昔、DJ Khaledのアルバムを買って曲を聴いたことがある人はプロデューサー欄に「The Runners(ザ・ランナーズ)」という名前がよく載っているのを見たことがあるのではないでしょうか。
DJ Khaledに限らず、Rick RossやChris Brown, Rihanna, Kid Ink, Lil Wayne, Fabolous, Keyshia Cole, Usher, Ace Hoodなどなど特にヒップホップの曲を手掛けている敏腕プロデューサーユニットなのですが、個人的に昔好きでよく聴いていて懐かしくなったので紹介します!笑
目次
- 1 The Runnersとは
- 2 The Runnersが手掛けたオススメ曲
- 2.1 Rick Ross – Speedin’ ft. R. Kelly
- 2.2 DJ Khaled – Out Here Grindin ft. Akon, Rick Ross, Young Jeezy, Lil Boosie, Trick Daddy, Ace Hood, Plies
- 2.3 Fabolous – My Time ft. Jeremih
- 2.4 DJ Khaled – Fed Up ft. Usher, Young Jeezy, Drake, Rick Ross
- 2.5 DJ Khaled – Take It to the Head ft. Chris Brown, Rick Ross, Nicki Minaj, Lil Wayne
- 2.6 DJ Khaled – I’m So Hood ft. T-Pain, Trick Daddy, Rick Ross, Plies
- 2.7 Fabolous – Ready ft. Chris Brown
- 2.8 Kid Ink – Lowkey Poppin
- 2.9 Beanie Sigel – All The Above ft. R. Kelly
- 2.10 Nelly – Sounds Good to Me
- 3 おわりに
The Runnersとは
The Runners(ザ・ランナーズ)とは、アメリカ出身のヒップホッププロデューサーデュオ。
Andrew “Dru Brett” Harr(以下、Dru)とJermaine “Mayne Zayne” Jackson(以下、Mayne)の2人が2000年に結成したのですが、なんとこの2人幼稚園のときからの幼馴染でもあります!
ヒップホップ系プロデューサーは、だいたい皆トレードマークとなるようなサウンドや声を曲中に入れるのですが、彼らがプロデュースした曲の始めには鐘のような効果音とともに「ファァァン」みたいな放出音が流れるのですぐに分かるかと思います。笑
フロリダのベロ・ビーチ近くの同じ幼稚園に通っていたThe Runnersの2人は、どちらの父親も医者だったという共通点からすぐに家族ぐるみで仲良くなります。
DruとMayneもまた幼い頃から音楽が好きという共通点を持っていましたが、2人が十代の頃、Druの家族がノースカロライナ州に引っ越してしまい、連絡する機会はなくなったもののそれぞれ音楽の趣味は続けていました。
そしてある日、久しぶりに電話をしたDruとMayneはお互いDJと音楽のプロデュースをしていることを知り、新しいマイアミの音を世界に伝えるをコンセプトに2000年に「The Runners」を結成したのです!
ちなみに音楽面で影響を受けた人物は、TimbalandやThe Neptunesとのこと。
2005年にFat Joeがリリースした6枚目のアルバム『All or Nothing』収録の“Does Anybody Know”やLil Wayneの5枚目のアルバム『Tha Carter II』収録の“Money on My Mind”などを手掛けた後、2006年にRick Rossがリリースしたデビューアルバム『Port of Miami』にも収録されている“Hustlin'”を生み出すとこれが大ヒット!
以降、Lil’ Wayne, Young Jeezy, Rihanna, Justin Bieber, Usher, DJ Khaledなど多くのトップアーティストの楽曲制作を手掛けてきました。
The Runnersは、ヒップホップ好きな人は見ていたであろうブラックミュージックを紹介する番組「Black Entertainment Television(BET)」主宰の授賞式「BET Awards 2008」で、【Producer of the Year(その年の最優秀プロデューサー賞)】にノミネートされたこともありあります!
