本日ご紹介するのは、プログレッシブ・ハウスシーンでMNNが個人的に好きなアーティスト、Sultan+Shepard(サルタン+シェパード)です!
海外だと結構人気が高いですが、日本ではどんなものでしょうか。
それでは早速Sultan+Shepard(サルタン+シェパード)の紹介に参りたいと思います!
目次
- 1 Sultan+Shepardとは
- 2 2人ともプライベートでも仲良し!
- 3 最大のヒット曲”When We Were Young”ができるまで!
- 4 Nadia Aliとのコラボがまた聴きたい!
- 5 Sultan+Shepardのオススメ曲
- 5.1 Sultan + Shepard ft. Tegan & Sara – Make Things Right
- 5.2 Sultan + Ned Shepard – All These Roads feat. Zella Day and Sam Martin
- 5.3 Sultan + Shepard feat. Kreesha Turner – Bring Me Back
- 5.4 Sultan + Shepard feat. Gia – Love Me Crazy
- 5.5 Sultan + Ned Shepard – Walls Feat. Quilla
- 5.6 Sultan + Shepard vs Felix Leiter – BWU
- 5.7 Sultan + Shepard feat. Denny White – Don’t Let Me Down (Hook N Sling Remix)
- 5.8 Rudimental – Lay It All On Me feat. Ed Sheeran (Sultan + Shepard Remix)
- 5.9 Coldplay – Sky Full Of Stars (Sultan & Ned Shepard Remix)
- 6 おわりに
Sultan+Shepardとは
Sultan+Shepard(サルタン+シェパード)とは、カナダ出身のEDMデュオです。
カナダ出身のEDMデュオといえば、DVBBS(ダブズ)やParis & Simo(パリス&サイモ)、Dzeko & Torres(ジェコ&トーレス)などがいますよね!
アメリカの音楽配信サービス、Beatport(ビートポート)から“kings of the progressive scene(プログレッシブシーンのキング)”といわれているように、音楽のジャンルはプログレッシブ・ハウス。
しかしDillon Francis(ディロン・フランシス)やTegan and Sara(ティガン・アンド・サラ)とコラボしたり、Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)のリミックスを手掛ける音楽の幅は広くジャンルレスなプロデュースも注目されています!
Bruno Marsの“Locked Out Of Heaven”のリミックス・バージョンはグラミー賞にもノミネートされました!
ブルーノ・マーズ
価格: 250円
posted with sticky on 2016.8.16
ではまずは2人の出会いを軽くお話しましょう。
本名Ossama Al SarrafのSultanは、クウェート生まれのパレスチナ人でキプロス、エジプトで過ごした後、機械工学とビジネスについて学ぶためカナダ・モントリオールのマギル大学へ進みます。
昔からアーティストになることが夢だったSultanは大学在住中にクラブとハウスシーンにどっぷりハマり込み、モントリオールのクラブでDJをはじめ、その後自身のトラック“Primal Instinct”のリリースにまで至ります。
2001年に「Chug Records」と契約し、2004年にはキリスト教のパレスチナ人のルーツを描いた『Being Osama』というドキュメンタリー映画の主演まで務めました!
一方、同じくマギル大学の学生だったユダヤ人のShepardですが、2002年にSultanがモントリオールのクラブでDJしている姿を見て刺激を受け、自分が制作していたデモCDをSultanに渡します。
Sultanはそのときの台詞を今でも覚えており、“Yo I really like what you’ve been doing, here’s my demo check it out(やぁ、俺は君がしていることをとても気に入った!これは俺のデモだから是非聞いてみてくれよ!)”と言ってフロアからDJブースにいる自分に渡してきたそうです。
デモCDを聴いたSultanは完成度の高さに感心し、翌朝Shepardを呼び一緒にプロデュースすることになりました!
上のようにフランクな感じでCDを渡したのがきっかけで今のSultan+Shepardがあるのですから、何でも思ったらまず行動してみるものですね!
