今までは「Road To Ultra」として開催されていましたが、今年はじめてUltra Music Festivalのフルイベントとして開催された「Ultra Australia」はシドニーとメルボルンの2箇所で開催され、The ChainsmokersやMartin Garrix, Marshmelloといった豪華アーティストが多数出演しました。
「Ultra Australia 2019」にはメロボルンバウンスアーティストとしても有名なオーストラリア出身のDJ/プロデューサー、Will Sparksも出演しましたが、フェスでの行為に非難が殺到し、謝罪に追い込まれる事態となりました。
オーストラリアのアシスタントツアーマネージャー(匿名希望)によると、Will Sparksは出番の前にトレーラー内で数名の女性たちとお酒を飲んで過ごしており、ステージへの移動が近づいていたため、最後にトレイラーにいる人全員にショットを振る舞った後、全員を外に出して部屋の掃除をしていました。
彼女が掃除中であるにも関わらずWill Sparksはお酒を飲むために女性たちと再び部屋に入ってきたため、何杯かお酒を渡しつつも、もうトレイラーの扉を閉めることを告げると、出入り口付近に留まって部屋を閉めるのを妨害し、丁寧に場所を移動してもらうよう伝えると「stupid c**t”, “b***h」といった言葉で罵り始めたのです。
ツアーマネージャーは扉を閉めようとするとWill Sparksは走り寄ってきて扉を殴り、何が起きたか分からなかったツアーマネージャーは閉めた扉を開けたものの暴言を吐き続けられたとのこと。
それでもWill Sparksの怒りは収まらず非常に興奮状態であったため、アーティスト関係者やWill Sparksのマネージャー等も急いで現場に駆けつけ事態を収拾させたそうです。
この事件を受け、別のツアーマネージャーも2年前に担当するアーティストがパフォーマンス中だったため、ステージの上を歩かないよう伝えるとビデオスクリーンの方に力づくで押しやられたという報告も挙がっています。
また同じくオーストラリア出身のフィメールDJ/モデルのAmy Jane BrandはSNS上でWill Sparksを強く非難。
Yo if you can’t handle your alcohol don’t fucking drink!!
Acting like a raging baboon, hitting shit & abusing women who are simply just trying to just do their job for the HEADLINE artists at the festival is disgusting. All I can say is thank fuck Melbourne bounce is dead 😌👋🏼
— AMYJANEBRAND (@AmyJaneBrand) 2019年2月24日
さらにThe Chainsmokersのツアーマネージャーを務めるClancy SilverやThe ChainsmokersやZeddといったアーティストたちとも一緒に仕事をしているフォトグラファーのTobias WangなどもSNS上で厳しいコメントを残しています。
当初、Will Sparksのマネージャーからの謝罪はあったものの本人からのコメントはありませんでしたが、その数時間後にWill Sparksも以下のような声明文を出しました。
2月24日にシドニーの「Ultra Australia」で起こした事件を凄く後悔しているし、申し訳ないと思っている。僕はアグレッシブな性格だけど全く無関係なひどい言葉を浴びせたことは正しくなった。男女問わず暴力は許されざる行為だし、普段の自分からは考えられない行動だった。自分の行動を心の底から恥じている。お酒のせいだったというのは言い訳にならないのは分かっている。ただ自分の仕事を全うしていた無実の人に自分の不満を一気にぶつけて傷つけてしまった。今回の件は自分の中で真剣に考えないといけないことだと思っている。自分のみならず自分のチームにまで恥をかかせたことも最悪だ。もっと自分の行動に責任を持って、現状を変えるためにどれだけ時間をかかろうと最善の努力を尽くそうと思う。本人には改めて謝罪をさせて頂きます。
アーティストが楽しんでくれるのは非常に良いことですが、契約のもとブッキングされて出演する以上、仕事だという認識を常に忘れてはいけないと思いますし、こういった事件は後に自分自身を困らせるだけでなく、出演キャンセルやイベント自体の中止などファンや関係者にも大きな迷惑をかける可能性もあるので気を付けて頂きたいですね。
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