本日紹介するDJ、San Holo(サン・ホロ)は現在自分のレーベルも作って活動しているのですが、過去にTomorrowlandのBarong Familyステージに出演したり、Barong Familyメンバーたちと曲を作ったり、一緒にワールドツアーも行ったりしているので【Barong Family強化月間】で紹介させてもらいます。
それではSan Holo(サン・ホロ)の紹介に参りたいと思います!
目次
- 1 San Holoとは
- 2 ヒップホップの名曲をリミックス!
- 3 ディズニーから訴訟を起こされた!?
- 4 自身のレーベル「Bitbird」も始動!
- 5 San Holoのオススメ曲
- 5.1 San Holo – Light
- 5.2 Jauz x San Holo – OK!
- 5.3 San Holo x Yellow Claw – Alright
- 5.4 Yellow Claw & San Holo – Old Days
- 5.5 San Holo – We Rise
- 5.6 San Holo x Father Dude – IMISSU
- 5.7 San Holo – Can’t Forget You ft. The Nicholas
- 5.8 Cesqeaux & San Holo – Who Am I
- 5.9 San Holo – Still Looking
- 5.10 San Holo – Hold Fast feat. Tessa Douwstra
- 6 おわりに
San Holoとは
San Holo(サン・ホロ)とは、オランダ出身のDJ / プロデューサーです。
本名はSander van Dijck(サンダー・ヴァン・ダイク)で、1990年11月26日生まれの現在26歳。
ステージネームの「Holo」は正確には「ハァロォゥ」といった発音になります。
特にこだわっていないし常に作る音楽は変わっていくため自分の音楽をジャンル付けされるのが嫌いだそうですが、エモーショナル要素のあるフューチャーベースやトラップ系の曲が多い印象です!
San HoloはDr. Dre(ドクター・ドレー)やSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)らのクラシック“The Next Episode”をリミックスしたことで注目を集めました!
現在YouTubeで1億2千万回以上再生されている彼の代表曲のひとつでもあります。
昔からギターが得意だったSan Holoは今みたいな人気DJになる前はよく子供たちにギターの弾き方を教えたりもしていました。
といのも高校生の頃は宿題が多く勉強ばかりしていたSan Holoを見かねた母親から何か趣味を見つけるように言われ、ギターをすることにしたそうです。
そのため多くのプロデューサーは新しいメロディを作るときピアノを弾くことで思い浮かんだリするのですが、San Holoはギターを弾いて新しいメロディを考えるそうですよ。
それからバンドを6,7回組んだりしたのですが、しょっちゅうメンバーが抜けたりして解散するのが嫌で自分ひとりで音楽をしようと考え、プロデュースの存在を知ります。
レコーディングスタジオも必要ないしシンガーの事も考えなくていいため、彼の楽曲はヴォーカルが少なく取り入れるとしても自分で好きにコントロールできるヴォーカルサンプルが多いのです。(しかし今後はもっと積極的にヴォーカリストを取り入れて行こうと考えているとのこと。)
そしてオランダの専門学校「Codarts University for the Arts」でギターや音楽のプロデュースに関する知識を学び2012年に卒業。
はじめはヒップホップのサウンドを作り、その後ゴーストプロデューサーとして他のDJたちのために楽曲を提供していたのですが、それらの曲はどれも評価が良かったことから自分の曲を自分で作ってリリースしようと決意します。
ステージネームをSan Holoとしてキャリアをスタートさせました!
2013年から本格的にプロデュースに乗り出すのですが、2014年にオランダのレコード・レーベル「Heroic Recordings」と契約します。
はじめはプロデュース1本でDJやパフォーマンスをするなんて思ってもみなかったそうですが、ある日友人から電話で「今度うちのパーティーでDJしてみないか?」と言われてしたのがきっかけでDJにも乗り出したのです。
2014年には自身初となるEP『Cosmos』をリリースし、iTunesの”エレクトロニック”のカテゴリーでトップ100内にランクインしました!
2015年にはカナダのレーベル「Monstercat」から“Hold Fast”などが収録されたEP『Victory』をリリース。
オランダの大手レーベル「Spinnin’ Records」からも曲をリリースしましたが、オリジナルナンバーだけでなく、Porter Robinsonの“Natural Light”のリミックスなども手掛け、この曲はPorter Robinsonのアルバム『Worlds Remixed』にも収録されました。
Porter Robinsonといえば、先日Madeonと2人で行ったShelterツアーにサポートとしても参加しましたね!
彼らのライブを見て多くのインスパイアを受けたと語っていましたが、それだけでなくSan Holoの誕生日にはサプライズで2人からケーキももらっていました。
2016年には“They Just Haven’t Seen It”などのシングルが収録されたEP『New Sky』をリリース。
彼の楽曲はドラマのサントラにも使用されたことがあり、“RAW”という曲はアメリカのコメディシリーズ「Silicon Valley」のシーズン3のエピソード7で流れているので耳を澄ませて聴いてみて下さい!
