2017年12月5日に飲酒運転による死亡事故を起こしたポーランド出身のDJ/プロデューサー、Tom Swoonの新曲と思われる曲が突如としてネット上に登場し騒がれています。

 MNN

プログレッシブ・ハウス界のキングことTom Swoon(トム・スウーン)とは！

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ポーランドでナンバーワン、いや世界でもトップクラスのDJ、Tom Swoon(トム・スウーン)。 まだ20代前半という若さにして、すでにプログレッシブ・ハウスのシーンに欠かせない人物のひとりとなった類まれなる才能を持っています！ どれも美メロなものばかりで聴く者の...

Tom SwoonことDorian Tomasiakは、これまで数多くの哀愁系プログレッシブハウスのヒット曲を飛ばし、DJ Mag Top 100 DJsでは最高47位にもランクインし、Ultra Japanなど日本でも数回公演を行ったこともありますが、事故を起こしたことで逮捕され、5年7ヶ月の禁固刑と一生涯の運転免許剥奪等が言い渡されました。

フォルクスワーゲンのシロッコに乗っていたTom Swoonがフォルクスワーゲンのボーラと衝突。
ボーラは衝突によって反対車線に飛ばされ、運転していた女性は病院へ運ばれ、同乗していた女性は亡くなり、Tom Swoonは現在、拘置所に入ってるとのこと。
非常に残念です。 pic.twitter.com/5RRCMm0xsx

— MNN (@Music_News_Net_) December 5, 2017

2018年6月6日には刑務所の中から声明文を出し、遺族への謝罪とTom Swoonプロジェクトを終了することを発表。

しかし、2020年1月22日にTom Swoonの“Hey Hey, My My”というタイトルの曲がニューリリースとして登場したのです。

Soundropを通じてリリースされたこの“Hey Hey, My My”は、すでにSpotifyやGoogle Play, Deezerでも配信されており、曲の作詞・プロデュース共にTom Swoonの名前がクレジットされています。

声明文の中では、完全に生まれ変わって刑務所を出て、音楽のキャリアよりもっと大事なことに注力し、全く新しい人生を送ると言っていたので、ポーランドの音楽メディアサイト「Essential Music」やEDMメディアサイトの「We Rave You」でも何故この時期にリリースされたのか疑問を呈しています。

まるでTom Swoon自身の人生を反映させたかのようなメランコリックなリリックとなっていますが、今までのスタイルとは全く違ったポップ/ロックなサウンドとなっているため、Tom Swoon本人の曲かどうか非常に怪しいです。

またこの曲はアメリカ出身のミュージシャン Matt Drenikによるフォークロックプロジェクト「Battleme」の同タイトル曲のカバーとなっているようで、Tom Swoonと同姓同名のアーティストの曲が何かの手違いでDorian TomasiakのTom Swoonに割り当てられた可能性が高いでしょう。