Skrillexが2010年にリリースした“Scary Monsters And Nice Sprites”が、一般にヤブカとも呼ばれるヤブカ属の吸血性のカの1種、ネッタイシマカの交尾成功率を下げるということが最新の研究結果で明らかになりました!
本日が4月1日なだけに、エイプリルフールネタかと思われるようなタイトルですが、これが本当の話なのです。
ネッタイシマカ含め、蚊のメスは自分の羽音(モスキート音)を使ってオスを引き寄せ、オスは触覚や全身の毛によってその音を聞き分けて交尾をすることが分かっていますが、音楽が蚊にどんな行動影響を与えるかという実験結果がなかったため、Skrillexの“Scary Monsters And Nice Sprites”を使ってエレクトロニックミュージックがネッタイシマカの採餌行動や生殖行為にどのような影響を及ぼすか調査したそうです。
その調査結果が「Acta Tropica」という感染症について書かれた国際学術誌に掲載されたのですが、なんと“Scary Monsters And Nice Sprites”のようなダブステップが持つ低周波振動が、ネッタイシマカの血液の供給を減らし、生殖行為をも妨害するというのです。
実験は、成熟した蚊をそれぞれ音楽がある環境と音楽ない環境に放ち、血液供給量や生殖行為のパターンなどを比較したそうですが、音楽のない環境にいたネッタイシマカのメスは音楽のある環境にいたメスよりも断然早くターゲットの血を吸うために活動を開始し、また音楽をかけることでネッタイシマカの血液供給量が低くなるだけでなく、音楽のある環境にいたネッタイシマカは音楽のない環境にいたネッタイシマカに比べて交尾回数がはるかに低かったとことまで分かりました。
低周波騒音は同種間で発せられるシグナルの認知を妨害する作用があるそうで、ダブステップのようなエレクトロニックミュージックはネッタイシマカの聴覚感度や媒介能までも下げると結論付けられています。
ネッタイシマカは吸血する際の唾液で、黄熱・デング熱・ジカ熱などの感染症を媒介することでも知られていますが、今回の研究結果をもとに今後エレクトロニックミュージックを使った個人防護や抑制措置が取れるのではないかと期待がかかっています。
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