はじめはThe Runnersのことを一発屋だと呼ぶ人も少なくなかったのですが、ヒップホップシーンに限らずR&Bシーンのアーティストの楽曲も手掛け、数多くのヒット曲を生み出し、彼らは確固たる地位を築き上げました。
当初自分たちが描いていた夢を達成したものの、現状に満足せず常に自分たちのレベルを上げ、高みを目指しているため、現在もなお新しいサウンドを求め、色んなトップアーティストたちに楽曲を提供し続けています。
また彼らは「Trac-N-Field Entertainment」という会社も立ち上げており、自身を単なるプロデューサーとしてだけでなく、事業家、ビジネスマンとしての側面も見て欲しいと語っています。
Rihannaの5枚目のスタジオアルバム『Loud』に収録されている“Cheers (Drink to That)”と“California King Bed”の2曲や、イギリス出身のシンガー/ラッパー、Cher Lloydのデビューシングル“Swagger Jagger”もプロデュース。
2012年3月にはコロンビアのラテンポップシンガー、Shakiraの楽曲制作のために一緒にスタジオ入りもしています。
John Walshがホストを務めるアメリカのテレビ番組「America’s Most Wanted」のイントロ等も手掛け、2014年には自身初となるオリジナルのダンストラック“We Will Stand”をTrack Team Recordsからリリースしたりと活躍の幅を広めています!
https://www.youtube.com/watch?v=fBAseH-zbXE
The Runnersが手掛けたオススメ曲
Rick Ross – Speedin’ ft. R. Kelly
アメリカのラッパー、Rick Rossがアメリカ出身のR&Bシンガー、R. Kellyを迎えて2007年にリリースしたナンバー。
PVにはDJ Khaled, Fat Joe, Gunplay, Trina, Diddyがカメオ出演しており、DJ KhaledとRick Rossが乗った車が警察にスピード違反で停められ、免許証と車検証を提示されるものの、 Rick Rossが橋から飛び降りるところから曲がスタートしますが、最終的に2人は賄賂として高級腕時計を警察に渡して見逃してもらうという内容となっています!
この曲はDJ KhaledやPlies, Birdman, Busta Rhymes, DJ Drama, Webbie, Gorilla Zoe, Fat Joe, Torch & Gunplay of Triple C’s, DJ Bigga Rankin’, Flo Rida, Brisco, Lil’ Wayneを迎えたWe the Bestリミックスも有名です!
ちなみにデモかどうか不明ですが、R. Kellyだけでなく、Chris Brownも参加したバージョンもあります。
DJ Khaled – Out Here Grindin ft. Akon, Rick Ross, Young Jeezy, Lil Boosie, Trick Daddy, Ace Hood, Plies
DJ Khaledの3枚目のアルバム『We Global』にも収録されている2008年にリリースしたナンバー。
The Runnersとアメリカ出身のシンガー/ラッパー/プロデューサー、Akonもプロデュースに携わっており、アメリカ出身のシンガー/ラッパー、T-Painがフックを歌っています!
この曲はもともとアメリカのラッパー、Lil Wayneも参加していましたが、PVに出演できないという理由でYoung Jeezyが参加したバージョンが公式としてリリースされたとされています。
当時、Lil Boosie(現Boosie Badazz)のバースを気に入って聴いていましたのを覚えています!笑
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Fabolous – My Time ft. Jeremih
アメリカ出身のラッパー、Fabolousがアメリカ出身のシンガー、Jeremihをフィーチャーしたナンバー。
Fabolousが2009年にリリースした5枚目のアルバム『Loso’s Way』からのセカンドシングルでもあるこの曲は、オートチューンを使ったJeremihのヴォーカルも特徴的な1曲となっています!
この曲のPVの終わりに、同アルバムからのサードシングルでもある“Everything, Everyday, Everywhere”の予告が一瞬流れるのですが、この曲も個人的にオススメです!
