音楽プロデューサーにボーカリスト、ラッパー、DJ、ソングライター、活動家、コミュニティイベントの主催までこなし、”ダンスミュージック界のカメレオン” との異名まで持つ Chippy Nonstop が、3 月 1 日(金)にZEROTOKYO に出演することが決定しました!
さらに、翌日、3 月 2 日(土)は ZEROTOKYO に Nina Kraviz の出演も決まっていますが、どちらも世界中で絶大な人気を誇るアーティストですので、記事でしっかり予習して両日ともに参加することを強くオススメします。
目次
Major LazerともコラボしたChippy Nonstop
Chippy Nonstop はインド系の血筋ですが、ドバイで生まれ、ザンビア共和国で育ち、カナダで市民権を持ち、現在はトロントを拠点に活動しています。
父親は紅茶で有名なリプトンで働いており、母親が高校のエアロビクス/ダンスの先生で、いつも授業に参加してダンスを覚えていたそうで、今でも踊るのが得意なのはそのためでしょう。
アフリカや中東に住んだときに様々な異なる音楽から多大なインスピレーションを受け、それらをテクノ側に磨き上げたり、ヒンディー語で歌うプロジェクトを実行したこともあるのですが、彼女が作るサウンドと音楽スタイルからはグローバルな影響が伝わってきます。
ポスト・クランクラッパーとして名をあげたり、 DJ したり作曲したり数々のベントを主催したりと、人々を幸せにし、同時に自分の幸せも満たすために、好きなこと、やりたいことは何でもするクリエイティブなアーティスト、それが Chippy Nonstop です。
今ではツアーやイベントで世界中を旅し、世界最高峰のテクノクラブ Berghain 出演歴もありますが、ダンスフロアを揺さぶるような大胆なパフォーマンスとユニークな音楽で常にエネルギーをもたらしています。
Major Lazer が 2013 年に発表したアルバム『Free the Universe』に収録された “Wind Up” で共演しているため、その名を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。(クレジットの問題で一悶着あったそうですが。)
このステージネームは自分で付けたのではなく、昔よく Chippy(ポテトチップスの略)を食べていたことから友人から Chippy と呼ばれており、慌ただしくノンストップで食べていたことから「Chippy is non-stop!」とよく言われていたことから、いつしかステージネームとなったそうです。
音楽活動をスタートする前はジャーナリストとして働いたり、アートやグラフィックにも興味を持ち、ベイエリアの美術学校に通っていたこともある Chippy Nonstop ですが、LA で ZAKMATIK という DJ のためにダンスをするようになったのがキャリアの始まりで、T Tauri TrapHouse と呼ばれるウェブサイトも運営していたところ、M.I.A のダンサーと繋がり、M.I.A 本人とも一緒に働いたことがあります。
また、Chippy Nonstop がステージで踊る様子を見た Mad Decent の A&Rである Paul Devro から「君は存在感がある!ラップもしてみないか?」と声を掛けられ、 Mad Decent のスタジオで一緒に曲を録音することになったのです。
ラッパーとして活躍していた時代はヒップホップ、トラップ、EDM を融合させたサウンドがメインでしたが、その頃からビートを作ったり曲を書いたり、プロデューサーとミキシングのプロセスでアイデアを出し合ったりと曲制作の面に深く関わっており、G-Eazy や The Pack といったヒップホップアーティストたちとも共演。
その後は、Ableton と MIDI キーボード、USB マイクを使ってオリジナル作品の制作に力を入れるようになり、2021 年には Wet Trax 経由でデビュー・アルバム『Chippy Nonstop & dj genderfluid』もリリースしました!
