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大迫力のプロジェクションマッピングも魅力!凶暴なダブステップを生み出すDJ、Excisionとは!

大迫力のプロジェクションマッピングも魅力!凶暴なダブステップを生み出すDJ、Excisionとは!

本日は2018年4月6日(金)・7日(土)に台湾で開催される「Looptopia Music Festival」に出演するExcision(エクシジョン)について紹介します!

ベースミュージック好きの方なら誰しもその名を聞いたことがあるかと思いますが、あまりベースミュージックは聴かないという方にも、Excisionに関しては絶対に一度は生でライブを見て欲しいアーティストなので、彼の魅力を簡単にまとめてみました!

Excisionとは

Excision(エクシジョン)とは、カナダ出身のDJ/プロデューサー。

本名はJeff Abelで、1986年4月29日生まれの現在31歳です。

Excisionは同じくカナダ出身のダブステップ・プロデューサー、DatsikやDownlinkとも交流が深く、オランダ出身のDion Timmerとも仕事で共演していますが、ダークで力強いベースサウンドと常に進化を遂げるド迫力のステージプロダクションが多くの者を魅了しています。

Excisionはイギリスのテクノバンド、The Prodigyが1997年に出したアルバム『The Fat of the Land』が初めて衝撃を受けたエレクトロニックミュージックだそうで、2005年にドラムンベースにハマリり、それからイギリス出身のデュオ、Vex’dのアルバム『Degenerate』を聴いて、ダブステップ延いてはエレクトロニックミュージックの新たな可能性を見出したそうです。

これらの音楽に影響を受け2004年頃からDJを始めるようになるのですが、当時カナダのブリティッシュコロンビア大学で経営学を学んでいたExcisionは、音楽に全てを捧げるために大学を中退。

それから2007年のツアーを行うまで他のDJやプロデューサーに一切会うことなく、1日12時間以上をDJとプロデュースに費やしたとのこと。

当時2005年は今のようにYouTubeで手軽にチュートリアルを見れたりなんて事はできなかった時代なので、自分のイマジネーションをどうやったらサウンドに変えられるかプロデュースの術を試行錯誤を重ねて学んでいったのです。

Excisionは2005年の時点で自身のレーベル「Rottun Recordings」を立ち上げており、2007年には待望のファーストシングルをリリース。

ファーストシングルを出した後も精力的に新曲を出し、毎年定期的にリリースしたミックスアルバムシリーズ「Shambhala」で徐々に知名度を上げていきました。

Excision Shambhala Mix 2016

 

少し年月は飛びますが、2011年にdeadmau5のレーベル「Mau5trap」からリリースしたアルバム『X Rated』で一気に注目を浴びることになります!

このアルバムの成功を受け、翌年2012年にはLiquid StrangerとLucky Dateと共に「X Tour」と題したアメリカツアーを敢行。

EXCISION – X Rated ft Messinian [OFFICIAL]

さらに「Rottun Recordings」だけでなくもうひとつのレーベル「Destroid Music」を立ち上げ、自身の曲はじめDownlinkやFar Too Loud, Bassnectar, Space Lacesなどとのコラボ曲を収録したデジタルアルバムをリリースしました。

両方のレーベルの運営を活発的に行い、2015年には「Rottun Recordings」からアルバム『Codename X』をリリース。

Excision – "Codename X" [Official Upload]

 

2016年には「The Paradox」と呼ばれる新しいツアーをスタートするのですが、この名前は自身がこの年の10月にリリースしたアルバム『Virus』に収録されている“The Paradox”から取ったもので、全16曲収録されたアルバムには、Dion TimmerやDatsik, Space Laces, Protohypeらとのコラボ曲もあり大きな話題となりました。

Excision – The Paradox [Official Video]

この「The Paradox」では過去のツアーより音響システムや映像技術をさらに進化させたものとなり、アメリカ各都市で開催されたショーは全てチケットが完売するなど大人気のイベントとなりました!

さらに2017年には自身がホストを務める恐竜をテーマにしたフェスティバル「Lost Lands」を初開催!

記念すべき第1回目は、9月29日から10月1日にオハイオ州のLegend Valleyで開催され、Datsik, Seven Lions, Rezz, Zeds Dead, 12th Planet, Destroid, Kill The NoiseなどラインナップもベースミュージックシーンのDJたちで固めるといった徹底ぶりで多くのベースミュージックファンを熱狂させました!

Lost Lands Music Festival 2017 – Official Recap Video

 

Excisoinは「Lost Lands」だけに限らず、イベントのフライヤーやときにはステージにも恐竜を登場させたりと色んな場面で恐竜をテーマにしていますが、小さい頃から恐竜が大好きだったようです。

2018年の「Excision Tour」ではアメリカ各都市を横断し、中国ツアーや台湾のLooptopia Music Festival, そしてEDCやTomorrowland, 9月14-16日には「Lost Lands」を再び開催するなど各国のビッグフェスやイベントへの出演が先の先まで決まっています!

