DJ Snake, Malaa, Mercer によるコレクティブ Pardon My French のメンバーとしても知られ、CONFESSION のレーベルボスでもあるフランス出身の人気 DJ /プロデューサー Tchami が11月2日(木・祝前日)に新宿歌舞伎町の ZEROTOKYO で来日公演を行います!
先月、大盛況に終わった John Summit の初来日公演の際にも記事で取り上げましたが、ZEROTOKYO は今月はじめにも Nicky Romero を招聘したばかりで、早速、Tchami を迎えたりと海外アーティストの来日公演にかなり力を入れています。
【直前予習】
大ブレイク中のハウス界の次世代スター John Summitが9月30日(土)に新宿の@ZEROTOKYO_JAPAN でパフォーマンス!公認会計士時代含む、これまでの経歴、ステージネームや自身のレーベル名の由来、使用しているプラグイン、オススメ曲など記事にまとめました!https://t.co/DVtjCaMtFq
— MNN (@Music_News_Net_) September 26, 2023
Tchami についても ULTRA JAPAN で来日した 2017 年に紹介記事を書いたことがありますが、再来日を機に改めて Tchami の魅力とおさらい、また最新情報を盛り込みながらイベントもピックアップしたいと思います。
Tchamiの魅力に迫る!
Tchami こと Martin Joseph Leonard Bresso は今やフランスが世界に誇る DJ /プロデューサー。
昔、数年間クラシックピアノを習い、ベースギターに夢中になった時期もある Tchami は、今でこそ自分に制限をかけず、テック・ハウスからベース・ハウスまで、あらゆるハウスに挑戦していますが、”フューチャー・ハウス” という言葉を生み出した張本人としても知られています。
今ではすっかりひとつのジャンルとして確立されているフューチャー・ハウスですが、Tchami は当時、ジャンルとしては考えずに、”まだ発明されていないあらゆる種類のハウス・ミュージック” を意味して “フューチャー・ハウス” という言葉を考案し、2013 年に自身が制作した Janet Jackson の “Go Deep” という曲のリミックスを SoundCloud にアップした際に初めて #futurehouse という造語を設定。Tchami のユニークなサウンドはハウスと EDM の架け橋を築くことになり、このワードの認知が世界的に広まり、2016 年には Beatport に新ジャンルとして追加され、以後、Oliver Heldens や Don Diablo らによって更に開拓が進んだとされています。
ビッグルームのようなザ・EDM の勢いに落ち着きが見られ、いきなりハウスやテクノに飛び込む準備ができていなかったファンにとって、その中間ゾーンとなるようなサウンドのフューチャー・ハウスが完璧な第一歩となったという推察もあり、当時まだ誰も聴いたことのないサウンドを目指していた Tchami のスタイルが多くの人の心を掴んだと言えます。
2015 年に立ち上げた自身主宰のレーベル Confession も急成長を遂げ、ADE や Miami Music Week などでレーベルショーケースを開催したり、AC Slater 主宰の Night Bassとコラボ・アルバム『Confession X Night Bass: The Album』をリリース。さらに、MAKJ, Thomas Gold, KURA, Aazar, Bellecour, MARTEN HØRGER, BIJOU, KUUS, Chocolate Puma, Moksi といった人気アーティストの楽曲リリースも精力的に行っています。
常に聖職服を着用し、教会などの荘厳で独特な世界観漂うセットも Tchami の魅力のひとつですが、実際に伝統ある教会で DJ を行ったことまであります!
Tchamiが実際の教会で披露したパフォーマンスが神々しいと話題に!
昨日、シカゴの中心地に建つ趣ある教会Fourth Presbyterian Churchでショーを開催したTchamiですが、上質で神聖なハウスと美しいライティング効果で会場は独特の雰囲気に包まれました!pic.twitter.com/V7rbIjxxI6
— MNN (@Music_News_Net_) April 14, 2023
Pardon My French としても世界中で人気を博しており、2019 年には憧れの会場と名高い Red Rocks で単独公演を成功させています。
そんな Pardon My French の一員でもある Malaaと 今年 7 月に一緒にスタジオで制作する様子を アップしましたが、2 人は今年の ADEで 2018 年以来、約 5 年ぶりに No Redemption プロジェクトの復活させ、ショーのために複数のコラボ曲を制作した可能性が高く、10 月 20 日(金)に Tchami と Malaa がコラボした新曲 “A Prayer” がリリースされました!
