「Ultra Music Festival」などのビッグフェスでAfrojack(アフロジャック)やSkrillex(スクリレックス)、Diplo(ディプロ)などなどとにかく多くのトップDJたちがこぞってあるアーティストの曲をかけました。
その人物とは、Wiwek(ウィーウェック)。
近年、今まで以上に人気が爆発し、日本での知名度も高まってきている要注目のDJです!
読者の方からもリクエストをいただいたので、本日はWiwek(ウィーウェック)について紹介したいと思います!
目次
- 1 Wiwekとは
- 2 「ジャングル・テラー」とは?
- 3 ライブパフォーマンスも最大の魅力!
- 4 もちろんジャングルやアニマルも大好き!
- 5 Wiwekのオススメ曲
- 5.1 Hardwell & Wiwek – Chameleon
- 5.2 Valentino Khan & Wiwek – Tropicana
- 5.3 Wiwek & Yellow Claw – Pop It (ft. Lil Debbie)
- 5.4 Wiwek & Skrillex – Killa Ft. Elliphant
- 5.5 GTA x Wiwek ft. Stush – What We Tell Dem
- 5.6 Gregor Salto & Wiwek – How It Goes (Feat. Stush)
- 5.7 Wiwek – Rebels (ft. Audio Bullys)
- 5.8 Wiwek – Global March
- 5.9 Alvaro & Wiwek – Fire
- 5.10 Wiwek – Cavalry (feat. Big Freedia)
- 5.11 Wiwek – Bang Bang Theory (Instrumental Mix)
- 5.12 Cash Cash – Devil feat. Busta Rhymes, B.o.B, and Neon Hitch (Wiwek Remix)
- 6 おわりに
Wiwekとは
Wiwek(ウィーウェック)とは、オランダ出身のDJ / プロデューサーです。
ちなみに2012年のはじめまでは「Oui’Wack(オイワック)」という表記のステージネームで活動していましたが、発音が難しいという理由で現在の「Wiwek」に変更しました。
変更したところで、まだ読みづらいですけどね。笑
インド家系に生まれたWiwek Mahab(本名)は、オランダの小さな町で幼少期を過ごしました。
小さい頃からダンス・ミュージックを聴いて育ったWiwekは自分が12、13歳のときにEDMブームが到来。
Tiesto(ティエスト)やArmin van Buuren(アーミン・ヴァン・ブーレン)といった今ではシーンのトップに君臨するDJが頭角を現した頃ですね。
よく聴いていたトランス・ミュージックがきっかけでEDMにハマりこんでいき、それから曲のプロデュースやDJにも興味を持つことになります。
その頃から音楽を聴くだけでなく自分で作ってみよう!と思い実験的にいくつかのトラックを制作。
EDMサウンドにインドの伝統的な太鼓の音や金属のドラムの音を組み込むなど、当時から独特なサウンドにこだわっていました。
インドのミュージシャンでもあるWiwekの父親は歌だけでなく数多くの楽器も演奏することもあって、家にはたくさんのインドの楽器が揃っていたため、それを利用してみたそうです。
恐らく下の画像のような太鼓でしょう。
「ムリダンガム」というそうです。
しかし父親からは楽器の使い方は一切教わったことはなく、むしろ歌い方ばかり細かく熱心に教えてくるのが正直うんざりだったのだとか。笑
2011年か2012年の頃にSoundCloudに初めて自分の曲をアップロードしようとしたとき、当時はその曲のジャンルを入力しないとアップロードすることができず、また自分の曲に見合うジャンルの言葉が見当たらなかったので、そこで自分で考え付いた「Joungle Terror(ジャングル・テラー)」という言葉が生まれました。
彼の評判はネットの中だけでなく、Tiësto(ティエスト)やFedde Le Grand(フェデ・ル・グランド)、Laidback Luke (レイドバック・ルーク)なども彼の曲をかけるなどトップDJたちからも推され始めます。
“Koala”や“Bomber Squad”といっオリジナルトラックをリリースする一方、Buraka Som Sistemaの“Hangover”の公式リミックスなども担当。
2012年にはプロデューサーのGregor Salto(グレゴール・サルート)とともにレーベル『RIMBU』を立ち上げ、自身のレーベルから“Angry Birdz”や“On Your Mark”などの曲を発表。
その後、Spinnin RecordsやMad Decent、Barong Familyといった大手レコード会社からも曲を多数リリースし、Ultra MiamiやEDC Vegas, Electric Forrest, Parookaville, Tomorrowlandといったビッグフェスへの出演も果たしました!
