avexが贈る最強ダンスミュージック・コンピシリーズの最新作『EDM BEST 2022 Vol. 2』が2022年4月29日(金)に配信限定にてリリース!
このたび、リリースに当たって、avexのダンスミュージック部門の担当者はじめ、DJ/プロデューサーでオーガナイザーも務めたことのあるReissや、若手クリエイターのTriangle、現場で活躍するDJのRyooya、EDMのコアなファンであるTsubasaによるスペシャルな座談会が実現しました。
コンピ収録曲の推しポイントだったり、今後のダンスミュージックシーンに対する展望などを語っていただいたので、終始賑やかだった座談会の模様をパート①、パート②の2部構成でお届けします!
今回の座談会に参加されたメンバーはこちら。
-まずはそれぞれの自己紹介とダンスミュージックにハマったきっかけを聞かせください。
Reiss:Reissという名前でプロデューサーとして活動しています。Yuheyという名前でコロナ前まではDJをやっていて、海外アーティストの来日公演を大阪で約30公演、出演してきました。「ATG」というチームに所属し、「Protocol Recordings」と契約しているBlindersの来日公演の主催をさせて頂いたので、現場のオーガナイザー目線で語れるかなと思っています。
🔥11/22 AXIS Vol.4 DJ紹介🔥
YUHEY @YUHEYDJ
大阪を拠点に活動。
Jonas Blue, Sigala, Oliver Heldensなどの来日公演やMusic circus, Reveld Nightなどにも出演!昨年は、AnnulusのorganizerとしてBlindersの来日公演も務め上げた。@club_joule pic.twitter.com/SGBLxcPJVQ— Team AXIS (@axis_from_atg) November 17, 2020
Reiss:ダンスミュージックを好きになったきっかけは、K-Popからです。K-PopからEDMを知ったのですが、AfrojackとかTrapとコラボしているHip HopのアーティストからEDMを好きになり、Jungle Terrorに入って最後にBig Roomに行くという、変な入り方をしているんです。
Tsubasa:Tsubasaです。ダンスミュージックにハマったきっかけは、高校生の頃に、ダンスミュージックが好きな野球部の友達から勧められて、そこから徐々に聴いていくうちにハマりました。最初に聴いていたのはTiestoで、Tiestoの“Secrets”がめっちゃ好きで、その楽曲がたまたまHardwellのアルバムの収録曲だったのですが、そこから「このHardwellって誰だろう?」ってなり、色々聴いていてHardwellが好きになりました。
Reiss:今日もそうだけど、Tsubasaはこの前のThomas Goldの来日公演のときもRevealedの服を着て行って、名古屋のファンたちと写真何枚か撮っていってたよね。旗振って。彼はそういうコアファンですね。
やっぱりBelieveええな〜✨
明日からまた1週間頑張りましょう🔥 pic.twitter.com/JkqS47SMZg— tsubasa (@tsubasa_well) April 10, 2022
Ryooya:Ryooyaという名前でDJ活動しています。現場にたくさん出るというよりかは、本格的に活動を始めたのがコロナ禍に入ってからだったので、配信やMixCloudでDJミックスの公開などオンラインを中心に活動をしています。ジャンルはFuture Houseをメインにプレイをしていて、その中でTech Houseだとか、僕の推しのDJが提唱しているTwisted Houseというジャンルを日々広げていこうと宣布しながら活動しています。
New DJ mix live! My Twisted House Mix Vol. 2 with @Dubset and @1001tracklists is out today!
Apple Music Exclusive!
Listen here! https://t.co/aXlvKNgJNP pic.twitter.com/eUxaHSenvw— Laidback Luke (@LaidbackLuke) August 23, 2019
Ryooya:僕も高校時代に友達が聴いていたのがEDMを知ったきっかけです。当時、部活に入っていて整骨院に通っていたんですけど、その時通っていた整骨院のお姉さんが凄いEDMが好きで。
一同:爆笑
Ryooya:「家にCD何枚かあるから聴いてみて!」と言われて、HardwellやSteve Aoki、Zeddだったり、Nicky RomeroやAfrojackだとか…王道DJのアルバムを聴いて、フェスの動画とかも観てそれでどっぷり沼にハマっていきました。
Reiss:そうかあ。まさかの整骨院のお姉さん経由なんだ(笑)どういう経緯でそういう話になったの?