DJ Khaled – Fed Up ft. Usher, Young Jeezy, Drake, Rick Ross
DJ Khaledが2010年に出した4枚目のアルバム『Victory』に収録されており、アメリカ出身のシンガー、Usherとアメリカのラッパー、Young Jeezy, アメリカのラッパー、Drake,アメリカのラッパー、 Rick Rossを迎えたナンバー。
タイトルにもあるようにストリートにウンザリした(Fed Up)といった内容の曲となっており、PVにはAce Hood, Bun B, Busta RhymesらとともにThe Runners本人もカメオ出演しています!
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DJ Khaled – Take It to the Head ft. Chris Brown, Rick Ross, Nicki Minaj, Lil Wayne
DJ Khaledが2012年に出した6枚目のアルバム『Kiss the Ring』収録曲で、アメリカのシンガー、Chris BrownとラッパーのRick Ross, フィメールラッパーのNicki Minaj, ラッパーのLil Wayneを迎えたナンバー。
タイトルの“Take It to the Head”は、何も考えずに一気飲みしたり、ハッパを吸ったりみたいな意味で、Chris Brownが水の張ったフロアでゲージのなかでコーラスを歌い上げる様子がカッコイイんですよ!笑
この曲は500,000以上売れ、全米レコード協会からゴールドディスク認定されました!
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DJ Khaled – I’m So Hood ft. T-Pain, Trick Daddy, Rick Ross, Plies
DJ Khaledが2007年に出したアルバム『We the Best』収録曲で、アメリカ出身のシンガー/ラッパー、T-Pain, とアメリカのラッパー、Trick Daddy, アメリカのラッパー、Rick Ross, アメリカのラッパー、Pliesを迎えたナンバー。
DJ Khaledの人気を一気に押し上げた彼の代表曲のひとつでもあり、この曲はYoung JeezyやLudacris, Busta Rhymes, Big Boi, Lil Wayne, Fat Joe, Birdman, Rick Rossが参加したリミックスバージョンもあります!
DJ Khaled featuring Rick Ross, T-Pain, Trick Daddy, & Plies
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Fabolous – Ready ft. Chris Brown
アメリカ出身のラッパー、Fabolousがアメリカ出身のシンガー、Chris Brownをフィーチャーしたナンバー。
この曲はThe Runnersだけでなく、同じくアメリカ出身のプロデューサーデュオ、The Monarchもプロデュースを手掛けています。
この曲は2012年に完成していたのですが、当時Chris Brownが元カノのRihannaへの暴行容疑でゴタゴタがあったため、約1年後の2013年にリリースされました。
Kid Ink – Lowkey Poppin
アメリカ出身のラッパー、Kid Inkが2011年にリリースしたナンバー。
Kid Inkが2011年にリリースした2枚目のミックステープ『Daydreamer』にも収録されています。
Beanie Sigel – All The Above ft. R. Kelly
アメリカ出身のラッパー、Beanie Sigelが2007年に出した4枚目のアルバム『The Solution』収録曲で、アメリカ出身のR&Bシンガー、R. Kellyをフィーチャーしたナンバー。
この曲はアメリカ出身のラッパー、Jay-Zが2003年に出した8枚目のアルバム『The Black Album』にあるスキット“Public Service Announcement (Interlude)”のラインをサンプリングしていることでも有名です!
Nelly – Sounds Good to Me
アメリカ出身のラッパー、Nellyが2017年にリリースしたナンバー。
当時2年近く新曲のリリースがなかったNellyが久々に曲を出したことで話題となり、カントリーサウンドを取り込んだダンスナンバーに仕上がっています!
おわりに
いかがでしたか。
以前MNNで、「Let me see!」がトレードマークの音であるヒップホッププロデューサー、Nic Nacについて紹介したことがありますが、今後もヒップホップ系のアーティストやプロデューサーもちょいちょい紹介していきたいと考えています!
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