Lady Gagaの楽曲プロデュースに度々参加
Tchami は あの人気歌姫 Lady Gaga と一度のみならず数回にわたって共演しています。
Tchami が Lady Gaga と初めて一緒に仕事をしたのは、Lady Gaga が 2013 年にリリースした 3 枚目のアルバム『ARTPOP』のリードシングル “Applause” まで遡ります。
共通の友人を通じてグラミーノミネートプロデューサーの BloodPop と知り合い、これがきっかけでLady Gagaの作品に携わることになったのですが、もともと『ARTPOP』収録曲の “Sexxx Dreams” がアルバムからのリードシングルとしてリリースされる予定だったものの、Tchami がプロデュースした “Applause” を聴いて感銘を受け「これは絶対にシングルじゃなきゃダメだ!」と称賛され、リードシングルが差し替えられたのです!
そして 2022 年、Lady Gaga の 6 枚目のアルバム『Chromatica』でも Tchami を指名し、リードシングル “Stupid Love” をはじめ、Ariana Grande とのメガラジオヒット “Rain On Me” や “1000 Doves”, “Babylon” とアルバムに収録された 4 曲を共同制作しました。
Lady Gaga からキャリア初期の頃から才能を認められ、最新アルバムでも数多くの楽曲制作を直々に依頼されることからも Tchami の実力と魅力がうかがえます。
転換点とも言えるデビュー・アルバムを発表
キャリア開始から約 7 年が経過したタイミングの 2020 年にリリースしたデビュー・アルバム『Year Zero』は、メディア等含め、各方面から大絶賛されました。
主に自宅で音楽を作る Tchami は、今までの創造的プロセスを一度揺さぶりたいという欲が生まれ、音の波形をより深く掘り下げ、新しい BPM と曲の構造をテストすることを決意。
また、今まであまり取り組んでこなかったソングライターとのスタジオセッションにも力を入れ、ひとり、或いは他のアーティストと一緒にゼロからレコードを作るという意味を込めて『Year Zero』の制作に臨みました。
また、アルバムのタイトル名には、自分がアーティストとして、人間として今どこにいるのか、というのも示しており、自分自身に挑戦する意味でもアルバムを出したそうで、新たな境地、新たな可能性への一歩でもあると語っています。
Tchami はサンプリングは過去とその美学から得たものを新しい時間・場所に持ち込むことができる方法として重宝しており、収録曲でアップテンポなハウス・トラック “Faith” では、伝説的なソウルジャズ歌手 Marlena Shaw が 1969 年に出したクラシック “Woman of the Ghetto” をサンプリングしています。アルバムを出す約 2 年前に、最初のスタジオセッションで、DJ Snake がこの “Woman of the Ghetto” をサンプリングするというアイデアを持って来たそうです。
このアルバムの制作に取り組んだことで、間違いなくアーティストとして成長することができたということで、この『Yewr Zero』以前、以降でのサウンドの進化を堪能してみて下さい!
イベント概要
音楽は言葉のない言語で、世界中の誰もが理解し感じることができるもので、日々の苦労からも解放してくれると考えている Tchami 。
そんなスピリチュアルな感性を落とし込んだ Tchami のサウンドと彼自身が創り出す独特の雰囲気を、国内唯一といえる比類なき音楽体験を実現した ZEROTOKYO で当日体感して下さい。
2023.11.2(木) Tchami
@ZEROTOKYO
OPEN 23:00
HP:https://zerotokyo.jp/event/tchami1102/
DOOR:¥7,000 ADV:¥6,000
【Z HALL】
Tchami
JOMMY / CARTOON / Shannon brothers / Mephi / GOODTRIP
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