先日紹介したyetep同様、今MNNの中でキテるアーティストのひとり、Madnapについて紹介します。
ちなみにMadnapもyetepとコラボ曲をリリースしたことがあるので是非聴いてみて下さい!
Madnapとは
MadnapことKyle Fitzgibbonsは、アメリカ・シカゴ出身のDJ/プロデューサー/ソングライター。
これまで公式リミックスも含めて、Moving CastleやThrive Music, Dim Mak, Monstercatなどのレーベルから曲をリリースしています。
当時、Skrillexの“Weekends!!!”を初めて聴いたときに衝撃を受けたことがきっかけで、高校生の頃から音楽のプロデュースをスタート。
Daft PunkやJustice, Pendulumのファンでもあったのですが、当時“Weekends!!!”には相当なインパクトを受けたのを今でも覚えているそうです。
2014年からこの「Madnap」プロジェクトをスタートさせ、2017年4月に自身でヴォーカルも担当したデビューEP『SEASONS』をリリースしており、この年のPhantomsのツアーに同行したことでも注目され、Zeds Dead, NGHTMRE, Alison Wonderland, 1788-Lのサポートアクトまで務めました。
現在に至るまでk?dやPegboard Nerds, Kill Paris, Robotaki, Manila Killa, Win + Wooといったアーティストのリミックスまで担当しています。
Madnapはもともと音楽のプロデュースをする前からサックスやクラリネット、数種類のギターの演奏経験があり、こういった楽器を演奏していた経験が現在のメロディ作りにも役立っているのです。
現在はCashmere Cat, Travis Scott, Felix Snow, The 1975, Flume, Frank Ocean, Charli XCX, noname, 6LACK, Lil Uzi Vertといったアーティストから影響を受けているとのことで、何の制約もなくカテゴライズすることのできない自分の感情に忠実なサウンドを制作しています。
例えば、Travis Scottのシンプルだけど壮大なコード進行やThe 1975のキャッチーで美しいサウンドなども参考にして自身のサウンドにも組み込んでいるため、Madnapの曲はどれもエモーショナル且つメロディックなベース系ミュージックとなっており、且つエアリー感のあるオーガニックなサウンドを感じることができます。
またMadnapのサウンドからは日本っぽい雰囲気も感じることができますが、これはMadnapが幼い頃から日本のビデオゲームをして育ったこともあって、日本の文化が染み込んでいるためで意図して反映させようと思って作り出したサウンドではないと説明しています。
それ以外にも様々な異なるインスピレーションを多数受け、それら全てを集約させたサウンドを目指しているというMadnapは、何かしらのトピックやテーマ、感情に関連したものを意識しており、頭で思い描いたアイデアをそのままノートに書き出してからサウンドに落とし込むようにしています。
この作業を定着させてから現在の自分のサウンドやスタイルを確立できるようになったそうで、最も肝心なのは思い浮かんだありのままのアイデアを一度全部出すことで、そのときそのときによって感じるものが違うため、Madnapの曲は毎回テンポやジャンルが全て異なっているのです。
DJ面でもできる限り楽しいセットにすることを心掛けているそうで、それぞれのギグで自分が感じた雰囲気をベースに毎回必ず違うセットで表現しています。
現在、芸術性に磨きを掛けることに最も力を入れており、もっと自分自身を表現できるよう常に努力しているとのことなので、今後もMadnapらしさが爆発した唯一無二のサウンドを聴かせてくれるのが楽しみです!
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Paper Crane Collectiveを設立
Madnapは2015年にアップカミングなアーティストたちと一緒にアーティスト集団「Paper Crane Collective」を設立しました。
「Paper Crane Collective」の構想を考え立ち上げようと思ったとき、Madnapはすでに数年間音楽のプロデュースを行っていましたが、当時は人と会ったり、ネットワークを形成したり、プロデューサーの友人を作ったり、他のアーティストと作業したりということを全くしておらず、自身がEDMコミュニティの蚊帳の外にいるということに気付いていなかったそうです。
とても孤立していたMadnapは、それからSoundCloudを通してドープでユニークでクリエイティブなサブカルチャーを掘っていき、自分のように寝室で楽しみながら音楽を作っている無名のアーティストたちを見つけ、彼らから多くのインスピレーションを受けます。
そしてこういった者同士でグループを作れば、互いに助け合って成長し、それぞれの音楽を拡散するのにも役に立つと考えたMadnapは、SoundCloudのDMで「I’m starting a collective – do you want to join?」と声を掛けてメンバーを集めたそうで、現在はhikeiiやomniboi, DZZなどプロデューサーだけでなく、ヴォーカリストやグラフィックデザイナーも所属しています。
出身地もバラバラのSoundCloudで知り合ったインターネットフレンド同士の彼らですが、4つのアルバムをリリースしたり、パーティーイベントを開催したりしています。
Madnapのオススメ曲
Madnap & SMLE – Throw It All Away ft. Aviella
アメリカ出身のデュオ、SMLEとのコラボで、アメリカ出身の女性シンガー、Aviellaをフィーチャーしたナンバー。
リリースの1年前からSMLEと一緒にガレージで楽しみがら作り始めたそうで、2組のサウンドとアイデアがしっかり入った楽曲が完成したときにAviellaの可愛いヴォーカルがしっくりくると感じ、オファーをかけ出来上がりました!
エモーショナルで美しいフューチャーベースにAviellaのヴォーカルがマッチしています!
Madnap & yetep – It’s Just You ft. Miranda Glory
韓国出身のプロデューサー、yetepとのコラボで、アメリカ出身の女性シンガー、Miranda Gloryをフィーチャーしたナンバー。
メジャーなコードとベースで組み立てたエモーショナルなファーストドロップとよりダイナミックなテンポで展開されるセカンドドロップとの対比も面白い1曲となっています!
Madnap – Slow Down ft. Pauline Herr
アメリカ出身の女性シンガー、Pauline Herrをフィーチャーしたナンバー。
Pauline Herrの上品で甘い歌声とMadnapによる複雑且つユニークなサウンドデザインが印象的なチルなエレクトロポップに仕上がっています!
Madnap – Honey ft. Sophie Meiers
アメリカ出身の女性シンガー、Sophie Meiersを迎えたナンバー。
エレクトロニックサウンドと楽器を融合させた極上の甘いサウンドが象徴的で、上述したように日本っぽい雰囲気も感じられます!
Madnap – Faces ft. Luma
アメリカ出身の女性シンガー、Lumaをフィーチャーしたナンバー。
繊細でメロディックなサウンドが魅力的で、この曲がMadnapにとって2019年のラストシングルとなります!
Madnap & Jaron – Your World
アメリカ出身のプロデューサー、Jaronとコラボしたナンバー。
ユニークなサウンドを作るのに長けている2人の色が上手く重なったチルでスイートなメロディに癒されます!
Madnap – Lavender
繊細なピアノやヴォーカルとシンセの強いドロップが印象的なポップなサウンドに仕上がっています!
Madnap – Take Your Time!
どこかノスタルジックな雰囲気すら感じられる繊細で美しい1曲に癒されます!
おわりに
いかがでしたか。
Madnapがどんなアーティストか少しは分かっていただけましたでしょうか。
Madnapの曲を聴けば、彼のポテンシャルの高さを感じられるはずですし、今後間違いなくブレイクすることが容易に想像できるので今のうちからチェックしておいて下さい!
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