哀愁感漂うプログレッシブだけど、インパクトのあるドロップの曲を作るグループというイメージのBreathe Carolina(ブリーズ・キャロライナ)。
もともとイケてるトリオかと思っていましたが、エレクトロ・デュオ→バンド体制→EDMトリオと転身していったのを最近知ってビックリしました!
そういえばアメリカ出身のEDMトリオ、Cash Cash(キャッシュ・キャッシュ)もロックバンドからEDMに転身していますが、どっちのシーンでも活躍できるって純粋に凄いですよね!
>>>ロックバンドからEDMへ転身!Cash Cash(キャッシュ・キャッシュ)の変化し続ける音楽!
というわけで本日は、Breathe Carolina(ブリーズ・キャロライナ)について紹介したいと思います!
目次
- 1 Breathe Carolinaとは
- 2 「Breathe Carolina」が出来るまで
- 3 エレクトロ・デュオとして瞬く間に有名に!
- 4 メンバーの脱退、そして新たな体制へ!
- 5 Breathe Carolinaのオススメ曲
- 5.1 Breathe Carolina & Ryos – More Than Ever
- 5.2 Blasterjaxx & Breathe Carolina – Soldier ft. Tamra Keenan
- 5.3 Breathe Carolina Ft Angelika Vee – RUINS
- 5.4 Bassjackers vs Breathe Carolina & Reez – Marco Polo
- 5.5 Breathe Carolina & APEK – Anywhere But Home
- 5.6 Breathe Carolina feat. KARRA – Platinum Hearts
- 5.7 Breathe Carolina vs Y&V – Hero (Satellite)
- 5.8 Breathe Carolina & Husman feat. Carah Faye – Giants
- 5.9 Breathe Carolina & APEK feat. Neon Hitch – Lovin
- 5.10 Breathe Carolina & Jay Cosmic feat. Haliene – See The Sky
- 6 おわりに
Breathe Carolinaとは
Breathe Carolina(ブリーズ・キャロライナ)とは、David Schmitt(デイヴィッド・シュミット:写真中央), Tommy Cooperman(トミー・クーパーマン:写真右), Eric Armenta(エリック・アルメンタ:写真左)からなるアメリカのEDMユニット(以前はエレクトロニック・バンド)です。
音楽のジャンルはBreathe Carolina単体だとポップなヴォーカルとキャッチーなメロディが魅力のプログレッシブ・ハウスですが、他のビッグルーム系アーティストとコラボすることでプログレッシブとビッグルームの両面を持ったサウンドの曲を作り出しています!
本人たち曰く、自分たちもビッグルーム系のサウンドも作りたいけど、得意ではないそうです。笑
彼らは2006年に結成した当初はデュオでしたが、その後メンバーの入れ替わりもあり、音楽のジャンルも変えたりなど意外と長い歴史があるのです。
そんな彼らの歴史をいくつか区切って説明していきます。
「Breathe Carolina」が出来るまで
はじめにBreathe Carolinaを作ったのはKyle Even(カイル・イーヴン)とDavid Schmitt(デイヴィッド・シュミット)という2人のミュージシャンです。
Kyle EvenとDavid Schmittはともにコロラド州生まれで10代の頃からいくつかの音楽バンドを転々とします。
Kyle Evenは義兄弟の影響もあって、楽器からヴォーカルを担当するようになり「Rivendale」というバンドメンバーとしてパフォーマンスを行いヒット曲も生み出しました。
ちなみに彼の特徴は曲のところどころで織り交ぜてくるデスボイスです!
一方、David Schmittは12歳のころからベースやギターをはじめ、「As the Flood Waters Rose(後のthe Autobiography)」というバンドのメンバーとして活動していました。
この2つのバンドはセッションする機会が多かったこともあって、当時からKyle EvenとDavid Schmittはプライベートでも親交がありました。
その後David Schmittはバンドを抜け、ソロの曲をいくつかレコーディングしていたのですが、ある日Kyle Evenに一緒に曲を作ろうと声を掛けます。
上の2つのバンドはそれぞれメンバーの大学卒業とともに解散となり、1人になったKyle EvenはDavid Schmittと組んで、「Breathe Carolina(ブリーズ・キャロライナ)」が誕生しました!
ちなみにこの「Breathe Carolina」とは、もとイギリスの植民地だったアメリカ大西洋岸を沈静し、カロライナを名付けた女性の名前から由来しているそうですよ。
エレクトロ・デュオとして瞬く間に有名に!