なんとあのFuji Rock(フジ・ロック・フェスティバル)にも登場したことがあります!
2016年にはSkrillex(スクリレックス)のレーベル『OWSLA』と契約し、EP『The Free & Rebellious』も発表しました!
しかし常にジャングル・テラーの曲を作り続けるとは断言できず、自分の作りたいと思った音楽を作る主義なので、来年は全く別のジャンルの曲を作っている可能性もあるそうです。
現在Wiwekはピアノのレッスンにも通うなど楽器の扱い方を勉強中とのことで、今後もサウンドが進化していくことが予想されます!
「ジャングル・テラー」とは?
上でも書いたようネットに音楽を上げるときのジャンルの入力を求められた際に、思い付いたという「ジャングル・テラー」という言葉。
オランダで発祥した恐怖を押し出した曲調が特徴のハードコアのサブジャンル「Terror(テラー)」と「Jungle(ジャングル)」の雰囲気(バイブス)を組み合わせてできた単語だそうです!
この「ジャングル・テラー」とは、具体的にはエレクトロベースのサウンドと民族っぽい音楽や動物の声を組み合わせた最先端のジャンルなのです!
初期の頃に出した“Jungle Wars”という曲で、動物の声やトロピカルな雰囲気を全面に出したのが始まりだとされています。
現在では、“Wiwek=ジャングル・テラー”が定着しEDMのなかのひとつのジャンルとしても認識されていますが、Wiwekが言うにはこの「ジャングル・テラー」はジャンルではなく一種のバイブスのようなものだと語ってます。
バイブスに最もインスパイアされるというWiwekですが、意外にもゴリゴリのヒップホップを聴いて刺激を受けることが多いそうで、そういった他ジャンルの音楽の雰囲気や感情が自らの曲に影響を与えているとのこと。
またWiwekはとにかく多くのサンプルを使用しており、シンセライザーはエフェクトやライザーのためだけに使用することもありますが、基本ほとんど使わず、メロディやドロップなど全てをサンプルのみで作っています。
そのような手法で作った自分の音楽によって、観客にはジャングルのような雰囲気と体内からアドレナリンが分泌されるのを最大限に感じて欲しいそうです!
ライブパフォーマンスも最大の魅力!
Wiwekの魅力はそのユニークな音楽だけでなく、ライブパフォーマンスにもあります!
彼のパフォーマンスは即興が多いことで有名で、まるでカメレオンのように、そのときの観客の盛り上がり方やムードに合わせて、それに合った曲やスタイルを提供しているのです!
まだ客が踊り足りなそうに感じたらハードな曲をかけ、ちょっと落ち着きたい時間帯だと感じればソフトな曲に即座にシフトさせます。
そしてWiwekはステージセットにも凝っており、ジャングルを意識したようなステージセットが多かったり、LEDスクリーンにも動物がたくさん登場したりと、アドベンチャーのようなワクワク感があります!
このようにWiwekのライブでは聴覚的にも視覚的にも楽しませてくれるのです!
もちろんジャングルやアニマルも大好き!
音やビジュアル面でジャングルのバイブスを出すなど強いこだわりを持っているWiwek。
そんな彼の溢れるジャングル感はプライベートでの自然や動物たちとの触れ合いからきているのかもしれません。
というのも彼のSNSには動物と戯れる様子の写真がいっぱい!
それだけでなくジャングルやサバンナっぽいところで写っている写真も沢山見受けられます!
下の写真はWiwekが実際に動物の気持ちになっているところです。笑
動物だけでなくミニオンにだってなることもありますよ!
Wiwekのオススメ曲
Hardwell & Wiwek – Chameleon
オランダ出身の人気DJ、Hardwell(ハードウェル)とのコラボ・ナンバー。
Wiwek要素強めですがブレイクダウンはHardwellらしいビッグルーム・サウンドも鳴るバウンシーでエネルギッシュな1曲となっています!
リズミカルなドラムビートがワクワクさせてくれます!
Valentino Khan & Wiwek – Tropicana
LA出身のDJ、Valentino Khan(ヴァレンティノ・カーン)とのコラボ・ナンバー。
この曲はクラブでよく聴きますね!
タイトルからトロピカル風の爽やかなチューンを想像したら大間違い。BPMとともにテンションも徐々に上がっていきます!
サイレンみたいな不気味な音が心に不思議な高揚感を込み上げさせてくれます!
Wiwek & Yellow Claw – Pop It (ft. Lil Debbie)
オランダ出身のEDMトリオ、Yellow Claw(イエロー・クロウ)とのコラボで、アメリカ出身の女性ラッパー、Lil Debbie(リル・デビー)をフィーチャーしたナンバー。
トラップ系の曲でも定評のあるYellow Clawと組んだことで、いい具合にクレイジーなサウンドを生み出してくれました!
