2022年11月19日(土)及び11月23日(水・祝)、Beginning主催のイベントにフランスを代表するハウスDJ/プロデューサー、Tony Romeraが出演します!
楽曲制作をスタートして十数年とキャリアも長く、自分のレーベルを運営したり、サイド(共同)プロジェクトの方でも活動したりと、話題に事欠かない人物なので、アーティスト紹介とイベント内容をひとつの記事にまとめてみました。
目次
Tony Romeraとは
Tony Romeraは、フランス・リヨン出身のDJ/プロデューサーで、1991年9月26日生まれの現在31歳です。(イベントの告知解禁日の前日に31歳の誕生日を迎えました!)
31. 🎈 pic.twitter.com/1tqdOY1xMf
— Tony Romera (@TonyRomera) September 26, 2022
2009年頃からシーンで活躍しているため、音楽プロデューサーとしてのキャリアは10年以上と意外に長く、Monstercatはじめ、InsomniacやOWSLA, Mad Decent, Spinnin, Armada, Confession, Bite Thisといった人気レーベルからのリリースだけでなく、Calvin HarrisやDiplo, MØ, Zomboy, Kungs, Petit Biscuit, Moksiなど数多くの人気プロデューサーたちにオフィシャルリミックスも提供してきました。
2000年代半ばに自宅の寝室でFL Studioを使って音楽制作を開始したTony Romeraは、ChuckieとPromise Landのコラボ曲“Breaking Up”のリミックスのヒットが、シーンに躍り出るきっかけとなります。
その後、Nicky Romeroからも才能を見い出され、2012年にはNicky Romeroのレーベル Protocol Recordingsからデビュー・シングルとなる“Pandor”をリリース。
Fedde Le Grandのレーベル Flamingo Recordingsから出した“Drakarta”などのヒットも手伝って、2014年にはアジアツアーを敢行し、インドネシアやマレーシアなど各国を廻り、その後も、KindergartenやMixmashなど、ビッグレーベルとの契約を次々に獲得したのです。
2017年には同じくフランス出身のTchamiのレーベル Confessionから“Fire Inside”をリリースしましたが、この曲は、Daft Punkの“Burnin'”にインスパイアされた部分もあったそうで、リリース前からレーベルボスのTchamiはじめ、DiploやA-Trak, Malaaからもサポートされました。
同じ年に、バドワイザーのCMで自身の楽曲“Feel”が使用されたり、Chris LakeがSkrillexと共にキュレートしたコンピレーション『HOWSLA』に“What’s Going On”が収録されたり、といった活躍もあって、DJ Mag Franceから“ベスト フレンチ・オルタナティブDJ“の称号を受賞しています。
また、ストリーミング面も好調で、Insomniac RecordsからリリースしたNoizuとの共作“4 The People”及び、Dombreskyとの共作“Girls Night Out”は、Spotifyだけで100万回以上再生されたほか、自身のレーベル SANS MERCIから出したThrottleの共作“Darlin”も100万回近く回っています。
2020年、2021年にはアメリカツアーを成功させ、Tchami, Good Times Ahead, Shaun Frank, Aazar, Damien N-Drixとのコラボ曲を発表し、各メディアやチャートを騒がせました。
そして、2021年には長年の夢でもあったEDC Las Vegasへの初出演を果たしたのです。
勢いはとどまることを知らず、2022年には音楽制作をスタートしたときからの大きな目標でもあったTomorrowlandに初出演!
さらに、同年8月にはJulio Navasらの“Raw”のオフィシャルリミックスで、Mark Knight主宰のレーベル Toolroomからのデビューを果たしただけでなく、このリミックスはBeatportのベストセラー・ランキングで総合1位を獲得したのです!
そんな勢いに乗りまくっているTony Romeraが、ようやく初来日を果たすのは大ニュースなのです!
作曲だけでなく、作詞やヴォーカルもできちゃう!
マルチスタイルアーティスト・プロデューサーとしても認められているTomy Romeraですが、音楽プロデュースだけでなく、自分で歌詞を書いて歌まで歌っちゃうんです!
というのが、2022年6月に自分のレーベル SANS MERCIから発表した“Tired”で初めて作詞とヴォーカルに挑戦しました!
この曲は、オートチューンを絡ませた軽快なコーラスが心地良い、ファンキー且つフレンチタッチなディスコナンバーとなっていて、超絶聴きやすいです!
実はTomy Romeraがヴォーカルも担当したのは、厳密にはこれが初めてではなく、2020年1月にMonstercatからリリースした“Stuck In You Head”で聴くことができる、クセの強い女性風ヴォーカルも実はTony Romero自らの声を起用しています。
This is how my upcoming track started 😂😂😂 : pic.twitter.com/C2ePNw4SzR
— Tony Romera (@TonyRomera) January 17, 2020
複数のサイドプロジェクトでも活躍
Tony Romeraはメインプロジェクトだけでなく、「Bellecour」と「RÖNY」の2つのサイドプロジェクトを持っています。
「Bellecour」の方は、プライベートでも仲の良いフランス出身のプロデューサー、KEELDとの共同プロジェクトで、グループ名は、Tony RomeraとKEELD、2人の出身地であるリヨンの中心部、ローヌ川とソーヌ川に挟まれた地域にある広場「ベルクール広場(Place Bellecour)」から名付けられています。
BellecourとしてもConfessionからシングルやEPをリリースしていますが、それだけでなく、Marshmelloのサード・アルバム『Joytime III』にも収録されている“Set Me Free”でMarshmelloとのコラボも実現させました!