2016年の11月にリリースした“Light”は Billboardのダンス/エレクトロ部門で38位に登場し、その後順位を上げ、19位にランクインしました!
また同年、Yellow Clawとのコラボ曲“Alright”を発表し、Skrillexのレーベル「OWSLA」のコンピレーションアルバム『OWSLA Worldwide Broadcast』にも収録されました。
Yellow Clawのレーベル「Barong Family」の一員としてTomorrowlandに出演したりワールドツアーに同行したほか、The Chainsmokersがコロラドを代表する会場「Red Rocks」で開いたラインアップからステージの構成まで自分たちで行ったイベント「Dreaming」にも出演!
今までにもUltra Music FestivalやCoachellaなどのビッグフェスに出演したほか、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアを回るワールドツアーも行うなどプロデュースにイベントと超多忙な売れっ子プロデューサーのひとりになりました!
San Holoについては、エレクトロニックミュージックの世界に入るきっかけや影響を受けた音楽、自身のレーベル「bitbird」のことなど色々インタビューしたので、下の記事も参考にしてみて下さい!
ヒップホップの名曲をリミックス!
自分の曲を自分で出すことを決めたSan Holoはまず「Don’t Touch the Classics Remixes」に取り掛かりました。
この「Don’t Touch the Classics Remixes」はヒップホップのクラシック(名曲)をリミックスした内容となっています。
SoundCloudからは著作権の問題で現在すべて削除されていますが、YouTubeではすべて視聴することができます!
Deleting all 'Don't Touch The Classics' remixes from soundcloud. Don't wanna lose my account due to copyright shit. pic.twitter.com/DnSolWNdv5
— San Holo (78%) (@sanholobeats) October 9, 2015
- Will Smith – Gettin’ Jiggy Wit It (San Holo Remix)
- Outkast – Ms. Jackson (San Holo Remix)
- Dr. Dre – The Next Episode (San Holo Remix)
- Eminem – Lose Yourself (San Holo Remix)
- 50 Cent – In Da Club (San Holo Remix)
- Nelly – Ride Wit Me (San Holo Remix)
ヒップホップの名曲たちが上手くSan Holoテイストにアレンジされてて面白いです!
「常識を破りたかったのと、みんな僕がしないだろうと思ってたことをやりたかったんだ。」と語っています。
ディズニーから訴訟を起こされた!?
ヒップホップビートを作っていた時代、カッコイイ名前を考えていたときに友人が決めてくれたステージネーム、San Holo。
しかし彼はあのディズニー(Walt Disney Pictures)からステージネームの「San Holo」がスターウォーズのキャラクターの「Han Solo」に似ているとして警告の手紙をもらったことがあります。
https://twitter.com/sanholobeats/status/512954593882689538
ちなみに下の写真の左がSan Holo、右がHan Soloです。
これに対し、Heroic Recordingsは、
「裁判沙汰になって非常にショックだ。彼をとても不運に思う。彼が本当にスターウォーズ愛からHan Soloの名前を選んだのかちゃんと明らかにして欲しい。San Holoの最新作も本当に素晴らしいので、このことが彼のアーティストとしてのキャリアをストップさせなければいいが。」
と語っていましたが、その後もSan Holoのステージネームが変わらなかったことから、どうやら無事解決したのでしょう。
それにしてもこんなことで訴訟を起こされるとは可愛そうですね。
まあそれだけ多くの人から注目されているのだと言えますが。
自身のレーベル「Bitbird」も始動!
San Holoは「Bitbird(ビットバード)」というレコード・レーベルを2014年に設立しています。
「Bit(ビット)」とはコンピュータが扱うデータの最小単位で、「Bird(バード)」はそのまま鳥、ということでビットでできた鳥がレーベルのマークとなっています。
なんでもSan Holoが幼い頃から鳥が好きだったためにこの名前とマークにしたのだとか。
このレーベルは「Heroic Recordings」の共同設立者でSan HoloのマネージャーでもあるBudi VoogtとSan Holoの幼少時代から長年の友人であるThorwald van den Akkerらも一緒に運営しています。
ジャンル問わず素晴らしい曲、エモーショナルな曲を世にリリースするのをサポートするため、そういったアーティストたちが自分を自由に表現できるようなシステムを提供するためにこのレーベルを作りました。
全てのアーティストにとって最もフェアなレーベルを目指しているそうです。この「Bitbird」はEDMのサブジャンル、フューチャーベースの曲のリリースが多いイメージですが、R&Bやエレクトロ、トラップ、エレクトロまで他のジャンルの曲もリリースしています。
契約しているアーティストとしてDROELOE, Taska Black, Duskus, BeauDamianなどがいます。
2014年の7月にレーベルから初のシングルとなるDuskusの“The First Route”をリリース。
2016年にはレーベル初のコンピレーションアルバム『Gouldian Finch』もリリースしました。
また先日2016年の12月16日にはレーベル初のショーケースをオランダで開催し、San HoloやWiwekのほかに、DROELOE, BeauDamian, Duskusなど「Bitbird」所属のアーティストが多数出演し大盛況でした!
