本日は前々から読者の方からリクエストいただいていたアーティスト、Stonebank(ストーンバンク)をご紹介いたします。
彼はカナダの人気レコードレーベル「Monstercat」と契約しており、そのレーベル内でもとても人気の高いDJのひとりです!
それでは早速、Stonebank(ストーンバンク)の紹介に入りたいと思いますが、「Monstercat」について知らない方のためにレーベルの説明も軽くしたいと思います!
目次
- 1 Stonebankとは
- 2 そもそもStonebankも契約しているMonstercatとは?
- 3 ジャンルごとにステージネームを分けて活動していた!
- 4 シンガーであり妻であるEMELとのコラボは間違いなし!
- 5 Stonebankのオススメ曲
- 5.1 Stonebank – The Only One feat. Ben Clark
- 5.2 Stonebank – Blast from the Past
- 5.3 Stonebank – The Pressure
- 5.4 Stonebank – Lift You Up feat. EMEL
- 5.5 Stonebank – All Night
- 5.6 Stonebank – Who’s Got Your Love
- 5.7 Stonebank – Chokehold feat. Concept
- 5.8 Stonebank – Droppin’ Low
- 5.9 Stonebank – Never Looking Back
- 5.10 Botnek & I See MONSTAS – Deeper Love (Stonebank Remix)
- 6 おわりに
Stonebankとは
Stonebank(ストーンバンク)とは、イギリス出身のDJ / プロデューサーです。
使っているDAW(Digital Audio Workstation)は「Bitwig Studio」で、ハードウェア・シンセサイザーとしての機能とバーチャル・インストゥルメント・プラグインを豊富に備えた「Virus TI」、そしてSerum/Massive/Sylenthといったパッチを使用して曲の制作を行っています。
※DAW:コンピュータを使った音楽制作ソフトのようなもの。
本名であるMichael Stonebankのラストネームをそのまま取ってステージネームにしていますが、今まで「Modulate」や「Rocket Pimp」など色んな名前で活動してきた経歴は後ほどお話します。
Monstercatに出会い、ファンたちにも何もアナウンスせずにModulateやRocket Pimpとしての活動を急にストップしてStonebankに切り替えたのですが、あれこれ考えた上で出した結論だそうです。
Stonebankは有名プロデューサーになるまでに他のプロデューサーのために曲を作ったり、「Beat Lab Audio」などにサンプルパックを提供したりといった経験をしながら10年以上もプロデュースを続けているのですが、そんな彼の経歴を軽く説明たいと思います。
彼の音楽のルーツはハードコアから始まります。
16,17歳のときに『Clubland X-Treme』というハードコアのコンピレーションアルバムを聴いて育ったStonebanは、数年後には自身の曲が『Clubland X-Treme』に収録され、イギリスのハードコアシーンのパイオニアとも言えるBreezeと『Clubland #8』で共演するまでに成長!
大学でグラフィックデザインについて学んでいたStonebankは在学中にFL Studioに出会い、はじめは趣味でいじっていましたが、Gammaの曲や『Bonkers』というハッピー・ハードコアのコンピレーションを聴いて影響を受け、自身もハードコア系の曲を作り始め、趣味はすぐに職業へと変わりました。
しかし何年もプロデュースするうちにハードコアの曲を作るのに少し飽きてきてしまったこと、そしてKnife PartyとPendulumにも影響されジャンルとスタイルを変更することにします。
その後自身の妻でもあるEMELをフィーチャリングした“Stronger”で原点回帰しますが、この曲をリリースしたタイミングでModulateとRocket Pimpとしての活動をストップし、もっと自由に曲を作っていくこと決めました。
MDK & Rocket Pimp
価格: 200円posted with sticky on 2017.3.5
このとき北アメリカのEDMシーンではハードコアはまだあまり手付かずのジャンルで、そういったまだ未開拓のジャンルを取り扱っていきたいと考えていたMonstercatの考えと合致し、Stonebankも契約を決めます。
そしてMonstercatから改めてリリースされた“Stronger”は多くの人々に衝撃を与えました。
イギリスのようにハードコアのパーティーもさかんではないアメリカでこの曲が受け入れられるか不安もあった上に、Monstercatでマイナーなジャンルであったにも関わらず、予想以上に多くのサポートを受け800万回近く再生されるほど結果的に多くの人に親しまれました!