ほかにも、Martin Garrixのレーベル STMPD RCRDSとも契約しており、Aazarと共に“Da Vinci”の続編となる“Bonaparte”を同レーベルからリリースしたり、DJ Snakeが今年6月にフランス・パリの巨大スタジアム Parc des Princesで開催したコンサートにもサポートで出演しています。
Parc des Princes SOLD OUT ce soir avec la légende @djsnake et le poto @Acraze___ ! On a tellement hâte de poser les hélices dans ce lieu mythique ! 🤯🤯🇫🇷🇫🇷🔥🔥 pic.twitter.com/D902ZKzBry
— Bellecour (@weareBellecour) June 11, 2022
一方、「RÖNY」は、Tony Romeraのみのサイドプロジェクトで、活動頻度は少なめではありますが、ディープなチル・ハウスからグルーヴィーなハウスまでメインプロジェクトは違ったスタイルを披露しているので、こちらも聴いてみて下さい!
自身のレーベル「SANS MERCI」を運営
プロデューサーあるあるだと思いますが、Tony Romera自身含め、楽曲制作している周りの友人たちもレーベルから返事がこないという経験を沢山してきました。
スピード感を持って曲をリリースしたい!という願いと、自分たちだけでなく、才能のある新しいアーティストたちの曲をできる限り世に出していきたい!という強い想いから、2016年に自分のレーベル「SANS MERCI」をローンチしたのです。
そして、2017年1月に同レーベルからの第1弾シングルとして、Daft PunkやJusticeの影響を受けたパワフルなエレクトロナンバー“Never Give A F”を発表。
ほかにもSANS MERCIは、2019年のマイアミ・ミュージック・ウィーク(MMW)期間中にコンピレーションを発表したり、同年、フランス南部のトゥールーズで初のレーベルパーティーも開催しています。
すでにKEELDやBellecour, Throttle, Shermanology, Basstrick, GODAMN, SQWAD, Michael Sparks, ATRIP, Badjokesといったアーティストの曲もリリースしていますが、まだ序章に過ぎないとのことなので、今後の更なる成長に期待です!
ジャンルレスなデビューLP『Introspection』を発表
Tony Romeraは、EDMアーティストとして確立したキャリア約10周年を記念して、2021年10月にMonstercatからデビュー・アルバム『Introspection』をリリースしました!
アメリカツアーから戻ってきた2020年3月から作り始めたそうで、ロックダウンが始まったばかりということもあり、これまで以上にスタジオにいる時間も増えた為、アルバムを作るのに良い機会だと思ったそうです。
あまり深く考えすぎず、自分が本当に好きな音楽を作りたかったと語っているだけあって、ファンキー・ハウスからドラムンベースまで、ひとつのジャンルに囚われない多様性に富んだ作品となっています。
タイトルの通り、自分自身を見つめ直すことを目標に制作したそうで、収録曲であるKORG社のアナログシンセを駆使したベース・ハウス“MS69”も面白いですが、個人的にはファースト・シングルにもなった“VHS”がオススメです!
オールドスクールなフレンチ・ハウスを軸にメロトロンのコードとヴァイオリンのサンプルが特徴的なメランコリックな仕上がりとなっており、愛情や幸福感、希望を感じると共に、美しい夕日を眺めながら海沿いをドライブするときにピッタリの1曲と言えます。
祖母の家から見つかったというTony Romeraの幼少期の頃のビデオテープを使ったミュージックビデオも必見です!
Tony Romeraの初来日が決定!
冒頭でもお伝えしたとおり、2022年11月19日(土)、CIRCUS Tokyoで開催されるBeginning主催のイベントで、Tony Romeraが初来日を果たします!
今回、Beginning主催で東京・大阪の2公演が予定されており、11月23日(水・祝)はCIRCUS Osakaに登場します!
東京公演はナイトですが、大阪公演は14:00 – 21:00のデイイベントとなっているので、勿論、未成年も入場可能です。
そう言えば、同じフランス出身のプロデューサーであるMALAAは、9月30日(金)にデビュー・アルバム『Don Malaa』をリリースしますが、収録曲の“The Game Is Dead”で初コラボが実現するので、願わくばこのコラボ曲も生で浴びたいところです!
DON MALAA’s Tracklist is HERE. Drop a comment to tell me which track you are waiting for !!! pic.twitter.com/ALLT2OvMPD
— Malaa (@Malaamusic) September 19, 2022
今後ますます人気&知名度が上がっていくこと間違いなしですので、貴重な初来日公演をお見逃しなく!
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