これからのレーベルの成長にも期待です!
San Holoのオススメ曲
San Holo – Light
この曲はすっかりSan Holoの代表曲になりましたね!
彼オリジナルの舞い上がるような夢心地なセンセとチルアウトな女性ヴォーカルがマッチしたフューチャーベースとなっています!
Jauz x San Holo – OK!
アメリカ出身のDJ、Jauz(ジョーズ)とのコラボ・ナンバー。
MNNはSan Holoの曲の中でもこの曲は特に好きです!
女性ヴォーカルとフワフワしたメロディックなサウンド部分からのドロップのJauzらしいベースの激しい部分に移り変わるこのギャップがたまりません!
ライブ映像もめちゃくちゃカッコイイんですよ!
https://twitter.com/sanholobeats/status/781587385926586368
San Holo x Yellow Claw – Alright
Barong Familyのボス、Yellow Claw(イエロー・クロウ)とのコラボ・ナンバー。
Yellow ClawのトラップサウンドとSan Holoのフューチャーベースサウンドが混じり合った1曲ですが、どちらかというとSan Holo色が強い気がします!
Yellow Claw & San Holo – Old Days
こちらもYellow Claw(イエロー・クロウ)とのコラボ・ナンバー。
ハードスタイルのテンポとメロディ、ビッグルームのキック、トラップのドロップ、フューチャーベースの要素も垣間見えたりとひとつのジャンルに特化していないユニークな1曲に仕上がっています!
こちらはYellow ClawとSan Holo、それぞれのサウンドが割と良いバランスで現れていますね!
San Holo – We Rise
エモーショナルなコードやヒップホップのパーカッションなんかも使用したスローテンポなフューチャーベースとなっています!
「We rise, we fall」というヴォーカルのリピートも素敵です!
San Holo x Father Dude – IMISSU
アメリカ出身のシンガー、Father Dude(ファザー・デュード)とのコラボ・ナンバー。
San HoloのメロディックなサウンドにFather Dudeのヴォーカルが抜群にマッチしており、PVも面白くオススメです!
ただこの曲はSpinnin’ Recordsからリリースされたことに関してファンからかなり質問が来たそうです。
といのも売れたさ目当てにSpinnin’ Recordsと契約したのかと心配したファンも多かったみたいですが、これに対してSan Holo本人は音楽のジャンルやシーンにこだわらないようにレーベルもこだわらず時にはいつもと違うことをしてみただけだと答えていました。
曲をそのレーベルと契約することはあっても自分自身が契約することはないから心配しないで、とも語っていました。
San Holo – Can’t Forget You ft. The Nicholas
シンガーソングライターのThe Nicholas(ザ・ニコラス)をフィーチャリングしたナンバー。
これまた美しいシンセと心に響くような優しいヴォ―カルが素晴らしくスローテンポながらもアップリフティングなサウンドに癒されます!
「San Holoの熱狂的なファンのブログ」といった内容で彼の1日を追っているのですが、最後のオチもあって見入ってしまいます!
San Holo
価格: 200円posted with sticky on 2016.12.23
Cesqeaux & San Holo – Who Am I
オランダ出身のDJ、Cesqeaux(セスコー)とのコラボ・ナンバー。
メロディックなトラップスタイルのサウンドとなっています!
PVにはある意味を含んでおり、コメント欄でも色んな推測が飛び交っていますが、結局常に努力している夫と努力していない妻の結果ということでしょうか。
San Holo – Still Looking
ヴォーカルサンプル然りサウンド然り、穏やかなチルアウトナンバーかと思いきや中盤でビートが投下され、一気にトラップ要素も入って来る箇所が最高に盛り上がります!
Cesqeauxによるリミックスバージョンはエモーショナルさもあってオススメです!
San Holo – Hold Fast feat. Tessa Douwstra
オランダ出身のシンガー、Tessa Douwstraをフィーチャーしたナンバー。
San HoloのEP『Victory』収録曲のひとつで細かいリズムがクセになります!
同じくこのEP収録のタイトルナンバー“Victory”もオススメです!
おわりに
いかがでしたか。
San Holo(サン・ホロ)のユニークなサウンドに癒されましたか。
日本での知名度はかなり高いとは言えませんが、オランダはじめ海外ではかなり人気の高いDJのひとりなので是非覚えておいて下さい!
San Holo(サン・ホロ)が日本に来たらMNNも絶対に見に行きたいので、来日する日が早く来ることを願います!
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