にBurning Manに出演し、その後開催されたミックスコンテストで優勝したことで9月のTomorrowWorldのBlack Butter Recordsステージへの出場権を手にしました!
この頃からプロデュースにも取り組み始め、Skrillexの勧めもあって2014年の10月に地元フェニックスを飛び出し、LAのダウンタウンに引っ越しました。
そこでOWSLAのクルーを紹介され、自身もOWSLAファミリーの一員となったのです。
フェニックスにいた頃はハウスやテクノしか知らなかったのものの、LAに出てきてヒップホップやトラップなど色んな種類の音楽に触れ、様々なジャンルを詰め込んだ新しいスタイルを探求するためにひとつのミックステープを制作。
これが多くの人たちの心を掴み、これがきっかけでMijaが色んなジャンルの音をひとつに集約したスタイルが確立されました。
そして2014年の12月、Ghastly(ギャストリー)とコラボした“Crank It”をOWSLAからリリース。
Ghastlyからもプロデュースに関する知識を沢山学び、プライベートでもかなり仲が良いみたいで結構一緒にいることが多いです。
彼女の突出したスキルとセンスは各メディアからも注目され始め、2015年には人気雑誌Billboardが選んだ“15 Female DJs You Need to Know Now(知っておくべき15人のフィメールDJ)” のリストにも名前が挙がりました!
同年3月にはMiami Music Weekでプレイし、4月にはCoachellaにも出演!
色んなトップDJたちとの共演も増え、オーストラリア出身の美人フィメールDJ、Anna Lunoe(アンナ・ルノー)とは何度か共演したことがあるのですが、この2人のジャンルごちゃ混ぜのミックスがカッコイイので動画を見てみて下さい!
ちなみにAnna Lunoeも5月20日(土)にZeds Dead(ゼッズ・デッド)とともにageHaに登場するので要チェックです!
同年8月、カナダの人気エレクトロニックミュージックフェス、Shambhalaやアメリカのフェス、HARD Summerに出演し、後者のセットではMajor Lazerの“Be Together”のリミックスを披露したことでも話題に!
9月、10月は初のワールドツアー「sick af.」を行う一方、Skrillexのアジアツアーの公式サポートも務めました!
シンガポールとフィリピンで行われたRoad to Ultraでは唯一のフィメールDJとして選ばれ、フィリピンのフェスでは再びSkrillexと共演。
2016年の5月には「sick af. V2」と題して2度目となるワールドツアーを開催し、アメリカやカナダ、メキシコ、オーストラリアなどを回るなど多忙なスケジュールをこなしています。
2017年はMiami Music Weekはじめ各国のイベントやフェス、そして日本での3公演も控えており、今後も彼女の活躍から目が離せません!
Skrillexとの意外な関係!
上でも少し触れましたが、まだSkrillexが今ほどメインストリームの中心になる前、“Scary Monsters and Nice Spirites”もリリースする前の頃の話ですが、Mijaがプロモーターとして働いていた2010年にフェニックスで行われたレイヴでSkrillexをブッキングしたのです。
それから4年後のBonnaroo Music Festivalで久しぶりに再会し覚えていてくれたなんて、Mijaは嬉しかったでしょうね。
それだけ彼の注目を引くような魅力的なプレイをしていたということでしょう!
Skrillexにインスパイアされて自分の音楽を作ろう!と決めたそうで、今ではとても信頼できる仲の良い友人のひとりだそうです。
Skrillexからは「(才能のある)リアルな人たちに囲まれることで、自分の必要としていた環境が自然とできる」ということを学んだそうで、「OWSLAはファミリーのようなもの」と語るように信頼でき、なおかつ刺激を受けることが多いのだとか。
「いつまでも自分の好きなように音楽を作り続けたい!」をモットーにしていて、これからも流されず独自の路線を突っ走っていってほしいですね!