音だけでなく視覚でも楽しめる!

Excisionは音楽だけでなく、迫力のあるサウンドシステムとビジュアルプロダクションもまた魅力のひとつ。

2013年11月15日にアメリカ・コロラドの1st Bank Centerで行ったイベントでは、なんと250,000ワットもの音圧のサウンドシステムを使用したのです!

またこの日のイベントは、ExcisionだけでなくFuntcaseやCookie Monsta, Deltron 3030, Brillz, ill.Gatesなどが交代でプレイする伝説のイベントとなりました。

2014年の1月からDirtyphonicsやIll Gatesとともにアメリカツアーをスタートしましたが、このツアーは「The Executioner(死刑執行人)」と題したツアー名にふさわしい映像やレーザーなどを採用し、カナダの音響システム系の会社 PK Soundの150,000ワットのサウンドシステムが使用!

Goodbye Executioner – Excision Tour 2015

 

「Execution Tour」では「The Executioner」と呼ばれるプロダクションセットが登場し、420平方フィート以上のパネルに3Dのビデオマッピングを映し出すという圧巻の映像を楽しむことができました。

音楽はテクノロジーのひとつだと語るExcisionは、先のショーやイベントのために音楽はもちろん映像技術に関しても自分が心から満足いくまで探求しており、「The Executioner」や「Destroid」, 「The Paradox」, 「Lost Lands」はメディア、音楽、アート、努力の集大成であり自分も心から楽しんでいるとのこと。

また普通の2Dの映像ではなく、もっと観客を驚かせることができる迫力の映像を求めていたExcisionは、「The Executioner」をスタートする前にプロジェクションマップピングでどのようなことができるのかその仕組みについてもきちんと学んだのです。

「The Executioner」では最終的なデザインに仕上げるまでに、世界中から50人以上ものアニメーターを雇って、この音のときにどのようなアニメーションをシンクロさせるか等、チームと66回もの修正に修正を加えたというのを聞くと、彼の音だけでなく視覚でも観客を楽しませようという強い想いが感じられます!

さらに凄いのがセットも予め決めたものを流すのではなく、観客のリクエストや反応に合わせて次にかける曲を急に切り替えても、きちんとアニメーションも対応するようになっているのだそうです!

The Wonky Song by Monxx and Walter Wilde: Excision Denver, Colorado 2017

 

ダブステップユニット「Destroid」もカッコいい!

ExcisionはDownlink, KJ Sawkaによるダブステップのスーパーグループ「Destroid」も結成していました。

「Destroid」のメンバーたちは近未来的なロボットスーツを着用しており、彼らもまたヘビーなサウンドと迫力のあるビジュアルプロダクションが売りとなっています。

DESTROID in San Francisco, first ever show ft. Excision, Downlink, KJ Sawka

 

Excisionは2011年頃、Downlinkとともにアメリカのニュー・メタルバンド、KORNのアルバムのプロデュースやツアーのサポートをした後に、Destroidとしての音楽を一緒に作りはじめ、その後KJ Sawkaが加わって「Destroid」を結成。

Korn – My Wall(feat.Excision and Downlink)

 

ちなみにExcisionはMIDIギター、DownlinkもMIDIギター、PendulumのドラマーでもあるKJ Sawkaはドラムを担当しており、ダブステップのライブバンドスタイルとなっているのです。

Destroidは基本的にオンラインビデオやSNS、「The Elevated」と呼ばれるWebページを使ってダブステップを促進するスタイルで、自身のインディペンデントレーベル「Destroid Music」から2曲のシングルと2枚のアルバムをリリースしています。

この“The Destroid Existence Conspiracy”というタイトルのニューススタイルの宣伝も面白いです。

Destroid existence conspiracy

 

2012年の11月にリリースされたファーストシングル“Raise Your Fist”は、TwitterやFacebookでリンクをシェアすることでフリーダウンロードできるというプロモーションが成功し、BeatportのダブステップチャートTop 100で2位を、全てのジャンルを含めたTop 100でも90位にランクインしました!

Excision, Downlink, Space Laces – Destroid 1. Raise Your Fist

上でも説明したExcisionのミックスアルバムシリーズにも参加しており、2012年に出した「Shambhala 2012」にはDestroidの曲が6つ収録されています。

2013年には初のアルバム『The Invasion』を発表し、同年5月にサンフランシスコで初のライブショーも行ったのですが、初のライブショーは大盛況で、その後Moonrise FestivalやOrion Festival, Camp Bisco 12といったフェスに立て続けに出演。

2014年にはファーストアルバムのリミックスバージョンとなる『The Invasion Remixes』をリリースし、Sound Festivalなどのフェスにも出演しました。

2016年には本家マイアミのUltra Music Festivalへ出演を果たし、2017年にはExcision主宰のフェス「Lost Lands」にも登場!