「Clap! Clap!」という掛け声からの笛のようなサウンドの呼応がハマります!
Yellow Claw関連ですが、彼らの曲”Never Dies”をリミックスした曲もオススメですよ!
Wiwek & Skrillex – Killa Ft. Elliphant
アメリカ出身のプロデューサー、Skrillex(スクリレックス)とのコラボで、スウェーデン出身の女性シンガー、Elliphant(エリファント)をフィーチャーしたWiwekの代表曲のひとつ。
壮大さとダブ要素が強くなったLA出身のプロデューサー、Slushii(スライシー)によるリミックス・バージョンも人気が高いです!
他にも色んなリミックスがあって、LA出身のEDMデュオ、Boombox Cartelとシカゴ出身のDJ、Aryayによるリミックス、
イギリス出身のDJ、QUEST(クエスト)によるリミックス、
アメリカ出身のDJ、Henry Fong(ヘンリー・フォン)によるリミックスも聴いてみて下さい!
GTA x Wiwek ft. Stush – What We Tell Dem
アメリカ出身のEDMデュオ、GTAとのコラボで、女性ラッパーのStush(スタッシュ)をフィーチャーしたナンバー。
これぞジャングルテラー・アンセム!
女性の鋭い早口ラップがアクセントになっています!
Gregor Salto & Wiwek – How It Goes (Feat. Stush)
オランダ出身のDJ、Gregor Salto(グレゴール・サルート)とのコラボで、Wiwekの曲でよくラップを担当するStushをフィーチャーしたナンバー。
気の抜けたようなサウンドが聴けば聴くたびに中毒性を帯びてきます!
Gregor Salt関連ですが、彼のナンバー”Afrobot”をWiwekがリミックスしたバージョンもオススメですのでチェックして見て下さい!
Wiwek – Rebels (ft. Audio Bullys)
イギリス出身の2人組EDMアーティスト、Audio Bullys(オーディオ・ブリーズ)をフィーチャーしたナンバー。
珍しく割とメロディが整ったナンバーだなぁと思ったのも束の間、Wiwekらしいファンキーさが全面に出たドロップで攻撃してきました!
Wiwek – Global March
Wiwekの頭の中を見てみたい!!
一体どうやったらこんなユニーク過ぎるサウンドを思いつくのか不思議でなりません!
ダンスホールのフレーバーも効いたパーティー・チューンとなっています!
Alvaro & Wiwek – Fire
オランダ出身のDJ、Alvaro(アルヴァロ)とのコラボ・ナンバー。
ダークビートと鋭いシンセの音が特徴的なダンスフロア・アンセムとなっています!
Steve Aoki(スティーヴ・アオキ)のレーベル「Dim Mak Records」からリリースしています。
ちなみにAlvaroとは”Boomshakatak”という曲でもコラボしているので、こちらも聴いてみて下さい!
Wiwek – Cavalry (feat. Big Freedia)
アメリカ出身のミュージシャン、Big Freedia(ビッグ・フリーディア)をフィーチャーしたナンバー。
目を閉じてこの曲を聴けば、まるで自分がジャングルの中にある部族の集落に迷い込んだかのよう!
ちょっぴり不気味な雰囲気が漂っているのですが、身体は勝手に踊り出してしまいます!
Wiwek – Bang Bang Theory (Instrumental Mix)
メロディアスな部分を区切りに、新しい音が入ってきたりと少しずつ変化していく1曲!
曲に陶酔しつつそんなわずかな変化を楽しむのが至高です!
Cash Cash – Devil feat. Busta Rhymes, B.o.B, and Neon Hitch (Wiwek Remix)
アメリカ出身のEDMトリオ、Cash Cash(キャッシュ・キャッシュ)のナンバーのリミックスも手掛けていますが、MNN的にオススメのリミックスです!
キャッシュ・キャッシュ
価格: 250円
posted with sticky on 2016.7.28
おわりに
いかがでしたか。
Wiwek(ウィーウェック)のユニークすぎるサウンドには好き嫌いが分かれるかもしれませんが、トップDJたちがこぞってかける位なので知っておいて損はないでしょう!
2015年のフジロックフェスティバルだけでなく、今年2016年4月1日には渋谷の「T2」で、7月8日には京都の「KITSUNE」でもパフォーマンスを行うなど日本でも露出の機会が増えているので、是非生のプレイを見に行ってみてはいかがでしょうか!
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