ジャンルなんかに囚われない!「FK A Genre」
Mijaは自分のスタイルを「FK A Genre」と呼んでおり、「Fuck A Genre(ジャンルなんてどうでもいい!)」の通り、自身のサウンドをカテゴライズされるのが嫌いで、ハウスからトラップ、ドラムンベース、さらにはサルサまでジャンルをクロスオーバーした幅広いプレイをしています!
フェスやクラブでも何の曲をかけるかは、そのときの気分で決めるそうです。
なんともMijaらしい。笑
この「FK A Genre」という言葉は今では彼女の代名詞みたいなもので、2015年、2016年には「FK A Genre」ツアーも開催。
ツアーにはMija以外にも多くのアーティストが出演していますが、自分のサポートアクトをしてくれるアーティストを選んだのではなく、普段同じパーティーで一緒になることがなさそうなアーティストを敢えて選出し全員が主役のショーにしたそうです。
「FK A Genre」という考え方は出演するアーティストのジャンルの制約をなくし、好きなようにプレイできるのでアーティストたち自身もそうですが観客もまた予測不可能なプレイを楽しむことができました!
「FK A Genre」といえば、オランダ出身のデュオ、LNY TNZ(ルーニー・チューンズ)も「FVCK GENRES」を掲げていますね!
このように最近ではジャンルやBPM関係なくプレイするアーティストが台頭してきていると感じます。
ファッションデザイナーとしても大活躍!
Mijaは2016年から「Made By Mija」カンパニーを立ち上げ、「Youth Machine」というファッションブランドを展開するなど、音楽活動だけでなくデザイナーとしてもバリバリ活躍しています!
ブロンドや赤、ブルーなど頻繁に髪の色を変えていることからも独創的でオシャレな人なのだと分かります!
ちなみに海の泡のような淡い水色と緑を合わせたような髪色がデフォルトです。笑
過去にアリゾナ州・テンピのTシャツショップで働いていたときに、フォトショップやイラストレーターなどの使い方をマスターし、そこで3年間働いたことで、ファッション系の仕事も続けていきたいと思ったそうです。
中退はしたものの大学でファッションマーチャンダイジングについて学んでいただけに、自分のブランドを作るということは昔からの夢でもあったのでしょう。
そしてファッションにおいてもオンリーワンのものを生み出すことを心がけているそうで、Mijaらしいクールでお洒落な商品ばかりとなっています。
今はTシャツメインで販売していますが、今後は水着やレギンスなど色んなものを取り扱っていくそうです。
「VENTURER(ベンチュラー)」という公式通販サイトから購入できるので、チェックして見て下さい!
ageHaの人気パーティー「WORLD CLASS」に登場!
ULTRA JAPAN 2015やelectrox 2017など何度か日本でプレイしたことのあるMija。
「日本に住みたい!」と語るほど自他ともに認める日本フリークで、来日した際は毎回日本のファッションや文化を大いに楽しんでいます。
そんな彼女が4月21日(金)にageHaを代表するパーティーかつ日本におけるトラップシーンに火をつけた「WORLD CLASS」に登場!
しかも今回はクラブでの開催なので、フェスとはまた違った雰囲気を楽しめるはずです!
日本にTRAPシーンが根付く以前から世界の「今」を体現し、世界で一番トガっていることをやるパーティーとして生まれたこのTRAP/DUB STEPパーティー。
ブレイク前のJAUZ、OOKAYをいち早く招聘。YELLOW CLAWの日本デビューギグも開催。
GTA、KEYS N KRATES、Mightyfools、LOUDPVCK、ADVENTURE CLUBとTRAP/DUB STEPシーンの最重要アーティストを次々に招聘してきた世界基準ワンアンドオンリーのパーティー。
【WORLD CLASS 4.21 Fri. MIJA】
ADMISSIONDOOR : ¥3,500
ageHa Member : ¥2,500
International Coupon :¥3,000 (All Foreign I.D Holders)
STUDENT PASS : 当日料金の半額!!