Ryooya:ウォーターベッドで僕が寝転んでいるときに、たまたま流れている音楽がAfrojackの“Ten Feet Tall”で、「あ!これ僕知ってますよ!」ってなって、それで話が盛り上がった感じですね。次来るときにはアルバムをいっぱい用意してくれていました。
Reiss:すごい出会いやなあ(笑)
Triangle:Triangleと申します。僕は音楽プロデュースの活動を軸に最近では現場でDJも出させて頂いたりしているんですけど、音楽制作の方では今はメロディックなProgressive HouseやDance Popを作っています。僕は小学校の頃からHip Hopのダンススクールに6年間通っていまして、そこのダンススクールの別の教室で、LMFAOやChris Brownといった全盛期と言われたダンスミュージックで踊っているクラスがあって、そのクラスとの合同発表会でエレクトロミュージックを知って掘り下げるようになりました。
[リリース告知]
6月10にEP「Back To Melodic」をリリースします!🙌
メロディックな楽曲にフォーカスした3曲を厳選しました!
僕自身半年ぶりのリリースとなり、とても興奮しております!🔥
ぜひ皆さん気に入って頂けると幸いです🥰✨ pic.twitter.com/CR9G5NTbkD— Triangle (@_TriangleMusic_) May 27, 2022
Triangle:音楽制作を始めたきっかけは、もともと6歳頃からクラッシックピアノを習っていまして、そこのピアノスクールでは毎週、簡易的に譜面に書いてきてねという作曲の宿題を課されるんですけど、その当時ピアノだけで作曲するというのがすごく難しくて。頭の中では「ピアノ以外の楽器も使えると作曲できるのになぁ」という想いがずっとあって、その中でAviciiのことを知って、AviciiがFL Studioを使っているというのをネット記事で読んで、「これならピアノ以外の音も出せる!」となり、自分自身で曲作りを始めた形になります。
-今回のダンス・コンピを聴いて感じたことなどを教えてください。
Tsubasa:Revealedは本レーベルとRadar、サブレーベルで「Gemstone Records」というレーベルを持っていますね。
Ryooya:Radarはほんとに色んな楽曲が出ているよね。
Tsubasa:そうですね。結構コアと言うか。若手や新人アーティストも多く発掘しているイメージはありますね。Fancy Flossとか。
Ryooya:Smash The Houseのサブレーベル「Generation Smash」と同じような感じだね。
Tsubasa:一曲目の“In My Heart”は、正直コンピに入るならRevealedの本チャンの方のアーティストが入るのかなって思ってたんですけど、まさかRadarから出ているのを入れるっていうのが珍しいですよね。
Reiss:こうやってコンピで、ちゃんと最新曲で熱意を持って選んでくれてたらファンとしても嬉しいよね。
Triangle:ファンとしても嬉しいし、Radarってインディペンデントなアーティストがデモを送ってリリースできるというレーベルだと思うんですけど、それがこうやって日本のメジャーレーベルの中で大々的にリリースできるという所が僕たちのようなプロデューサーとしても凄く嬉しいことだと思いますね。
Ryooya:このコンピを組んだ人は「分かってる人が組んだんだな」というのがDJしている身として感じました。Radarの方まで掘っている人って、結構ダンスミュージックを聴いてる人じゃないといないと思うんですよ。普通サブレーベルまで目を付けないんじゃないかなって思っていました。
Reiss:Triangleはプロデューサー目線からの視点として何かあった?
Triangle:そうですね、1曲目の“In My Heart”のエモーショナルな雰囲気というか、ザ・美メロプログレみたいな感じを出していて。プロデューサのコアな話になるんですけど、この曲もイントロから、ドロップにかけて、楽曲のキーの音をパッドの壮大な感じでずっと出し続けているので、これがエモーショナルな雰囲気を出しているのかな、というプロデューサー側からしたら気づきポイントではあります。曲の最初の数秒間、パッドのリバースというか、幻想的な雰囲気から始まるので、余韻があると思うんですけど、イントロからドロップまでの一連を味わっていただきたいなぁというのは思いましたね。
Ryooya:でも、めっちゃメインストリームというか、ちょっとコア路線な、やはり名義を変えているだけあって路線も変えてきてるなという印象はありました。あと年代の移り変わりみたいなものも感じました。
Reiss:Progressive HouseとかTranceといった楽曲って箱に行ってみての世界観、フェスとかで発散される体験型っていうのでめちゃくちゃ映えて、音の広がり方とか凄く楽しいと思うんでうすよ。ただ今の若い世代はコロナ禍で聴いているというのもあって、どうしてもストリーミング映えする意外性を求めちゃうところがあると思います。そういうのが今の若い層とクラブに通っていた層で捉え方が違うのかなというのはありますね。
-コロナ禍に入ってから箱映えする曲より、ストリーミング映えのする曲を聴くことが多くなったという実感はありますか?