彼らはBrian Eno, Underworld, The Chemical Brothers, Faithless, Sasha & John Digweed, Daft PunkそしてDeep Dishといったアーティストにインスピレーションを受けたそうです。
それぞれのお気に入りソングですが、SultanはMaxi Priest(マキシ・プリースト)の“Close To You”をShepardはQueen(クイーン)とDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)の“Under Pressure”を挙げているようにEDMだけでなく色んな音楽も好んで聴いており、UKのインディーバンド、The Boxer Rebellion(ザ・ボクサー・リベリオン)とコラボした“Keep Moving”のようにバンドとコラボした楽曲もいくつか出しています!
この“Keep Moving”はオススメなので必聴ですよ!
2008年には自身のレーベル『Harem Records』を立ち上げ、自身の曲を多数リリース。
グラミー賞にもノミネートされた“The Longest Road (Deadmau5 Remix)”でも有名なアメリカの新進プログレッシブDJ、Morgan Page(モーガン・ページ)らとコラボした2011年の作品“In the Air”でも話題を呼びました!
Morgan Page, BT, Ned Shepard & Sultan
価格: 250円
posted with sticky on 2016.8.16
現在はXSクラブなどの人気クラブやUltra Music FestivalやTomorrowland、TomorrowWorldといったビッグフェスでもパフォーマンスを行うなどシーンでも人気の彼らですが、一度失態を起こしたことがあります。
それは自分たちのプレイが始まる直前エレベーターが故障して閉じ込められてしまい、Sultanは尿意を我慢でずエレベーターの中でしたことがあるのだそう。
パフォーマンス中に漏らさなくて良かった。笑
過去に共演した中で最も印象深かったアーティストという質問に関して2人とも同意見のオランダ出身のDJ、Fedde Le Grande(フェデ・ル・グランド)とは今後また一緒に活動もしくはコラボの話も出ているので楽しみです!
また2人は今後、カナダ出身の女性シンガーのKeisza(カイザ)やオランダ出身のEDMデュオ、Showtek(ショーテック)、ロンドン出身のミュージシャンであるSlash(スラッシュ)、アメリカのミュージシャンのBilly Corgan(ビリー・コーガン)らと一緒に曲を作りたいとも語っており、いずれも彼らのプログレッシブ・トラックに抜群にマッチするヴォーカルの持ち主なので是非実現して欲しいです!
2人ともプライベートでも仲良し!
お互い独身同士のSultan+Shepardはスタジオでもプライベートでも仲むつまじい姿がSNSで見受けられます。
個人的には2人が移動中に撮影した下の写真がツボりました!笑
それにしてもSultanはEDMシーンで最長のドレッドヘアーの持ち主なのではないでしょうか。
学生の頃は普通の短髪でしたがDJ / プロデュースをはじめてからは伸ばしっぱなしだそうですよ。
これ以上長くなってパフォーマンス中に邪魔にならないのか心配ですが。
ちなみにSultanはDJ / プロデューサーを目指していなかったら間違いなくインテリア・デザイナーになっていたと自他ともに認めるほど卓越したスキルを持っているそうです。
一方、Shepardはというとレコード店で働いていたか、もしくは修道士になっていただろうとのこと。
将来って分からないものですね!
最大のヒット曲”When We Were Young”ができるまで!
YouTubeで1万3000万回近くの再生回数を誇るSultan+Shepardのヒットナンバー“When We Were Young”。
Dillon Francis & Sultan & Ned Shepard
価格: 1,200円
posted with sticky on 2016.8.16
インディー・ロックが好きなSultan+Shepardはインディー・ロックのサブジャンルであるインディー・エレクトロニック・プロジェクトThe Chain Gang of 1974を行うアメリカ出身のミュージシャンのKamtin Mohagerと共通の友人を通して知り合います。
Sultan+ShepardはThe Chain Gang of 1974の曲を聴き、一瞬で彼の虜になりました。
Kamtinがセッションのためスタジオを訪ねてきてくれ、“When We Were Young”のデモを作り一緒に曲を作ることが決まったときは感激しまくりだったそうです。
そんなある日、アメリカ出身のDJ、Dillon Francis(ディロン・フランシス)がデモの音源を聴いたところこの曲を一瞬で気に入り、彼の方からコラボレーションの申し出がきます!
