久々に読者の方からのリクエストにお応えします!
最近はリクエストをいただいてもなかなかすぐに記事紹介できなくて大変申し訳ありません。
みなさんのオススメするアーティストを皆で共有していきたいので、今後も頂いたリクエストのアーティストを少し時間がかかってしまうかもしれませんが書き続けたいと思います!
それではリクエストであがったMitiS(マイティス)について紹介したいと思います!
目次
- 1 MitiSとは
- 2 自身のライフイベントを反映させた曲の数々が素晴らしい!
- 3 MitiSとしての音楽・ブランドを再構築
- 4 MitiSのオススメ曲
- 4.1 MitiS – Born
- 4.2 MitiS – Endeavours
- 4.3 MitiS – Open Window feat. Anna Yvette
- 4.4 MitiS – Foundations feat. Adara
- 4.5 MitiS – In My Eyes
- 4.6 MitiS – Pain
- 4.7 MitiS – For Miles & Miles
- 4.8 MitiS – Believe
- 4.9 MitiS – Hafan feat. FathoM
- 4.10 Seven Lions – Falling Away feat. Lights (MitiS Remix)
- 4.11 Zara Larsson, MNEK – Never Forget You (MitiS Remix)
- 5 おわりに
MitiSとは
MitiS(マイティス)とは、アメリカ・ペンシルベニア州のメディア出身のDJ/プロデューサーです。
彼の魅力はなんといってもメロディックなダブステップおよびドラムンベースサウンドで、聴く者にノスタルジックな感情を呼びさせてくれます!
彼の故郷であるこのメディアという場所はEDMは浸透しておらず、ロックのジャンルの一種「インディー・オルタナティヴ」が主流だったそうですが、これが彼に大きな影響を与えたのです。
はじめはハードコアから発展したスクリーモやメタルが大好きで、その次にチルなインディー・オルタナティヴへと関心が移り、それからEDMへと変化していったのですが、そんな色んなジャンルのサウンドを吸収して現在の彼のスタイルが生まれたのでしょう。
母親や姉の影響で12歳の頃からピアノを習い始めたのが音楽に触れた最初の経験で、Explosions in the Sky(エクスブロージョンズ・イン・ザ・スカイ)やアメリカのロックバンド、Caspian(カスピアン)、The Album Leaf(アルバム・リーフ)といったアメリカのポストロックバンドが大好きな少年でした。
姉の真似をしてピアノを弾いたたとき最初から才能があるのを母が見抜き、MitiSにロシア人の教師によるレッスンをつけたそうですが、生まれつき音楽のセンスを持っていたんですね!
その後好きで聴くだけでは事足りず、ロックやクラシックなどジャンル関係なしに自分で曲を作ってみるようになります。
そんなある日、たまたま流れていたTiesto(ティエスト)の“Just Be”を聴いてトランスミュージックの虜になり、エレクトロニックミュージックのプロデュースをスタートしました。
MitiSもTiestoにインスパイアされてDJ/プロデューサーを目指したとは、Tiestoの影響力って本当に大きいですね!
ちなみにステージネームである「MitiS」の由来ですが、本名であるJoe Torreとは何の関係もなく友人が起こしたちょっとしたストーリーから取ったとのこと。
ある日朝の4、5時くらいに音楽を作っていたとき、ソファで寝ていた友人が寝言を言っていたそうで突然起き上がり、自分のもとに歩いてきて寝ぼけて「私の名前はMitiSだ。」と言ったのが面白く、やけにその言葉がしっくりきて付けたそうです。笑
プロデュースをスタートしたときや今でもゴールというものはなく、強いて言うなら「自分が大好きな音楽を作り続けること」とのこと。
自信を持って作った曲をみんなに聴いてもらうことが一番の幸せで、自身の音楽を「new age classical」と呼んでいるのですが、そんな新しい時代のクラシック音楽を目指しているのです!
曲を作るプロセスはまずピアノで合唱音楽のアイデアを作り、次にシンセを考えてそれらを組み合わせています。
オフの日は頻繁にビーチに出掛けたりドライブしたりハイキングしたりと外で過ごしているのですが、自然と触れ合いが自身のムードにインスパイアを与えてくれるそうですよ。
初めて参加したギグがStarscapeで、なかでもEuphoria Music Festivalが自身にとって初の野外ビッグフェスでのプレイになったのですが、今後Ultra Music Festivalはじめ海外のビッグフェスにどんどん出演したいと語っています。
野外フェスに出演するのがとにかく好きだそうで、昔Deadmau5(デッドマウス)が屋外のフェスに出演したのを見てビートのない“Jaded”が会場に響き渡ったのに感動して自分も大きな野外フェスでプレイして感動させたいと誓ったそうです。
自身のライフイベントを反映させた曲の数々が素晴らしい!
