2017年4月の「Tokyo Massive Style」の1周年イベントで初来日を果たしたオランダ出身のデュオ、LNY TNZ。
今回「Tokyo Massive Style」さんご協力のもと、LNY TNZ本人たちにインタビューを行い、音楽面やコンセプト、「Barong Family」との関わり、日本の音楽シーン等について話していただいたのでその内容を紹介したいと思います!
目次
- 1 LNY TNZとは
- 2 LNY TNZにインタビュー!
- 3 LBY TNZのオススメ曲
- 3.1 LNY TNZ x Ruthless – Move Over
- 3.2 LNY TNZ – Secrets ft. Catali
- 3.3 LNY TNZ x Ruthless x The Kemist – Rebels Of A Nation
- 3.4 LNY TNZ – We Go Up
- 3.5 Cesqeaux & LNY TNZ – Shake It
- 3.6 LNY TNZ & The Galaxy – Geisha
- 3.7 LNY TNZ – After Midnight ft. Laurell & Mann
- 3.8 LNY TNZ & Dirtcaps – Runaway ft. LePrince
- 3.9 LNY TNZ – Cranked ft. DJ Paul K.O.M.
- 3.10 LNY TNZ – We Go Up (Da Tweekaz Remix)
- 4 おわりに
LNY TNZとは
LNY TNZ(ルーニー・チューンズ)とは、Mitchell VreeswijkとJan Stadhoudersによるオランダ出身のDJ/プロデューサーデュオ。
過去にMNNでも紹介記事を書いているのでこちらも参考にしてみて下さい。
クレイジーでどこか間抜けで斬新な(Looney) 曲(Tunes)を作ることを目標にステージネームを「LNY TNZ」とした彼らは、ジャンルの境界線など一切気にしない「FVCK GENRES」というコンセプトを掲げています。
2004年にデュオを結成した2人はそのモットーに従い、ハードスタイルやトラップ、エレクトロハウス、フューチャーベースなどあらゆるジャンルの曲やそれらをブレンドした斬新な曲を多数生み出してきました。
そんな彼らの独自の音に魅せられたアーティストは多く、Yellow Clawからもサポートされ彼らのレーベル「Barong Family」と契約。
Yellow Clawや「Barong Family」のメンバーたちともコラボし、現在「Be yourself」や「Spinnin’ Records」、さらにHardwellのレーベル「Revealed Recordings」からもオリジナル曲やリミックスをリリースしています。
Yellow Claw, Diplo & LNY TNZ
価格: 250円posted with sticky on 2018.10.25
2018年のEDC Las VegasやEDC Mexico, Dreamfields Festivalにも出演したLNY TNZは、先日のAmsterdam Dance Event(ADE)では、自身がホストを務めるイベント「FVCK GENRES」をClub NYXで開催。
CesqeauzやMike Cervello, The Galaxyといった「Barong Family」のレーベルメイトからDa TweekazやRuthless, Warfaceといったハードスタイル/ハードダンス系のアーティストまで出演し、チケットは早々に売り切れ大盛況のうちに終わりました!
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THANKS FOR A SOLD OUT #FVCKGENRES ADE EDITION! A NEW TRADITION HAS BORN? 🇳🇱🇩🇪🇨🇿🇮🇩🇯🇵🇳🇴🇹🇭🇮🇹
今週末からオーストラリアツアーをスタートする彼らですが、2018年10月26日(金)にはオランダ出身のプロデューサー/ソングライター、XerxesBakkerをフィーチャリングしたフューチャーベースの新曲“Anyway”をリリースするので、こちらもぜひチェックしてみて下さい!
.@LNYTNZ worked together with the talented @xerxesbakker on the upcoming ‘Anyway’ pic.twitter.com/VFLod6RzZZ
— Spinnin’ Records (@SpinninRecords) 2018年10月25日
LNY TNZにインタビュー!
Q1: お互いが16歳の時に出会って、デュオを結成されていますが、ユニットとして長く活動を続けていける秘訣はありますか?
Mitchell(以降M): 時間が経つのは本当に早いよね。特に楽しい時間は。それが一番の秘訣かもしれないけど(笑)、確かに言われてみれば長いことこのシーンにはいるけれど、一緒に音楽を作れて、ビジネスパートナとしても信頼してる。そしてなにより、一緒に色々な世界を見て回っていて楽しい、そんなところかな。
Jan(以降J): そうだね。音楽に対しての情熱が共有出来てるし、共通の友人も多かったり、初めは趣味としてスタートしたものが、今はビジネスとしても成立している。だからこそ、俺たちはプロフェッショナルでなければならない、二人ともそう思っているし、そういう事が共有出来ているのも大きいかもね。
Q2: オーガナイザー「TOKYO MASSIVE STYLE」のレーベルコンセプトもHardstyle, Trap, Hardcore等ハードなダンスミュージックをジャンルレスで楽しんでもらいたいという思いからスタートしています。「FVCK GENRES」というコンセプトを掲げてジャンルの壁を壊す、独自の活動を続けていますが、ジャンルレスとして活動していくなかで、良かったこと、難しかったことはなんですか?
