2018年6月15日(金)に東京・WOMBでハウスミュージックシーンに多大なる影響を与えたレジェンド、Erick Morillo(エリック・モリーロ)のプレミアム公演が実現しました!
来日にあたって今回はErick Morilloがどれだけ偉大か、軽く歴史を振り返りながら紹介するとともに、3周年を迎える「HOUSETRIBE」のイベント詳細についても説明したいと思います!
目次
- 1 Erick Morilloとは
- 2 複数のステージネームで活動!
- 3 「Subliminal Records」のレーベルオーナー!
- 4 WOMBで開催される「HOUSETRIBE」の3周年記念に登場!!
- 5 Erick Morilloの代表曲
- 5.1 Reel 2 Real feat. The Mad Stuntman – I Like To Move It
- 5.2 Erick Morillo – Dancin’ (I Got The Pills)
- 5.3 Erick Morillo feat. Audio Bullys – Break Down The Doors
- 5.4 Erick Morillo feat. P. Diddy – Dance I Said
- 5.5 Erick Morillo & Eddie Thoneick Feat. Shawnee Taylor – Live Your Life
- 5.6 Kryder & Erick Morillo feat. Bella Hunter – Waves (Vocal Mix)
- 5.7 Erick Morillo vs Eddie Thoneick feat. Angel Taylor – Lost In You
- 5.8 Junolarc & Erick Morillo feat. Ora Solar – Don’t Belong
- 5.9 Carnage, Erick Morillo & Harry Romero ft. Mr.V ‘Let The Freak Out
- 5.10 Erick Morillo feat. Kylee Katch – No End
- 5.11 Erick Morillo, Junolarc & Chris Child feat. Ora Solar – Gone
- 6 おわりに
Erick Morilloとは
Erick Morillo(エリック・モリーロ)とは、アメリカ出身のDJ/プロデューサー。
1971年にニューヨークで生まれたErick Morilloは幼少期を家族と共にコロンビアで過ごしたこともあって、サルサやメレンゲ(ドミニカのダンス音楽)に慣れ親しんでいました。
毎日聴くラテン音楽や母親が弾いてくれたピアノのメロディは、Erick Morilloの後の音楽面で大きな影響を与えることとなり、また近所に住んでいた知り合いがDJしている姿に幼いながらも感銘を受けてDJに興味を持ったそうです。
その後11歳のときにユニオンシティへ戻ったことで、レゲエやヒップホップなどの音楽にも興味を持つようになり、この頃から親族や友人の結婚式などでDJをするようになりました。
高校卒業後はニューヨークのCenter for the Media Artsでレコーディング・エンジニアのコースを専攻し、地元のクラブでDJをスタート。
こうやって地元のクラブで働いているときにパナマ出身のレゲエ界のスター、El GeneralがErick Morilloのミックスした曲に興味を持ち、後に仲の良い友人同士となり、1991年には彼の楽曲のプロデュースを手掛けてプラチナム・レコードまで獲得した“Muevelo”を生み出しました!
1993年にリリースした“The New Anthem”/”Funky Buddha”などでErick Morilloの知名度はどんどん上がり、同年ダンスホール/レゲエ要素を含んだダンスナンバー“I Like to Move It”をリリースすると、これがBillboard Hot 100はじめドイツやフランス、イギリス、オランダなど各国のシングルチャートでトップ10入りするなど爆発的にヒット!
2005年には動物たちが主役アニメーション映画『マダガスカル』にも使用されたことで、10年以上経った今でも幅広い層に愛される名曲となりました。
このように幼少期に聴いた様々なジャンルの音楽をミキシングした経験も生きて、彼の初期のサウンドにはこの“I Like to Move It”を例に挙げてみても、テクノのキーボードやレゲエのヴォーカルなど色んなジャンルの音が組み込まれているのです。
次の章でも紹介しますが、Erick Morilloは複数の名義やユニットでも活躍しており、そのなかのひとつである「Reel 2 Real」として成功を手にしたものの、もっと本物のハウスミュージックを作りたいと思い、1996年にはErick Morillo名義で“Jazz It Up”を発表するとこちらも大成功。
2004年にはErick Morillo名義で“Dance I Said”などのヒット曲を収録したファーストアルバム『My World』をリリースし、以降アンダーグラウンドなハウスミュージックをとことん追求していくこととなります。
Erick Morillo名義や様々なユニットからヒット曲を連発させると同時に、Whitney HoustonやDiana Ross, Enrique Iglesias, Madonnaなどの楽曲の公式リミックスも手掛けるなど、R&Bやポップシーンのスターたちからリミックスの才能も買われていました!