デビュー・アルバム『Chippy Nonstop & dj genderfluid』では、90 年代のパーティーミュージックの影響を受けつつも、ポップやアシッド、ハード・テクノ、トランス、ハッピー・ハードコア、ドラムンベース、ジャングル、さらにはエレクトロクラッシュに至るまで、さまざまなサウンドを組み合わせた実験的アルバムとして各方面から賞賛されました。
ハイになったり時にはリラックスしたりと、まるで夜のアンダーグラウンドパーティーやレイヴのアウトドアステージで得られるようなすべての感情を伝えたかったとのことで、”Let’s Get Messy For The Drama” や “Why Did You Block Me?” などのリードシングルを聴いても分かるように、新たな消費者たちに次世代サウンドを提示しています。
Boiler RoomやHÖRにも出演!
今や LSDXOXO, HAAi, Mall Grab などのダンスミュージック界の重鎮と並んでトップの座に君臨してる Chippy Nonstop。
2015 年にビザの期限切れを理由に居住していたアメリカから入国禁止を言い渡され、カナダに強制送還されてからは、ライブパフォーマンスよりも DJ 活動に軸足を置き始めました。
ファンク、レゲトン、ボリウッド、ハウスなどにまたがる多彩なスタイルと刺激的なプレイで、ダンスフロアを熱狂させていますが、パンデミックの間、ハードなサウンドを求めてあらゆる種類の音楽を聴き漁っていたときにテクノの奥深さに魅了され、現在のテクノを基軸に他のジャンルも取り入れたアップテンポなスタイルを確率させたのです。
アーティストなら誰しも憧れる Boiler Room や The Lab LDN, DJ Mag HQ, ベルリンの配信型ラジオステーション HÖR など世界各国の有名プラットフォームに度々出演しては、毎回、卓越した DJ スキルを披露しています。
ちなみに、Chippy Nonstop はリミックスにはなりますが自身のセットで Skrillex の楽曲をプレイすることもあり、Skrillex 本人からも SNSでフォローされています!
LGBTQ +コミュニティのためのワークショップを主催
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Chippy Nonstop はクラブミュージック界のクィアの先駆者でもあり、女性とLGBTQ+コミュニティのためにキュレーションされた Intersessions と呼ばれるコレクティブ/ワークショップを立ち上げており、新しい音楽関連の取り組みに取り組んでいます。
バンクーバーで 3 人の友人とともに「音楽におけるジェンダー格差に対処する健全なイニシアチブ」を掲げて 2016 年にスタートしたのが始まりですが、活動の幅はアメリカやヨーロッパ全土にまで広がり、今ではその人気から大規模なファンコミュニティが形成され、 VANS や Beatport などの企業と協力したワークショップも開催。
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自分のようなアーティストのためのスペースが非常に不足していることに気づき、男性優位の DJ ビジネスにおけるこれまでの自身の経験に触発され、クラブシーンで活動する有色人種の女性として、自分のような人々にとって業界をより安全で、アクセスしやすく、楽しいものにすることを目標に LGBTQ +コミュニティのための包括的なパーティーを組織したり、DJ、ボーカルの録音、音楽の制作方法などのスキルを共有するセッションとして機能するワークショップを開催しています。
また、トロントのアーティスト Karim Olen Ash らと共に毎度一風変わったテーマのパーティー PEP RALLY も開催するなど、ジェンダー平等の音楽シーンを目指すとともに、音楽におけるバランスのとれた表現に努めています。
Chippy Nonstopの初来日が決定!
3 月 1 日(金)、新宿歌舞伎町の人気クラブ ZEROTOKYO に Chippy Nonstop が出演、初来日を果たします!
音楽に対する情熱は計り知れず、実力一本で現在の地位まで上り詰めた Chippy Nonstop の記念すべき初来日パフォーマンスを目撃してください。
2024.3.1(金) CHIPPY NONSTOP
OPEN 23:00
HP:https://zerotokyo.jp/event/chippy-nonstop0301/
DOOR:¥3,500- FASTPASS:¥2,500-
B4 Z HALL
CHIPPY NONSTOP
B2 R BAR
〈HOUSE / DISCO〉
KiRK / marina / hanepon
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