タイトルの通り、2018年のUMFでSwedish House Mafiaが彼らの曲を複数かけたことでも話題になりましたが、今回Magnificenceについて紹介します。
AxwellやMartin Garrix, Hardwell, Nicky Romeroなどの人気レーベルからも曲を出している今注目のアーティストです!
目次
- 1 Magnificenceとは
- 2 Magnificence先生からのアドバイス!
- 3 Magnificenceのオススメ曲
- 3.1 Magnificence – Cobra
- 3.2 Magnificence & Steff da Campo – Out Of My Mind
- 3.3 Magnificence – Closer
- 3.4 Thomas Newson & Magnificence – Blizzard
- 3.5 Thomas Newson & Magnificence feat. Alex Joseph – Tonight
- 3.6 Magnificence & Venomenal feat. Emelie Cyréus – With You
- 3.7 Matisse & Sadko feat. Swedish Red Elephant – Mystery (Magnificence Remix)
- 3.8 Zedd, Elley Duhé – Happy Now (Magnificence Remix)
- 3.9 Sunnery James & Ryan Marciano, Bruno Martini feat. Mayra – Savages (Magnificence Remix)
- 4 おわりに
Magnificenceとは
Magnificenceとは、Maurice van der MolenとRobin Klaverからなるオランダ出身のDJ/プロデューサーデュオ。
オランダ北部の都市レーワルデンで生まれ育った2人は2011年に同じ大学で出会いましたが、当時、2人とも学校の先生になることを目指していました。
Mauriceは17歳のときから、Robinは14,15歳のときからDJをしていたこともあり意気投合してすぐに親友になり、在学中に音楽を作る楽しさに目覚め、プロのDJ/プロデューサーになることを決意します。
TDF(The Dance Factory)というオランダ北部の人気クラブで約3年半レジデントDJを務めたMagnificenceは、Spinnin’ Recordsと契約したタイミングでインターナショナルに活動していくことを決意してレジデントを降り、インドや中国でのツアーやマイアミやイギリス、ベルギーなど世界各国のクラブでプレイするようになっていきました。
2014年にSpinnin’ RecordsのA&Rを担当していたJorn Heringaに目をつけてもらい、レーベルだけでなくマネージメント会社であるMusic Allstars Publishingとも契約。
Spinnin’ Recordsから初めてリリースしたThomas Newsonとのコラボ曲“Blackwolf”は、Aviciiはじめ、Martin GarrixやHardwell, Afrojack, Sander van Doornらからもサポートされました!
2014年にはNicky Romeroのレーベル、Protocol Recordingsから“Blizzard”をリリースしたほか、2015年リリースのNicky Romeroも参加した“Heartbeat”はBeatportのチャートで数種間に渡ってトップ3入りを果たし、TiestoやSander van Doorn, Nicky Romero, Ummet Ozcan, W&Wらもサポート。
Magnificence & Alec Maire ft. Brooke Forman
価格: 250円posted with sticky on 2018.11.19
2016年に出した“Breathing”は同チャートで1位を獲得し、同年Sander van Doornのレーベル Doorn Recordsから出した“1994”もまたヒットしました。
Magnificence & Kerano
価格: 250円posted with sticky on 2018.11.19
プログレッシブハウスやディープハウスを作っていた時期もありますが、中国ツアーを行っていたときに自身のセットにはクラブトラックが足りないと感じ、中国の各都市でプレイしてはホテルに戻ってクラブ向きの曲を作っており、ツアーが終わってそれらの曲を完成させて出来上がったのが3曲収録のEP『Magnificence』なのです。
Magnificenceらしさは保ちつつもクラブサウンドを意識し、また2人とも好きだったトライバルの要素はじめ、エレクトロやドラムンベースといった違ったジャンルの要素も加えるなど自分たちの限界を超えた作品にしようと思って作り上げたそうです。
ちなみにカバーアートは日本を拠点に活動するフランス人のビジュアルアーティスト、Quentin Deronzierが手掛けています。
2015年のAmsterdam Dance EventのパーティーでAxtone Recordsのレーベルマネージャーを務めるEddに初めて出会い、その後デモを幾つか送ったとこと気に入りAxwell本人にも渡してもらい、Axtone Recordsから曲/EPをリリースすることが決定。
Swedish House Mafiaが2018年のUltra Music Festivalで復活ショーを行った際、EPのうち2曲をかけ、残り1曲はAxwell Λ Ingrossoのショーで初披露されたことでも話題になりました!