またErick Morilloは現在に至るまで数多くの賞を総ナメにしています。
例えば1998年から行われているダンスミュージック界のグラミー賞とも言われる「DJ Awards」では、1998年と2001年、2003年に“Best House DJ(最優秀ハウスDJ)”を、2002年と2006年、2009年に“Best International DJ(最優秀インターナショナルDJ)”を受賞し、1998年から2010年の間で計15回もノミネート。
毎年マイアミで行われる世界最大のダンスミュージックの祭典「Winter Music Conference」では、2002年から20010年の間に“Best American DJ(最優秀アメリカ人DJ)”部門や“Best Global DJ(最優秀グローバルDJ)”部門などで9回もノミネートされるなどプロモータやメディア、クラブのオーナー、レコード会社、広告代理店、DJとあらゆる有識者や世界中のアーティストからもその実力を認められているのがわかります!
彼が主催するパーティーももちろん人気で、毎年マイアミで開催されているパーティー「Crobar」やイビサ島のPachaで開催された「Subliminal Sessions」など世界中のクラブやフェスでホストを務めるパーティーを開いているほか、UKダンスミュージック界の重鎮ことCarl Coxとともに「Ultra Europe」などのイベントで何度も共演済み。
ちなみに2017年の世界最大のダンス・カンファレンス「Amsterdam Dance Event」時に開催された「Subliminal Sessions」では、あの世界ナンバーワンDJのMartin GarrixとDavid Guettaがサポートを務めました!
そのほかギリシャやマルタ、オランダ、イギリス、スペイン、イギリス、ロシアなど1ヶ月で30もの国・都市でギグを行うなど世界中が彼のパーティーを求めているのが分かります!
このように常にツアーなどで世界中を回る上にMTVのプレゼンターも務め、ヒット曲やハイクオリティなパフォーマンスを求められるプレッシャーは計り知れず、一時期アルコールや麻酔薬であるケタミンまで常用的に注入し、腕を失う一歩手前までいったこともあります。
そのときの彼の精神状態は非常に悪かったのですが、約2年間しっかりとリハビリを行い再び完全復活を遂げたのです。
2018年に「Armada Music」からリリースしたJamie Jonesとのコラボ曲“Medication”では、「Medication(治療薬)にドラッグは必要ない。音楽や旅行など自身に適した治療薬がある。」と自らの体験を反映させました。
Martin GarrixやDavid Guetta, Carl Cox, Hardwell, Nicky Romero, Steve Angelo, Steve Aoki, Tiesto, Carnage, Sunnery James & Ryan, Zedd, AviciiなどEDMシーンのトップDJたちからも律すペクトされており、デビューから30年近く経った今なおハウスシーンを牽引しているのです!
複数のステージネームで活動!
Erick Morilloはハウスシーンで活躍するインターナショナルDJとして有名ですが、現在に至るまで数多くのステージネームで活動してきました。
例を挙げると、Ministers De la FunkやThe Dronez, RAW, Smooth Touch, RBM, Deep Soul, Club Ultimate, Li’l Mo Ying Yangなどなどその別名義の多さはシーンで間違いなくトップクラスでしょう。
上でも挙げた“I Like to Move It”は「Reel 2 Real」という名義でリリースしていますが、この「Reel 2 Real」はErick Morilloとアメリカ出身のプロデューサー、Mark Quashieによるデュオでエレクトロニックとレゲエ風のサウンドをフュージョンさせたスタイルで有名でした。
1992年のデビュー曲“The New Anthem”から1996年に出したアルバム『Are You Ready for Some More?』に至るまで数多くのヒット曲を生み出し、「Reel 2 Real」は200万ドル以上稼ぐようになりましたが、多額のお金が自身のクリエイティブさに悪影響を与えると感じ1996年に解散しました。
よりストリートの若者たちに響くよう本物のハウスミュージックを届けようと思い、自身の憧れでもあったアメリカ出身のDJ、Louie Vegaとともに「Li’l Mo Ying Yang」を結成。
一番最初Barbara Tuckerの“Dancing”を一緒にリミックスしたところこれが好評で、「次も何か一緒に作ろうよ!」となり、この「Li’l Mo Ying Yang」が誕生したそうで、“Reach”などのヒット曲も生み出しました!
Carlos SosaとHarry Romeroと組んだ「Ministers de la Funk」の“Believe”やKenny Lewisと組んだ「Smooth Touch」の“House Of Love”など、それぞれのユニットで出した曲もまたチャートを騒がせたりと楽曲のプロデュース能力が非常に長けているのが伺えます!
「Subliminal Records」のレーベルオーナー!
Erick Morilloは1997年に自身のレーベル「Subliminal Records」を立ち上げ、2017年にはレーベル20周年を記念したパーティーがマイアミで開催されるなど今なお多くのアーティストやファンから愛され続けているレーベルのひとつです。
当時アメリカに自身がプロデュースしたい曲を出したいと思うレーベルがなかったため、「それなら自分で作ろう!」ということで設立しました。
レーベルを立ち上げて自身の曲を中心のリリースしていましたが、なかでもアメリカ出身のプロデューサー、José Nunez, DJのCarlos Sosa, DJ Sneak, Jocelyn Brownらとともに組んだユニット「Da Mob」として同レーベルからリリースした“Fun”は、1999年にイギリスのダンスミュージック誌「Muzik」で“Remixer of the Year(最優秀リミックス)”にも選ばれました!