MitiSは2013年の4月に6曲のメロディックなトラックを収録したEP『Born』を出しています。
このアルバムならびにタイトルソングでもある“Born”は、MitiSの子供の誕生を祝して作られた深い思い入れのある曲なのです!
※まだ生まれてくる前、お腹のなかにいるときに制作したそうでその喜びや想いを込めています。
2013年に設立した自身のレーベルも「Born Records」と名付けているのはそのためです。
このようにMitiSは自身のライフイベントに影響されて曲を作ることが多く、“Life Of Sin”もそのうちのひとつです。
この“Life Of Sin”はパート1からパート4の4部作ありEPも出しています。
これの曲のサウンドは一緒に過ごし始めた日々や彼女の言葉からインスピレーションを受けたそうで、この曲を聴いたら2012年の夏を思い出させてくれる大切な曲でもあるそうです。
この2012年の夏というのは彼女であるRebecca(レベッカ)に出会った時期で、人生において一番大切な時間とのこと。
2016年の11月にドミニカ共和国最大のリゾート地、Punta Cana(プンタ・カナ)で婚約しました。
Today I felt and witnessed what love truly is. I am now engaged to my best friend, my partner in crime, and the one who accepts me for me. pic.twitter.com/uGYejlAobg
— MitiS (@MitisOfficial) November 15, 2016
※動画の画質は非常悪いのは、WiFi環境が悪かったからだそうです。
彼女は音楽だけでなく色んな面で自身を支えてくれ励ましてくれる世界一大事な人と語っており、その仲むつまじさにほっこりします!
それにしてもベイビーMitiS可愛すぎです!!
MitiSとしての音楽・ブランドを再構築
特にEDMにおいて言えることなのですが、音楽が飽和状態にあるがゆえに自分が作るべきサウンドや今後の展開を見失ってしまうアーティストが少なくありません。
これは何も悪いことではなく、自分のルーツを見つめ直す大事なきっかけにもなります。
MitiSもまたそんな状況に直面しましたが、自分のスタイルを見つめ直し一度基本の忠実になることが必要だと感じたそうです。
というのも自分の音楽がどんどんクラブよりなサウンドになっていき、自分が大好きなメロディックなダブステップからかけ離れていくのを感じていました。
別にこれが問題というわけではありませんでしたが、自分のセットでクラブよりなサウンドをかけたときよりもメロディックなダブステップをかけたときの方がオーディエンスの反応が良かったりしたため音楽の方向性を戻そうと考えたそうです。
ただ単に昔のサウンドに戻るだけでなく、よりユニークなエレクトロニックサウンドに力を入れつつモチーフである感情に訴えかけるようなメロディックなダブステップを作っていくことを決意したのです!
こうして自身のスタイルを見つめ直しさらに革新させた一発目の曲が、2016年の2月に出した“Foundations”。
タイトルの通り自分の根幹をなす美しいダブステップサウンドを全面に出しつつ、女性ヴォーカルを加えて繊細さも出した素敵な1曲に仕上がっています!
MitiSのオススメ曲
MitiS – Born
上でこの曲に関する詳しい説明しましたが、オススメ曲にも入れないわけにはいかないでしょう!
MitiS自身の幸福感をこの曲に表したのだなぁと思って聴くと、より感慨深いものがあります!
MitiS – Endeavours
MitiSの曲の中でも個人的にお気に入りのひとつです!
テンポは速めで流動的なハーモニーと美しいピアノのメロディがブレンドされた非常に魅力的な1曲です!
言葉では上手く表現し難いですが、この曲を聴くと心に熱い感情が込み上げてきます!
MitiS – Open Window feat. Anna Yvette
アメリカ出身の女性シンガー、Anna Yvette(アンナ・イヴェット)をフィーチャリングしたナンバー。
天使のような澄み切ったAnna Yvetteのヴォーカルが、MitiSののスタルジックさを含んだサウンドに非常にマッチしています!