その後ハードコアに限らずエレクトロやダブステップなど色んなジャンルの曲をリリースし、流行の音楽に乗らずに独自の路線を貫くスタイルは各方面から評価されています。
現在もMonstercatをメインに、ドラムンベースからグリッチホップ、ダブステップ、エレクトロ、ベースハウス、ハードハウスなどさまざまな曲を出しており、どの層の人にも楽しめるアーティスト、それがStonebankなのです!
そもそもStonebankも契約しているMonstercatとは?
「Monstercat(モンスターキャット)」とは、カナダを代表するEDMレコードレーベルで、猫のモンスターっぽいトレードマークで有名です。
2011年にMike Darlington(現CEO)とAri Paunonen(現COO), James Leusinkの3人で彼らの友人たちの曲をシェアしてプロモートすることを目的にYouTubeチャンネルを作ったのがはじまり。
YouTubeチャンネルからスタートしたのですが、他のチャンネルと違う点ははじめから音楽との契約も行っていたという点でしょう。
2011年にKrewellaと契約し、“Killin It”をリリースしたのを皮切りに毎年数十名のアーティストと契約。有名なところで言うと、2015年にはSan HoloやJauz、2016年にはSeven LionsやMarshmelloなどとも契約しました。
Stonebankは2014年に契約しましたが、この年にMonstercatは100万枚のレコード売り上げを記録し、カナダで10番目に大きなYouTubeチャンネルとなり、現在ではカナダひいては世界的に有名なレーベルのひとつと言えます!
Monstercatで曲を出すことは曲のカテゴリーを全く気にしなくていいし、いつでも楽しく、そしてクリエイティブさを欠くことなくプロデュースできるので、自分にとっても非常にベストな環境だそうです。
要するにStonebankは曲のジャンルを一切気にしなくていい、いわばありのままの自分を全てさらけ出せる自由な場所なのです!
ちなみに2017年のTomorrowlandではMonstercatのステージもあるので、Stonebankが出演する可能性も高そうですね!
ジャンルごとにステージネームを分けて活動していた!
上でも触れましたが、彼は現在の「Stonbank」に至るまでいくつかのステージネームで活動していました!
「Modulate」や 「Rocket Pimp」などプロデュースする曲のジャンルごとにステージネームを変えて活動していましたが、その後それらのサウンドをひとつに集結せたで誕生したのがこの「Stonebank」なのです。
Petruccio & Modulate
価格: 250円posted with sticky on 2017.3.5
ちなみに「Modulate」ではハードコアメインでたまにドラムンベースやドラムステップも取り入れたBPMが170の曲を、「Rocket Pimp」ではエレクトロハウスのサブジャンルのひとつであるコンプレクストロよりのサウンドの曲を作っていました。
※コンプレクストロ:グリッチや入り組んだベースライン、そして多くの楽器で素早い連続によって作られるシンセサイザーが特徴で、Porter Robinson(ポーター・ロビンソン)が2010年に作成していた音楽を説明する為に作られたと言われています。
このようにジャンルごとに名前を分けていたのは、例えば「Modulate」でエレクトロハウスの曲を作ったとしたらModulateのサウンドを期待していたファンが混乱するだろうし、ハードコアのイベントで呼ばれているのにエレクトロの曲を流すのも変だし、逆の「Rocket Pimp」でも同じことが言えるからとのこと。
現在は「Stonebank」1本のみでジャンルの制限なくトラップやドラムンベース、エレクトロ、ハードダンスなど様々なジャンルの曲を心置きなく作っており、自分で楽しみながらプロデュースすることをモットーにしています。
シンガーであり妻であるEMELとのコラボは間違いなし!
EMELをフィーチャーした“Eagle Eyes”でMonstercatからデビューしたStonebank。
このEMEL(本名:Marie Louise)とはイギリス出身のシンガーであり、Stonebankの現在の妻でもあるのです!
EMELとはStonebankとして活動する前の違うステージネームのときから一緒に作業していましたが、その相性は抜群でStonebankがMonstercatから出した曲のうちの6曲でヴォーカルとして参加しています。
いくつかピックアップしてみましたのでぜひ聴いてみて下さい!