Dillon Francisは色んな奇抜な音楽のスタイルを持っていたため、彼とコラボすることでどんな曲になるのか予想できませんでしたが、彼がプロデュースを加えて返ってきた曲は自分たちの好きなエレクトロ・ポップ路線で非常に気に入ったものとなりました!
その後、Dillon Francisと何回かメッセージでやり取り後、はじめて会ってスタジオで最終作業を共に行ったのですが、彼の面白すぎる性格とそれでいて天才肌的才能を目の当たりにし、今までで1番楽しいセッションだったと語っています。
このようにそれぞれ全員が満足のいくサウンドが結集してできたのがこの“When We Were Young”なのです!
Nadia Aliとのコラボがまた聴きたい!
これはMNNの完全な欲求です!笑
アメリカ出身の歌手、Nadia Ali(ナディア・アリ)といえば“Rapture (Avicii Remix)”や“Pressure (Alesso Edit)”など間違いなく後世に残る名作を生み出し、かつ彼女のエキゾチックな歌声に何人もの人が魅惑されたことでしょうか。
Nadia Ali, Starkillers & Alex Kenji
価格: 200円
posted with sticky on 2016.8.16
そんなNadia Ali(ナディア・アリ)とちょっと前まではよくコラボしたり良くステージで共演していたSultan+Shepard。
コラボした“Call My Name”なんかは、Sultan+Shepardの曲の中でも個人的にめちゃくちゃ大好きです!
Sultan & Ned Shepard
価格: 200円
posted with sticky on 2016.8.16
ゴアで開催されるインド最大のEDMフェス、「Sunburn Goa Music Festival」でも2011年に一緒にステージでパフォーマンスを行った際、生中継もされその映像はかなり感動的でした!
Sultan + Shepardは彼女を姉のような存在だと語っており、よく一緒に写真に写ったり彼女の挙式にも参加したりとプライベートでも仲の良い感じが伝わってきますが、最近はあまり彼女との共演を見ません。
彼らに質問してみたところ、Nadia Aliとは今でも定期的に連絡を取り合っており近々またコラボ曲を出す予定だそうです!
これまた楽しみが増えました!
Sultan+Shepardのオススメ曲
上でもちょいちょい紹介した曲以外の彼らのオススメ曲を紹介したいと思います!
Sultan + Shepard ft. Tegan & Sara – Make Things Right
カナダ出身のインディー・ポップ・デュオ、Tegan and Sara(ティガン・アンド・サラ)をフィーチャーしたナンバー。
心動かされるギターとシンセによる美しいメロディとポップな女性ヴォ―カルがマッチしたプログレッシブ・チューンに仕上がっています!
Sultan + Shepard
価格: 200円
posted with sticky on 2016.8.16
Sultan + ShepardはTegan and Saraのファンでもあり彼女たちとはWarner Brothersで働く友人を通して知り合い、彼女に5-6曲のデモを送ったところその全てにヴォーカルを入れてくれました。
そのなかでも特にお気に入りだったこの曲ともうひとつの“Drove Me Wild”は彼女たちのアルバム『Heartthrob』に入っています!
Sultan + Ned Shepard – All These Roads feat. Zella Day and Sam Martin
アメリカのシンガーソングライター、Zella Day(ゼラ・デイ)とプロデューサー兼シンガーソングライターのSam Martin(サム・マーティン)をフィーチャーした豪華なナンバー。
Sultan & Ned Shepard
価格: 250円
posted with sticky on 2016.8.16
Zella Dayの美しくゴージャスな歌声は多くの人を魅了しています!
Sam Martinといえば2014年のDavid Guetta(デヴィッド・ゲッタ)の“Lovers On The Sun”でギターと渋い歌声でEDMシーンに衝撃を与えましたが、それより前にこの“All These Roads”でSultan + Ned Shepardをすでに起用していました!
フィーチャリングするアーティストのチョイスも見事です!
Sultan + Shepard feat. Kreesha Turner – Bring Me Back
カナダとジャマイカの血をひくシンガー、Kreesha Turner(クリーシャ・ターナー)をフィーチャーしたナンバー。
ゴージャスなピアノの旋律とエレクトロ音、そしてKreesha Turnerのキャッチーなヴォーカルが融合した軽快なサマー・チューンとなっています!