補足ですが、Anna Yvetteはマンチェスター拠点のレコードレーベル、NCS(NoCopyrightSounds)からリリースされている曲にヴォ―カルとして結構参加しており、彼女がフィーチャリングで入った曲はどれも素敵なので聴いてみて下さい!
MitiS – Foundations feat. Adara
アメリカ出身の女性シンガー、Adaraをフィーチャリングしたナンバー。
こちらも上で色々と紹介しましたが、熟考したうえで生み出した彼自身にとっても革新的な1曲でしょう!
MitiS – In My Eyes
ピアノなどクラシカルな楽器とモダンなダブステップを融合させたユニークなサウンドが特徴的です!
私含めネットの大多数もそうですが、この曲を聴くと青春時代のノスタルジックな日々を呼び起こしてくれます!
MitiS – Pain
サウンドに切ない感情も含まれていますが、それを乗り越えて強くなるんだ!といった強い想いも感じることができました!
あくまで私の勝手な解釈ですが。笑
こちらも間違いなくオススメ曲のひとつです!
MitiS – For Miles & Miles
出だしのピアノのメロディですでに心打たれました!笑
ピアノのの伴奏がメインのしっとりした曲かと思いきや、ドロップは深みのある力強いサウンドも入ってきて絶妙なバランスを保っています!
チルな雰囲気たっぷりのサウンドで、目覚めの朝にピッタリなのではないでしょうか!
MitiS – Believe
この曲はあのTiesto(ティエスト)がUltra Music Festivalでかけたことでも話題となりました!
ピアノの旋律と壮大かつメロディックなダブステップサウンドがたまりません!
MitiS – Hafan feat. FathoM
MitiSの友人でもあるアメリカ出身のプロデューサー、FathoMをフィーチャリングしたナンバー。
彼の曲には必須のピアノのメロディとギターのリフなどが使われとり、まるで映画のワンシーンのバックサウンドで使われていそうなファンタジーな雰囲気を感じます!
このそれぞれの楽器によるハーモニーの部分からユニークなドロップへと移るギャップが素敵です!
MitiSとFathoMhは“Breathe”という曲でも以前にコラボしています!
Seven Lions – Falling Away feat. Lights (MitiS Remix)
アメリカ出身のDJ、Seven Lions(セヴン・ライオンズ)のナンバーをリミックスしています。
MitiS × Seven Lionsという美しくかつ壮大なダブステップサウンドを作らせたら右に出る者はいない2人のドリームコラボレーションがリミックスで実現しました!
今後リミックスだけでなくコラボ曲も出して欲しいですね!
Zara Larsson, MNEK – Never Forget You (MitiS Remix)
スウェーデン出身の女性シンガー、Zara Larsson(ザラ・ラーソン)とイギリス出身のシンガー/プロデューサーのMNEK(エメニケ)によるコラボ・ナンバーをリミックスしています!
ピアノの伴奏もオリジナルのメロディに合致していてとても美しく、 MitiSのリミックスの中で個人的に1番好きな曲です!
おわりに
いかがでしたか。
MitiS(マイティス)の素晴らしさが伝わったでしょうか。
彼のサウンドは自分の人生や感情をありのままに音楽に映し出しているため、多くの人々を感動させることができるのです!
ただ美しい曲を狙って作るのではなく、こうした内面的な部分も大切なのだとMitiSの曲を聴いて感じさせてくれました。
上のオススメ曲では紹介しきれませんでしたが、彼の曲は全て一聴の価値があるのでチェックしてみて下さい!
いつも、楽しい記事をありがとうございます。
まだあまり世に知られていないdj、プロデューサーさんの経緯や生い立ちなどを交えて解説して下さるのでとても楽しく拝読しています。
アーティスト情報、もし可能であれば教えてください。
記事にもあります。MitiSさんなどの綺麗なメロディーラインのアーティストさんを中心に選曲されている(又は強い)ナイトクラブなどありますでしょうか。
Progress HouseやNCSサウンドが大好きでそんな哀愁感のあるサウンドばかりを流してくれるナイトクラブあったら最高だろうなぁと思っていた次第です。
不躾な質問になりますが、お答えくだされば嬉しいです。
返信できておらず大変申し訳ありません。
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます!
なかなかメロディック・ダブステップをメインにかけられる箱自体は少ないと思いますが、エモーショナルメロデックに特化したクラブイベント healsは気に入られるのではないでしょうか!
https://twitter.com/heals_tokyo