一同:ありますね〜。
Ryooya:エナジー的にも少しBPMの下げた楽曲を聴くことも多くなりましたね。Martin Garrixとか特にそうだと思いますが、コロナ禍ではフェス向けの楽曲のリリースを控えていたというところがやはりあって、結局レーベルのリリースとかでもフェスでは使わないような楽曲のリリースがどうしても多くなっていたので。コロナが落ち着いてきて、先月なんかはMartinも週に2曲とかのペースでフェス向けの楽曲をリリースしてましたよね。
Reiss:今後またフェスが戻ってきたら、また好きなジャンルというのも変わって来ると思うんですよね。やっぱり聴かれ方によると思いますね。
Triangle:日常生活の中で消費できるダンスミュージックというのがコロナ禍では需要があったのかなと感じます。
Reiss:それはめちゃめちゃ良いと思っていて、僕Piano HouseのDJなんですけど、“So Much Love”というNicky RomeroとAlmeroの曲が入っていて嬉しかったんですよ。
Reiss:Big Roomを聴いてくれた人も気に入ってくれたら嬉しいなというのがあって。Nicky Romeroは色んなジャンルを作っているから、そういう所で「このジャンルってなんだろ?」と似たような楽曲を掘って頂けたら僕たちが好きなPiano Houseも広がると思うし、そこがこのコンピに入っていてめちゃめちゃ嬉しかったですね。あと、Big Roomの中でSpeed HouseとかHardstyleも入れてくださっていると思うんですけど、そこの流れが良かったよね。Big RoomからHardstyleってとっつきやすいというか、パターン化させやすいですし。
Ryooya:最初はBig Room / Progressive Houseから入って、ちょっとお洒落なHouseを挟んでみたいな。後半はBPMが早くなっていってみたいな、ほんとにフェス感がありました。
Triangle:それはみんな言ってたよね。結構通しで聴いていただきたいというか。今回のコンピはコンセプト・アルバム的な一面も持っていると思いました。
-コンピに選んだ曲の基準や、曲順のこだわりなども聞かせていただけますか?
担当者:今回の18曲を決めるためにそれ以上の曲を探すんですけど、もちろん入れられない曲もいっぱいあって、18曲がこれだなっていうのが決まってから並び順を決めて。確かに並び順的に真ん中はHouseだなというのが、どうしても今回NickyがめちゃめちゃHouseだったので、おとなしめな曲”Ready Or Not”とか良い曲なんだけど、この辺はうまく繋いでいきたかったし、けどこれを単体で聴いたときって多分1曲目〜3曲目の良さで離脱するかしないかが決まるなと思っていて、だから冒頭はやっぱり分かりやすいのを入れましたね。
Reiss:通しで聴いたときにこの順番で入っているのがめっちゃ良いわと思って。“So Much Love”で一回落ち着くけど、”Groove On”で結構戻ってくるというか、その曲を目立たせるために緩急をつけたりもあって、めっちゃテンション上がったんですよ。そこからの”Ready Or Not”がこのコンピの中で良い働きをしている。だからこそより一層”Happy Revolution”がよく聴こえるんですよ。“Ready Or Not”を聴いたときにフロアが見えたんですよ。そこからの“Happy Revolution”ですよね、このシンセバシバシな感じ(笑)
Ryooya:コロナ禍に、David GuettaがMORTENとFuture Raveを作り、そこからこういうジャンルが一気に出てきたと思うんですけど、今はかなり広がって、ダンスミュージックを聴いたことがある人はみんなFuture Raveを一度は聴いたことあるというレベルで。やっぱりこういった楽曲がコンピに一つでも入っているとFuture Raveを知らなかった人にも知ってもらうきっかけになると思うんですよ。
Reiss:Dada LifeはEDM全盛期にめちゃめちゃ良い曲出してて、プロデューサー目線でいうと曲のビルドアップを作るプラグイン「Endless Smile」があるんですけど、ノブを回すとキャラクターが笑っていくんですよ(笑)
Triangle:「Sausage Fattener」もありますよね(笑)音圧をあげるプラグインなんですけど、ノブを回すとソーセージ君が怒り出すんですよ(笑)
担当者:めちゃめちゃ面白いプラグイン作ってるじゃないですか(笑)
Reiss:曲作ったことない人でもそれだけ見て欲しいもんね(笑)
Triangle:そんなDada Lifeが作った今回の“Happy Revolution”はこのコンピをグッと引き立てていますよね。
-その他、みんなに聴いて欲しい推し曲や意外だった選曲はありましたか?
Reiss:その後の曲でいうと、Mike BondというアーティストはたしかRevealedからも出していたよね?
