本日ご紹介するアーティストはSeeB(シーブ)。
前々から紹介したい紹介したいと思いながらずっとできていなかったのですが、数名のフォロワーの方からリクエストも頂いていたので、やっと紹介に乗り切れました!
それでは早速SeeB(シーブ)の紹介に入りたいと思います!
目次
- 1 SeeBとは
- 2 SeeBは最初デュオだった!
- 3 “I Took A Pill In Ibiza”のリミックス誕生秘話
- 4 SeeBが選ぶお気に入りの8曲を紹介!
- 5 SeeBのオススメ曲
- 5.1 Mike Posner – I Took A Pill In Ibiza (Seeb Remix)
- 5.2 Seeb, R. City – Under Your Skin
- 5.3 OneRepublic, Seeb – Rich Love
- 5.4 Seeb – Breathe ft. Neev
- 5.5 Seeb – What Do You Love ft. Jacob Banks
- 5.6 Seeb, Greg Holden – Boys In The Street
- 5.7 Coldplay – Hymn For The Weekend (Seeb Remix)
- 5.8 Shawn Mendes – Stitches (SeeB Remix)
- 5.9 Tove Lo – Moments (Seeb Remix)
- 5.10 Ed Sheeran – Castle on the Hill (Seeb Remix)
- 6 おわりに
SeeBとは
SeeB(シーブ)とは、Simen Matre Eriksrud(シーメン), Espen Berg(エスペン), Niklas Strandbråten(ニクラス)の3人からなるノルウェー出身のユニットです。
ノルウェー出身のといえば、Alan WalkerやKygo, Lidoなど美しいメロディを得意とするアーティストが多いイメージがありますが、彼らもまたメロディアスなサウンドで多くの者を虜にしています。
もともとSeeBのメンバーであるSimen Matre EriksrudとEspen Bergがデュオとしてノルウェーのアーティスト中心の曲のプロデュースを行っていました。
その後ノルウェーだけでなく海外のアーティストからも依頼を受けるようになり、カナダ出身のシンガーKieszaが2014年に出したアルバム『Sound of a Woman』のプロデュースを手掛けたことで世界的に有名になります。
そしてSimenとEspenは Niklas Strandbråtenを招き、3人は2015年にマネージャー及びエグゼクティブプロデューサーのChristoffer HuseとTrond Opsahlに出会ってパートナーシップを締結、その後SeeBが結成されたのです。
Seebとして初のリミックス曲でもあるKieszaの“Cut Me Loose”はHype Machineのチャートで1位を獲得!
彼らのトレードマークとも言えるヴォーカルをひねったようなエフェクトに多くに人がハマり、その後手掛けたカナダ出身のシンガー Shawn Mendesの“Stitches”のリミックスもまた各方面から称賛を受けました!
そしてなにより彼らの名前が世界的に有名になったきっかけといえば、アメリカ出身のシンガー Mike Posnerの“I Took a Pill in Ibiza”のリミックスを制作したことで間違いないでしょう!!
この“I Took A Pill In Ibiza”リミックスを手掛けてから、色んなトップアーティストたちからリミックスが殺到したそうですが、このヒットをきっかけに自身の楽曲制作に専念することを決意。
自身のユニークなサウンドに磨きをかけ、2016年には大手レーベルのUniversal Musicと契約します。
2016年に出したポルトガル出身のシンガーのNeevをフィーチャーした彼らのデビューシングル“Breathe”もまたノルウェーでトップ10に入ったほか、Spotifyでは7000万回以上再生されBillboardのHot100では最高4位まで登りつめました!
得意のリミックスも続行しColdplayの“Hymn For The Weekend”をリミックスするとあっという間に2億回以上再生され、 Spotifyの「Global Top 30」にも選出!