- Stonebank – Be Alright (feat. EMEL)
- Stonebank – Moving On (feat. EMEL)
- Stonebank – Another Day (ft. EMEL)
下のオススメ曲のなかでもEMELをフィーチャリングした曲を選んでいるのでそちらも要チェックですよ!
ちなみに2人の間には可愛い息子がいて、Stonebankは立派なパパでもあるのです!
Stonebankのオススメ曲
Stonebank – The Only One feat. Ben Clark
Ben Clarkをフィーチャリングしたナンバー。
出だしは繊細なメロディから始まりますが、アップリフティングなハードコアへと変わっていきます!
エモーショナルな男性ヴォーカルも素敵です!
テンポを上げたイギリス出身のDJ、Darren Stylesによるリミックスバージョンもあります!
Stonebank
価格: 200円posted with sticky on 2017.3.5
Stonebank – Blast from the Past
ハードなベース音とエレクトロニックなエフェクトが光るコンプレクストロナンバーとなっています。
出だしだけ聴いたらアップロフティングなハウスかと思いますが、聴き進めていくとエネルギッシュなエレクトロハウスへと変化していくのも面白いです!
Stonebank – The Pressure
エフェクトのかかった女性のヴォーカルサンプルが良い味を出しているハードダンスに仕上がっています!
メロディアスなサウンドと疾走感のあるビートがたまりません!
Stonebank – Lift You Up feat. EMEL
Stonebankが初のトランスナンバーを作ったことで話題になりました!
この曲がリリースされるまでMonstercatは5年間で13曲しかトランスの曲をリリースしていないので珍しいことなのですが、さらにStonebankがトランスを制作ということで2重に驚かせてくれました!
BPMは138でいつものハードダンス/エレクトロハウススタイルも織り交ぜたアップリフティングなナンバーとなっています!
Stonebank – All Night
女性ヴォーカルサンプルとピアノのメロディが美しいハッピーハードコアとなっています!
多幸感をたっぷり含んだサウンドが心地よいです!
Stonebank – Who’s Got Your Love
こちらもStonebankらしい幸福感たぷりのハッピーハードコアとなっています!
ヴォーカルの反響がノスタルジー感を出していてグッドですね!
Stonebank – Chokehold feat. Concept
Concept(コンセプト)をフィーチャリングしたナンバー。
BPM110の緩やかでノリやすいリズムとベースが特徴的で、Conceptのラップも抜群にマッチしています!
ちなみにこのようなサウンドをグリッチホップといいます!
Stonebank – Droppin’ Low
ダークな雰囲気漂うエレクトロ×ベースハウスとなっています!
オランダ出身のDJ、Dyro(ダイロ)の今のスタイルに共通したカッコ良さを持ったサウンドですね!
Stonebank – Never Looking Back
こちらはStonebankがトラップに挑戦したナンバーとなっています!
ドロップはアグレッシブなトラップサウンドですが、それ以外はメロディアスで特に2:24 – 2:47のパートは個人的にお気に入りです!
Botnek & I See MONSTAS – Deeper Love (Stonebank Remix)
https://www.youtube.com/watch?v=bt0Y4kKE5h4
Botnek & I See MONSTASによるドラムンベースナンバーをリミックスしました。
てっきりハードダンスにアレンジされるかと予想していましたが、ドラムンベースを活かした疾走感のあるサウンドとなっています!
後に出されたリミックスEPに収録されており、SnavsやXan Griffinなどによるリミックスバージョンもあるので聴いてみて下さい!
おわりに
いかがでしたか。
Stonebank(ストーンバンク)がどんな人物か、そしてどれだけ色んなジャンルの曲を作るプロデューサーか分かりましたか。
これだけ多くのジャンルに手を出しておきながら、そのクオリティは全て高いという、もはやそのセンスは天性のものを感じます!
今でこそ十分色んなサウンドで楽しませくれるStonebankですが、この先さらにジャンルの幅が広がる可能性はあるので、みなさんも注目しておいて下さい!
STONEBANKのハードスタイル凄くかっこいい!( ^ω^ )