Tsubasa:何曲か出していましたね。
Reiss:で、このSanJinとの組み合わせでRevealedから出してる“Jump Up”があるんですけど、その組み合わせで今回、Speed Houseを作っていて、これも良いなって思いました。EDMを知らない人とかBig Roomしか聴いたことがなかった人たちにも一回Speed Houseを聴いて欲しいなと思います。
Reiss:そうそう、最初聴いたときはビックリしました。もう一人のLLLLNNNNは知らなかったんですけど、また新たな覆面アーティストが出てきましたよね。それと、Cuebrickの“By Your Side”も良かったですね。
Tsubasa:Cuebrickが2019年かな、Manseとコラボしたあれは箱でも鳴ってたなぁ。
Reiss:Cuebrickって色んなジャンル作るんですけど、“United”っていう曲をめちゃめちゃ聴いてて、僕Cuebrick好きで、このアルバムにも入ってるんだぁって思いましたね(笑)
Reiss:コンピ14曲目のDimitri Vegas & Like Mikeがリメイクした“Cafe del Mar”も良いよね。Vini Viciって日本のシーンでもめちゃくちゃ人気だし。
Ryooya:前のバージョンがありますよね。2016年のDimitri Vegas & Like MikeがEditしたやつ。あれはザ・ビックルームだったんですけど、これはなんか今どきに変えてきたな、みたいな。
Reiss:戻りますが、コンピ5曲目のMarc Benjaminについても言っていいですか?(笑)“Edge Of Paradise”のボーカルがまず良いんですよ。
Triangle:ボーカルも良いですし、一般的な Progressive Houseのシンセとか、ピアノの音は刻むんですけど、この人の曲に関しては、ピアノをドロップに長く入れるのが特徴的で、凄く落ち着いているなっていうのを感じましたね。
Reiss:Marc Benjaminは色んな曲作るじゃないですか、どの曲もストリーミングで聴きやすいですよね。
-こうやってストリーミングで好きな曲や新たなジャンルに出会う機会は増えましたよね。
Triangle:今回のコンピって、結構色んなジャンルが入ってるんですけど、このコロナ禍でジャンルが細分化されたじゃないですか、リスニング向けの曲にしても、実験的な事がされて、好きなジャンルを語る上での「認識の共有」っていうのはジャンル付けは今後とも必要だと思うのですが、聴くことに対しては、良い曲そのものが評価されていく時代になっているなぁと感じましたね。
Reiss:昔のDJの価値って、レコードをまず探すのが大変で、みんな絶対知らないけど、それを聴きに行く楽しみ方があったんですけど、今の僕たちはYouTubeから始まって、この曲聴きたいから行ってみよう、っていう流れがすごくあるんですよ。
Tsubasa:知ってる曲を生で聴きに行きたいという。
Reiss:そうそう。そういう入りをしている人が多くて、このコンピの中にアンセムだけが入っていたとしても良い効果を出せないと思う。すごいコアなジャンルまで網羅されていて、良い流れだなと感じました。
今後のダンスミュージックシーンへの展望など、ダンスミュージック全般に関する話は次のパート②に続きます!
https://avex.lnk.to/EDMBEST2022-vol2PR
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発売日 2022年4月29日(金)
形態:配信限定コンピ (全18曲収録)
アーティスト:V.A.
タイトル:『EDM BEST 2022 vol.2』
価格:1,833円
レーベル:avex EDM
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◆『EDM BEST 2022 vol.2』<全18曲収録>
<トラックリスト>
1. Fablers, ATREOUS & Darking On feat. Robbie Hutton – In My Heart
2. Jeffrey Sutorius – Younger
3. Cuebrick/Melody Mane – By Your Side
4. Kosling ft. Robbie Rosen – Lonely Days
5. Marc Benjamin x ZANA – Edge Of Paradise
6. Nicky Romero & Almero – So Much Love
7. Mantrastic & Rechler – Groove On
8. Roc Dubloc & Gid Sedgwick – Ready Or Not
9. Dada Life – Happy Revolution
10. Sonic One – Ring the Alarm (KYANU Remix)
11. LLLLNNNN/Henry Fong – Underground (feat. Henry Fong)
12. Mike Bond x SanJin – Beijing
13. Nick Havsen x AKI-HIRO & ALEJANDRO – Bigroom is Back
14. Dimitri Vegas & Like Mike x Vini Vici x MATTN – Cafe del Mar
15. NIVIRO – New World
16. Meikle – Hold Me Down
17. Severman, Hunter Grant & Arvenius – Fight The Good Fight
18. Galactixx – Feel Alive
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