Destroidが「Lost Lands」に出演中、ステージセットの火山のひとつから出火し、一時的にパフォーマンスが中断する事態になったのも記憶に新しいですね。笑

Lost Lands 2017 Volcano catches fire

 

このように Excisionは自身のソロプロジェクトやツアーや主宰するフェスティバルの運営、そしてDestroidとしての活動といろんな形で我々ダブステップファンたちうを楽しませてくれているのです!

Excisionのオススメ曲

Excision – The Paradox

Excision – The Paradox [Official Video]

 

2016年にリリースしたサードアルバム『Virus』に収録されている1曲。

ミュージックビデオには実際にツアーで流した時の映像を使用しているので、臨場感があります!

Excision – Rave Thing

Excision – Rave Thing [Official Video]

 

こちらもサードアルバム『Virus』に収録されている1曲で、疾走感のあるサウンドがカッコよく、中盤の心身が解き放たれるようなサウンドも素敵です!

このアルバムは全体的に好きなのですが、タイトルトラックも是非ミュージックビデオと共に聴いてみて下さい!

Excision – Virus [Official Video]

Excision & Dion Timmer – Africa

Excision & Dion Timmer – Africa [Official Video]

 

Dion Timmerとのコラボ・ナンバー。

「アフリカ」というタイトルの通り、ゾウをはじめとした動物たちの鳴き声をサンプリングしており、壮大な自然界が表現されています!

Dion Timmerとは多数の楽曲でコラボしていますが、これらの曲とは正反対のメロディックなナンバー“Her”もオススメです!

Excision & Dion Timmer – Her [Official Video]

Excision & Downlink – Crowd Control

Excision & Downlink – Crowd Control

 

Downlinkとのコラボ・ナンバー。

この曲はJack Üが2014年→2015年のカウントダウンイベントに出演した際にもかけていましたが、この映像を観ながら聴くとよりカッコよさが分かるかと思います!

https://www.youtube.com/watch?v=z_5eXC9pR2U#action=share

(08:45から)

Excision – Neck Brace feat. Messinian

Excision – Neck Brace feat Messinian [Official Video]

 

Messinianの野太いヴォーカルがマッチしたキャッチーなダブステップとなっています!

ExcisionとMessinianは、2011年に出したファーストアルバム『X Rated』のタイトルトラックや、2015年に出したセカンドアルバム『Codename X』に収録されているThe Frimとコラボした“X Up”, Dion Timmerとコラボした“Hoods Up”などでもタッグを組んでおり間違いない組み合わせです!

EXCISION – X Rated ft Messinian [OFFICIAL]

 

Excision & The Frim – "X Up Ft. Messinian" [Official Upload]
Excision & Dion Timmer – Hoods Up (ft. Messinian)

 

Excision & Space Laces – Rumble

Excision & Space Laces – Rumble

 

Space Lacesとのコラボ・ナンバー。

時折聴こえるアラビアンなサウンドも良いアクセントとなっており、SKisMのレーベル Never Say Die Recordsからのリリースされました!

Space Lacesとは他にも色んな曲でコラボしていますが、セカンドアルバム『Codename X』に収録されている“Push It Up”もオススメです!

Excision & Space Laces – "Push It Up" [Official Upload]

 

Excision & Space Laces – Throwin’ Elbows

Excision & Space Laces – Throwin' Elbows

 

こちらもSpace Lacesとのコラボ・ナンバー。

メタルのような要素が入っているのも面白く、ドロップのレーザーガンのような音も爽快です!

GetterとVirtual Riotによるリミックスバージョンも違ったカッコよさがあります!

Excision & Space Laces – Throwin' Elbows (Getter & Virtual Riot Remix)

Excision, Datsik, Dion Timmer – Harambe

Excision, Datsik, Dion Timmer – Harambe [Official Video]

 

DatsikとDion Timmerとコラボしたナンバー。

ダークな雰囲気漂うサウンドに仕上げられており、そんなサウンドに合うような奇怪なミュージックビデオもある意味見応えがあります!笑

Barely Aliveによるリミックスバージョンも人気ですので聴き比べてみて下さい!

Excision x Datsik x Dion Timmer – Harambe (Barely Alive Remix)

Excision – With You feat Madi

Excision – With You feat Madi [Official Video]

 

女性シンガーのMadiをフィーチャリングしたナンバー。

Excisionの曲は激しいものばかりかと思っている方もいるかもしれませんが、実はこの曲や“Drowning”のようにしっとりしたメロディアスな曲も作っているのです!

Excision – Drowning feat Akylla [Official Video]

 

このギャップがたまりません!

おわりに

いかがでしたか。

Excisionのショーでは間違いなくヘッドバンギングをしてしまうと思うので、上の画像のように首のトレーニングを十分にしてから臨むことをオススメします。

またExcisionのショーでは両手を交差させて「X」マークを作るのが恒例なので覚えておいて下さい!

Excisionは「Looptopia Music Festival」に1日目の4月6日(金)に出演するので、行かれる方は圧巻のパフォーマンスを目の当たりにしてください!

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