Futuristic Polar Bears(フューチャリスティック・ポーラー・ベアーズ)とGuilty Pleasure(ギルティ・プレジャー)による2つのリミックス・バージョンもあるので聴き比べてみてみるのも面白いですよ!
Sultan + Shepard
価格: 250円
posted with sticky on 2016.8.16
Sultan + Shepard
価格: 250円
posted with sticky on 2016.8.16
Sultan + Shepard feat. Gia – Love Me Crazy
シンガーソングライターのGia(ギア)をフィーチャリングした1曲。
Sultan + Shepardの新境地!
レゲエ・フレーバーが加わったトロピカルなメロディにGiaのフレッシュなヴォーカルが映えます!
Sultan + Ned Shepard – Walls Feat. Quilla
カナダ出身のシンガーソングライター、Quillaをフィーチャーしたアップリフティングなナンバー。
この曲は、Tiësto(ティエスト)のレーベル「Musical Freedom」からリリースされただけでなく、Tiësto厳選の曲を集めたアルバム『Club life volume 2: Miami』にも収録されています!
2012年のナンバーなのですが、Tiëstoがこの間の「EDC 2016」でもかけるなど未だに気に入っている良曲だと分かります!
Sultan + Shepard vs Felix Leiter – BWU
イギリス出身のDJ、Felix Leiter(フェリックス・ライター)とのコラボ・ナンバー。
「BWU」とは「Be With You」の略なのですが、「あなたと一緒にいたい!」という強い愛の想いがメロディアスなプログレッシブ・サウンドに乗って伝わってきます!
この曲はLaidback Luke(レイドバック・ルーク)のレーベル「Mixmash Records」からリリースされました!
同じく「Mixmash Records」からリリースされた曲ですが、彼らのプログレッシブ・プロダクションとは一味違ったジャンルに挑戦した“In the Night”もまた違った良さがあります!
更に言うと、上の“In the Night”にLauren Masonのヴォーカルが加わったバージョンが“Chasing (In The Night)”です!
Sultan + Shepard
価格: 250円
posted with sticky on 2016.8.16
Sultan + Shepard feat. Denny White – Don’t Let Me Down (Hook N Sling Remix)
LA出身のミュージシャン、Denny White(デニー・ホワイト)をフィーチャーしたナンバーをオーストラリア出身のDJ、Hook N Slingがリミックスした1曲。
むしろこの曲のオリジナル曲が見つからなかったのですが、このリミックスはHook N Slingによるストロングなベース音によるドロップ部分とオリジナルのプログレッシブ・ハウスという全く別物のサウンドが合体することで面白い曲に仕上がっています!
Sultan + Shepard
価格: 200円
posted with sticky on 2016.8.16
Rudimental – Lay It All On Me feat. Ed Sheeran (Sultan + Shepard Remix)
イギリスのバンド、Rudimental(ルディメンタル)の大人気ソング“Lay It All On Me”をリミックスしています!
もともと素晴らし過ぎる原曲のリミックスとなるとかなりハードル高いのですが、オリジナルの雰囲気を崩すことなく美しく保ったベストリミックスとなっています!
ルディメンタル
価格: 250円
posted with sticky on 2016.8.16
Coldplay – Sky Full Of Stars (Sultan & Ned Shepard Remix)
最後はこの曲を紹介せざるを得ないでしょう!!
ただでさえ美しいColdplay(コールドプレイ)の“Sky Full Of Stars”がSultan & Ned Shepardによるリミックスでよりドラマチックかつ感動的な曲へと進化しています!
おわりに
いかがでしたか。
Sultan+Shepard(サルタン+シェパード)の音楽はインディー・ポップやインディー・ロックの要素をプログレッシブ・ハウスに取り込んだ独特のサウンドですが、歪みのない美メロに口ずさみたくなるようなヴォーカルが入っていてEDMにゆかりのない人でも気に入ると思います!
まだ来日したことがないので、そろそろきてくれないかなぁと切実に願っています!(できればNadia Aliと!笑)
まだ紹介しきれてないSultan+Shepard(サルタン+シェパード)の曲がたくさんあるので、是非YouTube等から聴いてみて下さい!
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