「Ultra Music Festival 2019」も終了し、現在多くのDJが自分たちのフルセット動画を続々とYouTubeのチャンネルにアップしています。
こうやってDJたちがセット動画をあげてくれることで、ライブ配信を見逃してしまった人や何年か経ってまたあの時のセットを見たい、となったときにも見ることができるので、ファンにとっては非常に有難いですよね。
しかし、同じように先週末のUMFのセット動画をYouTubeにアップしたアーティストのひとり、Oliver Heldensがそういった動画の再生回数をお金で買っている行為に苦言を呈しました。
Oliver HeldensはTwitterで「また今年もビッグDJたちがセット動画の再生回数をお金で買っているのを見つけたよ。みんなはこれについてどう思う?少なくとも僕はこんなことしたくないね。観ている人たちだって馬鹿じゃないんだから、再生回数とコメント数の比率からもその再生回数がフェイクかどうかなんてすぐに分かるのに、なんでするんだろうね。」とツイート。
Buying fake views on DJ sets to get noticed easier? This year again I spot (big) DJs doing it. What’s ur opinion on this? I refuse to participate in this, cause people r not stupid, it’s very easy to recognize the fake views (view/like/comment ratio), so why do people do this??
— Oliver Heldens (@OliverHeldens) 2019年4月3日
今年のUMFの動画とは明言していませんが、このタイミングから言ってもUMFの件で間違いないでしょう。
Oliver Heldensは自分の憧れの存在だったDJが同じことをしているのを知って余計にガッカリしたそうですが、ファンから実際にそういう行為をしているDJたちの名前も挙げたらどうかというリプライに対し、「彼らのマネージメント等がそうさせている可能性もあるので、必ずしもDJ本人の責任とは言い切れないため」だとフォローしています。
Yes! And I see some of my ‘idols’ doing this shit! 🙁
— Oliver Heldens (@OliverHeldens) 2019年4月3日
Cause it’s not always their own fault. Might be their mgmt / digital people who push it through
— Oliver Heldens (@OliverHeldens) 2019年4月3日
一体どのDJのことを言っているのかとフォロワーの間で論争が起こり、Martin Garrixが公開して1日で50万回再生でコメントも多数あるのに対し、Afrojackは公開して1日で100万回再生を突破したもののコメント数が少ないという理由で勝手に決め付けてしまい、Afrojack本人まで出てきて「Google広告を利用することはあっても再生回数やライク数を買ったことは今まで一度もない」と回答する一幕もありました。
?? Never bought a follower view or like in my life, but my team always utilizes google ad stuff for anything we put out
— Afrojack (@afrojack) 2019年4月3日
アーティストにとってYouTube上の動画にしろストリーミングサービスにしろ再生回数というのは重要な指標のひとつであり、実際に再生回数を買っているレコード・レーベルも多数あるという話は聞きますが、真面目に頑張っている若きプロデューサーたちの意欲を削ぐ行為ではありますね。
これはエレクトロニックミュージックシーンに限った話ではなく音楽シーン全体でも言える話なだけに、難しい問題ではあります。
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