(1Drink Ticket付き)
Advance Ticket(Fast line)
GA/ 前売りチケット : ¥2,500
iFLYER [ご購入はこちらから/Ticket Available]
http://www.ageha.com/schedule/event.php?id=283866
MIJAのオススメ曲
Mija & Vindata – Better
LA出身のデュオ、Vindata(ヴィンデータ)とのコラボ・ナンバー。
フューチャーベース調のシンセとキュートなヴォーカルサンプルが印象的な1曲となっています!
2人のUltra Miamiでのパフォーマンス風景やLAでのプライベートの様子を収めたPVも見どころです!
Ghastly & Mija – Crank it
アメリカ出身のDJ、Ghastly(ギャストリー)とのコラボで、ラッパーのLil Jon(リル・ジョン)をフィーチャーしたナンバー。
このメンツを見てクレイジーな曲なのは予想できましたが、PV然り想像を超えるブッ飛び具合でした!
いくつものジャンルをブレンドしたハイブリッドなサウンドが魅力で、ドロップのベースハウスの音が気持ち良いです!
ちなみにこのPVはMijaにとっても初のミュージックビデオでもあります!
Mija – Secrets
この曲は、Mijaにとって自身初のソロナンバーでもあります!
Tegan & Saraの“Boyfriend”をサンプリングしており、Mijaワールド全開のドラムンベースとなっています!
PVは2016年のイベントやツアーなどで各国を回ったときのベストな瞬間を集めたそうです!
DJ Snake – Middle (Mija Remix)
フランス出身のDJ Snake(DJ スネーク)のチルアウトな人気ナンバー“Middle”をリミックスしました。
ピッチを上げ、オリジナルバージョンで歌っているBipolar Sunshineのヴォーカルの代わりに大胆にも自身のヴォーカルを入れています!
Major Lazer ft. Wild Belle – b2gether (MIJA REMIX)
Diplo(ディプロ)率いる人気音楽ユニット、Major Lazer(メジャー・レイザー)のナンバーをリミックスしています。
ポップでメロディックなサウンドにピッチを上げたアメリカのバンド、Wild Belle(ワイルド・ベル)のヴォーカルがマッチしています!
A-Trak & Tommy Trash – Lose My Mind (Mija Remix)
カナダ出身のDJ、A-Trak(エートラック)とオーストラリア出身のDJ、Tommy Trash(トミー・トラッシュ)のコラボ・ナンバー。
ヴォーカルチョップを駆使しクールでスタイリッシュなサウンドへと生まれ変わりました!
Massive Attack – Paradise Circus (Mija Remix)
2010年にリリースされたイギリスの音楽グループ、Massive Attack(マッシヴ・アタック)のナンバーをリミックスしています。
もともとオリジナルも独特の雰囲気を持っていますが、こちらのリミックスも神秘的な魅力を持った不思議なサウンドとなっています!
この曲もそうですが、Mijaの取り扱うサウンドの幅広さにはただただ驚くばかりです!
Darren Styles – Come Running (Mija Remix)
イギリスのシンガー兼プロデューサー、Darren Styles(ダレン・スタイルズ)のナンバーをリミックスしています。
Darren Stylesの人気ナンバーにして、ハードコアアンセムでもある“Come Runnning”をリミックスのチョイスに選んだ時点で最高です!
ギターのリフは残し、スローテンポでよりチルアウトなサウンドに仕上げています!
おわりに
いかがでしたか。
Mija(ミーハ)について少しは分かっていただけたでしょうか。
Mijaのようにもっと自分の音楽に自信を持ったフィメールDJが増えて、それが刺激となってさらに多くのフィメールDJたちが活躍できるようなシーンが実現する日も近いかもしれません!
またMijaは4月21日(金)の東京・ageHaだけでなく、4月22日(土)は京都・WORLD、4月23日(日)は愛知・X-HALLに出演するので、是非参加してみて下さい!
コメントを残す