今までShawn MendesやColdplayといったアーティストの楽曲をリミックスしてきましたが、リミックスする曲を選ぶ1番の基準はメロディよりその曲のヴォーカルで決めるそうで、Chris MartinやShawn Mendesはヴォーカルを通して想いを伝える力がありその方法も非常にユニークであるため、彼らの曲をリミックスしたいと思ったそうです。
リミックスだけでなく自分たちのオリジナル曲ではユニークで特徴的な声を持つヴォーカリストとコラボするのが好きだそうで、Jacob Banksをフィーチャリングした“What Do You Love”はLAにある野外音楽堂 Hollywood Bowlに出演した際に初披露して話題になりました。
表舞台に出てきたSeeBは2016年にAxwell Λ IngrossoやKygoのイベントやイビサ島のUshuaia出行ったAviciiのラストショーにも抜擢されたりとトップDJたちからも一目置かれる存在となったのが分かります!
2017年にはアメリカ出身のデュオ Rock CityとLAの女性シンガー Chloe Angelidesとコラボした“Under Your Skin”をリリースすると、この曲は「X Games Norway 2017」のテーマソングとなりさらに注目を浴びました!
また同年、アメリカの人気ポップロックバンド OneRepublicとのコラボ曲“Rich Love”を出すなど、宣言どおり今は自分達の曲のプロデュースを精力的に行っているのが分かります。
主にスタジオにこもってプロデュースしていた1年後にはCreamfieldsやTomorrowlandに出演し、3、4万人の前でプレイするなど一気にライフスタイルも変わったのです。
彼らはもともとトロピカルハウスをメインで曲を作っており、ポップなサウンドをベースにメランコリックなツイストとのハーモニーを心がけていましたが、最近はよりダンスナンバーの方向を目指しているように感じます。
現在新曲作りのため多くの時間をスタジオで過ごしており、「今年2017年の終わりごろにはアルバムを出せるかも!」とのことなので楽しみですね!
SeeBは最初デュオだった!
今でこそトリオとして認識されているSeeBですが、代表曲であるMike Posner – “I Took a Pill in Ibiza”のリミックスを出したときはまだデュオだったのです!
Simen Matre EriksrudとEspen Bergの出会いを軽く話しましょう。
Simen Eriksrudは昔ニューヨークを拠点に活動を行う音楽プロダクションチーム、スターゲイトのメンバーと活動しており、その当時からすでにプロデューサーとしてノルウェーやスウェーデンのアーティストの曲を手掛けていたEspen Bergにデモを通して一緒に作業し始めるようになります。
実は2人ともSeeBとして活動を始める前からフルタイムで15年近くプロデュースをし続けており、プロデュースに関してかなりの腕を持っていたんですね!
その後他のアーティストの曲のプロデュースで度々一緒に作業することがあり、より2人は親密にプロデュースの面で関わっていくこととなるのですが、作業の効率やお互いさらに向上するために2015年にタッグを組むことを決めました。
それからはSimen Matre EriksrudとEspen Bergは「Simen & Espen」というデュオとして、Bertine ZetlitzやD’Sound, Donkeyboyといったノルウェーのアーティスト中心の曲のプロデュースに着手。
2人は同時にリミックスをSoundcloudに上げたりしており、2015年にEspenがSimenにちゃんとしたプロジェクトネームが必要だと言ったことでステージネームを考えることになるのですが、なかなかアイデアが思い浮かびませんでした。
そこで最終的に2人の名前 Simen Matre EriksrudとEspen Bergそれぞれの頭文字を取ったものをステージネームとしたのです!笑
こうしてグローバルなDJシーンに参入したSeeBは、Niklas Strandbråten(Nick)と出会い、彼の類まれない才能に感動しまだ誰とも組んでいないことを知り、すぐにチームに取り込み現在のトリオとなりました。
“I Took A Pill In Ibiza”のリミックス誕生秘話
秘話と言うほどでもないのですが、はじめMike Ponserのレーベル側から彼のEPのなかの曲をどれかリミックスしてくれないかと連絡があったのがきっかけ。
連絡を受けたSeeBは彼のEPを全て聴いてみたところ、なかでも素晴らしい歌詞とメランコリックなメロディが素敵な“I Took A Pill In Ibiza”に一瞬でハマり、ヴォーカルに適したサウンドとドロップを挿入してリミックスを作り上げたのです。
このリミックスは母国ノルウェーをはじめ、オランダやUK、アイルランドなどのチャートで首位に浮上し、ニュージーランドやフィンランド、アメリカ、デンマーク、スウェーデン、スイスなど27の国のチャートでトップ10入りを果たすなど世界中で爆発的にヒットしました!