2007年にKyle EvenとDavid Schmittで始めたBreathe Carolinaは当初、「GarageBand」という音楽を作るソフトウェア・アプリで半ば趣味のような感じでレコーディングしていました。
しかしBreathe CarolinaのMySpace(マイ・スペース)にアップした曲の再生回数は2008年は1万回だったのが、1年後には3000万回以上となり、本格的にライブを行うようになります。
メインは2人組ですがライブなどになるとキーボードやドラム、ギター、ベース等を担当する要員としてJoshua Ardrew(ジョシュア・アンドリュー)やLuis Bonet(ルイス・ボーネット)、Eric Armenta(エリック・アルメンタ)などを呼んでいたため、彼らのPVではメンバーの人数が変わっていたんですね。
しかし彼らはこのときはまだBreathe Carolinaのサブ・メンバー的な位置づけでした。
デュオとしてリリースした“Hello Fascination”や“I’m The Type Of Person To Take It Personal”は数々の番組の挿入曲で使用されるなど人気ぶり!
Breathe Carolina
価格: 150円
posted with sticky on 2016.7.26
そのほかエレクトロポップ感満載の“I.D.G.A.F”やピアノの旋律とヴォコーダーが印象的な“Diamonds”もこれまたヒット!
そのほかコンピレーションアルバムのためにR&Bシンガー、Jay Sean(ジェイ・ショーン)のヒット曲“Down”のカバーも披露しているので聴いてみて下さい!
また2011年に出した“Blackout”は世界中のチャートを賑わせたBreathe Carolina史上最大の人気曲となりました!
このPVではメインの2人だけでなく、バンドメンバーもしっかり写っていますね。
メンバーの脱退、そして新たな体制へ!
ここまで順風満帆だったデュオですが、2013年の10月にKyle Evenが自分の子供や家族と一緒に過ごすため、Breathe Carolinaを抜けることを突然発表し、多くのファンを驚かせました。
同じく2013年に主にキーボードを担当していたJoshua Ardrewもまたバンドを抜けています。
その後、上記のDJであるLuis BonetとドラムのEric Armentaが正式にバンドメンバーとなり、ギタリストのTommy Coopermanも加わった4人体制で活動し、ライブのときには他のミュージシャンも交えてパフォーマンスを行うスタイルで定着。
その高い人気から日本でメジャーデビューを果たしたほか、今まで何度も来日しており、そのときは「SCREAM OUT PARTY」や「SCREAM OUT FEST」といったイベントでヘッドライナーを務めました!
しかし理由は分かりませんが、2015年にはLuis Bonetもバンドを抜け、現在の3人組となっています。
トリオとなってからの彼らのスタイルはエレクトロポップから、よりEDM要素を強めたサウンドにシフトしましたが、過去のシンセサイザーを多用したクランクコアな要素も若干残しつつEDMとフュージョンさせたオリジナルのサウンドが特徴的です。
現在はBlasterjaxx(ブラスタージャックス)やBassjackers(ベースジャッカーズ)といったEDMシーンの人気アーティストともコラボし、EDMを取り扱うオランダの大手レコード会社「Spinnin’ Records」から多数曲を発表しています!
Breathe Carolinaのオススメ曲
Breathe Carolina & Ryos – More Than Ever
NY出身の若手プロデューサー、Ryos(ライオス)とのコラボ・ナンバーで、クレジットされていませんが女性シンガーのKARRA(カルラ)をフィーチャーしたナンバー。
Breathe Carolinaといえば、この曲は絶対ハズせないでしょう!
このサウンドめちゃくちゃカッコよくないですか!?
フェス受けも抜群のエモーショナルなプログレッシブ・チューンに仕上がっています!
Blasterjaxx & Breathe Carolina – Soldier ft. Tamra Keenan
オランダ出身のEDMデュオ、Blasterjaxx(ブラスタージャックス)とのコラボで、アイルランド出身の女性シンガーソングライター、Tamra Keenan(タムラ・キーナン)をフィーチャーしたナンバー。
性産業の闇に苦しむ女性たちの心境を描いたPVがリアルでショッキングですが、それに立ち向かう女性の勇姿にスカっとさせられます!
透き通るようなヴォーカルがリリックのメッセージ性を強めてくれます!