しかしその直後、DJ Sneakが自身のマネージメントを立ち上げるためメンバーを抜け、同志であったプロデューサーのHarry RomeroとJocelyn Brownとともに「Subliminal Records」の中核を担うメンバーとなり、後にリミックスチーム「The Dronez」まで結成しています。
「Subliminal Records」は当初、ディスコハウスに重点を置いていましたが、現在は自身の曲や他のアーティストの曲含めてメロディックなテックハウスやテクノといったジャンルの曲を多くリリースしており、Eddie Thoneick, Carl Kennedy, DJ DLGなど多くの著名アーティストからも注目されるレーベルへと成長したのです。
2016年には Armin van Buurenのレーベル「Armada Music」とパートナーシップを結び、Erick MorilloがKryderとコラボした“Waves”など新たなスタイルに挑戦しています!
現在、Erick Morilloは「Subliminal Records」だけでなく、「SONDOS」や「Subliminal Soul」など多数のサブレーベルまで展開・運営しており、ラテンやトライバル、テクノ、ファンキー/ディープハウスなど幅広いジャンルの音楽がより多くの人々にリーチしています。
WOMBで開催される「HOUSETRIBE」の3周年記念に登場!!
5月から7月にかけて世界各国のツアーを行っている真っ最中のErick Morilloが、6月15日(金)に東京のWOMBに出演します!
2015年に産声をあげた数々の世界のアーティストを招致し続けてきた「HOUSETRIBE」の3周年を記念して、6月15日(金)・16日(土)の2日間に渡ってアニバーサリーパーティーが開催!
今年「日本から世界へ-From Japan to the world-」をコンセプトに「HOUSETRIBE RECORDINGS」というプログラムもスタートさせており、更なる飛躍をしているオフィシャルパーティーも今回は全く目の離せない内容となっています。
1日目の6月15日(金)はErick Morilloが、2日目の6月16日(土)にはイギリスの人気テックハウスデュオ、Prok & Fitchが出演とどちらもワールドスタンダードなパーティーとなっているので要チェックです!
WOMBといえば世界の人気クラブランキング「DJ MAG TOP 100 CLUBS」に2007年から11年連続でランクインし、2018年は56位と日本のクラブでは最も高い順位にランクインしました!
そんな日本が世界に誇るクラブWOMBで「HOUSETRIBE(ハウス種族)」の名に相応しい最高のパーティーを体感してみて下さい!
【HOUSETRIBE -3rd Anniversary day1-@WOMB】
OPEN: 22:30 CLOSE: 4:30
DOOR: ¥3,500
前売り: ¥2,800(6月14日 23:59まで)
LINE UP: YAMARIKI, NORII (SINKA),
KITKUT (on&on), JUN OIKAWA
AKARI (SUNNY), YO NISHIJIMA, SHOHEI (BPM)WOMB LOUNGE: -Spirit Soul-
Live: Namy Live Set -member- Namy(DJ), MIWA(VOCAL), KENNY(SAX)
Guest: Cray Pray(High & Heel / Pornostar Records / Vamos Music)
LINE UP: guri guri boys, Keisuke Oda, TED, Junji Kono, namAco, milltea, Tsunakawa
https://www.housetribe-tokyo.com/
Erick Morilloの代表曲
Erick Morilloの過去の名曲から「Armada Music」とパートナーシップを結んでからの最近のオススメ曲まで幾つかピックアップしてみたので聴いてみて下さい!
Reel 2 Real feat. The Mad Stuntman – I Like To Move It
Erick Morillo – Dancin’ (I Got The Pills)
Erick Morillo feat. Audio Bullys – Break Down The Doors
Erick Morillo feat. P. Diddy – Dance I Said
Erick Morillo & Eddie Thoneick Feat. Shawnee Taylor – Live Your Life
Kryder & Erick Morillo feat. Bella Hunter – Waves (Vocal Mix)
Erick Morillo vs Eddie Thoneick feat. Angel Taylor – Lost In You
Junolarc & Erick Morillo feat. Ora Solar – Don’t Belong
Carnage, Erick Morillo & Harry Romero ft. Mr.V ‘Let The Freak Out
Erick Morillo feat. Kylee Katch – No End
Erick Morillo, Junolarc & Chris Child feat. Ora Solar – Gone
Erick Morilloが今年3月末にイギリスの「Labyrinth Tobacco Dock」でプレイしたときの約2時間に及ぶセット動画も載せておくので、どんなプレイをしているのかイベントの予習としても最適です!
おわりに
いかがでしたか。
Erick Morillo(エリック・モリーロ)がどのようなアーティストか少しは分かっていただけたでしょうか。
老舗レーベルの「Subliminal Records」も近年更なる展開を見せ、Erick Morilloのプレイに全世界が魅了されている中での最高のタイミングでの来日となるので、6月15日(金)はぜひWOMBで極上のハウスミュージックを堪能してください!
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