ちなみにこのリミックスは2016年世界で2番目に多く再生されたトラックにもなり、この年を代表する曲とも言えます!
このリミックスが大ヒットしたことでアコースティックなバラードであるオリジナルの方もBillboardのHot100で5位にランクインし、Mike Posnerと実際に会って一緒にノルウェーの首都オスロでプロモツアーも行いました。
本人たちもまさかここまで大ヒットするとは思っておらず「偶然の産物」だと語っていますが、このサウンドが彼らの持ち味であり売れるべくして売れたと感じます。
長年プロデューサーとして活動してきた彼らは自身のサウンドというよりその曲自体にフォーカスを当てて、どのようにしたらオリジナルのメロディを上手く活かして別のものへアレンジできるか考えているため、ヒット曲のリミックスだからといって周りの反応を気にしたりしないとのこと。
何よりプロデュースを作業というより自分達が楽しみながら行っているのが1番の強みかもしれません!
SeeBが選ぶお気に入りの8曲を紹介!
SeeBの3人がインタビューで好きな曲を8つ挙げていたので、それらを紹介するとともに3人がどんなアーティストに影響を受けてきたかお伝えします。
SimenはMassive AttackやPortishead, Everything But The Girlなど色んなジャンルの音楽を聴くようにしているどうですが、最近のエレクトロニックミュージックで言えばFlume, Skrillex, The Chainsmokersの音楽が好きだそうです。
Espen BergはDepeche ModeやNitzer Ebb, David Sylvian, DJ Shadow, Goldie, Massive Attackなどが好きで聴いており、最近のお気に入りはFlumeやThe Weeknd, Aluna Georgeとのこと。
Niklasは今も昔もDeadmau5, Daft Punk, Justiceの大ファンで、彼らのサウンドが持つメロディックさやエネルギーがたまらなく好きだそうです。
- The Chainsmokers – Don’t Let Me Down (Illenium Remix)
オリジナルも好きだけど、Illeniumによるリミックスバージョンのアグレッシブなドロップがお気に入りとのこと。
- Bearson – Pink Medicine
Bearsonはプライベートでも仲の良い友人で且つ類まれ内才能の持ち主だそうで、フック部分のヴォーカル然りこの曲が持つ一風変わったバイブスが好きなのだそう。
- Louis The Child – It’s Strange
素敵なメロディが醸し出すレイドバックな雰囲気が非常に心地良い1曲。この曲はTaylor Swift推していましたね!
- Flume – Never Be Like You feat. Kai
心を掴まれるようなメロディと特徴的なドロップ、どれをとってもとにかく美しい!
- DJ Snake – Middle ft. Bipolar Sunshine
DJ Snakeの大ファンだと公言しており、彼のクレイジーなプロデューススキルに惚れたそうで、この曲のドロップのメロディに病み付きになったそうです。
- Otto Knows Ft. Lindsey Sterling & Alex Arist – Dying For You (The Him Remix)
Otto Knows
価格: 250円posted with sticky on 2017.8.3
壮大なドロップから感じられるエネルギーがたまらないのだとか。
- Kaskade ft. Ilsey – Disarm You (Illenium Remix)
SeeBたちもIlleniumの手掛けるサウンドが気になっているそうで、こちらもドロップ部分を是非聴いて欲しいそうです。
- ZHU, Skrillex & THEY. – Working for It
音楽のあらゆる材料をミックスした至極の1曲です!
SeeBのオススメ曲
Mike Posner – I Took A Pill In Ibiza (Seeb Remix)
アメリカ出身のシンガーソングライター、Mike Posnerのナンバーをリミックスしたナンバー。
上でも散々お話ししたので、もはや説明不要の彼らの大ヒットナンバーです!