M: 言ってくれたように、「FVCK GENRES」ムーブメントとは、スタイルとかジャンルといったしばりをなくそうというもので、俺たちは色々な音楽をプレイしたいと思っているし、それは俺たちのステージを観たら一目瞭然だと思う。とにかく力強さと良いバイブスがあれば、どんな音楽だっていいというか。ジャンレスとして良かった点はもちろん、自分のステージでどんなジャンルの音楽でもかけられるということ。楽曲に俺たちの求めるエネルギーさえあれば、新しい曲だろうが、実験的なものだろうが、なんでもプレイ出来る環境だね。
J: 難しかったことというか、悪いことというか、強いて言えばなんだけど、“Set You Free”へのリアクションとかになるのかな。Youtubeのコメントでは、「すごいいい曲だけど、もっとHardstyleっぽいもの聴きたいな」とかも結構言われてて、実際問題、熱烈なHardstyleファンの中にはそれだけを好き人たちもたくさんいて、そういう人からすると、もっとHardstyleな曲を作ってくれよ、ってことなんだろうね。でも俺たちは、Hardstyleのみのアーティストじゃないし、Trapだけでもない、Future Bassだけでもない。それらを混ぜて新しいものを生み出そうとしているのが俺たちだから、苦労している点と言えば、そういうあたりかな。
Q3: 2016年にリリースしたEP『FVCK GENRES』では4曲それぞれ異なるボーカリストをフューチャリングに向かえています。それぞれのセレクトした理由について教えてもらっても良いでしょうか?
J: 俺たちの楽曲の作り方は大体の場合、まず何人かのアーティストだったりシンガーソングライターに出来上がったトラックを送る。で、返ってきたものの中から一番ピンとくるものを選ぶ、という手法で曲を作ることが多いんだ。あまり有名とか無名とかは関係なくて、一番重視しているのはどれが一番力強いか、という点に尽きるね。それがなければ、いくら有名なアーティストがやってくれても、いい曲にならない。それが俺たちの信念だからさ。例えば、EP『FVCK GENRES』の1曲目をお願いしたイタリアのDave Revan。送られてきた音源を聴いた瞬間にガツンときたというか。4曲ともそういう理由でボーカルを選んでるよ。簡単に言うと、俺たちを驚かせてくれた採用だね。
Q4: 2017年5月にリリースした”Set You Free”は、今までの作品に比べてキックの音色やメロディに優しさがあると思うのですが、この楽曲のコンセプトはなんでしょうか?
M: “Set You Free”とその前の“Burn It Down”は、より大衆向けに作っていると言ってもいいかもね。俺たちにとってもそれは挑戦だったんだけど、Hardstyleは中々ラジオでオンエアされづらい状況の中で、ラジオライクな楽曲を作って、より多くの人に知ってもらおうという狙いがあったんだ。そして、実際ラジオでかかった時に、Hard Dance Musicがどう受け取られるか、という実験的な意味も込められてる。キックは固過ぎなかったか、とか、曲の雰囲気はちゃんと受け入れられたか、というのをみてみたかったんだ。ここまでのところ、“Set You Free”と“Burn It Down”は、Spotifyでクールなリミックスも発見できるし、結果は上々だと思ってるよ。
Q5: LNY TNZの作品は「Be yourself」、「Barong Family」など複数のレーベルからリリースされていますが、それぞれリリースの際に使い分ける基準はありますか?
J: それは曲だね。「Barong Family」は、ある意味偏ったマーケットに強いレーベルだと思うから、そういう曲のときはお願いするし、“Set You Free”とか“Burn It Down”みたいに「拡げたい」という意志を持って作った曲たちは、よりラジオやコマーシャルに強い「Be yourself」にお願いしたんだよ。
Q6: 「Barong Family」というレーベルメイトとしてだけでなく、Yellow Clawと以前から作品を作っていますね。彼らと一緒に作品を作ったり、同レーベルに所属したり、活動を共にした理由はなんでしょうか?