Breathe Carolina Ft Angelika Vee – RUINS
LA出身の女性シンガー、Angelika Vee(アンジェリカ・ヴィー)をフィーチャリングしたナンバー。
美しくもどこか悲しみの感情が入ったメロディとスイートでポップなAngelika Veeの歌声が非常にマッチしています!
Bassjackers vs Breathe Carolina & Reez – Marco Polo
オランダ出身のEDMデュオ、Bassjackers(ベースジャッカーズ)とドイツ出身のEDMデュオ、Reez(リーズ)によるパワフルでダイナミックなナンバー。
「マルコー!ポーロー!」という掛け声含め、初めから終わりまで常にアガりっぱなしのバンガーです!
Bassjackers, Breathe Carolina & Reez
価格: 200円
posted with sticky on 2016.7.26
Breathe Carolina & APEK – Anywhere But Home
アメリカ出身のDJ、APEKとのコラボ・ナンバー。
Breathe Carolina史上、最もEDMサウンドを全面に出した1曲なのですが、このタイトルにはホームであるロックシーンを離れ、新しい世界であるEDMシーンをどんどん踏み入れていく自分たちを表しているそうです。
壮大なシンセの音とハートフルなヴォーカルが素敵な爽快プログレッシブ・ナンバーとなっています!
Breathe Carolina feat. KARRA – Platinum Hearts
彼らの代表曲“More Than Ever”でヴォーカルを務めたKARRAとこの曲でも共演しています。
サウンドは、ファンタジックな雰囲気のあるプログレッシブ・ハウス!
はっきりとしたKARRAの歌声がダイレクトに胸に響きます!
Breathe Carolina
価格: 250円
posted with sticky on 2016.7.26
Breathe Carolina vs Y&V – Hero (Satellite)
フランス出身のEDMデュオ、Y&Vとのコラボ・ナンバー。
メランコリニックなエレクトロ・サウンドとスイートなヴォーカルが心地よい壮大なプログレッシブ・トラックとなっています!
メロディもかなり中毒性高めです!
Breathe Carolina & Husman feat. Carah Faye – Giants
オランダ出身のDJ、Husman(ハスマン)とのコラボで、アメリカ出身の女性シンガーソングライター、Carah Faye(キャラ・フェイ)をフィーチャーしたナンバー。
Carah Fayeの魅惑的なヴォーカルがエモーショナルなメロディと相まって、非常にうっとりさせられます!
先日、ヘビーな音が効いたフェス受けの良いFestival Mix(フェスティバル・ミックス)バージョンも公開されたので、聴き比べてみて下さい!
Breathe Carolina & Husman
価格: 250円
posted with sticky on 2016.7.26
Breathe Carolina & APEK feat. Neon Hitch – Lovin
“Anywhere But Home”以来となるAPEKとのコラボで、イギリス出身の女性シンガー、Neon Hitch(ネオン・ヒッチ)をフィーチャーしたナンバー。
エネルギーを感じる雄大なメロディとNeon Hitchのキュートな歌声が抜群にマッチしていて、アプリフティングなサウンドがハッピーな気持ちにさせてくれます!
Breathe Carolina & APEK
価格: 250円
posted with sticky on 2016.7.26
Breathe Carolina & Jay Cosmic feat. Haliene – See The Sky
イングランド出身のDJ、Jay Cosmic(ジェイ・コスミック)とのコラボで、女性シンガーのHaliene(アレンヌ)をヴォーカルに迎えた彼らのニュー・シングル。
Jay Cosmicとコラボしているだけに、ハードスタイルの要素も入ったキャッチーなプログレッシブに仕上がってますね!
Spinnin’ Premium(スピニン・プレミアム)で7月29日から期間限定でフリーダウンロードできるらしいので確実にゲットしましょう!
おわりに
フロントマンのDavid Schmittは現在金髪にしていて黒髪のときと雰囲気が違ったので、また新しいメンバーが入ったのかと見間違えてしまいました!笑
それは置いといて、Breathe Carolina(ブリーズ・キャロライナ)は、体制や音楽のジャンルが変わっても昔も今もどちらの曲もそれぞれの良さがあり、純粋に音楽の才能に長けているのだと実感しました!
作る音楽が変わっていったことに関して、それはサウンドの進化であり結果的には良い事だとも語っているBreathe Carolina(ブリーズ・キャロライナ)ですが、今後彼らの音楽はどんな進化を見せ、その方向へ向かっていくのか楽しみでもあります!
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