Magnificenceは自身の曲をドラムンベースのシンセやサウンド、インディーハウスを取り入れた 「Percussive Electro House」と表現しています。
ダンスミュージックであればSwedish House MafiaやAxwell, Tiesto, Martin Garrixから大きな影響を受けたという2人。
Mauriceは色んなジャンルの曲を聴いているそうですが、なかでも70年代から80年代のファンクやディスコサウンドが好みだそうで、一方Robinはヒップホップからダンスホール、ロックミュージックも聴くものの一番はインディーミュージックが好きとのこと。
Robinはその曲がどのように出来上がっているのか注意しながら聴いているそうで、インディーやチルミュージックは純粋にリラックスして聴くことができ、なかでもオーストラリア出身のシンガー、RY Xの大ファンだそうです。
このように色んなジャンルの曲を聴く2人はそういったジャンルの音を自分たちらしくアレンジして、曲やセットに取り入れることができないかいつも模索しているのです。
2人はNicky RomeroやAxwellのファンでしたが今では彼らのレーべル Protocol RecordingsやAxtone Records、Hardwellのレーベル Revealed Recordings、Armin van Buurenらのレーベル Armada Music、PRMD Musicなどからも曲をリリースしています。
7th Sunday FestivalではRevealedステージに出演したほか、2018年のADEではRevealed NightやSTMPD RCRDSのレーベルパーティーにも出演するなど、多数の人気レーベルの一員としても活躍しています!
2018年9月にはAxwellと一緒にスタジオで作業している写真をアップしていたので、近いうちにコラボ曲がリリースされるかもしれませんね!
Magnificence先生からのアドバイス!
Magnificenceはもともと先生を目指していたということで、彼らが音楽プロデューサーに向けて送ったアドバイスを簡単にまとめてみました。
- 1. フェーダーは-5dBを目指して常に自分のミックスに余裕を持たせるべし!
ミックスに呼吸ができる十分なスペースを確保してあげることが重要だということです。
このヘッドルーム(音楽機器でクリッピングせずに記録可能な最大限の信号の大きさと0dBの間の空間)を確保することで、クリッピングや歪みを起こすのを防ぎ、マスタリングに十分なスペースを残すことができるからです。
- 2. 自分の作った曲を色んなスピーカーで聴いてみるべし!
再生機器によってこの音が小さい、というのはよくあることで車のスピーカーや携帯のスピーカー、イヤプラグをつけて聴いてみたりなどそれぞれで違って聴こえる音を調整していき、最終的にはどの機器で聴いても納得できる音にしているそうです。
- 3. 不必要なフリーケンシーは全てカットすべし!
フリーケンシーとは、イコライザーやフィルターで使用される音域のことで、使っていない音はもちろんたとえ聴こえないとしても不要なものは全てカットすることを勧めています。
- 4. メロディックなトラックを作る場合は、短いキックが効果的なローエンドの素材となる!