M: Yellow Clawとは、音楽に関してヴィジョンを共有出来てるからだと思う。CesqeauxとかMike Cervelloもそうだけど、みんな同じような問題を抱えながらも、新しいサウンドを求めて実験的なことにも挑戦していく。そういう人種だから一緒に頑張れるというか。新しいものを求めていない保守的なレーベルも多い中で、「Barong Family」のような新しい音にチャレンジしていくレーベルと仕事が出来ることはとても喜ばしいし、その結果、それを求める人たちに評価されてBarong Familyが今とても人気があるのは嬉しい限りだね。
Q8: EDC Vegasをはじめ世界の様々なフェスに出演されて、多くの熱狂的なライブを経験されていると思います。その中で日本のオーディエンスの反応はいかがでしたか?
J: 初めて日本に来たから、どんなものになるか全く予想も出来ていなかったんだ。実際にクラブに入ってみると、フラッグや俺たちのTシャツを着て出迎えてくれて、最高の気分だったよ。Mike CervelloのTwitterやInstagramで日本の写真は見たことがあったから、たくさんファンはいるんだろうな、と思っていた部分もあるけど、それが実感できたというか。公演も満員御礼だったし、来てくれた皆にとにかく感謝の気持ちしかないよ。
M: そして、会場全体のエネルギーはヤバかったね。確かにEDC Vegasをはじめ、色々なフェスを経験してきたけど、それらの大きい会場と同じくらいのエネルギーを感じることが出来たよ。会場はフェスに比べると小さかったけどね。本当に素晴らしいことだと思うし、それが俺たちの目指しているというか、やりたいことだからとても満足しているよ。次の日本公演が楽しみで仕方ないね!
J:日本のファンは、ハードな楽しみ方をわかってるね!
Q9: 日本ではULTRA JAPANが3日間で10万人以上を動員し、EDCも開催されます。しかしながら、ダンスミュージックシーンはまだまだ発展途上で、メインストリームのEDMしか聞かれていない現状です。オランダをはじめ、オーストラリアやチリではHardstyleがとても人気があり、LNY TNZもベルギーのSummer Festivalでは自分達のステージを持っていましたよね?ハードなダンスミュージックがポピュラーになるにはどうしたら良いか教えてもらえますか?
J: LNY TNZの音楽を聴くことかな!(笑) Hardstyleをもっといろんな人に聴いてもらうために、俺たちはより聴きやすい曲も作ってもいるから、俺たちの音楽をチェックしていれば、みんなハードなダンスミュージック好きになるさ。
M: 今君たちがやっている試みを続けることだね。「Barong Family」のアーティストや、クロスオーバーなやつらを日本に呼び続けるのが良いと思う。俺たちはもちろんのこと、Yellow Claw、CesqeauxやKayzoなど、Hardなサウンドの要素を持っているアーティスト達をね。そうすれば来年のULTRAには、FVCK GENRESステージとか、LNY TNZステージが出来てるかもしれないよ?
Q10: 最後に今後のLNY TNZの活動について教えてください。そして日本のファンに一言お願いします!
M: とにかくたくさん曲をリリースしようと思ってるよ。新しいツアーも控えているし、やる事は山積みだけど、出来るだけ曲をリリースしたいと思っている。日本のファンは本当にクレイジーだから、出来るだけ早く戻ってこれるといいな。俺たちを呼んでくれてありがとう。
J: ARIGATO!!
LBY TNZのオススメ曲
前回書いたLMY TNZの紹介記事以降にリリースされた彼らの代表曲を幾つかピックアップしたのでチェックしてみて下さい!
LNY TNZ x Ruthless – Move Over
LNY TNZ – Secrets ft. Catali
LNY TNZ x Ruthless x The Kemist – Rebels Of A Nation
LNY TNZ – We Go Up
Cesqeaux & LNY TNZ – Shake It
https://www.youtube.com/watch?v=6AlMI2EIZj0
LNY TNZ & The Galaxy – Geisha
LNY TNZ – After Midnight ft. Laurell & Mann
LNY TNZ & Dirtcaps – Runaway ft. LePrince
LNY TNZ – Cranked ft. DJ Paul K.O.M.
LNY TNZ – We Go Up (Da Tweekaz Remix)
おわりに
いかがでしたか。
ハードスタイルが好きな人や「Barong Fmily」が好きな人はLNY TNZのことを知っていると思いますが、普段ハードなサウンドにあまり馴染みがない方もLNY TNZの曲をきっかけに興味を持ってくれたら彼らの狙い通りですね!
2017年の来日時からさらに知名度も実力も上げていますので、また近く来日公演を行ってくれるのを楽しみにしています!
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