Seeb, R. City – Under Your Skin
アメリカ出身のデュオ Rock CityとLAの女性シンガー Chloe Angelidesをフィーチャリングしたナンバー。
R Cityには彼のレーベルを通して連絡し、はじめは一緒にリミックスを制作しようと考えていたのですが、お互いアイデアが沢山生まれコラボ曲を作ることになったそうです!
R. Cityといえば、2015年にリリースした“Locked Away”でも有名ですね!
OneRepublic, Seeb – Rich Love
アメリカの人気ロックバンド、OneRepublicとのコラボ・ナンバー。
キャッチーでトロピカルチックなサウンドにRyan Tedderのヴォーカルが非常にマッチしています!
「Broke as a bottle of wine but drink with you all damn night. Broke as a bottle of wine cause if we don’t find money then what we got honey lifts it up. we got some rich love」という歌詞から分かるようにお金よりも大事な”愛”について歌った1曲です!
ちなみにOneRepublicとはコラボする前に“Kids”という曲のリミックスでも共演しています!
Seeb – Breathe ft. Neev
ポルトガル出身のシンガー、Neevをフィーチャリングしたナンバー。
今までリミックス制作がメインだったSeeBが初めて出した自身のオリジナルナンバーがこの”Breathe”です!
ギターのリフが素敵なトロピカルなディープハウスが心地よいです!
Dimitri Vangelis & Wymanによるリミックスバージョンもオススメなので聴いてみて下さい!
Seeb – What Do You Love ft. Jacob Banks
イギリス出身のシンガー、Jacob Banksをフィーチャリングしたナンバー。
サウンドは若干トラップ要素のあるトロピカルハウスとなっており、Jacob Banksのヴォーカルによってレゲエ感が加味されリラックスできるサマーチューンに仕上がっています!
この曲はHook N SlingやBroilerなど9名によるリミックスバージョンがあるので聴き比べてみるのも面白いですよ!
Seeb, Greg Holden – Boys In The Street
スコットランド生まれイギリス育ちのシンガー、Greg Holdenとコラボしたナンバー。
コラボと言いましたが、正確にはもともとGreg Holdenのみで同タイトル曲をだしているのでリミックスと言った方が近いかもしれません。
アコースティックなオリジナルと比べ、こちらはアップビートなフューチャーベースにアレンジされています!
Coldplay – Hymn For The Weekend (Seeb Remix)
イギリスの人気ロックバンド、Coldplayのナンバーをリミックスしています。
SeeBのソフトなシンセのメロディと彼ら特有のサウンドのエフェクトがクセになる1曲です!
言われるまで気付かなかったのですが、この曲はBeyonceのヴォーカルサンプルも使っていたのですね!
Shawn Mendes – Stitches (SeeB Remix)
カナダ出身のシンガー、Shawn Mendesのナンバーをリミックスしています。
耳障りの良いソフトなメロディにShawn Mendesのヴォーカルが抜群にマッチしており、SeeBらしいエフェクトのかかったドロップもクセになります!
Tove Lo – Moments (Seeb Remix)
スウェーデン出身のシンガーソングライター、Tove Loのナンバーをリミックスしています。
出だしだけ聴くとソフトな感じで統一されているのかと思うと、割と早く入ってくるドロップ部分はSeeB特有のヴォーカルチョップを施したパワフルなサウンドとなっており、そのギャップにやられました!
Ed Sheeran – Castle on the Hill (Seeb Remix)
イギリスのシンガーソングライター、Ed Sheeranのナンバーのリミックスも手掛けています。
ヴォーカルチョップが冴えわたるスローテンポなフューチャーベースとなっています!
ピアノのメロディもエモーショナルさを増幅させてくれます!
おわりに
いかがでしたか。
SeeB(シーブ)について少しは分かっていただけたでしょうか。
新進気鋭のプロデューサーだと思っていた方も多いと思いますが、意外にもこの道20年近くのベテランプロデューサーたちだったのですね!
彼らのDJセットとライブパフォーマンスの組み合わせたような迫力のあるショーを行っており、ぜひ近いうち日本でもパフォーマンスをして欲しいです!
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