ほかにもアドバイスとして「とにかく自分たけのサウンドを見つけること」を強く言っており、最初の頃にみんなとは違ったサウンドやジャンルを開拓することに力を注ぎその過程で学べることも多く、また自分のお気に入りのアーティストの曲をゼロから再現してみることで、自分だけのサウンドの見つけ方も分かるとのこと。
決して自分のパーソナリティやテイストに合わない曲は作らないことも重要で、例えそのサウンドが人気でも無理して作った曲は自分を偽ったサウンドで長く続かないからだとしています。
Magnificenceが音楽をプロデュースする理由は新しい音楽を作り出したいという情熱のためであって、それを見込みがある仕事やお金のためだと思っているなら音楽のプロデュースなんかしないほうが良いとも伝えています。
Magnificenceのオススメ曲
Magnificence – Cobra
ヴォーカルチョップとトライバルの要素を持ったユニークなドロップが特徴的な1曲。
EP『Magnificence』にも収録されており、Axtone Recordsからリリースされました!
Magnificence & Steff da Campo – Out Of My Mind
オランダ出身のDJ、Steff da Campoとのコラボ・ナンバー。
こちらもEP『Magnificence』収録曲のひとつで、BPM125のエレクトロハウスとなっています!
もうひとつの収録曲であるSeth Hillsとのコラボ曲“Fire”もチェックしてみて下さい!
Magnificence – Closer
BPM126のダーク且つ美しいエレクトロハウスに仕上げた1曲。
Martin Garrixからのサポートされたこの曲はSTMPD RCRDSからリリースされました!
Thomas Newson & Magnificence – Blizzard
オランダ出身のDJ、Thomas Newsonとのコラボ・ナンバー。
力強いドラムとヘビーなドロップ、トライバルなリズムを組み合わせたBPM128のプログレッシブハウスとなっています!
Nicky Romeroのレーベル、Protocol Recordingsからのデビューシングルでもあります!
Thomas Newson & Magnificence feat. Alex Joseph – Tonight
こちらもThomas Newsonとのコラボで、シンガーのAlex Josephをフィーチャーしたナンバー。
Alex Josephによるキャッチーなフックと心地よいピアノのメロディ、トップラインのオーケストラ風のサウンドを交えたプログレッシブのシンセ、ダンスフロア受けの良いドロップが見事にマッチした1曲です!
MagnificenceとThomas Newsonは2014年にSpinnin’ Recordsから出した“Blackwolf”でもコラボしたことがあります!
Thomas Newson & Magnificence
価格: 250円posted with sticky on 2018.11.19
Magnificence & Venomenal feat. Emelie Cyréus – With You
オランダ出身のプロデューサー、Venomenalとのコラボで、スウェーデン出身の女性シンガー、Emelie Cyréusをフィーチャーしたナンバー。
Emelie Cyréusの歌声と生き生きしたパーカッションのグルーヴが素晴らしいキャッチーでメロディックなサウンドとなっています!
プログレッシブにミックスしたバージョンもあるので聴き比べてみて下さい!
Magnificence & Venomenal
価格: 250円posted with sticky on 2018.11.19
Matisse & Sadko feat. Swedish Red Elephant – Mystery (Magnificence Remix)
ロシア出身のデュオ、Matisse & SadkoのナンバーをBPM126のエレクトロハウスにリミックス。
この曲のリミックスがMagnificenceにとって初のSTMPD RCRDSからのリリースとなりました!
Matisse & Sadko
価格: 200円posted with sticky on 2018.11.19
Zedd, Elley Duhé – Happy Now (Magnificence Remix)
ロシア出身のDJ、Zeddのナンバーをリミックス。
ポップよりの原曲をBPM125のフューチャーハウスにアレンジしました!
Sunnery James & Ryan Marciano, Bruno Martini feat. Mayra – Savages (Magnificence Remix)
オランダ出身のデュオ、Sunnery James & Ryan Marcianoらのナンバーをリミックス。
ジャングルテラー風なテイストが加わったBPM126のエレクトロハウスに仕上がっています!
Sunnery James & Ryan Marciano & Bruno Martini
価格: 250円posted with sticky on 2018.11.19
おわりに
いかがでしたか。
Magnificenceがどんなアーティストか少しは分かっていただけましたでしょうか。
2018年2月に日本に来たことはありますが、そのときは中国ツアーのついでに観光しただけだったので、次は来日公演を楽しみにしています!
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